田花
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田花
@ta8na.bsky.social
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二次創作/成人済/BL小説を書きます
/BBB：クラステ/14：ひろラハ（ひろ公）/🎖よだつか/CP左右完全固定
↓二次作品はpixivに投稿しています↓
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（3／3）いうてここまで落ち込むの年に3回くらいしかなさそうだけど。慣れてきたらちっちゃい落ち込みはわりとすぐ癒やされようと自分からハグしにいって額ぐりぐりおしつけてかまってアピールする年下の恋人が可愛いって🦅が言ってた
December 21, 2025 at 5:36 AM
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（2／3）
December 21, 2025 at 5:36 AM
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（3／3）
ち上がるために唯一求めているものがそれだと知って、言葉にできない感情に囚われた。 　だから僕はスマホを取り上げることもできないまま、ただ温かい飲み物をいれたり、後ろから抱きしめて熱を分け与えた。司の視線が僕を見つめるまで根気よく愛を注いでいる。 　いつだって陽気な彼が曇る姿を見られるのは、僕だけの特権だ。独りでも浮上できる司の手を引けるのは、僕だけに許されている。 　君は僕を気まぐれな猫みたいだと言うけれど、君の方が弱みも傷も見せない気位の高い猫みたいだ。やっと懐いてくれた君を、僕は嬉々として甘やかす。愛でドロドロに煮詰めて余計なことなんて考えられなくなればいい。 　君が自分から慰めてくれと飛び込んでくるまで、そう遠くはないだろう。
December 21, 2025 at 5:28 AM
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（2／3）
理想論だろうが、僕はそれを遵守したい。 　頭と背中をなで続けて司の押し殺した吐息を聞いていた。 「何があったか話したい？」 　ぎゅ、とすがりつく指に力が入って、ゆるゆると首を左右に振っている。 「そう。話したくなったら教えて」 「……はい」 　蚊の鳴くような声が聞こえた。弱った恋人は可愛らしくてたまらなかった。 　小一時間は抱きしめていただろうか。トイレに行くと起きた司を見送って、風呂の湯を溜めた。眉尻を下げて濁った瞳の司は心細そうに僕を探して、けれど自分から近寄ってはこない。 「お腹すいてる？」 　首を振る司の腕を取って、僕は司をバスルームへつれていった。 「あ、え、純さんも、はいるんですか」 「うん。洗ってあげる」 「いやいやいやいや大丈夫ですから」 「僕が君を洗いたいから駄目」 　なんだったらバスルームで盛ることすらあったくらいなのに、今さら何を恥じらうというのか。一時的に元気になった司は、僕が先に全裸になると観念した。 　シャンプーにトリートメント、顔を洗うのは任せ、足の指まで丁寧に洗う。真っ赤になったり青ざめたりしていた司は、途中から観念してされるがままになっていた。 　湯船に浸かって後ろから抱きしめ、首や肩を揉んでみた。マッサージなんて初めてしたかもしれない。気持ちがよさそうにうなるのが面白い。 　のぼせる前に風呂から上がって、ドライヤーで髪まで乾かして、僕は自分が手がけた作品を見つめ満足を覚えた。僕だって恋人のひとりくらい世話を焼けるのだ。 「……俺にもさせてください」 「何を」 「純さんの髪」 「僕はいい」 　セックスしてるあいだにどうせ乾く。そう思っていたのだが、司の表情がどんより曇った。 「……したいの？」 「はい」 　手間をかけさせるのは嫌だし、今日は僕が司を癒やそうと思っていたのだが、どうやらされるばかりが癒やしになるわけではないらしい。ドライヤーを手渡すと、司の瞳に少しだけ生気が戻った。僕よりよっぽど優しくて丁寧な手付きで髪を乾かされ、司は無言でバスルームへ片付けにいく。