trushnote.exblog.jp/34382122/
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小閣衾中欲起難
朝朝日日覺彌寒
出門呼氣如煙白
露結汽車窓上繁
家出でて 息の白さに 驚けり
車の窓は 露繁きかな
小閣衾中欲起難
朝朝日日覺彌寒
出門呼氣如煙白
露結汽車窓上繁
家出でて 息の白さに 驚けり
車の窓は 露繁きかな
日日坐知冬氣新
地爐無火苦寒呻
三更遙見南天暗
唯有煌煌月一輪
年は暮れ 日毎に冬の 来たるをば 覚ゆる中に 光る望月
日日坐知冬氣新
地爐無火苦寒呻
三更遙見南天暗
唯有煌煌月一輪
年は暮れ 日毎に冬の 来たるをば 覚ゆる中に 光る望月
夕暮外窓朝露殘
坐聞孤雁一聲嘆
遙望山上低雲黑
獨步荒村歸路寒
黄昏の 露なお残る 山道に
寒さ嘆くや かりがねの声
夕暮外窓朝露殘
坐聞孤雁一聲嘆
遙望山上低雲黑
獨步荒村歸路寒
黄昏の 露なお残る 山道に
寒さ嘆くや かりがねの声
寒宵車站雪雲低
雜踏前途何處迷
常滿行人新幹線
往來南北亦東西
年の瀬は 停車場に人 満ち満ちて 遠近へ行く 様ぞゆかしき
車站雪雲低
雜踏前途何處迷
往來東亦西
寒宵車站雪雲低
雜踏前途何處迷
常滿行人新幹線
往來南北亦東西
年の瀬は 停車場に人 満ち満ちて 遠近へ行く 様ぞゆかしき
車站雪雲低
雜踏前途何處迷
往來東亦西
昨今身懶起些難
朝夕山行徑漸寒
休道櫻林是花耳
晚秋霜葉亦奇觀
桜木は 花もよけれど 秋もまた
めでたからずや もみじせる葉よ
昨今身懶起些難
朝夕山行徑漸寒
休道櫻林是花耳
晚秋霜葉亦奇觀
桜木は 花もよけれど 秋もまた
めでたからずや もみじせる葉よ
鬧鐘鳴了起扉開
自覺晚秋寒氣來
坐見汽車窓結露
曉風疑是則冬魁
自家用車 フロントガラス 露に満つ 暁寒し 冬の兆しか
鬧鐘鳴了起扉開
自覺晚秋寒氣來
坐見汽車窓結露
曉風疑是則冬魁
自家用車 フロントガラス 露に満つ 暁寒し 冬の兆しか
偶聽天街聖誕歌
四方紅綠飾裝多
黃昏獨愧無功老
自覺一年還欲過
街行けば クリスマスなり 今年また 為すこともなく 過ぎにけるかな
天街聖誕歌
四方紅綠裝飾多
一年復空過
偶聽天街聖誕歌
四方紅綠飾裝多
黃昏獨愧無功老
自覺一年還欲過
街行けば クリスマスなり 今年また 為すこともなく 過ぎにけるかな
天街聖誕歌
四方紅綠裝飾多
一年復空過
歲暮多忙裡
苦吟詩一編
遙思塵外客
遠憶酒中仙
七步無佳句
三歎非古賢
推敲經日後
除夜祭龕前
年の瀬の 忙しき日々に
え笑ひそ 歌を憶へり
むゆたりの 聖偲びつ
みはしらの 神に捧げん
筆取りて 三十一文字を
詠まばやと 勇みたれども
言の葉は などか湧かざる
腰折れは などか成らざる
ひねもすに 頭捻りて
もしほぐさ 刈り込みてのち
つごもりの 夜も更けしころ
遂に捧げり
反歌
年の瀬に 三十一文字を 三柱の
神に捧げり 刈り込みの末
歲暮多忙裡
苦吟詩一編
遙思塵外客
遠憶酒中仙
七步無佳句
三歎非古賢
推敲經日後
除夜祭龕前
年の瀬の 忙しき日々に
え笑ひそ 歌を憶へり
むゆたりの 聖偲びつ
みはしらの 神に捧げん
筆取りて 三十一文字を
詠まばやと 勇みたれども
言の葉は などか湧かざる
腰折れは などか成らざる
ひねもすに 頭捻りて
もしほぐさ 刈り込みてのち
つごもりの 夜も更けしころ
遂に捧げり
反歌
