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歴史ネタを中心にオタネタ含めその他もろもろ、京都大学歴史研究会OBメンバーが垂れ流し中 メンバーの著作:『ダメ人間の世界史』『ダメ人間の日本史』『敗戦処理首脳列伝』『世界各国女傑列伝』『童貞の世界史』
寒朝辭家
小閣衾中欲起難
朝朝日日覺彌寒
出門呼氣如煙白
露結汽車窓上繁

家出でて 息の白さに 驚けり
車の窓は 露繁きかな
December 19, 2024 at 10:55 AM
歲暮望月
日日坐知冬氣新
地爐無火苦寒呻
三更遙見南天暗
唯有煌煌月一輪

年は暮れ 日毎に冬の 来たるをば 覚ゆる中に 光る望月
December 16, 2024 at 11:03 AM
初冬夕暮
夕暮外窓朝露殘
坐聞孤雁一聲嘆
遙望山上低雲黑
獨步荒村歸路寒

黄昏の 露なお残る 山道に
寒さ嘆くや かりがねの声
December 12, 2024 at 11:17 AM
歲末車站
寒宵車站雪雲低
雜踏前途何處迷
常滿行人新幹線
往來南北亦東西

年の瀬は 停車場に人 満ち満ちて 遠近へ行く 様ぞゆかしき

車站雪雲低
雜踏前途何處迷
往來東亦西
December 11, 2024 at 10:49 AM
晚秋櫻林
昨今身懶起些難
朝夕山行徑漸寒
休道櫻林是花耳
晚秋霜葉亦奇觀

桜木は 花もよけれど 秋もまた
めでたからずや もみじせる葉よ
December 5, 2024 at 12:08 PM
晚秋曉寒
鬧鐘鳴了起扉開
自覺晚秋寒氣來
坐見汽車窓結露
曉風疑是則冬魁

自家用車 フロントガラス 露に満つ 暁寒し 冬の兆しか
December 3, 2024 at 10:18 AM
歲末偶成
偶聽天街聖誕歌
四方紅綠飾裝多
黃昏獨愧無功老
自覺一年還欲過

街行けば クリスマスなり 今年また 為すこともなく 過ぎにけるかな

天街聖誕歌
四方紅綠裝飾多
一年復空過
November 29, 2024 at 9:14 AM
【更新】「賈島『題李凝幽居』〜意外と知られてない、故事成語「推敲」の元ネタの詩〜」

trushnote.exblog.jp/34310144/
賈島『題李凝幽居』〜意外と知られてない、故事成語「推敲」の元ネタの詩〜 | とらっしゅのーと
文章の手直しをする、という意味の「推敲」という言葉がある事はご存知の方も多いかと思います。そしてこの言葉が唐の時代に由来する故事成語だという事もある程度...
trushnote.exblog.jp
November 27, 2024 at 12:17 PM
龕前祭詩 
歲暮多忙裡
苦吟詩一編
遙思塵外客
遠憶酒中仙
七步無佳句
三歎非古賢
推敲經日後
除夜祭龕前

年の瀬の 忙しき日々に
え笑ひそ 歌を憶へり
むゆたりの 聖偲びつ
みはしらの 神に捧げん
筆取りて 三十一文字を
詠まばやと 勇みたれども
言の葉は などか湧かざる
腰折れは などか成らざる
ひねもすに 頭捻りて
もしほぐさ 刈り込みてのち
つごもりの 夜も更けしころ
遂に捧げり
反歌 
年の瀬に 三十一文字を 三柱の
神に捧げり 刈り込みの末
November 27, 2024 at 10:49 AM
歳末偶成
偶見黄昏救世軍
綿綿募志語慇懃
得知今歳還将去
聖誕歌聲城裏聞

街角に 募金の声と 讃美歌と
はや今年また 過ぎんとすらん
November 26, 2024 at 11:19 AM
【更新】「千秋楽相星決戦について~複数回同じ組み合わせがあると好敵手感が~」
trushnote.exblog.jp/34305918/
千秋楽相星決戦について~複数回同じ組み合わせがあると好敵手感が~ | とらっしゅのーと
一年納めの大相撲九州場所も終わりましたね。優勝は大関琴櫻。祖父にあたる横綱琴櫻が優勝して以来「琴櫻」の優勝は約半世紀ぶりだとか、大関同士の千秋楽相星決戦...
trushnote.exblog.jp
November 25, 2024 at 12:47 PM
江村暮雪 題詠
漁村風冷冷
夕暮雪霏霏
鳥搏來枯樹
波荒到釣磯
孤船添弱纜
空屋鎖柴扉
乳白途何處
倉皇行客歸

