（議論を追っていないので既出かもしれないと断った上で）とりあえずオーディエンスとして一言だけ言っておくと、学知の担い手である谷川さんや戸谷さん、学知とビジネスの媒介に徹している深井さん、学知のユーザーにすぎないことを公言している水野さんでは、学知に対する関わり方が全然違う。「人文知で社会を良くする」という方向性に強くコミットしている人もいれば、そういう方向性のあまり強くない人もいる。要素のあいだにほとんど共通性がないカテゴリーだと感じる。

学会賞受賞講演を最後まで聞いて、ちょっとした映画を見終わったような気分になっている。