年の瀬に 三十一文字を 三柱の
神に捧げり 刈り込みの末
偶見黄昏救世軍
綿綿募志語慇懃
得知今歳還将去
聖誕歌聲城裏聞
街角に 募金の声と 讃美歌と
はや今年また 過ぎんとすらん
偶見黄昏救世軍
綿綿募志語慇懃
得知今歳還将去
聖誕歌聲城裏聞
街角に 募金の声と 讃美歌と
はや今年また 過ぎんとすらん
trushnote.exblog.jp/34305918/
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漁村風冷冷
夕暮雪霏霏
鳥搏來枯樹
波荒到釣磯
孤船添弱纜
空屋鎖柴扉
乳白途何處
倉皇行客歸
すなどりの 村はわびしく
風寒く 雪は降り敷く
鳥一羽 枯れ枝に来て
荒波は 磯に押し寄す
船一つ 結ぶともづな
弱くして 留め得るにや
荒屋に 今は人なく
その扉 毀ちたるらし
行く道は いずくなるらん
白雪が 埋めたるらし
旅人は 急ぎ蓑着て
先を急げり
反歌
見渡せば 舟は主なく 留まれり
浦の苫屋の 雪の夕暮
漁村風冷冷
夕暮雪霏霏
鳥搏來枯樹
波荒到釣磯
孤船添弱纜
空屋鎖柴扉
乳白途何處
倉皇行客歸
すなどりの 村はわびしく
風寒く 雪は降り敷く
鳥一羽 枯れ枝に来て
荒波は 磯に押し寄す
船一つ 結ぶともづな
弱くして 留め得るにや
荒屋に 今は人なく
その扉 毀ちたるらし
行く道は いずくなるらん
白雪が 埋めたるらし
旅人は 急ぎ蓑着て
先を急げり
反歌
見渡せば 舟は主なく 留まれり
浦の苫屋の 雪の夕暮
晚秋窓外雨霏霏
河畔荒村人影稀
松籟蕭蕭雲暗暗
家家處處鎖寒扉
秋雨に 冷たさまさる 夕まぐれ
河辺の里を 行く人もなし
晚秋窓外雨霏霏
河畔荒村人影稀
松籟蕭蕭雲暗暗
家家處處鎖寒扉
秋雨に 冷たさまさる 夕まぐれ
河辺の里を 行く人もなし
畑健二郎先生描き下ろし!
色紙を1名様にプレゼント!
【応募方法】
❶このアカウントをフォロー
❷この投稿をリポスト
【応募期間】
11月20日(水)23時59分まで
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【応募期間】
11月20日(水)23時59分まで
暮雨蕭蕭蛤御門
無人寂寂古宮垣
濃紅霜葉庭池錦
禁裏秋深天已昏
秋深し かしこきあたり 彩るは
紅に染む 散りし紅葉葉
暮雨蕭蕭蛤御門
無人寂寂古宮垣
濃紅霜葉庭池錦
禁裏秋深天已昏
秋深し かしこきあたり 彩るは
紅に染む 散りし紅葉葉
歸宅黃昏遠路程
朔風蕭颯獨山行
林無霜葉無飛鳥
坐覺秋過寂寂情
山行けど 雁も紅葉も なかりけり 秋過ぎぬらし 里の夕暮れ
黃昏遠路程
朔風蕭颯獨山行
秋過寂寂情
歸宅黃昏遠路程
朔風蕭颯獨山行
林無霜葉無飛鳥
坐覺秋過寂寂情
山行けど 雁も紅葉も なかりけり 秋過ぎぬらし 里の夕暮れ
黃昏遠路程
朔風蕭颯獨山行
秋過寂寂情
晚秋連日雨頻頻
山郭水村寒氣新
鳴鹿呦呦蟲切切
哀聲處處惱行人
雨しげく 寒さのまさる 山路に
なほ嘆けとや さおしかの声
晚秋連日雨頻頻
山郭水村寒氣新
鳴鹿呦呦蟲切切
哀聲處處惱行人
雨しげく 寒さのまさる 山路に
なほ嘆けとや さおしかの声
夕暮歸途寒氣加
驚看商店飾南瓜
化裝千客喧騷裡
橙黑天街彩似花
橙と 黒に彩る 街中に
装ひ換えし 人々の群れ
夕暮歸途寒氣加
驚看商店飾南瓜
化裝千客喧騷裡
橙黑天街彩似花
