船山登@プリン泥棒
mcts08.bsky.social
船山登@プリン泥棒
@mcts08.bsky.social
川柳と短歌をやっています。歌集『プリン泥棒』(ふらんす堂、2022年) http://furansudo.ocnk.net/product/2866
ブログ http://aakawano.blog118.fc2.com/
【既存の経済モデルは、恒常的な成長と利潤獲得のための終わりなき競争に基づくもので、自然資源の消費は増え続けていく。こうして、地球の生態学的バランスを危機に陥れているこの経済システムは、同時に、経済格差も著しく拡大させている。豊かな国の、とりわけ最高富裕層による過剰な消費に、グローバルな環境危機、特に気候危機のほとんどの原因があるのは、間違いない。】
バルセロナの「気候非常事態宣言」(2020年1月)(斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 330頁から孫引き)
January 4, 2025 at 2:41 AM
【かつての入会地は私有地になった。私有制のもとでは、貨幣を使って、いったん土地を手に入れてしまえば、誰からも邪魔されることなく、好き勝手にその土地を使用することができる。すべては所有者の自由というわけだ。その自由のせいで、その他大勢の人の生活が悪化しようと、土地がやせ細ろうと、水質が汚染されようと、誰も所有者の好き勝手を止められない。
 そして、その分だけ、残りの人々の生活の質は低下していったのである。】
斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 243頁
January 4, 2025 at 2:30 AM
【囲い込み後の私的所有制は、この持続可能で、潤沢な人間と自然の関係性を破壊していった。それまで無償で利用できていた土地が、利用料(レント=地代)を支払わないと利用できないものとなってしまったのである。本源的蓄積は潤沢なコモンズを解体し、希少性を人工的に生み出したのだ。】
斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 243頁
January 4, 2025 at 2:26 AM
【本当は、この囲い込みの過程を「潤沢さ」と「希少性」という視点からとらえ返したのが、マルクスの「本源的蓄積」論なのである。マルクスによれば、「本源的蓄積」とは、資本が〈コモン〉の潤沢さを解体し、人工的希少性を増大させていく過程のことを指す。つまり、資本主義はその発端から現在に至るまで、人々の生活をより貧しくすることによって成長してきたのである。】
斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 237頁
January 3, 2025 at 4:11 PM
【「閉鎖的技術」の代表格は原子力発電である。長らく、原子力発電はクリーン・エネルギーとされてきた。だが、原子力発電はセキュリティ上の問題から、一般の人々から隔離され、その情報も秘密裏に管理されなくてはならない。そのことが隠蔽体質につながり、重大な事故を招いてしまう。
 原子力を民主的に管理するのは無理である。「閉鎖的技術」はその性質からして、民主主義的な管理には馴染まず、中央集権的なトップダウン型の政治を要請する。このように、技術と政治は無関係ではない。特定の技術は、特定の政治形態と結びついているのである。】
斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 227頁
January 3, 2025 at 2:45 PM
【最晩年のマルクスの認識は次のようなものだ。資本主義のもとでの生産力の上昇は、人類の解放をもたらすとは限らない。それどころか、生命の根源的な条件である自然との物質代謝を撹乱し、亀裂を生む。資本主義がもたらすものは、コミュニズムに向けた進歩ではない。むしろ、社会の繁栄にとって不可欠な「自然の生命力」を資本主義は破壊する。マルクスはそう考えるに至ったのだ。】
斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 186頁
November 13, 2024 at 4:25 PM
【むしろ、『資本論』以降のマルクスが着目したのは、資本主義と自然環境の関係性だった。資本主義は技術革新によって、物質代謝の亀裂をいろいろな方法で外部に転嫁しながら時間稼ぎをする。ところが、まさにその転嫁によって、資本は「修復不可能な亀裂」を世界規模で深めていく。最終的には資本主義も存続できなくなる。】
斎藤幸平『人新世の「資本論」』2020年 164頁
November 3, 2024 at 3:46 AM