🐯⚔️を浴びたいだけの垢
無言フォローすみません…
「「バニー服を着ないと出られない部屋?」」
朝起きたら謎の部屋にいた二人。目の前にはバニー服が一着。
「ゾ」
「先輩のバニー見てぇ!!」
ぐるんとこちらを見た恋人はキラキラとした期待に満ちた笑顔を浮かべていた。
「……ぇ?」
「大丈夫だ!絶対に似合うから!」
そう力強く言われたが、もちろん自分だって相手に来て欲しい。絶対に可愛い。そして多分、自分が着て欲しいと言ったら恋人は『そうか…先輩がそう言うなら…』と従ってくれる気がする。だけど自分の願望よりも恋人の願望を大切にしたいわけなので。
「………分かった」
虚無の顔にはなってしまったが恋人は大変喜んでいたので良しとしよう。
「「バニー服を着ないと出られない部屋?」」
朝起きたら謎の部屋にいた二人。目の前にはバニー服が一着。
「ゾ」
「先輩のバニー見てぇ!!」
ぐるんとこちらを見た恋人はキラキラとした期待に満ちた笑顔を浮かべていた。
「……ぇ?」
「大丈夫だ!絶対に似合うから!」
そう力強く言われたが、もちろん自分だって相手に来て欲しい。絶対に可愛い。そして多分、自分が着て欲しいと言ったら恋人は『そうか…先輩がそう言うなら…』と従ってくれる気がする。だけど自分の願望よりも恋人の願望を大切にしたいわけなので。
「………分かった」
虚無の顔にはなってしまったが恋人は大変喜んでいたので良しとしよう。
「あ、お面屋だ。先輩、顔小せぇからこの面でも顔隠れちまいそうだな!」
「さすがに無理じゃねぇか…子ども用だろ?」
「大丈夫だって!おっちゃん、これいっこくれ!」
酒も入り気分が良さそうな恋人は流れるように面を買う。しかしそれは…
「なんでパンなんだ…」
それはパンを模した人気キャラクター。
「食べるわけじゃねぇしいいだろ!ほら付けてみろって!」
無理やり付けられると視界は小さくほぼ前が見えない。
「アハハハハ!惜しいな!顎髭だけ出てる!」
腹を抱えて笑う恋人は大変微笑ましいが流石に恥ずかしい。
「…□ーさん?」
わずかな視界に見えたペンギンの帽子が静かにおれの名を呼んだーー
「あ、お面屋だ。先輩、顔小せぇからこの面でも顔隠れちまいそうだな!」
「さすがに無理じゃねぇか…子ども用だろ?」
「大丈夫だって!おっちゃん、これいっこくれ!」
酒も入り気分が良さそうな恋人は流れるように面を買う。しかしそれは…
「なんでパンなんだ…」
それはパンを模した人気キャラクター。
「食べるわけじゃねぇしいいだろ!ほら付けてみろって!」
無理やり付けられると視界は小さくほぼ前が見えない。
「アハハハハ!惜しいな!顎髭だけ出てる!」
腹を抱えて笑う恋人は大変微笑ましいが流石に恥ずかしい。
「…□ーさん?」
わずかな視界に見えたペンギンの帽子が静かにおれの名を呼んだーー
「キスをする時は目を瞑るものなか、開けておくものなのか?」
夕食の時、突然真面目な顔をした恋人にそんなことを聞かれた。
「うーん、別にどっちでもいいとは思うけどな…」
「ゾ□屋は?」
自分はどちらかと言われたら閉じているような気がする。今までは目の前に望む相手がいるわけではなかったので。
「おれは目、閉じてたけど…先輩となら目開けてたいかも、な…」
「そうか…ならおれも開けてた方がいいか?」
「恥ずかしい?」
ぐ、と難しい顔をされるがそれが照れ隠しなのは丸わかりで。
「…少し、な」
「なら瞑ってていーよ」
ただ、おれはたまに先輩の可愛いキス顔を拝ませてもらうけれどな。
「キスをする時は目を瞑るものなか、開けておくものなのか?」
夕食の時、突然真面目な顔をした恋人にそんなことを聞かれた。
「うーん、別にどっちでもいいとは思うけどな…」
「ゾ□屋は?」
自分はどちらかと言われたら閉じているような気がする。今までは目の前に望む相手がいるわけではなかったので。
「おれは目、閉じてたけど…先輩となら目開けてたいかも、な…」
「そうか…ならおれも開けてた方がいいか?」
「恥ずかしい?」
ぐ、と難しい顔をされるがそれが照れ隠しなのは丸わかりで。
「…少し、な」
「なら瞑ってていーよ」
ただ、おれはたまに先輩の可愛いキス顔を拝ませてもらうけれどな。
「っ!?」
目を開けるとそこには焦ったような顔をした恋人がいた。
「先輩…めちゃくちゃ魘されてたぞ…」
気が付けば寝間着はびっしょりと汗で濡れていた。おれは汗まみれな自分を気にすることなく恋人を抱きしめた。
「ゾ□屋っ…!!」
夢で良かったと思う反面、夢であっても二度とごめんだと心の底から思ってしまった。
「っ!?」
目を開けるとそこには焦ったような顔をした恋人がいた。
「先輩…めちゃくちゃ魘されてたぞ…」
気が付けば寝間着はびっしょりと汗で濡れていた。おれは汗まみれな自分を気にすることなく恋人を抱きしめた。
「ゾ□屋っ…!!」
夢で良かったと思う反面、夢であっても二度とごめんだと心の底から思ってしまった。
「なぁ先輩」
目の前の恋人はとろけるような笑みを浮かべているにも関わらず、背筋が冷えるような嫌な予感がした。
「おれの首、絞めてくれねぇか?」
優しくおれの手を握って自らの首まで誘われ、おれはされるがままに恋人の首に手を添えた。