橙と 黒に彩る 街中に
装ひ換えし 人々の群れ
人生坐憶事綿綿
屑屑空過已幾年
畢竟秋宵一炊夢
不如時暫樂沈眠
ももとせは 一夜の夢か よしさらば 楽しまんにや 深き眠りを
人生坐憶事綿綿
屑屑空過已幾年
畢竟秋宵一炊夢
不如時暫樂沈眠
ももとせは 一夜の夢か よしさらば 楽しまんにや 深き眠りを
坐看斜石徑
亭上覺秋陰
冷冷蒼池水
蕭蕭楓樹林
如花霜葉色
似曲草蟲音
追憶樊川子
風流句意深
山路を 登り来たりて
あずまやに 暫し憩はん
秋の空 曇りたるらし
池水は 青く冷たげ
楓なる 林しずけし
紅葉葉は 花の如くに
くれないを 競ひ彩る
虫の声 笛の音に似て
叢の うちに奏でる
かかるさま 見るにつけても
もろこしの ふみびと思ひ
その詩(うた)の こころを偲ぶ
かれ宜なりと
反歌
紅葉葉が 花の如くに 綾なすを
見てもろこしの 詩(うた)を偲べり
坐看斜石徑
亭上覺秋陰
冷冷蒼池水
蕭蕭楓樹林
如花霜葉色
似曲草蟲音
追憶樊川子
風流句意深
山路を 登り来たりて
あずまやに 暫し憩はん
秋の空 曇りたるらし
池水は 青く冷たげ
楓なる 林しずけし
紅葉葉は 花の如くに
くれないを 競ひ彩る
虫の声 笛の音に似て
叢の うちに奏でる
かかるさま 見るにつけても
もろこしの ふみびと思ひ
その詩(うた)の こころを偲ぶ
かれ宜なりと
反歌
紅葉葉が 花の如くに 綾なすを
見てもろこしの 詩(うた)を偲べり
朝夕枕頭寒氣微
聞蟲亦見雁南飛
何知白晝猶殘暑
午步天街汗濕衣
この頃は 朝と夕べの 涼しさに
昼の暑さを 忘れもぞする
朝夕枕頭寒氣微
聞蟲亦見雁南飛
何知白晝猶殘暑
午步天街汗濕衣
この頃は 朝と夕べの 涼しさに
昼の暑さを 忘れもぞする
暮山無過客
寂寂雁聲虛
梧葉飛林裡
西風搖岸藘
逍遙來里落
漫步到吾居
膳食應華麗
歸途栗十餘
秋の暮 山に人なし
聞こゆるは ただ雁の声
桐の葉は 風に舞ひたり
西の風 葦を揺らせり
歩み来て 里に到れり
片隅に 我が庵はあり
夕餉ちと 豊かなるべし
道すがら 栗を拾えり
いざ煮炊きせん
反歌 山道を 歩みて拾う 栗の実は 今宵の糧ぞ 秋の楽しみ
暮山無過客
寂寂雁聲虛
梧葉飛林裡
西風搖岸藘
逍遙來里落
漫步到吾居
膳食應華麗
歸途栗十餘
秋の暮 山に人なし
聞こゆるは ただ雁の声
桐の葉は 風に舞ひたり
西の風 葦を揺らせり
歩み来て 里に到れり
片隅に 我が庵はあり
夕餉ちと 豊かなるべし
道すがら 栗を拾えり
いざ煮炊きせん
反歌 山道を 歩みて拾う 栗の実は 今宵の糧ぞ 秋の楽しみ
客心秋興起
暫忘世埃塵
梧葉風前夥
蟲聲叢裡頻
未知朝露冷
初覺夜涼新
地上多流轉
依然月一輪
旅の空 秋を覚えぬ
世の塵を 暫し忘れん
秋風に 桐の葉は舞ひ
くさむらに 虫の音繁し
朝露の 冷たさ覚え
夜の風 涼しきを知る
人の世は あまた変われど
望月は さながらにして
世を照らすなり
反歌
憂世をば 今は忘れん 旅の空
昔ながらの 秋の夜の月
客心秋興起
暫忘世埃塵
梧葉風前夥
蟲聲叢裡頻
未知朝露冷
初覺夜涼新
地上多流轉
依然月一輪
旅の空 秋を覚えぬ
世の塵を 暫し忘れん
秋風に 桐の葉は舞ひ
くさむらに 虫の音繁し
朝露の 冷たさ覚え
夜の風 涼しきを知る
人の世は あまた変われど
望月は さながらにして
世を照らすなり
反歌
憂世をば 今は忘れん 旅の空
昔ながらの 秋の夜の月