「オープン記念だ」ってこちらを見もせずに言うからそれならとそのまま部屋に飾って、貰ったこと自体に何かを思ったり特別大事にしたりということはなかったのだけど、それから約10年後の🐏号に乗るための荷造りをしている時に銀の🥄の存在を思い出して定期的に手入れをしていたそれは相変わらずぴかぴかと上品に輝いていてこの存在に何か助けられたり救われたりということはなかったしなんなら🐟ティエ開業以降にちょっとばかり食料に困ったこともあったのだけれど、これから仲間になる彼らにひもじい思いはさせたくないからなと心の中で呟いて鞄の中にしまう🕒くん。以来、一味の食堂の片隅にはひっそりと銀の🥄が飾られ続けるのであった。

🕒くんが知らないだろう単語を🐯は山ほど知っていると思うので、ゲーム受けた時点で🕒くんに何させるかめちゃくちゃ考えていそうです😌　🕒くんも珍しい食材とかで対抗して頑張ってほしいですね！🤣

見下ろしていた🐯がまた眉間に皺寄せて「きゃんきゃんと吠えるな」なんてバカにするようなこと言うからこの期に及んでとブチ切れそうになったら「そういうことをするからだろう」って言われて「そういうことってなんだよ！？」「可愛ぶってる」「は！？」「人前だからと我慢してやってるんだ。嫌ならそっちが自重しろ」「意味分かんねぇよ、おれが何したってんだ！」って言い合ってたら舌打ちした🐯に💫ブルズで連れ出されて、後に残った面々が「……つまり、⬛️足可愛くてしんどい！ってこと？」「あの二人付き合い始めてから会うの初めてよね？」って顔を見合わせる中、🤥がしたり顔で「会えない時間が愛を育むってやつだな」などと笑うのだった

眺めるも終わる気配がないので「なんでだよ、🐯は良いやつだって👒も言ってたろ」って口を挟めば👒が眉寄せて「良いやつだけど、🕒はおれ達の仲間で、だから🐯男にはやらねぇ！」って返されて👒達との付き合い止めるとか思われてんのか？ってそんなことないと説得してたら黙り込んでた🐯が「つまり👒屋には、🕒屋がそのくらいおれに夢中になるように見えてるわけだな」って言い出してはあ？？ってなった🕒ちゃんが🐯振り向いたらにやりと満足そうに笑って「良いな、気分が良い」って👒の文句なんかもう知りませんって態度で優雅に紅茶飲むし👒は特に否定もせずむっすーと口を引き結んでいるしで「……えぇ？」って一人困惑する🕒ちゃんだった。

気付けばSNSに連投する長さではなくなってました😇
じわじわとお互いの日常に相手の気配が染み込んで未来に繋がるの良いですよね〜！そしてこの夜は一晩かける気満々の🐯に「明日6時起きだっつったろ」ってすげなく返す🕒くん(照れ隠し)がいるかもしれません🤣

わーい！刺さったようで嬉しいです☺️✨
二人とも観察眼ある一方で自分の感情隠すのも上手いだろうと思うので、そのせいで確信持てずに遠回りすることありますよねきっと……！

冗談なのか比喩なのかなんなのか判らないこと言うからそういや真顔でこういうこと言うやつだったって思わず口元が緩んじゃって、慌てて口を引き結んで肺一杯に酸素を吸い込んでそれから、仕方ねぇな、って眉を下げて笑った🕒くんは「じゃあ、明日は買い出し手伝えよ。6時起きな」って言う。🐯は一瞬嫌そうに眉を顰めながらも思い直したように目元を緩めて「起こしてくれ」って返す。「ついでに牽引用のロープでも買うか」「船についてる」「……」「患者の船を引っ張れるようにだ」「なるほど」そうして翌朝、暖かな日差しに見送られるようにして二匹の魚は出港して、それ以来長い間、寄り添うように海を渡り続けたのだった。

