伊藤圭司(ムーさん)
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伊藤圭司(ムーさん)
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北九州で演劇しています。バラを育てています。本を読むのが好きです。短歌も詠みます。投稿は読んだ本のこととバラの写真と芝居のことです。
認知症の母・香寿美、昭和丸出しのモーレツ会社員・俊也、大学生の息子・陸の三世代三人芝居。香寿美が倒れたことによって三人は再会し、香寿美の周辺症状に振り回されながら、徐々に関係性が訂正されていく。俊也が仕事がうまくいかなくなったとき、自分の大事なものが何なのか考えるために立ち止まり、三人で学生運動が盛んだった頃の歌を歌いながら一つの家で暮らすようになる。忙殺される日々の間にある夏休みのような、社会からぽっかりと浮いた幸福な時間は長くは続かないのだけど、こうやって自分にとって何が大切かを確かめながら生きていきたい、と思った。まずは母に連絡しようと思う。『アカシアの雨が降る時』 鴻上尚史 #ブクログ
『アカシアの雨が降る時』(鴻上尚史)の感想(1レビュー) - ブクログ
『アカシアの雨が降る時』(鴻上尚史) のみんなのレビュー・感想ページです(1レビュー)。作品紹介・あらすじ:時と記憶をめぐる家族の物語 孫の陸に付き添われ病院に搬送された香寿美。目を覚ますと、自身を20歳の大学生だと思い込む。さらに、陸を当時の恋人として呼びかけ、駆けつけた息子・俊也をその恋人の父親と勘違いする。学生運動の盛ん…
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May 14, 2024 at 3:27 AM
北九州の劇団「ブルーエゴナク」が京都市東九条の劇場THEATRE E9 KYOTOのアソシエイトアーティストとして制作した作品をRe:creationしています。直近の枝光本町商店街アイアンシアター(北九州で若手が芝居を打つならここだ!って箱)での公演を見損ねたので、東京まで行って観ました。とても静かで、かといって暗すぎない演出。現実はおろか夢さえも思い通りにはならないし、味方だと思ってた曽根ちゃんさえも狂っていく、過去と現在が交錯する、まさにHere is beyondだし、I’m beyond(人と人の間=人間)らしかったと思った。
#観劇 #演劇 #ブルーエゴナク #波間 #森下スタジオ
CREATION AT MORISHITA STUDIO ブルーエゴナク 『波間』 | ブルーエゴナク
2024年3月15日(金)-3月17日(日) 森下スタジオ(Cスタジオ)|作・演出 穴迫信一|出演 平嶋恵璃香 大石英史 田中美希恵 深澤しほ
buru-egonaku.com
March 16, 2024 at 11:25 AM
読了。現実にあるわずかな違和感をきっかけに物語がズレていく六篇所収の作品集。どの作品にも「ズレた人」が登場し世界観を作るのだけど、起点となる現実の描写がリアルで、うっかり存在しそうな世界線に感じられる。『モグラハウスの扉』では、下水道の工事現場で働く若い男性「モグラさん」に学童の「みっこ先生」が恋をする。みっこ先生がこれでもかと言うくらい不器用に描かれていて、その不器用さは誰かのことを想うひとのこころのにぎやかさのようだと思った。白い洋服を汚しながら笑顔でマンホールの中に入ったり、突然海を目指したり、迷いながらも自由に生きるのはいいな、と思った。『父と私の桜尾通り商店街』 今村夏子 #ブクログ
『父と私の桜尾通り商店街』(今村夏子)の感想(153レビュー) - ブクログ
『父と私の桜尾通り商店街』(今村夏子) のみんなのレビュー・感想ページです(153レビュー)。作品紹介・あらすじ:店を畳む決意をしたパン屋の父と「私」。父は残った材料が尽きるまで、最後の営業としてパンを焼き続けるが、「私」がコッペパンをサンドイッチにして並べはじめたことで予想外の評判を呼んでしまい――。(「父と私の桜尾通り商店街」)…
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March 16, 2024 at 4:30 AM
読了。ひったくりを繰り返す翔人が逃走する過程で、偶然が重なり椎葉村に辿り着き、老婆スマの住む家に居候し始める。村の人たちはスマの孫だと思って接し、翔人もだんだんと心模様が変わっていく。戦争を知るスマの世代、空洞化の真っ只中にいたその息子世代、そして剥き出しになった後の社会に投げ出されている翔人世代。三世代それぞれの世代が抱えるダメさが描かれているが、スマや翔人はそれを訂正していく。著者は1960年生まれで、スマの息子世代、わたしの親世代と同じでもある。翔人から見たスマの息子の姿は、個人的にも見慣れた、見飽きた光景に近いのかもしれないと思った。