「ゾ、ロ屋…」
理由も意味も理解したくなくて震えたままのおれの手を恋人はゆっくりと撫でる。
「な?はやく」
本人が望むならそうしてやりたい気持ちと、絶対にやってはならないという気持ちに心臓が押し潰されそうになる。
「…ッハ…」
息がしにくい。揺れる瞳で恋人を見れば「せんぱい」といつもと変わらぬ笑みを浮かべていた。
「なぁ先輩」
目の前の恋人はとろけるような笑みを浮かべているにも関わらず、背筋が冷えるような嫌な予感がした。
「おれの首、絞めてくれねぇか?」
優しくおれの手を握って自らの首まで誘われ、おれはされるがままに恋人の首に手を添えた。
「ゾ、ロ屋…」
理由も意味も理解したくなくて震えたままのおれの手を恋人はゆっくりと撫でる。
「な?はやく」
本人が望むならそうしてやりたい気持ちと、絶対にやってはならないという気持ちに心臓が押し潰されそうになる。
「…ッハ…」
息がしにくい。揺れる瞳で恋人を見れば「せんぱい」といつもと変わらぬ笑みを浮かべていた。
自分が元々先輩という立場であったからかやはり日常において頼られることがあると嬉しいし、常日頃から尊敬される場面を積極的に作っていきたいとは思っている。そして元々頼る人間がいなかった恋人にとって頼られる存在になれることはしごく幸せなことだった。ただ…
『せんぱい…ここは、そう……うん、いい。そっちの方がきもちいーな……せんぱい、じょうずだな…』
夜の時間に手取り足取り腰取りリードされることは嫌いではないというか、むしろかなり興奮してしまう自分がいることも確かであり、ある意味恋人との関係性においてバランスがとれている部分でもある。
「全然アリ…なんだよな…」
「…せんぱい?」
自分が元々先輩という立場であったからかやはり日常において頼られることがあると嬉しいし、常日頃から尊敬される場面を積極的に作っていきたいとは思っている。そして元々頼る人間がいなかった恋人にとって頼られる存在になれることはしごく幸せなことだった。ただ…
『せんぱい…ここは、そう……うん、いい。そっちの方がきもちいーな……せんぱい、じょうずだな…』
夜の時間に手取り足取り腰取りリードされることは嫌いではないというか、むしろかなり興奮してしまう自分がいることも確かであり、ある意味恋人との関係性においてバランスがとれている部分でもある。
「全然アリ…なんだよな…」
「…せんぱい?」
派手な音を撒き散らしながら化粧の濃い女の写真が貼られたトラックが通り過ぎる。何だあれ…と思っていたら隣にいた恋人はそれをしっかりと目で追っているではないか。
(先輩はまさかあんな女が好みだったりするのか……あんなのより、おれの方が…か、可愛くは…ないな…美人でも……ない、な…)
彼女に自分が勝てる部分があるとしたら腕っぷしくらいだろうか。
「先輩、おれは強いぞ!」
「?あぁそうだな」
「だから可愛くはねぇが良しとして欲しい!」
「??ゾ□屋は世界で一番可愛いが?」
「過言過ぎる!」
「そうかぁ…?」
ちなみにトラックを目で追っていたのはただ光っていたかららしい。かわいい。
派手な音を撒き散らしながら化粧の濃い女の写真が貼られたトラックが通り過ぎる。何だあれ…と思っていたら隣にいた恋人はそれをしっかりと目で追っているではないか。
(先輩はまさかあんな女が好みだったりするのか……あんなのより、おれの方が…か、可愛くは…ないな…美人でも……ない、な…)
彼女に自分が勝てる部分があるとしたら腕っぷしくらいだろうか。
「先輩、おれは強いぞ!」
「?あぁそうだな」
「だから可愛くはねぇが良しとして欲しい!」
「??ゾ□屋は世界で一番可愛いが?」
「過言過ぎる!」
「そうかぁ…?」
ちなみにトラックを目で追っていたのはただ光っていたかららしい。かわいい。
ガタン、大きな縦揺れだ。ゾ□はすぐに目を覚ました。ぐらぐらと横揺れが来るなか隣に寝ている恋人は大丈夫かとそちらを向こうとしたら、急にガバリと覆い被さられた。
「せ、先輩!?」
上から体重をかけられてながら両腕でしっかりと抱きしめられて身動きがとれない。
「先輩!ちょ、離せって!」
これでは自分が恋人を守れないことに焦っている間に揺れは収まった。
「先輩…今の……って寝てんのか?」
自分の上から気持ち良さそうな寝息が聞こえて何だか気抜けてしまった。
翌朝
「先輩、昨日寝ながら…」
「え、おれが何かしたのか?」
「……次はおれの方が早く先輩を守るからな」
「ありがとう?」
ガタン、大きな縦揺れだ。ゾ□はすぐに目を覚ました。ぐらぐらと横揺れが来るなか隣に寝ている恋人は大丈夫かとそちらを向こうとしたら、急にガバリと覆い被さられた。
「せ、先輩!?」
上から体重をかけられてながら両腕でしっかりと抱きしめられて身動きがとれない。
「先輩!ちょ、離せって!」
これでは自分が恋人を守れないことに焦っている間に揺れは収まった。
「先輩…今の……って寝てんのか?」
自分の上から気持ち良さそうな寝息が聞こえて何だか気抜けてしまった。
翌朝
「先輩、昨日寝ながら…」
「え、おれが何かしたのか?」
「……次はおれの方が早く先輩を守るからな」
「ありがとう?」