言われるまではわかんないけど言われてみると分かる、ニックの屈折した性格とジュディへの愛情。
ジュディに直接伝えることが出来れば誤解させることもなかったけど、そうできないニックが抱えるもどかしさ。割りと視聴者はジュディ目線だったといえるのか

製作の、ニックは２で１の推しの色を身に付けているって、さりげなすぎて。

好意を素直に表に出せないニックの心情を演出で語ることに結構力を注いでたって言う。
伝わりづらい演出であっても、それを仕込ませておくってことに意味があるんだろうな

事故前後はテンポよく描写されてたし視聴者目線でそれに気付くのは困難。ニックも周りに悟られないようにごまかすから気付く導線もない。
でも、これで行動の辻褄は説明がつく。ジュディをニックがかばうとこあったんだよね。

ボゴ署長は高圧的に指示を出しているだけのように見えて、実は最善手を考えた上で淡々と判断を下しているのだけど新人のニック&ジュディからは誤解されやすく指示が伝わらず暴走に手を焼くことになってしまっている。

ニックは30代でジュディより10年上の闇社会でたくましく生き抜いてきた経験を自負しているけれど、そんな誰かの話をちゃんと聞かないはずのニックが、

ボゴ署長の巧みな誘導で話を聴かざるを得なくなってしまっている様子は純粋に教師に怒られて小さくなっている子供のようで何か微笑ましいですね。

身内認定に入ったボゴ署長にニックは敵わない。これまで仲間がいなかったからこそ培われたニックの自尊心は脆い

ボゴ署長本人も本気で言っていなくてジュディに一番効く脅し文句がニックとのバディ解散というだけのことだったのだろうし、

一見ジュディの暴走とは関係なさそうなセラピーを受けることを指示したのはニック&ジュディの発展途上な関係性をボゴ署長は見据えていて

ジュディがニックの言葉に耳を傾けて、ニックがジュディにちゃんと言うべきことを言ってうまく噛み合えば結果としてジュディの暴走も収まるという見立てなのかもしれない。
言ってしまえば仲人役ということ。

ニックが警察官になったのは前回のラスト間際で、まだ上司ではなかった。

事件後から一週間しか経っていなくてどれだけ自分の内情をボゴ所長にシェアしたのかはわからないのだけど、ニックのトラウマのことを把握はしているみたいなので、
警察に所属するからには詐欺師をやっていた関連でジュディとあれこれ経緯は話したっぽい。

その時点でボゴ署長はニック個人の面倒までを見る覚悟で仲間に引き入れたんだろう。

上司と部下というより、教師と生徒の関係で前回に引き続きジュディが勝手に事件現場に突撃した時の諭し方は親目線で命令に従えなかった時のペナルティもバディ解散という極めて猶予のあるものだった。

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