気鋭の監督たちによる4作の不条理ホラー。
わかりやすい内容の物もあれば、難解な概念的な作品もあり色んな味わいがあった。
特に3本目の『水』に取り憑かれたものと、4本目の日常に緩やかな狂気さを滲ませた作品は面白かったですね。
気鋭の監督たちによる4作の不条理ホラー。
わかりやすい内容の物もあれば、難解な概念的な作品もあり色んな味わいがあった。
特に3本目の『水』に取り憑かれたものと、4本目の日常に緩やかな狂気さを滲ませた作品は面白かったですね。
推しにも認知され、成功したオタクと呼ばれた監督。
しかし、ある日推しは性加害者として逮捕された…
同じ思いをしたオタク達に会い、語り合う事で一歩を踏み出すセラピー的な作品に感じた。
性犯罪で逮捕という部分で抱える思いと苦悩は測りし得ないだろう。
男性アイドルが好きな女性でしか感じられないと思うので、男性である私としてはジェンダー的な問題としても観る価値はあった。
「推し活」という言葉が一般化された現在においても、推し活で人は幸福になれるのだろうか?と考えてしまう作品でした。
推しにも認知され、成功したオタクと呼ばれた監督。
しかし、ある日推しは性加害者として逮捕された…
同じ思いをしたオタク達に会い、語り合う事で一歩を踏み出すセラピー的な作品に感じた。
性犯罪で逮捕という部分で抱える思いと苦悩は測りし得ないだろう。
男性アイドルが好きな女性でしか感じられないと思うので、男性である私としてはジェンダー的な問題としても観る価値はあった。
「推し活」という言葉が一般化された現在においても、推し活で人は幸福になれるのだろうか?と考えてしまう作品でした。
賭けボクシングで生計を立てている主人公。
突如として巨額の遺産相続争いに巻き込まれる。
そこに現れた謎の男は何者か。
流石はパク・フンジョン監督らしい、敵味方が入り乱れるストーリー展開とアクションが映えます。
高級車ばかりのカーチェイスも良かった。
何よりも、謎の男『貴公子』のキャラが最高。
程よい抜け感がありつつも、存在感が大きいし、後半のアクションも素晴らしかった。
主人公のボクシングをもう少し見たかったが、全体的にサクッと観やすいノワールアクション映画でしたね。
賭けボクシングで生計を立てている主人公。
突如として巨額の遺産相続争いに巻き込まれる。
そこに現れた謎の男は何者か。
流石はパク・フンジョン監督らしい、敵味方が入り乱れるストーリー展開とアクションが映えます。
高級車ばかりのカーチェイスも良かった。
何よりも、謎の男『貴公子』のキャラが最高。
程よい抜け感がありつつも、存在感が大きいし、後半のアクションも素晴らしかった。
主人公のボクシングをもう少し見たかったが、全体的にサクッと観やすいノワールアクション映画でしたね。
甲子園の応援のために来た、ルールを知らない演劇部2人+元野球部員+優等生の帰宅部による青春会話劇。
原作が高校演劇の最優秀作品なので、やはり脚本が良い。
甲子園が舞台でありながら、観客席だけで進み野球シーンが一切ない演出も舞台らしい。
様々な事情を抱えた4人の会話と、耳の情報だけの野球の展開は先が読めない。
そして、やがて野球部の応援で一つになるカタルシスが非常に面白かった。
王道ではない所にも直球な青春物語はあるし、クラスでもはしっこであろう人たちにも当たるスポットはある。
甲子園の応援のために来た、ルールを知らない演劇部2人+元野球部員+優等生の帰宅部による青春会話劇。
原作が高校演劇の最優秀作品なので、やはり脚本が良い。
甲子園が舞台でありながら、観客席だけで進み野球シーンが一切ない演出も舞台らしい。
