澁谷浩次
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澁谷浩次
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yumbo / 現実レコーズ / Genjitsu Films / 喫茶ホルン
【現実レコーズbase shop→ https://genjitsu.base.shop
【yumbo Bandcamp→ https://yumbo1.bandcamp.com
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現実レコーズのBASE SHOPにアップしました。

・工藤夏海『真夜中のパーティー』2026 Calendar ¥1000
・工藤夏海『Ponkorera』2026 Calendar ¥1000
・yumbo『川を見下ろす』zine ※残部少 ¥500

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現実レコーズ / Genjitsu Records powered by BASE
yumboの澁谷浩次が主宰する自主レーベルです。It is an independent label run by Koji Shibuya of yumbo.
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今年の709本目は『ムービー・デイズ』を観た。主人公が眼前の光景を一瞬たりとも見逃すまいと目を見開く最後のショットに至って、ようやくそこまでの幻想的かつ牧歌的な少年時代の散漫なエピソード集が一つの河の流れとなることが理解される。吊るした肉の下で寝ている老人の場面をもっと見たかった。
December 16, 2025 at 4:06 PM
『BURNING 3』制作進行中です。これでトリロジー完結。
December 16, 2025 at 2:56 AM
今年の708本目は『名犬ラッシー 彩られた丘』を観た。これは『山荘物語』に並ぶ傑作である。ラッシーや少年を含む主要な登場人物の全員が身の危険に晒される過酷な環境での緊張関係、アクションにおける心理戦が随所に散りばめられたドラマを、濁りの無い先住民たちの目が見つめている。
December 15, 2025 at 4:55 PM
今年の707本目は『春にして君を想う』を観た。頭の芯がボーッと霞んで消えそうになる危険な映画。Börn náttúrunnar=自然の子供たちという、この辛いながらも美しい映画にこれ以上相応しいものはない原題がありながら、この邦題にした意図は何だろうか。
December 15, 2025 at 11:28 AM
今年の706本目は『ワン・バトル・アフター・アナザー』を観た。根拠が無く浅はかな「無敵感」みたいなものに慰めを求める時代を終わらせるために、あるいは強いものの陰に隠れて他人を傷つけることをよしとする嫌らしさから人々を遠ざけるために、ポール・トーマス・アンダーソンはやって来たのだ。
December 14, 2025 at 3:10 PM
今年の705本目は『A Millionaire for a Minute』を観た。シリーズから離れたヘンリーとアッシャーによる可愛らしい喜劇。アッシャーが見る夢の場面で噴き上がる白煙がモロにメリエス的。ヘンリーは芸が細かく、うまくアッシャーの足りなさをサポートして映画を引っ張っているように見える。
December 13, 2025 at 11:56 AM
今年の704本目は『Lady Baffles and Detective Duck in When the Wets Went Dry』を観た。この映画についての解説を探し出して読むまでは、この話が禁酒政策について語っているとは思いもよらなかった。知事にサインを迫る脅迫状に書かれたSteinという単語がビールジョッキを意味するとは。
December 13, 2025 at 11:48 AM
今年の703本目は『Lady Baffles and Detective Duck in Baffles Aids Cupid』を観た。ヘンリー&アッシャーコンビの、更に意味がよく分からない話。アッシャーにヘンリーが水責めをするのは変わらない。映画で何万回と撮られたギャグだが、何度観てもいいものだ。意味は全然分からないけど。
December 12, 2025 at 3:22 PM
今年の702本目は『Lady Baffles and Detective Duck in the Great Egg Robbery』を観た。ゲイル・ヘンリーとマックス・アッシャーが主演した連作の一作目。ジャンプカットの非現実的な変装や、傍若無人な女泥棒の見せる悪夢に何の意味があるんだと誰もが首を傾げるだろう。でも無意味なのはいい事だ。
December 12, 2025 at 3:16 PM
今年の701本目は『チェイスの伯爵』を観た。船上ならではの目覚ましいギャグ、無から現れたようなゲイル・ヘンリーの突飛さ、ズボンを失って手に入れるくだりなど、素敵な細部がいくつもあるが、何よりチェイスが強い、というあまりに単純な造形によって観る者を幸せに出来ることを証明している。
December 11, 2025 at 3:40 PM
今年の700本目は『Le Modèle irascible』を観た。欲情した画家=メリエスのセクハラを秒殺で撃退する「短気な」モデル。『舞踏会のあとの入浴』と違って、モデル役の女性がカメラ目線でおどけたりしない真剣さが、約30秒のバカバカしい寸劇を成功に導く。
December 11, 2025 at 4:43 AM
今年の699本目は『Match de boxe (professeurs de l'École de Joinville)』を観た。陸軍の演習に関連していたとはいえ、『カレーとドーヴァーの間』のような手の込んだ映画を撮っていた時期に、メリエスがここまでシンプルなものを撮っていたのは不思議な気がする。
December 11, 2025 at 4:31 AM
今年の698本目は『Combat naval en Grèce』を観た。映画化されるべき1897年のトップニュースは希土戦争だったようだ。ここでもメリエスは画面を真っ白に覆ってしまうほどの白煙を自慢げに操り、自らの映画の魔術へと徐々に接近している。
December 11, 2025 at 3:30 AM
今年の697本目は『La prise de Tournavos』を観た。メリエスの白煙への執着が分かりやすく現れている。多くの作品同様、この戦争映画でも白煙そのものが人物よりも重要なスペクタクルの中心にあり、物語とアクションの頂点に置かれる。
December 11, 2025 at 3:15 AM
今年の696本目は『カレーとドーヴァーの間』を観た。ステージごと揺らすことで文字通りファンタジックな映画の世界へ船出したメリエス。水を浴びながら重複し、畳みかける喜劇的な身体のアクションを見つめていると、既に全てがここに揃っていることが分かる。
December 11, 2025 at 3:06 AM
今年の695本目は『L'auberge ensorcelée』を観た。メリエスがジャンプカットによる怪異を描いた最初期のものと思われる。呪われた宿屋での物体の消滅や移動に悩まされる男は、何があっても決して映画のフレームから出ようとはしない。
December 11, 2025 at 2:14 AM
今年の694本目は『舞踏会のあとの入浴』を観た。何をそんなに急いでいたのか、わざわざ建設中のスタジオの屋外で不機嫌そうなご婦人のフェイクヌードを撮影したメリエス。その他の初期の寸劇と変わらない、と言えばそうかもしれないが、演出としては相互の緊張のせいか失敗している。
December 11, 2025 at 2:02 AM
今年の693本目は『Séance de prestidigitation』を観た。メリエスの本業は奇術師なので、とにかくカメラの前で奇術を演じたかった。既に映画そのものがイリュージョンであり、彼も急激にその一部となっていく。
December 10, 2025 at 1:25 PM
今年の692本目は『Salut malencontreux d'un déserteur』を観た。「何度観ても笑える」とでも思ったのだろう、初歩的な舞台のギャグをどんどん映画に記録していくメリエス。気取った紳士の権威を失墜させる一瞬だけに価値を見出している。
December 10, 2025 at 1:25 PM