護衛任務で知り合った恋人は、研究者らしく無精髭のまま液晶画面に没頭していた。今は何も目に入っていないんだろうなと思いつつ、普段通りのマグカップを渡す。
「コーヒーです」
「ラテアートか。はは、私も愛しているよ」
……前言撤回、研究者らしく、見なくて良いところばかり目敏くて、ずるい。

「その割に12個しかあげてませんでしたけど」
「う」
「まあ、答えに窮して普段聞けない感想を伺えたのはよかったですけどね」
「ぼ、僕……何て言いましたっけ？」
「くすぐったそうなのでてっきり嫌なのかと思っていましたが……好きなんですね、耳元で良い子って囁かれるの」
「……〜〜〜〜！！！！！」

「ただ話していただけだ、まさか嫉妬か？」
「貴方が何かやらかして、彼が巻き込まれる可能性がありますから」
「全く、いつからそんな自分勝手になったんだ。昔は世界のためやらなんやら煩かったのに、すっかり俗物的になってしまって」
「良いでしょう？初恋ですから」
「あまり拗らせすぎないように。これでも元相棒の恋路は応援したくてね」
「……その言葉は素直に受け取っておきますよ」
みたいな🟧君不在でちょっと二人の世界になる🟥と🟩もある。シャリエグだけど彼らは彼らで恋愛ではなくとも特別な関係ではあったので。

これはシャリエグなのでアレですが気安い正論ぼやき系青年は多分🟥が好きなタイプなので仲良くはなると思う🟧側の第一印象めっちゃ悪いけど。

「付き合ったからラスボス化回避したと思ったんだけど、またなんか理由つけられてさ。多分何かしら関係を進展させたくて適当言っていると思うんだけど」
「まず、その夢の男は私ではないぞ」
「そうだな、貴方はアレよりだいぶ良い人だよ。 あんなふうに危機を煽って人をくっつけようとすることも」
「それはやるが」
「やるんだ……」

「因みに僕がそのラスボス化？する可能性は無いんですか？」
「この世界と異世界が繋がり様々な兵器が闊歩する世界で敵対したとてかなり緩い条件又は無条件で友軍になるタイプだ、諦めたまえ」
「マジで何の話だ」

概念🟥なので🤍になった🟥とは別人なんですが🟩さんは頭が硬いのでそうなる可能性がある場合は同一とする思想を採用している。

段々🟥に対する遠慮がなくなってきて通常🟥もアンタ呼びして嫉妬する🟩さんパートがありそう。🟥にすげえ冤罪が今降り注ぐ。

一方🟩さん、普段調子が良いこと言って良いようにしてるのに本気で好きになった相手にはとにかくぶきっちょかつそう言う調子いい事言わないようにしたいカッコつけのせいで逆に言葉の数が減ってすげえビジネスライクなお付き合いみたいになるし残念なことに今までの調子いいことのせいで本来価値を持つべき言葉の一つ一つが超軽い。
心を読めるが疑われてることはわかっても対処法がわからないので困るしかない。恋愛一年生か？

※🩵さんは🟧くんからしか話を聞いていないので🟩さんが好意を抱いていることは気づいてないし🟧くんは一番大事な「確かにあの人がヤケ起こそうとした時怒って止めて生きて償えって言ったけどそれを命の恩人って言うのは違くないか？」を言っていない。
そんなシャリエグ

艦で居た時色々良いように言ってたので再度艦に正式配属されてから手取り足取り案内され毎度「君は命の恩人ですからね」と言われ、マヴとか一蓮托生とか言わないんですかって聞いたら「マヴなんてたかが戦術の一つでしょう？今の状況にはそぐわないと思いますが、なぜ？」と逆に聞かれ、🩵に「僕はまた良いように使われているんだろうか」と相談する🟧くん。
🩵から「あの人結構調子いいこと言う時あるからね」と言われて「ああやっぱり調子が良いこと言ってるんだな」と結論づけ態度が硬化するの巻。

休みの日に朝からワインを開けてちょっと豪華な朝食を作る🟩さんに「何かお祝い事ですか？」と聞いたら「今日一日君と過ごせると思うと、つい」って返ってきて結構ドキドキする🟧くんも居ます。洗い物中もちょっと嬉しそうなので本当に楽しみなんだなこの人……なんか恥ずかしくなってきた……となる🟧くん(シャリエグ)(それはそれとしていちゃいちゃすると言われたら全力でいちゃいちゃする所存)

長く居ると「これは適当だな」と「これは本気で言ってるな、何で言動が変わらないんだこの人は」がわかるようになったがそれはそれとしてだからって受け入れてると相手のためにもならないのでちゃんと「それは本気ですか？」「また適当言ってるんじゃないですか？」と聞くのは忘れない。
でも彼が寝起きのまま自分を抱きしめて「恋人なんですから近くに居ましょう」と言ってくれる時には流石に何も言わずくふくふ笑いながら抱きしめられてる、そんなシャリエグ。

二人とも「自分だけがあたふたしちゃうことも多いけど相手は受け入れてくれるし恋愛ってこういうものなんだな」って思ってる。
なお大体プライベートでの通話になる❤️は「付き合ってなかったらとんでもない色ボケどもだよ」って言ってるのでプライベートではマジでちゃんとお付き合いしてるんだなこれが。

心が読めるのでポメっても意思疎通はできる。
「しっぽって人だとどの部分になるんでしょうか、尾てい骨？」
「(えっちなこと言わないでください)」
「えっ」
「(えっ)」