様々な事情を抱えた4人の会話と、耳の情報だけの野球の展開は先が読めない。
そして、やがて野球部の応援で一つになるカタルシスが非常に面白かった。
王道ではない所にも直球な青春物語はあるし、クラスでもはしっこであろう人たちにも当たるスポットはある。
スランプの小説家と妻が訪れたリゾート地。
そこは、観光客は犯罪を犯しても大金を払えばクローンが肩代わりしてくれる国だった。
SFホラーなんだけど、上級国民に受け入れられてると思いきや、彼らに弄ばれてるだけの主人公がひたすら見ててツラい。
内容や映像演出は流石クローネンバーグ。
ドラッグセックスの描写とかサイケで良かったですね。
そして、ミア・ゴスの演技が「Pearl」に続いて最高過ぎる。
ホラーとミア・ゴスの親和性の高さがヤバい。
ほんま、イキイキしてたもんなぁ。
個人的には前作の「ポゼッサー」よりも好みでした。
スランプの小説家と妻が訪れたリゾート地。
そこは、観光客は犯罪を犯しても大金を払えばクローンが肩代わりしてくれる国だった。
SFホラーなんだけど、上級国民に受け入れられてると思いきや、彼らに弄ばれてるだけの主人公がひたすら見ててツラい。
内容や映像演出は流石クローネンバーグ。
ドラッグセックスの描写とかサイケで良かったですね。
そして、ミア・ゴスの演技が「Pearl」に続いて最高過ぎる。
ホラーとミア・ゴスの親和性の高さがヤバい。
ほんま、イキイキしてたもんなぁ。
個人的には前作の「ポゼッサー」よりも好みでした。
幸せな家庭を襲う謎の少女ちーちゃんと家族の争いから浮かび上がる、家族の闇。
『先生を流産させる会』からずっと追いかけてる内藤瑛亮監督の最新作。
序盤はびっくりするくらい面白くなくて、大丈夫かと思ったが徐々に面白くなった。
R-15の割に血飛沫やゴア描写があまりなかったのは、過去作観てる者としては残念。
ただ、対外的には良く見えるが、男性性の嫌なとこを煮詰めた父親とか、セックスに対する嫌悪感や河川敷とか、内藤監督らしいテイストにはニヤリとしたり。
ガールミーツガールと有害な親からの解放をホラーで包み込んだ作品でしたね。
幸せな家庭を襲う謎の少女ちーちゃんと家族の争いから浮かび上がる、家族の闇。
『先生を流産させる会』からずっと追いかけてる内藤瑛亮監督の最新作。
序盤はびっくりするくらい面白くなくて、大丈夫かと思ったが徐々に面白くなった。
R-15の割に血飛沫やゴア描写があまりなかったのは、過去作観てる者としては残念。
ただ、対外的には良く見えるが、男性性の嫌なとこを煮詰めた父親とか、セックスに対する嫌悪感や河川敷とか、内藤監督らしいテイストにはニヤリとしたり。
ガールミーツガールと有害な親からの解放をホラーで包み込んだ作品でしたね。
不可解な間取りが存在する家の相談を受けた動画配信者は、やがて異常な真実に行き着く。
評価低いという話を聞いて観てみたw
前半は現代的な不動産ミステリー的な感じなのに、後半は大きな一族の古風な因習ホラーに転じる。
その作りで評価が別れたのかな?
悪くはなかったけど、気になってしまう部分が所々に散見されて気が散ってしまった。
あと、後半のあるシーンは絶対に「呪詛」を参考にしただろうなという作りでした。
しかしながら、ラストの見せ方なんかは映画的で上手かったですね。
良くも悪くも、犬神家とか観たことない若者は楽しめたんかなと思います。
不可解な間取りが存在する家の相談を受けた動画配信者は、やがて異常な真実に行き着く。
評価低いという話を聞いて観てみたw
前半は現代的な不動産ミステリー的な感じなのに、後半は大きな一族の古風な因習ホラーに転じる。
その作りで評価が別れたのかな?
