柳楽 馨 Kaoru YAGIRA
@kyagira.bsky.social
15 followers 11 following 8 posts
関西の私大で教員をしています。専門はトマス・ピンチョンです。日本文学についても批評を書いています。
Posts Media Videos Starter Packs
kyagira.bsky.social
トランプの顔を刻印した硬貨の発行が検討されてるけど、米国では貨幣・紙幣に使えるのは死去した人物の顔だけ...ってこれ、もろにピンチョン『インヒアレント・ヴァイス』のネタですね。あちらはニクソンの顔が使われた偽札でしたけど。
washingtonpost.com
The U.S. Treasury shared a proposal to mint $1 Trump coins to mark America’s 250th anniversary.

But U.S. code says only deceased individuals may appear on U.S. currency, a tradition dating back to efforts to break from monarchical rule. https://wapo.st/4pWsyL3
kyagira.bsky.social
市川沙央さんの新作について、書かせていただきました。『ハンチバック』を読んで以来、「この作家について書かないとこの時代に批評をやる意味がない!」と勝手な使命感に駆られていましたが、ようやくそこそこの長さのものが書けました。皆様の書架や電子端末に、市川沙央文学をなにとぞ...
bungakukai.bunshun.jp
🎃 10月7日(火)発売
📖 文學界 11月号

―――――――――
【特集】作家はAIと何を話すのか
🗣 対談 村田沙耶香 × 栗原聡
✍ 19人の「あなたはAIと何を話していますか?」
🖊 体験記 古川真人/向坂くじら
🎤 インタビュー 三宅陽一郎

🍨 新連載 斧屋

📚 創作  杉本裕孝/板垣真任

🌹 特集 市川沙央『女の子の背骨』の背骨
―――――――――
文學界2025年11月号の表紙です 文學界2025年11月号の表紙の1/3枚目です。内容は下記のとおりです。
===
【特集】作家はAIと何を話すのか
*対談 村田沙耶香×栗原聡「AI倫理の先にあるもの」
ChatGPTに様々な問いを投げかけている村田さんが、AI研究者の栗原さんに聞きたいこととは
*エッセイ 19人の「あなたはAIと何を話していますか?」
上田岳弘・奈倉有里・小池水音・竹中優子・北村匡平・待川匙・羽田圭介・犬山紙子・暮田真
名・豊永浩平・大木芙沙子・奥野紗世子・綿矢りさ・永方佑樹・市街地ギャオ・児玉雨子・間
宮改衣・樋口六華・滝口悠生
*体験記 AIを使ってみた
古川真人「ジェミ公」
向坂くじら「デルタ」
*インタビュー 三宅陽一郎「なぜ人はAIと話すのか」
【新連載】
斧屋「不完全なものにとってのparfait」
パフェ評論家の著者が味わう、「完全」の名を持つデザートと文学の、意外なマリアージュ
町屋良平「無限水晶」第2回 文學界2025年11月号の表紙の2/3枚目です。内容は下記のとおりです。
===
【創作】
杉本裕孝「刻印」
男はなぜ、不穏な刻印を入れようとするのか? 宝飾販売員は奇妙なYouTuberに惹きつけられ
るが―
板垣真任「おとうsea」

【特集】市川沙央『女の子の背骨』の背骨
・インタビュー「障害者として(も)純文学の中心に居座りたい」 聞き手・岩川ありさ
・創作 市川沙央「Pow(d)er」
・対談 市川沙央×朝比奈秋「経験と小説の適切な距離」
・作家論 柳楽馨「お泊まり会への招待」

【インタビュー】
大江崇允「理解しきれない世界を生きる―映画『アフター・ザ・クエイク』が描く〝三十年後
〟」
【東京国立近代美術館「コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ」ルポ
】
青野暦「記憶についての(不可能な)記録」
【レビュー】
映画『愛はステロイド』 石田夏穂「我らがファンタジー」
映画『海辺へ行く道』 年森瑛「青緑色の視界で見えるもの」 文學界2025年11月号の表紙の3/3枚目です。内容は下記のとおりです。
===
【窓辺より】
三潴忠典「正しさを司る」
【今月のエッセイ】
鈴木美香子「見つからなかった『菓子土産』」
小林美香「〈男らしさ〉の政党ポスター観察 」

