カンソパック
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カンソパック
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1人ガレージロック。恨み節。
パンを1枚手を付ける。
茶と黒の焼き目があり、表面は紙やすりの様に荒々しく、到底口にするものとは思えんが、とりあえず1口。また1口。味が無い。味気もない。バターもジャムもスティックシュガーすら無い。どうしろと言うのだろうか。
口の中は拷問でいっぱいである。唇の奥深くは、中世ヨーロッパ魔女狩り裁判に引けを取らぬ暴力と罵詈雑言。
やめてはくれないか。よしてはくれなか。そうパンに説いても仕方がない。
パンは物言わぬ麦。
そうやって体の一部分を蹂躙されながら、漆黒に限りなく近いブラックコーヒーで中世の文化を流し落とす。
ペースト状になった騎士や馬、見物客達が喉元を通り胃へ落とされていく。
これが食事。
February 14, 2024 at 7:19 PM
もうおしまいだ。幾度そう思ったことだろう。眼前が真っ暗に白けて、貧血の如く体躯が痺れ目眩と嗚咽の村興し。内臓は絞りに絞り切られ、血中の栄養素は皆無等しく、ただ紫の眼球を持った男が、独り虚しく立ち尽くしていた。実体は無く、概念だけで以て人々を震わせるこの違和の正体はなんなのだ。私は酷く脳を捻り、思慮と長考を重ね、その憂鬱という名の人生の差分に目も光らせていた。分からない。分からないまま死ぬかもしれない。そう結論付けるのはあまりにも恐ろしく、熟慮を積み上げる。その思考が天高く、大気圏ぎりぎりになった時、ようやく気付いたのだ。

日光の猿はさほど賢くないと。
February 14, 2024 at 7:12 PM
テストテスト、本日快晴なり産湯に浸かるは二十余年ばかり前、ぽつねんとただ独りごち。
February 14, 2024 at 5:03 AM