悪くはなかったけど、気になってしまう部分が所々に散見されて気が散ってしまった。
あと、後半のあるシーンは絶対に「呪詛」を参考にしただろうなという作りでした。
しかしながら、ラストの見せ方なんかは映画的で上手かったですね。
良くも悪くも、犬神家とか観たことない若者は楽しめたんかなと思います。
突如現れたUFOが上空に滞在した非日常とJKたちの日常。
主人公2人がいわゆるタレント声優だったので敬遠してたのだが、普通に演技が上手くて良い意味で裏切られた。
ゆるい日常パートに3.11の原発事故や閉塞的な日本社会を暗喩する部分が垣間見える。
チートな道具を使いながらも、日常に帰結するドラえもんとは違う要素を見せた中盤パート。
これと、ある意味見ないようにしていた存在を認知させたラスト。
原作未読なので、これらがどう後編と繋がるのか楽しみである。
突如現れたUFOが上空に滞在した非日常とJKたちの日常。
主人公2人がいわゆるタレント声優だったので敬遠してたのだが、普通に演技が上手くて良い意味で裏切られた。
ゆるい日常パートに3.11の原発事故や閉塞的な日本社会を暗喩する部分が垣間見える。
チートな道具を使いながらも、日常に帰結するドラえもんとは違う要素を見せた中盤パート。
これと、ある意味見ないようにしていた存在を認知させたラスト。
原作未読なので、これらがどう後編と繋がるのか楽しみである。
『原爆の父』オッペンハイマーの栄光と挫折の物語。
時系列がバラバラで展開される物語はノーランのいつもの演出ですね。
IMAXで観たので、原爆実験の様子や役者の感情の機微を大画面で観る楽しみはあったものの、基本的に人間ドラマなので通常でも大丈夫かな。
原爆の直接的な威力や怖さの表現(広島、長崎での映像の無さ)が少ないが、その後の彼の苦悩をきっちり画いた事により間接的に伝わっているのではないかと思う。
ただ、一人の男の数奇な人生を画いてるのであり、明確な反核や核に肯定的な内容ではない。
しかし、歴史を知る上で観るべき作品。
『原爆の父』オッペンハイマーの栄光と挫折の物語。
時系列がバラバラで展開される物語はノーランのいつもの演出ですね。
IMAXで観たので、原爆実験の様子や役者の感情の機微を大画面で観る楽しみはあったものの、基本的に人間ドラマなので通常でも大丈夫かな。
原爆の直接的な威力や怖さの表現(広島、長崎での映像の無さ)が少ないが、その後の彼の苦悩をきっちり画いた事により間接的に伝わっているのではないかと思う。
ただ、一人の男の数奇な人生を画いてるのであり、明確な反核や核に肯定的な内容ではない。
しかし、歴史を知る上で観るべき作品。
80年代、若松孝二が建てた映画館シネマスコーレを舞台に、若松孝二、支配人、映画に魅了された若者たちが織りなす青春劇。
前作の続きではあるが、監督も違うので物語的には知らなくても大丈夫。
レンタルビデオ屋が台頭した80年代は現在のサブスク配信の世の中ともダブる。
その中で劇場の魅力、映画への愛が溢れている。
あと、前作観ないとわからないが、タイトルバック後のシーンはエモかったですね。
前作と同じく、馬鹿馬鹿しくもアツい心を持った人達の群像劇として面白く輝いていた。
懐古だけではない、今に繋がる物語。
80年代、若松孝二が建てた映画館シネマスコーレを舞台に、若松孝二、支配人、映画に魅了された若者たちが織りなす青春劇。
前作の続きではあるが、監督も違うので物語的には知らなくても大丈夫。
レンタルビデオ屋が台頭した80年代は現在のサブスク配信の世の中ともダブる。
その中で劇場の魅力、映画への愛が溢れている。