『しゃぼん玉 (新潮文庫)』 乃南アサ #ブクログ
『しゃぼん玉 (新潮文庫)』(乃南アサ)の感想(474レビュー) - ブクログ
『しゃぼん玉 (新潮文庫)』(乃南アサ) のみんなのレビュー・感想ページです(474レビュー)。作品紹介・あらすじ:2019年10月ネットニュースで話題!女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を…
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March 16, 2024 at 4:03 AM
読了。恋と愛と性とファンタジーの短編集。曖昧さ全開の性の話から親子の愛まで振り幅が大きかった。冒頭の「一実ちゃんのこと」はクローン人間が普通の浪人生活を送る、著者さんらしいファンタジー全振りの物語。一方で最後にある表題作はファンタジー要素ゼロで、四十代の「真琴」が十歳以上年下の恋人や離婚して一人で育ててきた息子(もう社会人になっているのに一緒に住んでいる)のことを、それぞれに好きだな、私不埒だな、ってふと思うという、繊細な物語。その他の5篇もどれもすてきで、『夜のドライブ』のように、温泉宿での一夜の、母娘の心のやりとりを描いた作品も所収されている。
『天頂より少し下って』 川上弘美 #ブクログ
『天頂より少し下って』(川上弘美)の感想(151レビュー) - ブクログ
『天頂より少し下って』(川上弘美) のみんなのレビュー・感想ページです(151レビュー)。作品紹介・あらすじ:奇妙な味とユーモア、そしてやわらかな幸福感-川上マジックが冴えわたる、極上の恋愛小説全7篇。
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March 14, 2024 at 1:25 PM
読了。羊飼いの少年サンチャゴが宝物を探す旅を通じて、人生とは何か、夢を見続けるとはどういうことかを知っていく物語。旅の過程で彼は様々なこの世の真理をを知っていくのだけど、読者にとっては忘れていたことを思い出させる過程になっている。子どもの頃に「ただ仲良くする」ことができたような、無心に夢を追いかけられたような、そんな時間を思い出させてくれるし、そこに戻っていく勇気をもらえる。ふと、私たちの社会は「部分の集合を超えた全体のために自分の心の声や大いなることばに耳を傾けないよう仕向けられている」のかもしれない、と思った。
『アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)』 パウロ・コエーリョ #ブクログ
『アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)』(パウロ・コエーリョ)の感想(1909レビュー) - ブクログ
『アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)』(パウロ・コエーリョ) のみんなのレビュー・感想ページです(1909レビュー)。作品紹介・あらすじ:羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す…
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March 14, 2024 at 1:11 PM
家具職人の壱晴とパンフレット制作会社勤務の桜子、32年間全く違う人生を歩んできた二人が出会って、それぞれの過去を解きほぐし、未来を作っていく物語。人が生きているからには避けて通れない「性」が、著者らしい誇張も抑圧もない、掛け値なしの描写で綴られている。32年も生きていれば、誰しもいろんなことがあって、それはもう変えようもなくて、そうなってしまった以上は相手の全てを引き受けられなくて、それでも今のその相手を好きだなって思ってその場に存在することが、相手の気持ちの変容を生むきっかけになっていく。人の不完全さを愛する物語だった。『やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫)』 窪美澄 #ブクログ
『やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫)』(窪美澄)の感想(178レビュー) - ブクログ
