ストーン・ローゼズのイアン・ブラウンは空手で茶帯、ストラングラーズのジャン・ジャック・バーネルは空手の黒帯かつ士道館のイギリス支部長などなど、ロック界格闘技列伝を掘り下げるの、楽しいな。

『クライマーズ・ハイ』は映画自体も力強い語り口で面白いけど、一方で主人公の、ときに高圧的になるキャラ描写が、扮する堤真一の体育会系声デカ演技も相まって、パワハラ的で気に障った。わざわざヒールとして皆川猿時演じるパワハラ社員を配置してるのにねえ。

ジャスティン・リン監督はキャリア初期に撮った『阿呆遊戯 ブルース・リーを探せ！』というモキュメンタリー形式の映画があって、『死亡遊戯』を完成させるためのブルース・リー代役探しオーディション風景を捉えたという体なんだけど、邦題が示すようなバカコメディというより、「アジア人がアメリカの映画業界で仕事するのって大変なんだなあ…」としみじみさせられる作品だった。

たぶん二、三回くらい言ってるけど、大谷翔平を北村匠海、水原一平を東出昌大でやってほしい。