あと、前作観ないとわからないが、タイトルバック後のシーンはエモかったですね。
前作と同じく、馬鹿馬鹿しくもアツい心を持った人達の群像劇として面白く輝いていた。
懐古だけではない、今に繋がる物語。
突然届いた映画監督の友人からのメッセージ。
彼に再び会うべく、出会いの地バルカン半島へ向かう。
違う時系列を並行に映しながら、たまにリンクさせる撮り方、ドキュメントとフィクションを自由に行き来する感じ、少し幻想的でもあるストーリー。
リム・カーワイ監督独特の世界観が炸裂してる。
ボスニア内戦、コロナ禍等の負を包括しつつも重くないのは、旧共産圏の巨大建造物の象徴的な雄大さ故だろうか。
哀しい出来事が耐えない世界だが、それでも理想的な世界は「至るところにある」かもしれないと思わされる作品でした。
突然届いた映画監督の友人からのメッセージ。
彼に再び会うべく、出会いの地バルカン半島へ向かう。
違う時系列を並行に映しながら、たまにリンクさせる撮り方、ドキュメントとフィクションを自由に行き来する感じ、少し幻想的でもあるストーリー。
リム・カーワイ監督独特の世界観が炸裂してる。
ボスニア内戦、コロナ禍等の負を包括しつつも重くないのは、旧共産圏の巨大建造物の象徴的な雄大さ故だろうか。
哀しい出来事が耐えない世界だが、それでも理想的な世界は「至るところにある」かもしれないと思わされる作品でした。
転落死した男、被疑者の妻。
唯一の証人は視覚障害者の息子。
事故か、自殺か、殺人か。
真相を求めるミステリーであり、法廷劇であるが、1番は人間ドラマ。
こういう意味では宮部みゆきの『ソロモンの偽証』を思い出した。
法廷劇はすごい主観での争いになってるのは、アメリカだけしゃないんだなと感じました。
徐々に家族の関係性が解剖されていく様にゾクゾクさせる。
真相は明らかになるが、見る立場によって真実が変わりそうでモヤモヤする。
後から色々考えたい人には最適な作品でした。
それがまた良かったりするんですけど。
転落死した男、被疑者の妻。
唯一の証人は視覚障害者の息子。
事故か、自殺か、殺人か。
真相を求めるミステリーであり、法廷劇であるが、1番は人間ドラマ。
こういう意味では宮部みゆきの『ソロモンの偽証』を思い出した。
法廷劇はすごい主観での争いになってるのは、アメリカだけしゃないんだなと感じました。
徐々に家族の関係性が解剖されていく様にゾクゾクさせる。
真相は明らかになるが、見る立場によって真実が変わりそうでモヤモヤする。
後から色々考えたい人には最適な作品でした。
それがまた良かったりするんですけど。
一族を滅ぼされた男が砂漠の民と共闘し復讐を果たしていく。
まずは完全にこの作品は劇場鑑賞必須、しかもIMAXでの鑑賞をしてもらいたい。
圧倒的映像美と壮大過ぎる引きの画、大量の砂を全身で浴びてほしい。
現在、SF映画を撮らせたら、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がトップなのでは。
人心掌握のために宗教を使うところや、母親が主人公の道筋を立てるポイント等はドゥニの過去作でもあったと感じる部分でした。
「夜明けのすべて」が『静』の映画体験ならば、これは『動』の映画体験。
みんなもサンドワームに一度飲まれてみよう。
一族を滅ぼされた男が砂漠の民と共闘し復讐を果たしていく。
まずは完全にこの作品は劇場鑑賞必須、しかもIMAXでの鑑賞をしてもらいたい。
圧倒的映像美と壮大過ぎる引きの画、大量の砂を全身で浴びてほしい。