『やめるときも、すこやかなるときも (集英社文庫)』(窪美澄) のみんなのレビュー・感想ページです(178レビュー)。作品紹介・あらすじ:大切な人の死を忘れられない男と、恋の仕方を知らない女。欠けた心を抱えたふたりが出会い、お互いを知らないまま、少しずつ歩み寄っていく道のり。変化し続ける人生のなかで、他者と共に生きることの温かみに触れる長編小説。【著者着歴…
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March 12, 2024 at 4:29 PM
読了。「性」をテーマとした短編が多く収載されている。あとがきを読むと、デビューした経緯(『女による女のためのR-18文学賞』受賞)からそうなったとのことで、著者の中にもともとこのテーマがあるわけではないとのこと。だからか、その先にある「生」との往来が重すぎず、あくまで登場人物の一面として、かつ蔑ろにされず物語の中にあるように感じた。登場人物の多くが両義的で、何かに置いてけぼりになっているようで、そうゆうふうにいろんなことに間に合わなくなりながら生きられたらなあ、今の世界はきちんと早く進むことを是としすぎだなあ、とも思った。
『すみなれたからだで (河出文庫 く 16-3)』 窪美澄 #ブクログ
『すみなれたからだで (河出文庫 く 16-3)』(窪美澄)の感想(41レビュー) - ブクログ
『すみなれたからだで (河出文庫 く 16-3)』(窪美澄) のみんなのレビュー・感想ページです(41レビュー)。この作品は441人のユーザーが本棚に登録している、河出書房新社から2020年7月7日発売の本です。
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March 11, 2024 at 9:06 AM
読了。デトロイト市財政破綻に伴って訪れたデトロイト美術館コレクション散逸の危機を基にした物語。セザンヌの《マダム・セザンヌ》を友だと信じる人たちが織りなす暖かい心のやり取りこそ奇跡であり、芸術そのものなのだとも思う。友だち以外にも、アートは自分の産んだ子どものようでもあり、生前に建てた自らの墓標のようでもあり、今この瞬間を切り取った愛そのもののようにも思える。一つの芝居を作っている間は、どんな芝居でも簡単にできるものはなくて、何度もしんどい思いをするけど、そうやって座組のみんなと過ごした時間は確実に自分を創っている。
『デトロイト美術館の奇跡 (新潮文庫 は 63-3)』 原田マハ #ブクログ
『デトロイト美術館の奇跡 (新潮文庫 は 63-3)』(原田マハ)の感想(305レビュー) - ブクログ
『デトロイト美術館の奇跡 (新潮文庫 は 63-3)』(原田マハ) のみんなのレビュー・感想ページです(305レビュー)。作品紹介・あらすじ:ピカソやゴッホ、マティスにモネ、そしてセザンヌ。市美術館の珠玉のコレクションに、売却の危機が訪れた。市の財政破綻のためだった。守るべきは市民の生活か、それとも市民の誇りか。全米で論争が過熱する中、一人の老人の情熱と一歩が…
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March 10, 2024 at 12:40 PM
読了。心理学における、否定的な証拠があるのに何度も蘇る特定の考え方=「神話」の構造を暴いていく。表題作のオオカミ少女の存在が信じられた背景にある「エピソードのハイパーリアリティ」は劇作にも応用できそう。データ捏造は「一度やってバレないと、繰り返しやってしまう、そしてその手口が大胆になってゆく傾向がある」という指摘自体が心理学的だと思ったし、何をするにしても心に留めておきたい言葉だと思った。こうやって論理的に無限後退すること、原典にあたること、疑うこと、噂を信じないことが重要である、と筆者は説く。『増補 オオカミ少女はいなかった: スキャンダラスな心理学 (ちくま文庫)』 鈴木光太郎 #ブクログ
『増補 オオカミ少女はいなかった: スキャンダラスな心理学 (ちくま文庫)』(鈴木光太郎)の感想(19レビュー) - ブクログ
『増補 オオカミ少女はいなかった: スキャンダラスな心理学 (ちくま文庫)』(鈴木光太郎) のみんなのレビュー・感想ページです(19レビュー)。この作品は187人のユーザーが本棚に登録している、筑摩書房から2015年5月8日発売の本です。
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March 9, 2024 at 12:51 PM