すなどりの 村はわびしく
風寒く 雪は降り敷く
鳥一羽 枯れ枝に来て
荒波は 磯に押し寄す
船一つ 結ぶともづな
弱くして 留め得るにや
荒屋に 今は人なく
その扉 毀ちたるらし
行く道は いずくなるらん
白雪が 埋めたるらし
旅人は 急ぎ蓑着て
先を急げり
反歌 
見渡せば 舟は主なく 留まれり
浦の苫屋の 雪の夕暮
November 24, 2024 at 11:35 AM
晚秋雨暮
晚秋窓外雨霏霏
河畔荒村人影稀
松籟蕭蕭雲暗暗
家家處處鎖寒扉

秋雨に 冷たさまさる 夕まぐれ
河辺の里を 行く人もなし
November 17, 2024 at 11:35 AM
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11月20日(水)23時59分まで
November 13, 2024 at 10:03 AM
洛城秋暮
暮雨蕭蕭蛤御門
無人寂寂古宮垣
濃紅霜葉庭池錦
禁裏秋深天已昏

秋深し かしこきあたり 彩るは
紅に染む 散りし紅葉葉
November 15, 2024 at 10:40 AM
歸宅途上
歸宅黃昏遠路程
朔風蕭颯獨山行
林無霜葉無飛鳥
坐覺秋過寂寂情

山行けど 雁も紅葉も なかりけり 秋過ぎぬらし 里の夕暮れ

黃昏遠路程
朔風蕭颯獨山行
秋過寂寂情
November 13, 2024 at 10:47 AM
晚秋寒村
晚秋連日雨頻頻
山郭水村寒氣新
鳴鹿呦呦蟲切切
哀聲處處惱行人

雨しげく 寒さのまさる 山路に
なほ嘆けとや さおしかの声
November 7, 2024 at 10:27 AM
萬聖節
夕暮歸途寒氣加
驚看商店飾南瓜
化裝千客喧騷裡
橙黑天街彩似花

橙と 黒に彩る 街中に
装ひ換えし 人々の群れ
November 1, 2024 at 10:34 AM
秋宵偶成
人生坐憶事綿綿
屑屑空過已幾年
畢竟秋宵一炊夢
不如時暫樂沈眠

ももとせは 一夜の夢か よしさらば 楽しまんにや 深き眠りを
October 31, 2024 at 11:03 AM
林亭落葉
坐看斜石徑
亭上覺秋陰
冷冷蒼池水
蕭蕭楓樹林
如花霜葉色
似曲草蟲音
追憶樊川子
風流句意深

山路を 登り来たりて
あずまやに 暫し憩はん
秋の空 曇りたるらし
池水は 青く冷たげ
楓なる 林しずけし
紅葉葉は 花の如くに
くれないを 競ひ彩る
虫の声 笛の音に似て
叢の うちに奏でる
かかるさま 見るにつけても
もろこしの ふみびと思ひ
その詩(うた)の こころを偲ぶ
かれ宜なりと
反歌 
紅葉葉が 花の如くに 綾なすを
見てもろこしの 詩(うた)を偲べり
October 30, 2024 at 11:50 AM
十月偶成
朝夕枕頭寒氣微
聞蟲亦見雁南飛
何知白晝猶殘暑
午步天街汗濕衣

この頃は 朝と夕べの 涼しさに
昼の暑さを 忘れもぞする
October 16, 2024 at 12:03 PM
山林拾栗 題詠
暮山無過客
寂寂雁聲虛
梧葉飛林裡
西風搖岸藘
逍遙來里落
漫步到吾居
膳食應華麗
歸途栗十餘

秋の暮 山に人なし
聞こゆるは ただ雁の声
桐の葉は 風に舞ひたり
西の風 葦を揺らせり
歩み来て 里に到れり
片隅に 我が庵はあり
夕餉ちと 豊かなるべし
道すがら 栗を拾えり
いざ煮炊きせん
反歌 山道を 歩みて拾う 栗の実は 今宵の糧ぞ 秋の楽しみ
October 3, 2024 at 11:16 AM
旅中觀月 題詠
客心秋興起
暫忘世埃塵
梧葉風前夥
蟲聲叢裡頻
未知朝露冷
初覺夜涼新
地上多流轉
依然月一輪

旅の空 秋を覚えぬ
世の塵を 暫し忘れん
秋風に 桐の葉は舞ひ
くさむらに 虫の音繁し
朝露の 冷たさ覚え
夜の風 涼しきを知る
人の世は あまた変われど
望月は さながらにして
世を照らすなり
反歌
憂世をば 今は忘れん 旅の空
昔ながらの 秋の夜の月
October 2, 2024 at 11:07 AM