現在、SF映画を撮らせたら、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がトップなのでは。
人心掌握のために宗教を使うところや、母親が主人公の道筋を立てるポイント等はドゥニの過去作でもあったと感じる部分でした。
「夜明けのすべて」が『静』の映画体験ならば、これは『動』の映画体験。
みんなもサンドワームに一度飲まれてみよう。
公開前の下馬評を覆し、見事な漫画実写化作品になってましたね。
冒頭の203高地の戦いでまず引き込まれたし、北海道の大自然のロケーションが映画の美しさをより向上させた。
各登場人物の配役も見事だし、見所もしっかりある。
それ故に、ストーリーが本当の序章で終わってしまう。
次にやるWOWOWドラマ版で変態たちは出てくるのかな。
原作と同じく緩急を交えているのだが、緩いところもハマってたし、急のアクションシーンも良かった。
完結までやろうと思ったら、何作作らなあかんねんってかんじやけど、これは期待したい。
公開前の下馬評を覆し、見事な漫画実写化作品になってましたね。
冒頭の203高地の戦いでまず引き込まれたし、北海道の大自然のロケーションが映画の美しさをより向上させた。
各登場人物の配役も見事だし、見所もしっかりある。
それ故に、ストーリーが本当の序章で終わってしまう。
次にやるWOWOWドラマ版で変態たちは出てくるのかな。
原作と同じく緩急を交えているのだが、緩いところもハマってたし、急のアクションシーンも良かった。
完結までやろうと思ったら、何作作らなあかんねんってかんじやけど、これは期待したい。
麻薬20kgを巡り、日本から来た殺し屋と汚職刑事と三つ巴の戦い。
やってる事はこれまでと一緒だけど、磨きがかったマ・ドンソクの鉄拳制裁が最高なので飽きない。
1作目では張り手やったのに、今はボクシングスタイルで素早く避けてレバー打ち。
シリーズ恒例の敵のバイオレンスさ、真実の部屋、ちょっとした小ボケ、ラスボスを半殺しにするバトルはニヤッとしたり。
ただ、もう少しボスの強さを感じる演出は欲しかったかな。
中途半端だと思った。
まぁ、次作も韓国でもう公開されるし、絶対観に行くんですけどね。
麻薬20kgを巡り、日本から来た殺し屋と汚職刑事と三つ巴の戦い。
やってる事はこれまでと一緒だけど、磨きがかったマ・ドンソクの鉄拳制裁が最高なので飽きない。
1作目では張り手やったのに、今はボクシングスタイルで素早く避けてレバー打ち。
シリーズ恒例の敵のバイオレンスさ、真実の部屋、ちょっとした小ボケ、ラスボスを半殺しにするバトルはニヤッとしたり。
ただ、もう少しボスの強さを感じる演出は欲しかったかな。
中途半端だと思った。
まぁ、次作も韓国でもう公開されるし、絶対観に行くんですけどね。
中国映画「ソウルメイト 七月と安生」の韓国リメイク。
正反対の性格だが、唯一無二の親友な2人。
過去と現在を交互に映しながら、2人の絆とすれ違いと姿を消した片方の秘密を画く友情の物語。
片方が病んでない『マイ・ブロークン・マリコ』的であり、友情が途切れなかった『CLOSE』のようでもある。
互いを想うからこそ生まれる嫉妬は観ていて切なく、ただそこを丁寧に映した結果、抑えていた心情を吐露するシーンは泣ける。
高校生から27歳までを演じ分けたキム・ダミの演技も最高。
疎遠になって数年間会わなくても、再会したら抱き合う2人の姿は美しい。
中国映画「ソウルメイト 七月と安生」の韓国リメイク。
正反対の性格だが、唯一無二の親友な2人。
過去と現在を交互に映しながら、2人の絆とすれ違いと姿を消した片方の秘密を画く友情の物語。
