原作マンガにどうアプローチし、何をどう表現するのか。
アニメーション監督のひらめきや熟考をスケッチや創作メモ、アニメーションの複製原画と共に作品を振り返る。
監督のアイデアや思考、意思がどのように巡らされ、アニメーション一枚一枚施された演出。そこにどんな技術や思いを込めたのか。そんな一端を垣間見る「作品展」だった。アニメ制作への興味や、絵コンテや原画を読めるアニメ解像度が高い人には興味深い展示だと思う。
原作マンガにどうアプローチし、何をどう表現するのか。
アニメーション監督のひらめきや熟考をスケッチや創作メモ、アニメーションの複製原画と共に作品を振り返る。
監督のアイデアや思考、意思がどのように巡らされ、アニメーション一枚一枚施された演出。そこにどんな技術や思いを込めたのか。そんな一端を垣間見る「作品展」だった。アニメ制作への興味や、絵コンテや原画を読めるアニメ解像度が高い人には興味深い展示だと思う。
日本特有?なのか分からないが、「日本のアイドル文化」描写(とその本気の再現度)と、そのシステム下における群像ドラマとして良く描けていた。それぞれの登場人物にそれぞれの葛藤があり、選択がある。そこにはセンセーショナルなタイトルに象徴されるテーマだけでなく、作り手の誠実さを感じた。
ただ「公(おおやけ)」のテーマへの切り込みはやや物足りなかったと感じた。明解な結論ありき、でなくとも鑑賞後には、「個」の道程と到達だけでなく、もっと「公」に対しても意識を向かわせるべきではないだろうか。あるいはテーマに対する、知る事への引き起こしに本作の意義を見出すべきなのだろうか。
日本特有?なのか分からないが、「日本のアイドル文化」描写(とその本気の再現度)と、そのシステム下における群像ドラマとして良く描けていた。それぞれの登場人物にそれぞれの葛藤があり、選択がある。そこにはセンセーショナルなタイトルに象徴されるテーマだけでなく、作り手の誠実さを感じた。
ただ「公(おおやけ)」のテーマへの切り込みはやや物足りなかったと感じた。明解な結論ありき、でなくとも鑑賞後には、「個」の道程と到達だけでなく、もっと「公」に対しても意識を向かわせるべきではないだろうか。あるいはテーマに対する、知る事への引き起こしに本作の意義を見出すべきなのだろうか。
ある種の映画を観ると、ヒトが持つそれぞれ異なる質量と其れが生ずる引力、その力が均衡する距離感について想起させられる。本作もまたそんな引力を放つ映画であった。
見えないからこそ、その声や音楽、環境音が雄弁であったり、言葉が無いからこそ画やヒトの表情が雄弁であったりもする。ひととなりの違いを如実に語るキャスティング、俳優の持つ顔々と表情の機微を捉えるクローズアップや、切り取られた構図も印象的。
学生時代の同級生たち、あの頃の空気感と、揺れ動く感情が光る。
ある種の映画を観ると、ヒトが持つそれぞれ異なる質量と其れが生ずる引力、その力が均衡する距離感について想起させられる。本作もまたそんな引力を放つ映画であった。
見えないからこそ、その声や音楽、環境音が雄弁であったり、言葉が無いからこそ画やヒトの表情が雄弁であったりもする。ひととなりの違いを如実に語るキャスティング、俳優の持つ顔々と表情の機微を捉えるクローズアップや、切り取られた構図も印象的。
学生時代の同級生たち、あの頃の空気感と、揺れ動く感情が光る。
長安での出世を夢見た下級官吏、皇帝陛下の絶望的な無理難題を推しつけられて七転八倒?七転八起? コメディタッチで走り出す主人公・李善徳の生真面目さ、愚直さが可笑しくも、その性格が強みとなる素晴らしさ。楽して稼ぐ近道が持て囃される現代、愚直に計算と試行錯誤を繰り返し少しずつ成功に近づこうとする自らの道と、どんな人に対しても見下したりせず生真面目に向き合うことで繋がる絆もとても良い。
ウェルメイドに留まらないテーマと、スケール感、美しいシーンを奏でる、大陸映画の成熟とクオリティの高さを実感する映画だった。
長安での出世を夢見た下級官吏、皇帝陛下の絶望的な無理難題を推しつけられて七転八倒?七転八起? コメディタッチで走り出す主人公・李善徳の生真面目さ、愚直さが可笑しくも、その性格が強みとなる素晴らしさ。楽して稼ぐ近道が持て囃される現代、愚直に計算と試行錯誤を繰り返し少しずつ成功に近づこうとする自らの道と、どんな人に対しても見下したりせず生真面目に向き合うことで繋がる絆もとても良い。
