おわった！！！！！！！！！
なかなか面白く見たぞ。

その過程で縫合痕が薄くなり、皮膚の色も青さがなくなり……、無数の声が消えていき、一人の人となり土に還っていく。

この後は排水溝（？）から二人逃げ出したところを、弟夫婦に助けられ一緒に過ごすことに。
ヴィの脚はちぎれはしなかったものの、酷い火傷で焼け爛れ、切り落とすしかなく義足となる。
ヴィやエリ、ウィから言葉を教えられ、育っていくが、ヴィとウィの距離が近いことに少し苛立つような、寂しいような複雑な感情が芽生えたことに気付いていく。

自身が放った炎の中にヴィクターは飛び込んだ。右足に尋常ではない灼熱が纏わり付くのにも関わらず、男は地下への階段を駆け下りる。
｢！｣
炎に遮られながらも、目の前には力付くで逃げようとする『怪物』の姿が見えた。
｢……っ！｣
咄嗟に名前を呼ぼうとしたが、呼ぶための名前を付けていなかったことを今、思い出す。
｢お前っ！ 何をやっているんだ！｣
｢ッ！！｣
ヴィは彼の眼差しに感情が灯るのを見た。炎のせいではない、これは生の煌めきだと、眼にした瞬間に分かった。
彼は自分がとうの昔に捨てたものを、その継ぎ接ぎの身体に宿しているのだ。
｢すまなかった……、逃げよう。共に｣