片方が病んでない『マイ・ブロークン・マリコ』的であり、友情が途切れなかった『CLOSE』のようでもある。
互いを想うからこそ生まれる嫉妬は観ていて切なく、ただそこを丁寧に映した結果、抑えていた心情を吐露するシーンは泣ける。
高校生から27歳までを演じ分けたキム・ダミの演技も最高。
疎遠になって数年間会わなくても、再会したら抱き合う2人の姿は美しい。
PMSでイライラを抑えられない女性と、パニック障害を抱えた男性の出会いと新たな一歩の物語。
とかく男女が出会えば恋愛に発展する邦画界において、恋人ではなく同士の様な関係がたまらなく良い。
偶然にも新海誠作品で主要キャラを演じた二人の自然な演技もハマっていた。
特に大きな山場はないけれど、35mmで撮られた柔らかな映像が全体の雰囲気を優しく包みこんでくれる作品。
配信でもいいかなと思われる様な物語だが、こういう作品こそ映画館で観ると鑑賞後の世界が変わると思っている。
夜空を見上げたくなる映画でした。
PMSでイライラを抑えられない女性と、パニック障害を抱えた男性の出会いと新たな一歩の物語。
とかく男女が出会えば恋愛に発展する邦画界において、恋人ではなく同士の様な関係がたまらなく良い。
偶然にも新海誠作品で主要キャラを演じた二人の自然な演技もハマっていた。
特に大きな山場はないけれど、35mmで撮られた柔らかな映像が全体の雰囲気を優しく包みこんでくれる作品。
配信でもいいかなと思われる様な物語だが、こういう作品こそ映画館で観ると鑑賞後の世界が変わると思っている。
夜空を見上げたくなる映画でした。
極度の心配性のボー。
怪死した母の元へ帰省するが、それは地獄の旅路だった。
過去作から変わらない『家族という呪い』をテーマに、アリ・アスター監督のやりたい放題ぶちかました結果、観客の気がへんになりそうになると。
そら『オオカミの家』を一晩中観続けた人ですからね。
ラストは母親による『トゥルーマンショー』かなと思ってしまったわ。
ダークコメディとしては面白かったと思う反面、3時間はしんどい。
おかわりしたい気持ちはあるけどしんどい。
『RRR』と同じ尺なのに、こうも対極な作品が爆誕してしまった。
でも、次作も期待してるよ。
極度の心配性のボー。
怪死した母の元へ帰省するが、それは地獄の旅路だった。
過去作から変わらない『家族という呪い』をテーマに、アリ・アスター監督のやりたい放題ぶちかました結果、観客の気がへんになりそうになると。
そら『オオカミの家』を一晩中観続けた人ですからね。
ラストは母親による『トゥルーマンショー』かなと思ってしまったわ。
ダークコメディとしては面白かったと思う反面、3時間はしんどい。
おかわりしたい気持ちはあるけどしんどい。
『RRR』と同じ尺なのに、こうも対極な作品が爆誕してしまった。
でも、次作も期待してるよ。
「断らない救急」を掲げている病院のERを舞台に奮闘する医師たちの姿。そこにコロナ禍が襲いかかる。
断らないのは症状や年齢だけでなく、無保険の人等社会的な問題を抱える人達も診る。
そんな医師たちの理想と、コロナ禍で病床が足りない等の現実を真っ直ぐ映し出す。
救急医のお仕事ドキュメンタリーとしても優秀な作品。
ナレーションも無く、音楽も必要最低限。
それでいてストーリー性のある流れは、想田和弘監督作品を思い出させる作りに思えた。
東海テレビのドキュメンタリーは日本一である。
「断らない救急」を掲げている病院のERを舞台に奮闘する医師たちの姿。そこにコロナ禍が襲いかかる。
断らないのは症状や年齢だけでなく、無保険の人等社会的な問題を抱える人達も診る。