ウェルメイドに留まらないテーマと、スケール感、美しいシーンを奏でる、大陸映画の成熟とクオリティの高さを実感する映画だった。
鯛嚙先生(@taigami.bsky.social )にお願いしていた事後コミッション、DC rebirth版のブラックキャナリーが届きました。
この表情と目つき、なびいた髪から皮ジャケット、キャナリークライをイメージした背景の表現まですべてが素晴らしいです。また先生の描く線もベタもとても美しい!素敵な作品をありがとうございました。
#DC #BlackCanary #BirdsOfPrey
鯛嚙先生(@taigami.bsky.social )にお願いしていた事後コミッション、DC rebirth版のブラックキャナリーが届きました。
この表情と目つき、なびいた髪から皮ジャケット、キャナリークライをイメージした背景の表現まですべてが素晴らしいです。また先生の描く線もベタもとても美しい!素敵な作品をありがとうございました。
#DC #BlackCanary #BirdsOfPrey
週末から追加上映になった劇場でおかわり。どこ行っても売り切れだったパンフもあったので購入。入場者特典のA5アートカード(裏面もあり)もゲット。
正直、前作でキャラクターのファンになった人には物語がハードすぎて、楽しさに欠けるのではないかと心配にもなるが、きちんとキャラクターの感情に寄り添わせたり、ユーモアや愛嬌もあって、わずかな瑕瑾もない傑作。
未見のTVアニメ版(というかWEBアニメ版?)のソフトも買おうかと思ってるくらい最近ハマってる。
週末から追加上映になった劇場でおかわり。どこ行っても売り切れだったパンフもあったので購入。入場者特典のA5アートカード(裏面もあり)もゲット。
正直、前作でキャラクターのファンになった人には物語がハードすぎて、楽しさに欠けるのではないかと心配にもなるが、きちんとキャラクターの感情に寄り添わせたり、ユーモアや愛嬌もあって、わずかな瑕瑾もない傑作。
未見のTVアニメ版(というかWEBアニメ版?)のソフトも買おうかと思ってるくらい最近ハマってる。
SNSを中心に螺旋を描く、現代的なコミュニケーション。その難しさをストレートに描き、子どもたちの気持ちに寄り添いながらも、割れたスマホの画面から想像力を広げた様々を多彩な映像に象徴させ、その情報量とテンポの良いスピード感で疾走する、河森正治監督らしい青春エンターテインメント。
権利元の垣根を超えて登場する様々なLINEのスタンプの数々。"河森正治"というブランドを知る観客ならば期待するであろう、SF、ロボット、合体、歌にライブとサービス満点さに新春初笑い。そりゃあ、主題歌を歌う"新しい学校のリーダーズ"のSUZUKAが主演声優を務めるのも必然ですよ
SNSを中心に螺旋を描く、現代的なコミュニケーション。その難しさをストレートに描き、子どもたちの気持ちに寄り添いながらも、割れたスマホの画面から想像力を広げた様々を多彩な映像に象徴させ、その情報量とテンポの良いスピード感で疾走する、河森正治監督らしい青春エンターテインメント。
権利元の垣根を超えて登場する様々なLINEのスタンプの数々。"河森正治"というブランドを知る観客ならば期待するであろう、SF、ロボット、合体、歌にライブとサービス満点さに新春初笑い。そりゃあ、主題歌を歌う"新しい学校のリーダーズ"のSUZUKAが主演声優を務めるのも必然ですよ
今年もよろしくお願いします
春壱先生のskebデジタルコミッション アクリルマウントであけおめ
今年もよろしくお願いします
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1.「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」 ペドロ・アルモドバル
2.「遠い山なみの光」 石川慶
3.「ひゃくえむ。」 岩井澤健治
4.「君の顔では泣けない」 坂下雄一郎
5.「フランケンシュタイン」 ギレルモ・デル・トロ
