斂芳尊が藍渙の江澄ラブ記憶を阿凌のとこに行くための玉佩の中にしまわれちゃったのでした。(なんかの術で)
斂芳尊が藍渙の江澄ラブ記憶を阿凌のとこに行くための玉佩の中にしまわれちゃったのでした。(なんかの術で)
魏無羨が生還し、斂芳尊が死に、三尊のほとんどが失われ、藍曦臣は閉閑し、一年ほど経つ。
江澄の心にはまだ愛が揺蕩っている。あの幸せな日々を忘れる必要はない、そうすることにした。
そろそろ藍渙からの恋文を捨ててしまおうか…と戸棚の奥に隠してあった文箱を取ろうとした時、斂芳尊から阿凌の私室へいつでも行ける様にと渡されていた藍色の玉佩が落ち…割れてしまった。真っ二つに割れた玉佩からはほの青い光が溢れ出して、、、、
魏無羨が生還し、斂芳尊が死に、三尊のほとんどが失われ、藍曦臣は閉閑し、一年ほど経つ。
江澄の心にはまだ愛が揺蕩っている。あの幸せな日々を忘れる必要はない、そうすることにした。
そろそろ藍渙からの恋文を捨ててしまおうか…と戸棚の奥に隠してあった文箱を取ろうとした時、斂芳尊から阿凌の私室へいつでも行ける様にと渡されていた藍色の玉佩が落ち…割れてしまった。真っ二つに割れた玉佩からはほの青い光が溢れ出して、、、、
江宗主、と小さな声が聞こえた。美しい拱手と共に淡い水色の袖先が揺れて…
この人の前に来ると心も身体も全部悦んでしまう。
淡い風に乗って白檀が薫る。
「藍宗主」
やっとのことでのろのろと供手を返すことができた。
さようならにはあまりにも、貴方が微笑んでいる。春の陽射しの様に美しい人。
次ぐ言葉を生み出せないまま江澄は踵を返した。呼ぶ声が聞こえる気がする、気がするだけだ。そう、気がするだけ。
江宗主、と小さな声が聞こえた。美しい拱手と共に淡い水色の袖先が揺れて…
この人の前に来ると心も身体も全部悦んでしまう。
淡い風に乗って白檀が薫る。
「藍宗主」
やっとのことでのろのろと供手を返すことができた。
さようならにはあまりにも、貴方が微笑んでいる。春の陽射しの様に美しい人。
次ぐ言葉を生み出せないまま江澄は踵を返した。呼ぶ声が聞こえる気がする、気がするだけだ。そう、気がするだけ。
藍渙は優しい人だ。愛を諦めろとも、終わりにしようとも言わない。きちんと終わりにしないのならばこちらの勝手で良いのだろう。
女々しい俺のことをあの人は嫌うだろうか。
最後に、最後に一目だけでもあの人を見てから終わりにしようと江澄はまたあの庭へ向かっていた。どこかでまだ終わらないのではないかと思いながら。
白い上衣をはためかせ、藍渙は大ぶりな牡丹の花を眺めていた。低く細い枝に、重たそうな白い花が咲いている。
藍渙は優しい人だ。愛を諦めろとも、終わりにしようとも言わない。きちんと終わりにしないのならばこちらの勝手で良いのだろう。
女々しい俺のことをあの人は嫌うだろうか。
最後に、最後に一目だけでもあの人を見てから終わりにしようと江澄はまたあの庭へ向かっていた。どこかでまだ終わらないのではないかと思いながら。
白い上衣をはためかせ、藍渙は大ぶりな牡丹の花を眺めていた。低く細い枝に、重たそうな白い花が咲いている。
そうして季節が二つほど巡った後、聶明玦、金光瑤、藍曦臣が義兄の契りを結んだとーーー
そうして季節が二つほど巡った後、聶明玦、金光瑤、藍曦臣が義兄の契りを結んだとーーー
彼はきっとこの世の誰より美しい妻を娶り、あの腕に子供を抱くだろう。
たとえ俺がこんなにも貴方を愛していても。それは逆も然り。
その日が来るまでは、その時が来るまではこの愛を、愛の形のまま、心の柔らかいところに置いておこうとそう思っていた。
彼はきっとこの世の誰より美しい妻を娶り、あの腕に子供を抱くだろう。
たとえ俺がこんなにも貴方を愛していても。それは逆も然り。
その日が来るまでは、その時が来るまではこの愛を、愛の形のまま、心の柔らかいところに置いておこうとそう思っていた。
ぐずる阿凌を抱き、当てもなく広く豪奢な金家の屋敷をそぞろ歩く。美しく華美な庭、咲き誇る季節の花々(晚吟には名もわからない)の向こうに藍渙と斂芳尊が麗らかに笑い合っている。
嗚呼、あの人がいる。
それだけで晚吟の胸は暖かく締め付けられるようだった。遠くにいようともあの腕の力強さを、甘く薫る白檀を鮮明に思い出す。簡単に忘れられるものか、こんなに愛おしいのに。
ぐずる阿凌を抱き、当てもなく広く豪奢な金家の屋敷をそぞろ歩く。美しく華美な庭、咲き誇る季節の花々(晚吟には名もわからない)の向こうに藍渙と斂芳尊が麗らかに笑い合っている。
嗚呼、あの人がいる。
それだけで晚吟の胸は暖かく締め付けられるようだった。遠くにいようともあの腕の力強さを、甘く薫る白檀を鮮明に思い出す。簡単に忘れられるものか、こんなに愛おしいのに。