「……その考えはなかったな」「その考えに至らない方がおかしいだろう。何のための船のレス卜ランだ」「🐯と行くためじゃねぇよ」って🐯の真意を測りかねて疑問だらけの頭で言うんだけどもう🐯の方は躊躇いを丸めて捨ててしまったので「宝の持ち腐れだ、今すぐ出港準備を始めろ」ってきっぱり言うからそのあまりに尊大な態度に思わず反射で「命令すんな。行くなんて言ってねぇだろ」って拒否したら「うるせぇ、来い」って頑な様子で言うからじわじわと湧く疑問が『期待』なのだと気付いて一気に胸の内で弾けて視界が明るくなって、「……なんで？」って確かめるように聞いたら🐯が小さく首を傾げて「説明が必要なら一晩かけようか？」って

「おれ、🐯のこと結構好きだったぜ」🐯は目を丸くして、それから苦虫を噛み潰したように顔を顰めるから一瞬心臓がぎゅうと締め付けられるんだけど「それを今言うのか」って言うから拒絶されたわけではなさそうだと鼓動を宥めて、でも思わぬ反応に少しばかり困惑する。意味が正しく伝わらなかったのだろうか？でも仮に、友達として好きだ、なんて意味合いに捉えられていたとしてもこんな反応になるだろうか……🐯ならなるかもしれないな、と思いつつ「適当に言い逃げするよりマシじゃねぇ？」って含みを持たせて返したら🐯が長く息を吐き出してしばらく考える素振りを見せてから小さく「一緒に来ないのか」って言うから🕒くんは動揺に目を丸くして

肩を落とすようにして俯き口端を上げて囁くように笑う。「歳は取りたくねぇもんだな」それから一週間、お互いそれまでと変わらぬ様子で過ごして🐯の新しい船を迎えるついでに🕒くんは久し振りに島に船を寄せてお店を開いて港にもオープンテラスのように席を広げてたった一日でたんまり稼いで、🐯が呆れたように「陸に店開いた方が良いんじゃないのか」って言うけど「海の上に開くことに意味があんだよ」って返して、横に並ぶ小さな潜💧艦に目をやって「出航は明日の朝だったな？」「あぁ」「……また黄色にしたんだな」って昔を思い出しながら頬を緩めて、ふと会話が途切れた間で🕒くんは意を決して、大きく息を吸い込み準備していた一言を言う。

今の自分との違いが明瞭になって進行形で抱える🐯への想いが可視化されるようで恥ずかしくなって、🕒くんは「うるせぇな、おれも歳取ったんだよ。センチメ冫タルになりやすいお年頃なんだ」「……」「てめぇは寂しくねぇみてぇだがな」ってちょっと悔しい気持ちを隠して言えば「そう見えるか」って静かに🐯が否定したので思わず目を瞠れば🐯はおもむろに目を伏せてそのままキッチンを出て行ってしまって、🕒くんはその扉をしばらく呆然と見つめる。🐯もここを離れることを寂しいと思ってくれているのかと、同じ感情を共有できていたそれだけのことが嬉しくて、でも決してその真意が被ったわけではない擦れ違いがなんだか切なくて、

火加減を調節してから🕒くんは自分から🐯に近付いて「どうした」って問いかけると🐯は自分の行動を誤魔化すように腕を組んで壁にもたれかかって「……🕒屋が、『寂しい』と言うとは思わなかった」って言うから🕒くんは少しカチンときて「数ヶ月、一緒に暮らしたようなもんだろ」って言い返せば「昔、同盟を解消する時には何も言わなかった。涼しい顔をしていた」「あの時は……」終わるのが判り切っていたから、と言おうとして、今回だってそうだろうと音にする前に口を噤む。あの時は、だって、🐯への気持ちなんてこれっぽっちも自覚がなかった、あの時から🐯のことを好ましく思っていたのかどうかすら分からない。昔を振り返ればそれだけ

ちらりと🐯を振り返れば帽子を脱いで隅に座ってて、相変わらず行儀の良いやつ、こういうところが好きなんだな、と思って、いや、ここが大切な場所であることを認識した上で行儀良くいてくれるところが好きなんだ、って思い直して、🕒くんは鍋を混ぜながら間を埋めるように「あと一週間か」と独り言ちて「寂しくなるな」と呟くんだけど、ガタンと鳴った音の出所を見れば🐯が立ち上がってこちらを見つめていて、一歩踏み出しかけて、止まって、視線が動いて、キッチンへこれ以上立ち入って良いものかと思案しているのが窺えて🕒くんは目を細める。鍋の中身はもう弱火で煮込めば良いだろう、その間に副菜に手をつけたかったけれど後でも良い、