6.「羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来」木頭(MTJJ)、顧傑
7.「秋が来るとき」 フランソワ・オゾン
8.「教皇選挙」 エドワード・ベルガー
9.「シャドウズ・エッジ」 ラリー・ヤン
10.「メカバース:少年とロボット」 リッチ・ホー
次点。
「ふつうの子ども」「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」「スーパーマン」「この夏の星を見る」
1.「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」 ペドロ・アルモドバル
2.「遠い山なみの光」 石川慶
3.「ひゃくえむ。」 岩井澤健治
4.「君の顔では泣けない」 坂下雄一郎
5.「フランケンシュタイン」 ギレルモ・デル・トロ
6.「羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来」木頭(MTJJ)、顧傑
7.「秋が来るとき」 フランソワ・オゾン
8.「教皇選挙」 エドワード・ベルガー
9.「シャドウズ・エッジ」 ラリー・ヤン
10.「メカバース:少年とロボット」 リッチ・ホー
次点。
「ふつうの子ども」「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」「スーパーマン」「この夏の星を見る」
シリーズ1作目から見たかったという気持ちもありますが、冒頭に説明もありますし、状況や目的はその都度明示してくれるのですんなり入ることができました。超特大ヒット作ということで、制作にも相当な労力が使われていると思われ、そのCGアニメーションならではの美しさ、精密さで描かれた映像の情報量、またその圧倒的な物量は圧巻! キャラクターも明確で、ギャグを交えながらもアクションと共に積み重ねていく王道エンターテインメントが熱い。クライマックスでかかる熱血アニメみたいな劇伴も盛り上がった。
入場者特典は沢城みゆき演じるゴウジュン。良い方ですね
シリーズ1作目から見たかったという気持ちもありますが、冒頭に説明もありますし、状況や目的はその都度明示してくれるのですんなり入ることができました。超特大ヒット作ということで、制作にも相当な労力が使われていると思われ、そのCGアニメーションならではの美しさ、精密さで描かれた映像の情報量、またその圧倒的な物量は圧巻! キャラクターも明確で、ギャグを交えながらもアクションと共に積み重ねていく王道エンターテインメントが熱い。クライマックスでかかる熱血アニメみたいな劇伴も盛り上がった。
入場者特典は沢城みゆき演じるゴウジュン。良い方ですね
当たり前だし、知ってたはずだけど、実際の手描き原画をみると、やはり素晴らしいとしか言いようがない。何でも描ける技術と、絵の、線の、なんと生き生きとした息遣いかと。見たことのある絵の実物や初めての絵を見る感動もあるが、一番印象的だったのが「機動戦士ガンダム 第30話 小さな防衛線」のカツ、レツ、キッカの原画。彼らの動きや表情はTVとは違う、絵ならでは素晴らしさを再発見しました。天才の息遣いをぜひ体感してほしい。
グッズはクラッシャージョウとダーティペアのポストカードと(同一柄裏表の)クリアファイルを。
当たり前だし、知ってたはずだけど、実際の手描き原画をみると、やはり素晴らしいとしか言いようがない。何でも描ける技術と、絵の、線の、なんと生き生きとした息遣いかと。見たことのある絵の実物や初めての絵を見る感動もあるが、一番印象的だったのが「機動戦士ガンダム 第30話 小さな防衛線」のカツ、レツ、キッカの原画。彼らの動きや表情はTVとは違う、絵ならでは素晴らしさを再発見しました。天才の息遣いをぜひ体感してほしい。
グッズはクラッシャージョウとダーティペアのポストカードと(同一柄裏表の)クリアファイルを。
自身の過去に囚われたからこそ道に迷い、自身の過去に向き合うからこそ道を探す。その鍵はどこにあるのだろう。
奇妙なレンタカーのナビに導かれ、開かれる扉。シーンがきっちり分かたれた構成でちょっと舞台劇のようにも感じたが、映像は監督の手触りの感じられる映画らしい美しい「闇」と「光」をコリン・ファレルとマーゴット・ロビーに注ぐ。ふたりともその欠落を含め魅力的だ。久石譲のA Big Bold Beautifulな音楽も美しく、こういう映画を日頃から浴び続けたいと願う。
