室町言葉bot
@muromachi-bot.bsky.social
旧ツイッター（現X）の室町言葉botから移ってきました。約400年前の日本語の話し言葉が分かる資料から、1時間に1回つぶやきます。中の人は @august-5.bsky.social です。
そのおことじゃ。戦場へさえ赴かせられば、まっ先を駆けまらしょうが、これは参らずとも苦しかるまじい。（天草版平家物語）
December 16, 2025 at 3:36 PM
そのおことじゃ。戦場へさえ赴かせられば、まっ先を駆けまらしょうが、これは参らずとも苦しかるまじい。（天草版平家物語）
ヤカン（薬鑵）薬を煎じるためのある種の深鍋。これが本来の意味であるけれども、今では湯をわかすある種の深鍋の意味で通用している。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 2:36 PM
ヤカン（薬鑵）薬を煎じるためのある種の深鍋。これが本来の意味であるけれども、今では湯をわかすある種の深鍋の意味で通用している。（日葡辞書）
【ニホン？ニッポン？】日葡辞書には「Nifon」「Nippon」のほか、「日の本」（Finomoto）も載っています。他のキリシタン文献ではニホン・ニッポンが多く、「日の本」はあえて美しく言いたい場合の雅語だったのでは。（解説：中の人）
December 16, 2025 at 1:36 PM
【ニホン？ニッポン？】日葡辞書には「Nifon」「Nippon」のほか、「日の本」（Finomoto）も載っています。他のキリシタン文献ではニホン・ニッポンが多く、「日の本」はあえて美しく言いたい場合の雅語だったのでは。（解説：中の人）
キヅクシニ（気尽くしに）副詞。すなわち、「心を疲らかいて」苦悩や煩悶によって。「気尽くしにいらぬことをすな」苦悩のために自殺したりなど無益なことをするな。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 12:36 PM
キヅクシニ（気尽くしに）副詞。すなわち、「心を疲らかいて」苦悩や煩悶によって。「気尽くしにいらぬことをすな」苦悩のために自殺したりなど無益なことをするな。（日葡辞書）
おっつけ用心をさせられい。すなわち髭の用心が肝要でござると存じて、拵えて参った。（虎明本「ひげやぐら」）
December 16, 2025 at 11:36 AM
おっつけ用心をさせられい。すなわち髭の用心が肝要でござると存じて、拵えて参った。（虎明本「ひげやぐら」）
サゥメンヤ（索麺屋）そうめんを売る家、または、作る家。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 10:36 AM
サゥメンヤ（索麺屋）そうめんを売る家、または、作る家。（日葡辞書）
それがしは相撲を取ったことはござなし、身共を取って打ちつけまらするほどに、転ぶまいと存じて、あの掛字へ取り付いてござれば、あのごとく裂けてござる。（虎明本「附子」）
December 16, 2025 at 9:36 AM
それがしは相撲を取ったことはござなし、身共を取って打ちつけまらするほどに、転ぶまいと存じて、あの掛字へ取り付いてござれば、あのごとく裂けてござる。（虎明本「附子」）
スメン（素面）化粧しない、その人の生まれつきの色のままの顔。また、顔色にあらわれたところでは、酒を飲まなかったと思われる人の顔。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 8:36 AM
スメン（素面）化粧しない、その人の生まれつきの色のままの顔。また、顔色にあらわれたところでは、酒を飲まなかったと思われる人の顔。（日葡辞書）
潮風に痩せ黒み、その人とも見えさせられぬは、いたわしいことじゃ。（天草版平家物語）
December 16, 2025 at 7:36 AM
潮風に痩せ黒み、その人とも見えさせられぬは、いたわしいことじゃ。（天草版平家物語）
モヌケ（もぬけ）蝉のぬけがら、あるいは、死骸であって、蝉が生きているのと同じ姿をし、眼などもついているもの。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 6:36 AM
モヌケ（もぬけ）蝉のぬけがら、あるいは、死骸であって、蝉が生きているのと同じ姿をし、眼などもついているもの。（日葡辞書）
ものは深う隠そうとするほど知るる。（天草版金句集）
December 16, 2025 at 5:36 AM
ものは深う隠そうとするほど知るる。（天草版金句集）