そんな医師たちの理想と、コロナ禍で病床が足りない等の現実を真っ直ぐ映し出す。
救急医のお仕事ドキュメンタリーとしても優秀な作品。
ナレーションも無く、音楽も必要最低限。
それでいてストーリー性のある流れは、想田和弘監督作品を思い出させる作りに思えた。
東海テレビのドキュメンタリーは日本一である。
金がなく、エコノミークラスに乗れなかったために父親を看取れなかった男を中心に、インド初のLCCを作った男たちの実話ベースの物語。
これでもかと襲ってくる数々の困難をアツい熱量(根性論じゃなくちゃんと理論武装してる)でぶち破っていく様とインド映画の親和性の高さよ。
周りに馬鹿にされながらも、徐々に味方が増えていき、要所要所でそのカタルシスがあるのも嫌いな人はいないはず。
尺が少し長く感じてしまう部分はあったが、王道熱血物語+貧富の格差等も盛り込みながら引き込まれる作品に仕上がっていた。
金がなく、エコノミークラスに乗れなかったために父親を看取れなかった男を中心に、インド初のLCCを作った男たちの実話ベースの物語。
これでもかと襲ってくる数々の困難をアツい熱量(根性論じゃなくちゃんと理論武装してる)でぶち破っていく様とインド映画の親和性の高さよ。
周りに馬鹿にされながらも、徐々に味方が増えていき、要所要所でそのカタルシスがあるのも嫌いな人はいないはず。
尺が少し長く感じてしまう部分はあったが、王道熱血物語+貧富の格差等も盛り込みながら引き込まれる作品に仕上がっていた。
自ら命を絶った女性に、自分の胎児の脳を移植されて生き返った主人公。
やがて彼女は外の世界を見る旅に出た。
背景、衣装等何よりもまずヴィジュアルが素晴らしい。
尖りまくってるのに調和している。
そこに流れる音楽もまた相乗効果として好印象を与える。
歩き方で演じ分けるエマ・ストーンのヤバさ、言わずもがなな怪演のウィレム・デフォーも最高。
娼婦として働く中盤は賛否あるかもだが、私としては知性が子供だから故の自然な選択に見えました。
監督作品は「籠の中の乙女」以来だったので、自由と解放を幻想的なタッチで画いた今作には圧倒されました。
自ら命を絶った女性に、自分の胎児の脳を移植されて生き返った主人公。
やがて彼女は外の世界を見る旅に出た。
背景、衣装等何よりもまずヴィジュアルが素晴らしい。
尖りまくってるのに調和している。
そこに流れる音楽もまた相乗効果として好印象を与える。
歩き方で演じ分けるエマ・ストーンのヤバさ、言わずもがなな怪演のウィレム・デフォーも最高。
娼婦として働く中盤は賛否あるかもだが、私としては知性が子供だから故の自然な選択に見えました。
監督作品は「籠の中の乙女」以来だったので、自由と解放を幻想的なタッチで画いた今作には圧倒されました。
2015年に公開され、当時も観たのですが、まさかのTOHOシネマで今年公開されたので再見。
伝説のモデル山口小夜子の遺品や関係者のインタビュー等を通し、彼女と再会するドキュメンタリー。
彼女と昔から繋がりがあった監督なだけに、全編通して山口小夜子への愛が溢れる内容でありながら、構成も丁寧なので、彼女を知らない人でも楽しめる。
後半にある、モデル松島花が山口小夜子を再現する「永遠の小夜子プロジェクト」にて、山口小夜子が降臨した瞬間にはしゃぐメイクの富川栄と丸山敬太が白眉であった。
かぐや姫は確かにそこにいた。
月を見ると思い出す。
2015年に公開され、当時も観たのですが、まさかのTOHOシネマで今年公開されたので再見。
伝説のモデル山口小夜子の遺品や関係者のインタビュー等を通し、彼女と再会するドキュメンタリー。