人生は美しくて不思議、いや不思議で美しい。
自身の過去に囚われたからこそ道に迷い、自身の過去に向き合うからこそ道を探す。その鍵はどこにあるのだろう。
奇妙なレンタカーのナビに導かれ、開かれる扉。シーンがきっちり分かたれた構成でちょっと舞台劇のようにも感じたが、映像は監督の手触りの感じられる映画らしい美しい「闇」と「光」をコリン・ファレルとマーゴット・ロビーに注ぐ。ふたりともその欠落を含め魅力的だ。久石譲のA Big Bold Beautifulな音楽も美しく、こういう映画を日頃から浴び続けたいと願う。
人生は美しくて不思議、いや不思議で美しい。
マ・ドンソクとエクソシズムという掛け合わせの企画的勝利。しかし、エクソシズムの各段階や憑依した悪魔の所業をしっかりと描きたいという監督の意図は作品としての魅力を薄めてしまったのではないか。ドンソクをはじめ、キャラ立ちしそうな"HOLY NIGHT"の面々も、その能力を開花させたり、属性が明らかになるのが遅すぎる。ひとつの悪魔祓いの物語としては完結しているが、シリーズ化前提の作りが悪い方に転がった。それでも楽しめるのはマ・ドンソクの魅力。
マ・ドンソクとエクソシズムという掛け合わせの企画的勝利。しかし、エクソシズムの各段階や憑依した悪魔の所業をしっかりと描きたいという監督の意図は作品としての魅力を薄めてしまったのではないか。ドンソクをはじめ、キャラ立ちしそうな"HOLY NIGHT"の面々も、その能力を開花させたり、属性が明らかになるのが遅すぎる。ひとつの悪魔祓いの物語としては完結しているが、シリーズ化前提の作りが悪い方に転がった。それでも楽しめるのはマ・ドンソクの魅力。
めちゃくちゃ面白かった!
141分と少し長いが、ジャッキーはもとより、レオン・カーフェイ!チャン・ツィフォンら美男美女で固めた若手たちの魅力、何より追う者追われる者たちのプロフェッショナルな頭脳戦とアクションのつるべ打ちが素晴らしくスリリングで熱い! ドラマパートも敵味方双方の疑似家族としての親と子、師匠と弟子としての描き方、物語への絡み具合も素晴らしい。各キャラクターの見せ場やその帰結などの描き方も丁寧で、ハイテク捜査本部のAIすらへも手抜かり無し。
オマージュと引用こそ感じても「天使の眼、野獣の街」のリメイクとは気づかなかったが(苦笑)、新たな要素が作品の魅力となった
めちゃくちゃ面白かった!
141分と少し長いが、ジャッキーはもとより、レオン・カーフェイ!チャン・ツィフォンら美男美女で固めた若手たちの魅力、何より追う者追われる者たちのプロフェッショナルな頭脳戦とアクションのつるべ打ちが素晴らしくスリリングで熱い! ドラマパートも敵味方双方の疑似家族としての親と子、師匠と弟子としての描き方、物語への絡み具合も素晴らしい。各キャラクターの見せ場やその帰結などの描き方も丁寧で、ハイテク捜査本部のAIすらへも手抜かり無し。
オマージュと引用こそ感じても「天使の眼、野獣の街」のリメイクとは気づかなかったが(苦笑)、新たな要素が作品の魅力となった
娯楽大作アニメ映画として、今の時代に尊き道徳を問う。悲しきかな現実に行われている人権蹂躙という非道との感応。そんな作り手の覚悟と芯の強さと同時に、エンターテインメントとしての完成度もお見事! ストーリー構成も破綻なく教本のよう、関係の変化を描くシチュエーションやシーンの絵としての構成・表現力。次々と登場する魅力的なキャラクターとその掛け合い。ジュディとニックの二人にはより親近感をおぼえるはず。打ち上げエンドもいいよね。
娯楽大作アニメ映画として、今の時代に尊き道徳を問う。悲しきかな現実に行われている人権蹂躙という非道との感応。そんな作り手の覚悟と芯の強さと同時に、エンターテインメントとしての完成度もお見事! ストーリー構成も破綻なく教本のよう、関係の変化を描くシチュエーションやシーンの絵としての構成・表現力。次々と登場する魅力的なキャラクターとその掛け合い。ジュディとニックの二人にはより親近感をおぼえるはず。打ち上げエンドもいいよね。