セセリサガス（せせり捜す）食べもしないのに箸（Faxis）で御器（Goqui）の中の飯を掻き回して、ごちゃごちゃにする。または、皮籠（Cauango）の中の荷物を整頓するのではなくて、ひっくり返し、掻き回したりなどして、ごちゃごちゃにする。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 4:36 AM
セセリサガス（せせり捜す）食べもしないのに箸（Faxis）で御器（Goqui）の中の飯を掻き回して、ごちゃごちゃにする。または、皮籠（Cauango）の中の荷物を整頓するのではなくて、ひっくり返し、掻き回したりなどして、ごちゃごちゃにする。（日葡辞書）
ヘンベン（返弁）「返し弁（わきま）ゆる」すなわち、「請け負ひたる物を返す」負債を支払うこと、米とか金銭などで支払うこと。「返弁する」（日葡辞書）
December 16, 2025 at 3:36 AM
ヘンベン（返弁）「返し弁（わきま）ゆる」すなわち、「請け負ひたる物を返す」負債を支払うこと、米とか金銭などで支払うこと。「返弁する」（日葡辞書）
ヒガエリ（日帰り）その日の中に行って帰ること。（日葡辞書）
December 16, 2025 at 2:36 AM
ヒガエリ（日帰り）その日の中に行って帰ること。（日葡辞書）
一人学問は道が行かぬものじゃ。（天草版金句集）
December 16, 2025 at 1:36 AM
一人学問は道が行かぬものじゃ。（天草版金句集）
不憲法（ふけんぼう）な主人なれば、臣下もへつらい、国の破れも近かろうず。（天草版金句集）
December 16, 2025 at 12:36 AM
不憲法（ふけんぼう）な主人なれば、臣下もへつらい、国の破れも近かろうず。（天草版金句集）
はるかの境なバビロニヤへ、なんとしてこの猫が一夜のうちに往来（ゆきき）をせうぞ。（イソポのハブラス）
December 15, 2025 at 11:36 PM
はるかの境なバビロニヤへ、なんとしてこの猫が一夜のうちに往来（ゆきき）をせうぞ。（イソポのハブラス）
ナゴシノハライ（名越の祓）病気が起こらないようにと、ゼンチョ（gentios 異教徒）が迷信的な行事を行なうのに用いるある種の弓。（日葡辞書）
December 15, 2025 at 10:36 PM
ナゴシノハライ（名越の祓）病気が起こらないようにと、ゼンチョ（gentios 異教徒）が迷信的な行事を行なうのに用いるある種の弓。（日葡辞書）
初めじゃほどに、裃を着せたらばよかろうが、下はあれども上がない。今から借りにやっても遅かろうず。それも大事ない、下ばかり着せてやろう。（虎明本「二人袴」）
December 15, 2025 at 9:36 PM
初めじゃほどに、裃を着せたらばよかろうが、下はあれども上がない。今から借りにやっても遅かろうず。それも大事ない、下ばかり着せてやろう。（虎明本「二人袴」）
勅宣を賜って、頼朝の御代官として平家追罰に向かふ義経が下知をそむくおのれこそ朝敵よ。その儀ならば、しゃつばらいちいちに射殺せ。（天草版平家物語）
December 15, 2025 at 8:36 PM
勅宣を賜って、頼朝の御代官として平家追罰に向かふ義経が下知をそむくおのれこそ朝敵よ。その儀ならば、しゃつばらいちいちに射殺せ。（天草版平家物語）
【虎明本とは】江戸時代初めの狂言師・大蔵虎明（1597～1662）が作った、大蔵流の最初の台本。当時の具体的な口語が分かるものとしては、現存最古の狂言台本です。
December 15, 2025 at 7:36 PM
【虎明本とは】江戸時代初めの狂言師・大蔵虎明（1597～1662）が作った、大蔵流の最初の台本。当時の具体的な口語が分かるものとしては、現存最古の狂言台本です。
メイワク（迷惑）苦悩、あるいは、心を痛めること。例、「迷惑千万なり」この上ない悩みと苦しみを感ずる。（日葡辞書）
December 15, 2025 at 6:36 PM
メイワク（迷惑）苦悩、あるいは、心を痛めること。例、「迷惑千万なり」この上ない悩みと苦しみを感ずる。（日葡辞書）
メアテ（目宛）弓や鉄砲で狙ってうつ的、あるいは、なんらかの目印。「北斗を目当てにして船を乗る」北の星［北極星］を導きとし、それに従って航海する。（日葡辞書）
December 15, 2025 at 5:36 PM
メアテ（目宛）弓や鉄砲で狙ってうつ的、あるいは、なんらかの目印。「北斗を目当てにして船を乗る」北の星［北極星］を導きとし、それに従って航海する。（日葡辞書）
一人学問は道が行かぬものじゃ。（天草版金句集）
December 15, 2025 at 4:36 PM
一人学問は道が行かぬものじゃ。（天草版金句集）
ロゥクタシ（籠腐し）ある人を長期間牢獄に入れておいて、死なせること。（日葡辞書）
December 15, 2025 at 3:36 PM
ロゥクタシ（籠腐し）ある人を長期間牢獄に入れておいて、死なせること。（日葡辞書）