彼女と昔から繋がりがあった監督なだけに、全編通して山口小夜子への愛が溢れる内容でありながら、構成も丁寧なので、彼女を知らない人でも楽しめる。
後半にある、モデル松島花が山口小夜子を再現する「永遠の小夜子プロジェクト」にて、山口小夜子が降臨した瞬間にはしゃぐメイクの富川栄と丸山敬太が白眉であった。
かぐや姫は確かにそこにいた。
月を見ると思い出す。
中国から韓国に嫁いだ空港保安官と運び屋の女が出会った時、運命が大きく動く。
中村珍の『羣青』の様なシスターフッド犯罪逃避行。
韓国が舞台なんだけど、全体的な雰囲気が香港映画っぽい撮影と音楽。
同じ境遇の2人が出逢い、徐々に惹かれ合うのはわかるけど、中盤のベットシーンは蛇足かなぁ。
きらびやかなイメージのファン・ビンビンが薄幸な役柄ってのは良かった。
有害な男性性から抜け出して、自由を求め抵抗する女達の物語は現代的である。
余韻を持たせたラストシーンは個人的に好みでしたね。
中国から韓国に嫁いだ空港保安官と運び屋の女が出会った時、運命が大きく動く。
中村珍の『羣青』の様なシスターフッド犯罪逃避行。
韓国が舞台なんだけど、全体的な雰囲気が香港映画っぽい撮影と音楽。
同じ境遇の2人が出逢い、徐々に惹かれ合うのはわかるけど、中盤のベットシーンは蛇足かなぁ。
きらびやかなイメージのファン・ビンビンが薄幸な役柄ってのは良かった。
有害な男性性から抜け出して、自由を求め抵抗する女達の物語は現代的である。
余韻を持たせたラストシーンは個人的に好みでしたね。
伝説の女優のインタビュー撮影から始まる、彼女の生きた証とは。
過去に演じた劇中劇と現実が入り混じり、何が現実で何が虚構かわからなくなる演出は正に今敏監督の真骨頂。
「鍵の君」と再会するために人生を捧げていく光景は、初恋による呪いの様に写るのだが、その呪いを超える無垢なラストシーンの一言のカタルシスは圧巻。
マッドハウス制作のアニメーションも良いし、世界観に合った平沢進の音楽も良い。
文字通り、千年の時を演じ生きた女優の人生を追体験できる90分。
伝説の女優のインタビュー撮影から始まる、彼女の生きた証とは。
過去に演じた劇中劇と現実が入り混じり、何が現実で何が虚構かわからなくなる演出は正に今敏監督の真骨頂。
「鍵の君」と再会するために人生を捧げていく光景は、初恋による呪いの様に写るのだが、その呪いを超える無垢なラストシーンの一言のカタルシスは圧巻。
マッドハウス制作のアニメーションも良いし、世界観に合った平沢進の音楽も良い。
文字通り、千年の時を演じ生きた女優の人生を追体験できる90分。
鬼太郎誕生の隠された秘密が語られる、父たちの物語。
横溝的な遺産相続ミステリー✕妖怪ホラーの融合は見事。
南方戦線を生き延び、成り上がる事に捧げる人間と、妻を探してる妖怪とのバディ物としても上質であった。
人間の果てしない欲望という罪と咎を醜く画く事により、人間への愛が芽生えていくゲゲ郎と成り上がる道以外を見つける水木との美しさが際立つ。
戦争や現代社会への批判も映しながら、愛に溢れる物語であった。
鬼太郎誕生の隠された秘密が語られる、父たちの物語。
横溝的な遺産相続ミステリー✕妖怪ホラーの融合は見事。
南方戦線を生き延び、成り上がる事に捧げる人間と、妻を探してる妖怪とのバディ物としても上質であった。
人間の果てしない欲望という罪と咎を醜く画く事により、人間への愛が芽生えていくゲゲ郎と成り上がる道以外を見つける水木との美しさが際立つ。
戦争や現代社会への批判も映しながら、愛に溢れる物語であった。