戻って水を飲んで、またソファに行こうとするから、今度は寝室へと誘った。 　定位置で横になって、けれど離れているのは嫌だから、司の体を引き寄せる。彼は抵抗もせずに腕の中に収まった。ソファの上で折り重なっていたように、ただ慈しむために背中をなでた。 　司は嫌なことがあったら眠ってリセットすると言っていた。僕にできることは、彼をひとり寂しく眠らせないようにするくらいだ。 　けれど、司はなかなか体の力を抜かなかった。身動ごうとしては止め、顔を上げかけて僕の胸板に額を押しつけている。 「眠れない？」 「……えと」 「さすがに子守歌はないよ」 　歌えと言われても知らないし眠るのに歌は邪魔ではないかと思う。だが、司が求めているものは少し違った。 　体温が高いのいつものことだが、普段よりもっと熱っぽい気がする。もしかして体調でも崩したのかと額に指を這わせ、潤んだ瞳と視線が絡んだ。 「ああ、そう。可愛いね」 　抱かれたいのに、言えなかったのか。 　僕にも性欲があると知っているはずなのに、司は自分の欲望を押しつけたりはしない。むしろ受け身の負担を考えれば僕が抱かせてもらっている方だと思うが、彼はいつまでたっても抱いてもらっていると考えている。そのくせ、案外と性欲が強いのだ。僕が気付かなければ我慢をして、走って発散でもしてしまうのだろう。 　あいにくと僕は、恋人がセックスを求めていれば全力で応えたいほうだ。ついでに、積極的に乗っかってこられるより、こちらが好き勝手したい。 　落ち込んでいるならと、僕は司をひたすらに愛した。スポーツみたいなセックスもいいけれど、愛撫だけで骨抜きにする満足感は格別だ。ただ快楽だけを与えたかった。気持ちがいいことしか考えられなくさせたかった。 　傷ついた心の隙間に、ただ僕の愛だけを詰め込んでやりたい。悩みも嫌なことも全部を忘れて、僕のことだけ考えていればいい。たっぷりと愛情を注ぎ込んでお互いに満たされた翌日も、僕は司を可愛がった。 　焼きたてのパンだってデリバリーできるのだから、いい時代になったものだろう。目覚めてベッ ドに取り残させるようなことはしない。司が目をあけてひとりじゃないと認識できるまで、僕は彼をなでてキスをした。 「おはようございます」 「まだ寝てていい。 「いろいろ、すみません。迷惑をかけました」 「迷惑じゃない。役得だった。朝食は僕が用意するから、もう少し寝てていい」 「あの、もう、大丈夫ですよ」 　確かに顔色はいい。どうやら、体を動かしてしっかり眠ったおかげか、気分は浮上しているようだ。寝てリセットするというのは本当らしい。 「それでも、もう少し甘やかされてほしい」 　コーヒーメーカーのセットくらい僕にもできる。デリバリーは置き配されて玄関で回収を待っている状態だ。それを伝えてやると、司はくすぐったそうな表情になった。 「……俺、純さんいないと駄目になりそうです」 「なりそう、じゃなくて、なりなよ」 　僕なしじゃ生きていけなくなればいい。僕が氷上を降りて生きるために君が必要なように。そんな願望を胸に秘め、僕は司に目一杯の愛情を込めてくちづけた。 　それから、司は気分が沈んだときを隠さなくなった。僕が心配するからと無理に笑うこともなく、帰宅してソファの角に埋もれて膝を抱えていたりする。何もしたくないと閉じこもって、ただスマホで同じ動画を見つめているのだ。何を見ているのかと覗きこんだら、僕が現役時代に出場した大会のアーカイブだった。 　普段なら昔の男じゃなくて今の僕をかまえと苦言のひとつも呈している。けれど、弱った司が立
December 21, 2025 at 5:28 AM
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July 7, 2025 at 5:46 AM
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July 7, 2025 at 5:46 AM
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June 18, 2025 at 2:52 PM
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