その後ろ姿を、(今回も面倒事回避成功〜、俺はこの人に思いを伝えるので精一杯だから邪魔はしてくれるなよ。告白されてる所なんて見られようものなら、🌧さんに勘違いされて｢おめでとう｣とか言われる未来が見える。そうなったら誤解をとくのと俺が立ち直るのにかなり苦労するだろうからな...)と、黒い目で見つめる⛓。

⛓先輩には彼女はいない、と聞いてたけど、確かにこれは｢やめとけ｣と言われても仕方ないと思い知るモブ1年。どう考えたって⛓先輩は🌧が好きでそれ以外には興味無いと思い知らされたから。🌧を見つめる⛓の目線があまりにも雄弁にそれを語っていたから。静かに失恋してとぼとぼ自分の教室に帰って行くモブ1年生。

2年の⛓先輩のいるクラスを覗くようになって気づく、⛓先輩の目線の先にはいつも決まって超美人の生徒会長(3年🌧)がいる。学年違うのに休み時間は一緒にいるし、話しかける暇も隙もないし、話せる機会ができてもスルッと躱される。まるで面倒事はごめんだ、とでも言うように。意中の相手以外から片想いされるのは迷惑だとでも言うように。