桃花染🥮
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20↑。好きなものを好きなだけ。 【転載・AI学習禁止】
今は☀️🐰と🅰️と🍄💪(🪐右/💥右/女体化狂/左右固定)

ポイピク https://poipiku.com/420099/
番になる儀式の真似事をしても、もちろん番になんてなれない。頸の噛み跡に意味などなく、ただ痛いだけ。まだ諦めきれないから、bitching/neutering/standingへの試みは止められない。
でも、前よりかはずっと気が楽だった。死ぬまでこのままでも良いし、いつか変われたらその時に番えばいい。

四人は、四人でいられることが何よりも幸せだった。
December 19, 2025 at 5:47 PM
でもやっぱり、納得はいかなくって。
ヒートに当てられたオ…さんを見たオレたちがどんな気持ちか知ってる? 二人は、ラ…に運命の番いが現れてもいいの? そんなことを捲し立てるド…ちゃん。ぱしん、と泣きじゃくる彼女の頬を砂の塊が叩いた。自分で出した魔法のくせに苦しそうなオ…さんがド…ちゃんを抱きしめてため息をつく。

⏳「今までも、これから先も、お前たちを手放す気はない」
💥「でもでも、運命の番が…」
⏳「現れたら、そいつを排除する。私たちにとって、邪魔でしかない」

だから、無理に変わろうとしなくて良い。
そう言われて、ご兄弟は二人のチョーカーを外した。
December 19, 2025 at 5:47 PM
ご兄弟は何も言わずに二人を寝室に連れて行くと、プレイスウィンドを開いた。セッ…しないの?と不思議そうな顔の弟子ずとベッドイン。そのままセッ…がスタートして、とろとろになった弟子ずが頸を噛んで欲しいとお願いするが、断られる。何で?今はΩでしょ?と言うが、ご兄弟は首を横に振るだけ。
何もわかってない様子のラ…くんの頭を撫でて、ワ…くんが口を開いた。

🕶️「オレの恋人は、αのラ…と、βのド…なんだ」

オレたちの好きな人を返して……と泣きそうな声で言われ、二人はようやく、自分たちがしてしまったことの重さを知る。
December 19, 2025 at 5:47 PM
全員βだったら、何も気にせず結婚できた。αとΩだったら、幸せに結婚して番っていた。でも、四人はαとβだから。もしもα組に運命の番が現れた場合、四人交際は終わってしまう。(法的にβと離婚→Ωと再婚の流れは強制終了ではないが、相手が運命の番だと、そっちを優先させるパターンが多い世界)

家に帰った二人は、結局、ご兄弟にチョーカーのことをバラしてしまう。普通にファッションとしても使えるものなので、ご兄弟は二人にチョーカー付けてもらうと、似合ってるね、可愛いね、と褒めるだけ。そしたらド…ちゃんが、これ付けてる時だけは、Ωってことにして欲しいと泣きそうな声で言いだす。
December 19, 2025 at 5:47 PM
自分たちには無関係の商品をぼーっと眺めていると、お店の人がやってきて二人に似合うチョーカーを勧めだす。(血液型みたいに、外見だけだと第二性がわからない世界)勧められるままに二人はチョーカーを買ったが、Ωでない自分たちにはそれを付けることもできない。付けて見せたら、ご兄弟はびっくりするかな……なんて一瞬考えたけど、そんな嘘をつく方が何倍も虚しい。
運命の番、なんて高望みはしない。ただ、ずっと二人を好きでいたいし、好きでいて欲しいだけ。βのド…ちゃんはオ…さんに運命の番が現れてしまうことに恐怖していて、αのラ…くんはそれだけではなく、自分に運命の番が現れてしまうことにも怯えている。
December 19, 2025 at 5:47 PM
⏳「私と弟以外に、付き合ってると噂されるほど仲の良い相手がいるのだろう。説明を求めに来ただけだ」
🪐「…なっ、そんなことを言ったら、オ…さんだって同じ立場だろう!」
⏳「ほう。そいつを庇う気か?」
💥「んもー!二人とも、オレを無視して話すな!」
🕶️「あー…じゃあ、とりあえずテメェらは浮気相手連れて来い」

※そもそも浮気をしていないので、現れるわけがない。
December 19, 2025 at 3:39 AM
しばらくして、とある田舎の教会で二人の手が見つかる。四人で一緒に買った婚約指輪が嵌められたその手は、事件から数ヶ月経った今も腐らないでいた。やけに生々しいそれを持ってフィ…のところへは向かう。ギョッとするフィ…に、二人の腕を元に戻せないか、と兄弟が訊く。しかし、答えはノー。
二人の腕に残る傷跡は、もう戻せる段階をとっくに過ぎていたのだ。兄弟は一晩話し合い、重要な証拠品として二人の手を魔法きょくで保管してもらうことにした。勿論、愛を誓った指輪はその指に嵌められたまま。
またいつか、二人が兄弟と愛を誓いたいと思ったのなら、残された手に合う指輪を探そう。
December 19, 2025 at 1:45 AM
魔法i界で一番大きな病院に入院することになった二人。学生時代の頃のように同室にされて口喧嘩をしていると、毎日似たような顔の兄弟が見舞いにやってくる。花を持ってきたり、お菓子を持ってきてくれるが、彼らが誰なのかを二人はわからないでいた。
一度だけ、病室を間違えてますよと言った。
そうしたら、二人はひどくショックを受けた顔になって、数分間黙った後にサングラスの青年が「あってるよ」と口にした。どこか震える声も、目に溜まった涙も、なぜか気になった。こんなことが気になるなんて、あの兄弟は一体は誰だろう。夕食を食べてから消灯までの間、二人は毎日、あの兄弟が誰かを推理し続けた。
December 19, 2025 at 1:45 AM
突然湧き上がった魔力に、犯人が慌てて部屋に戻ってくる。乱暴に二人の頭を掴んで停止魔法と固有魔法を発動させるが、期待していた反応がない。ああそうか恋人に関する全ての記憶を消したのか。犯人にとって、恋人達の手を巡り合わせることは芸術活動であり、義務だった。だからこそ、それを邪魔した二人が許せない。
何も知らないこいつらは、もう要らない。そう判断して手を下そうとした瞬間、砂の塊に殴られた。落ちていく視界の中で微かに見えたのは、自身を取り囲む魔法i局の人間と、腕のない二人に駆け寄るメガネの男だった。
犯罪者の、最後の抵抗。犯人は、二人の左手だけを魔法でどこかへ転送してしまった。
December 19, 2025 at 1:45 AM
💥「どうやって、オレの左手を好きな人に会わせるんだ…?」

朦朧とする意識の中でド…が聞くと、待ってましたと言わんばかりに犯人は高説を垂れた。なんでも、犯人の固有魔法は頭に触れた対象の記憶を辿るものだという。固有魔法を使って、恋人を特定するのだそうだ。二人は初めて明らかな動揺を見せ、か弱い生き物のように後ずさった。犯人はまた上機嫌になる。嬉しそうにした奴が血に染まった手を洗いに別室に行った隙に、ラ…とド…は額をくっつけた。
💥「…できるかな」
🪐「できる。できなくては、困る」
💥「おう…」
息を整えて、魔力を額に集めて。ゆっくりと十字のアザが浮き上がり、涙を流すドットが確かに呪文を唱える。
December 19, 2025 at 1:45 AM