【詩歌】前田理容「第三泳者の午後」
【強力連載陣】大澤真幸/鈴木涼美/藤野可織/渡辺祐真/松尾スズキ/津野青嵐/東畑開人
/江﨑文武/王谷晶/松浦寿輝/犬山紙子/菊間晴子/竹永知弘
【文學界図書室】平野啓一郎『文学は何の役に立つのか?』(佐藤厚志)
表紙画=下山健太郎
グラフィックデザイン=REFLECTA,Inc.
kyagira.bsky.social
私もずっと「攪乱」を「かくらん」、「消耗」を「しょうもう」と読んでいたんですが、正しくはそれぞれ「こうらん」と「しょうこう」だそうです。たとえ間違った読みでも、一度広まると(慣用的に)正しい読みとして認めざるをえなくなるということが言葉だと起こるみたいですね。学者が理詰めでいくらダメと言っても無駄というか...言葉って、すごく「民主的」であり、しかも「権威主義的」でもある不思議な媒体だなと常々思います。
kyagira.bsky.social
市川沙央が帯文を書いていたので読み始めた神林長平『戦闘妖精・雪風』に、もろに「インメルマン・ターン」という語が出てきたが、このポストを見ていたおかげで瞬時に理解できてよかった。
shambhalian.bsky.social
リチャード・パワーズの小説には時々マニアックな専門用語が混じります。「マンタがImmelmann turnを決めた」などもその一つ。戦闘機などが機首を上げて縦にUターンする動きのこと。米国の読者も知っている人はほとんどいなくて、「きっとアクロバット飛行の一種」くらいで理解している人が多いと思う。作家本人は記憶力抜群の人だから、頭の中に数々の特殊語彙が格納されているに違いない。
kyagira.bsky.social
田中先生があの『ツイン・ピークス』劇場版のボウイをどう思われるのか少し気になっていました。今度、リンチについて書いた拙文が某誌のリンチ追悼特集に載ります。田中先生のボウイ論に言及した箇所もありますので、よろしければご笑覧ください。
Reposted by 柳楽 馨 Kaoru YAGIRA
tanajun009.bsky.social
デヴィッド・リンチが亡くなった - Before- & Afterimages Blog
映画やテレビ・ドラマのリアルタイムでの熱心なファンではなかった。「カルト」と呼ばれるせいで遠ざけていた。デヴィッド・ボウイが出演している『ツイン・ピークス』映画版はさほど良いとも思わなかった。 ...
デヴィッド・リンチが亡くなった - Before- & Afterimages Blog
映画やテレビ・ドラマのリアルタイムでの熱心なファンではなかった。「カルト」と呼ばれるせいで遠ざけていた。デヴィッド・ボウイが出演している『ツイン・ピークス』映画版はさほど良いとも思わなかった。 ...
before-and-afterimages.jp
kyagira.bsky.social
ぐるり、またぐるりと
広がりながら螺旋を描き
飛んでいく鷹にはもう届かない、地上の鷹匠の声なんて
すべて崩れさる、肝心なものが失われる
ひたすら混沌が世に溢れだす
━━W. B. Yeats “The Second Coming” 意訳気味です。ロスが燃えているっていうのに、首都ではあんなことになってる。子どもの頃からキラキラしたカッコ良さの象徴だったアメリカがこんなことになるなんて。
shambhalian.bsky.social
地獄は今からっぽだ
悪魔はみんなこっちの世界に来ているからな
――シェイクスピア『テンペスト』(訳は僕の今の気分で、元の芝居の場面とは違う感じにしました)
shakespeare.lol
Hell is empty,
And all the devils are here.
kyagira.bsky.social
あまりにもその通りだよな、と思ったので、以下を引用します。

大学は、[大学教員]に委員会の委員を強いてはならず、きりのない会議に出席させてはならず、学内政治に従事させてはならず、行政的な文書の作成や二重三重の採点に時間を割かせてはならず、「ゴール」や「目標」の達成を強いてはならず、「応用可能な技術」を教えさせてはならず、膨大な資金の確保を迫ったり、規定数の著作や論文の発表を強制したり、大学外での「インパクト」をもつように仕向けたりしてはいけないのである。

