マグリットという画家の「大家族」という絵。美しいのに、幼い頃に感じた恐怖が生々しく蘇る。なぜ私の夢が、見知らぬ他者によって具現化されているのか……。それも不思議で、自身の「思い込み」に過ぎないと理解していても、心を覗かれているような不安を覚える。
それ以来、わたしにとってマグリットは、大好きでありながら「ちょっと怖い」画家だ。
マグリットという画家の「大家族」という絵。美しいのに、幼い頃に感じた恐怖が生々しく蘇る。なぜ私の夢が、見知らぬ他者によって具現化されているのか……。それも不思議で、自身の「思い込み」に過ぎないと理解していても、心を覗かれているような不安を覚える。
それ以来、わたしにとってマグリットは、大好きでありながら「ちょっと怖い」画家だ。
ほかの作品は美しくてまっすぐな光みたいに心に届くのに、心が揺さぶられるのは、私たち自身が有限だということをよく知っているからかもしれません。
ほかの作品は美しくてまっすぐな光みたいに心に届くのに、心が揺さぶられるのは、私たち自身が有限だということをよく知っているからかもしれません。
時間の流れの中の「ここ」にいるわたしたちだけど、本当は今でもここでも過去でもない場所(永遠という言葉は少し軽い)のことを知っていて、そこへ行けたらいいよね、みんなでそこへ行くための乗り物はこれだよ、と教えてもらっている気がするのに、なんだか切なくてたまらなくて(その乗り物は墓標にも思えて)、「ここ」で作品を見ている自分が生きているか、死んでいるかわからなくなる→
時間の流れの中の「ここ」にいるわたしたちだけど、本当は今でもここでも過去でもない場所(永遠という言葉は少し軽い)のことを知っていて、そこへ行けたらいいよね、みんなでそこへ行くための乗り物はこれだよ、と教えてもらっている気がするのに、なんだか切なくてたまらなくて(その乗り物は墓標にも思えて)、「ここ」で作品を見ている自分が生きているか、死んでいるかわからなくなる→