遠く離れた旅先で、毎日でも通い詰めたいと思う程、完璧な店に出会ってしまうなんて。シュガーポットはマスター自ら蓋を開け、匙を差してくれる銀座ウエストスタイル。

すぐそばの「千本玉壽軒」は、残念ながら臨時休業。一部商品は京都駅や東京のデパートにも入荷するが、せっかく来たからには店内でお茶と季節の生菓子を頂きたかった。

京都2日目、朝は前夜に残した「東華菜館」の春巻をホテルの部屋でつまんで、のんびりしてからチェックアウト。昼は今出川の「静香」を再訪、玉子焼とフルーツと生クリームとコーヒー、という無限に味わえそうな、ちょうど1年前に訪れた時と全く同じ組合せでオーダー。電車のボックスシートのような座席もお気に入り。

朝よりも昼よりも、やっぱり夜。

すっかり満腹になり、河原町通を歩いてホテルへ戻る。お気に入りの風景。

「東華菜館」といえば、料理だけでなく建物も魅力的。写真撮影の許可を申し出ると、空いていたこともあってか日本最古のエレベータで上階まで乗せてもらい、店内を隅々までじっくり見ることができた。

「東華菜館」では、前回食べて美味しかったエビチリと春巻を頼んだところで（量も結構あるので）満腹状態に。だが炒飯と杏仁豆腐は別腹にスルッと入ってしまう不思議。残した春巻3分の1は、包んでもらってホテルへ持ち帰り。

京都初日の夕食は、ホテルを出る前に念のため電話をしてから「東華菜館」へ。昨年訪れた時は週末だったので混み合っていたが、今回は平日だからか席にだいぶ余裕がある様子でゆっくりできそう。食事の前から既に高まる佇まい。

相変わらずの優柔不断ぶりで、初日は新幹線の下車直前に慌てて「ホテルオークラ京都」を取った。駅前に荷物を預かってくれるラウンジがあり、1点につき500円で部屋まで運んでおいてくれるのが非常に有難い。ホテル館内はロビーの雛人形や廊下のガラス細工が見事。午後からは雨も降ってきたので、しばらく部屋でのんびりと。

いつ来ても空いていてゆったりできる「ぎおん石 喫茶室」が大盛況。コーヒー、紅茶はロゴ入りのカップで出てくるので、そんなところも気に入っている。添えられたシュガーとミルクは揃ってダートコーヒー。

京都・七条千本「サイフォンコーヒーとカレーの店 nasu」でポークカツカレー。当初はお気に入りのスマートランチを食べに行こうとしたがバスを乗り間違えてしまい、途中下車したところに現れた以前から行きたかった店。音を聞く限りカツは二度揚げのようでサクッと軽く、カレーは甘さのあとからスパイスがじんわりと効いてくる。珈琲は雰囲気のあるマスターが1杯ずつテーブルでサーブ。