アレクサンダー・ガルシア・デュットマン
kyagira.bsky.social
市川沙央さんの「女の子の背骨」を読んでいたらさっそく「アッピール」という表記が出てきました。これは、やっぱり大江健三郎の記憶でしょうか。調べたら、大江の「人生の親戚」にこの表記があるみたい。
bungakukai.bunshun.jp
12/6発売🎄文學界1月号の目次です。創作は吉本ばななさん&市川沙央さん。國分功一郎さん×若林正恭さん&村田沙耶香さん×チェ・ウニョンさん&上田岳弘さん×安野貴博さんの対談に、リレーエッセイ「身体を記す」は尾崎世界観さん!特集「文學界書店」もお見逃しなく👀
ピンクの背景の左に文學界1月号の書影があります。
右側には茶色の文字で上から、次のように文字が入っています。
12月6日発売/文學界/2025年1月号
創作
吉本ばなな/市川沙央
國分功一郎×若林正恭
対談
村田沙耶香×チェ・ウニョン
上田岳弘×安野貴博
身体を記す
尾崎世界観
特集
文学界書店2025 ピンク色の背景の中央に目次の画像の1枚目があり、画像の右下に01/03と書いてあります。目次の内容は次の通りです。
【創作】
吉本ばなな『ヨシモトオノ』  幽霊/みだしなみ/花
生死をこえた小さな奇跡の連鎖が私たちを救うこともある―ばなな流『遠野物語』

市川沙央「女の子の背骨」


【対談】
國分功一郎×若林正恭「やっとみんな疲れてきた」
『地面師たち』を見ていないことは悪なのか。止まらない世界で、「疲れた」と声に出そう!

村田沙耶香×チェ・ウニョン「小説家は物語を「作ら」ない」
物語は作者の意思を超えていく。互いの国で多くの読者を持つ二人の対話

上田岳弘×安野貴博「未来の政治と文学を捉えるために」
衆議院選挙、米大統領選挙を経て、転換期を迎える世界の今と未来を語り合う


【リレーエッセイ 身体を記す】
第11回 尾崎世界観「だから絶えず見られ続けるこの身体だ」 ピンク色の背景の中央に目次の画像の2枚目があり、画像の右下に02/03と書いてあります。目次の内容は次の通りです。

【特集 文學界書店2025 ―こだわり店主の推す3冊】
飯間浩明/今尾恵介/角幡唯介/斧屋/苅部直/磯達雄/ 金子由里奈/星野概念/岡﨑弘子/辛島デイヴィッド/佐藤圭一/ 朝比奈秋/姫乃たま/原武史/武塙麻衣子/丸山ゴンザレス/ 田中ゆかり/谷頭和希/藤村シシン/藤原辰史


【連載再開】
筒井康隆「自伝」 第4回「笑いと超現実―青年中期」


【追悼 谷川俊太郎】
俵万智「言葉を疑う人」
最果タヒ「詩人として存在すること
久谷雉「「詩人のふり」をした者について」
高橋睦郎「同月同日生まれ―谷川俊太郎さんを悼む」


【「LGBTQ+差別に反対する小説家の声明」によせて】
星野智幸「書き手の存在理由」

【特別エッセイ】
横尾忠則「Y字路の発見―なぜY字路を描く必要があるのか」

【モンゴメリ生誕百五十年】
松本侑子「『赤毛のアン』シリーズのケルトとキリスト教」

【書評エッセイ】
小川公代「〝生〟を祝福する―シルヴィア・プラス論」


【今月のエッセイ】
キーン誠己「『福田恆存の手紙』を読んで」
天童大人「白石かずこ、聲ノ力で、世界へ!」 ピンク色の背景の中央に目次の画像の3枚目があり、画像の右下に03/03と書いてあります。目次の内容は次の通りです。

【窓辺より】
待川匙「温泉、餃子が飛ぶ」

【詩歌】
佐々木蒼馬「不燃物」

【強力連載陣】井戸川射子/又吉直樹/藤野可織/渡辺祐真/頭木弘樹/松尾スズキ/江南亜美子/津野青嵐/東畑開人/四方田犬彦/金川晋吾/江崎文武/王谷晶/平民金子/松浦寿輝/犬山紙子/宮崎智之/須藤輝彦

【文學界図書室】
平野啓一郎『富士山』(阿部公彦)/高瀬隼子『新しい恋愛』(向坂くじら)/カーソン・マッカラーズ『哀しいカフェのバラード』(小池水音)


表紙画=下山健太郎
グラフィックデザイン=REFLECTA,Inc.