□能　綾鼓（宝生流）
平成中村座で虎之介さんが演ったのこれが元ネタなのか！身分違いの恋を諦めさせるためはいえ女御に鶴松さんが重なって意地悪く聞こえた…後シテで悪蛇と化しても強そうでも怖そうでもなくただただ哀れだった。

□奈須輿市語
裕基さんで拝見するの二度目。キビキビパキパキした動きが心地よい。馬に跨って海に入っていくとこすごく好き。

□能　俊寛
俊寛が取り付いた纜を舟人が押し切ってパッと飛んでったとこから急に悲しくなった。橋掛かりが海となり皆去って行き、島に残される僧都が憐れ…
赦免使は俊寛残していくこと知ってるくせになんで状を俊寛に渡すの⁇残酷だわよ。康頼に渡せばいいじゃん！
〽歎くにかひも渚の千鳥、泣くばかりなる有様かな。千鳥は謡の中にいました。
ワキの赦免使＝瀬尾だと思って観てたのだけど、あまりにも声がデカくて南座の瀬尾のことばかり考えてしまった…野口兄弟好きだわぁ。

《Uzu-Sio》2020年
《Uneri》2022年
《Endless Flow》2025年
この空間をたった一人で堪能できて幸せだった♡BGMがまた素敵なのよ。

『浄瑠璃を読もう』で読んだばかりだから知ってたけど老一官は何もしないどころか自分の妻を縛り上げてるじゃん！今回虎退治ないから和藤内の見せ場もないし、錦祥女と老一官妻の生さぬ仲の母娘の物語になってるね。

浄瑠璃の母である矢作の長者・一明御前や蒲原宿の菊屋の女房がひどい！浄瑠璃姫の女房のくせに讒言で死に追いやった文殊の前、笛の段でも義経のこと見下してた。最初から平家方の設定だったのか？
恋の病で瀕死の義経を源氏重代の友切丸が大蛇と化して守護する！胸アツ‼

群舞最高ー‼おやぢ様のニコニコに見入ってたら幕が降りてきてて、これこそが「まくをおろすな！」なのよ。片足立でケリケリしながら回るの、萬たろ狐のロングポニテがゆさゆさするのたまらん～
今回、衣裳や鬘の造形がホントに素晴らしい。舞踊公演の時はほぼ色の違いだけだったから、初めのうち兎と狐の区別がつかなかったのよね…あと各獣の基本姿勢。最初は猿が腕を前に垂らしてるの？だったけどもう猿にしか見えない！蛙の手の動きも見事だし、萬じゅ蛙のぱぁが美しいこと°˖✧
演奏陣も長唄竹本黒御簾音楽と多彩で飽くことなし。もうやみつき(笑)

ツーまがの序文書いてるのが松前藩主の弟君で、猿人卿と共にって書いてある。あの場のどこかにいたんだなー、抱一。