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Chiaki

@chiaki25.bsky.social

海外で森田芳光の映画が評価されてる理由はなんとなくわかるけど村上春樹の小説が評価されてる理由は全然わからんよ。短編やエッセイのよさはわかるけど受けてるのは長編なんでしょ。あなたの国でもっとすごい作品がたくさん生まれているんでは？と思ってしまう。 #utamaru

November 4, 2025 at 12:49 PM

さくるみと

@ita6115.bsky.social

#祖国生誕祭2025
#本田菊生誕祭2025
#2月11日は祖国の誕生日
#あなたの国に生まれてよかった
ツイッターに上げたものですが…
おめでとう！そしてありがとう！

February 11, 2025 at 5:35 AM

時緒

@hpink.bsky.social

【カブミス】ずっと側にいて
年末から年始にかけての城の祝いに招かれたミスルンと、そんなミスルンを待たせて仕事をしているカブルーの話。
Privatter+▷ privatter.me/page/6773540...
（1/2）

【カブミス】ずっと側にいて

　カブルーは、よく約束をねだる。俺が死ぬまででいいから一緒にいてくださいって、そんなふうに、どこか卑屈に。私はそうねだられるたびに、その約束を反故にしてしまいたくなる。お前より先に死にたいって、お前を置いてゆきたいって、そんなふうに思ってしまう。
　カブルー、お前はきっと私を置いてゆくことだろう。私はお前を恨むだろうが、きっと、いや絶対に離れられやしないんだろう。どれだけの苦しみが待っていたとしても、それよりもずっと、お前がくれる愛は私にとって根源的なものだから。
　
　
　年が明けるその時にあなたといたい、そうカブルーは言った。言ったのだが、彼は年が明けそうな今もなお仕事に忙殺されている。
　私は今、メリニの王城の客室にいる。カブルーが用意してくれた部屋だ。ここには豪華なベッドがあり、それに私は寝転んでいたのだ。ベッドから眺める窓からは、春は花が咲き乱れる庭園にいる楽団が奏でる聞き慣れない音楽が流れ込み、やはりこちらも同じ庭園に灯された、ランプの明かりも差し込んで天井に輝いていた。誰かが談笑する声も耳に入って来る。あたりには宴の雰囲気が漂っている。私は勝手にそれに取り残された気分になり、愛しい男の不在をさびしがった。
　呼びつけておいて、呼びつけられておいて、私たちはすれ違っていた。別に軽んじられているわけではないのは分かっていたが、カブルーが忙しいことは分かりきっていたことだったが、それでも一人寝をするのはさびしかった。誰かの不在にこんなにさみしくなるとは思わなかったので、私

も戸惑っていたのだが。
　今夜、この王城では年始を祝う宴が催されている。本当は私もそれに呼ばれていて、きっとカブルーは恋人がそちらで楽しんでいると思っていることだろう。こんな形で、自分がさみしさを与えているとも思わずに。
　私は寝返りをうつ。カブルーが今朝手入れをしてくれた灰色がかった髪は、窓から差し込むランプの明かりを受けて、銀色にきらきらと輝いている。つい最近まで一緒にいたはずなのに、髪に櫛を通されたのは遠い昔だった気がするのは、きっと彼の存在が大きすぎたせいだろう。
　そんな時、ドアがノックされた。私はカブルーかととっさに身体を起こしたが、入って来たのはワインのボトルとグラスを銀のトレイに載せ、うやうやしく礼をする侍女だった。
「ケレンシル家のミスルン様、宴は楽しんでいただけましたか？」
　侍女はベッドサイドにワインの載ったトレイを置き、私を見つめてそう尋ねた。その瞳はカブルーと同じ真っ青な色をしていて、私はあの男がさらに恋しくなった。
「……あぁ、もちろん。ここにいても賑やかさは伝わってくる。王や宰相たちにはくれぐれも礼を伝えてくれ」
　冷静さをよそおってそう言うと、侍女は華やかに笑って去って行く。ひらひらと揺れるスカートをひるがえしながら、まるで花びらが散るみたいに。
　今も、窓からは楽団が奏でる、聞き慣れない、多分どこかの国の民族音楽が聞こえてくる。あれはライオス王の故郷の歌だろうか？

冬は雪に閉ざされる、北の故郷。彼はそれを捨ててこの国の王になり、同じく第二の故郷である西方大陸を捨てたカブルーはライオスの側近となった。そんな彼らに惹かれてさまざま種族の者たちがこの新しい国の住人となり、今やここは肥沃な土地を有する一大交易地だった。そしてそんな国を盛り立てるのが自分の恋人であることに、私は誇りを持っている。
　それにしても、カブルーと会えないのはさびしい。自分にそんな欲が生まれたことが不思議でしょうがないけれど、これは多分、あの男のせいだ。枯れた私の欲望に丁寧に水をそそいで、育て上げたのはあの男だ、カブルーのせいだ。
　私はまた、ベッドの上で寝返りをうつ。カブルーはまだ来ない。もしかしたら、宴で私を探しているのかもしれない。いや、カブルーは私が人混みを好まないことを知っているだろうから、仕事が終われば、きっとここを訪ねて来るはずだ。だからあと少しだけ、我慢しなくては。
　私はベッドサイドに置かれているワインを眺めながら、もう一度寝返りをうつ。こんなふうにすれ違うことは事前から分かりきっていたことだから、女王への書簡でもしたためようかと思って紙とインクを持ってきたのだが、心がせいて上手く言葉が出てこないのだから笑ってしまった。書くことはたくさんあるはずなのに、気ばかりがせいて、あの男がいつやって来るかとそればかりが気になって、私は何も出来ないのだ。
「カブルー」
　声に出してみると、愛おしい男の名はやはり愛おしかった。ただのカブルー、自分の本当の名を覚えていない男。この国で宰相補佐にまでなった

彼が望めば、きっと自分の生家を突き止めることは簡単だったろうに、私の男は自分がただのカブルーでいることを望んだ。きっとそこには複雑な感情があったのだろうけれど、私には伝えられなかった。私はそれを少しさびしく思ったけれど、でも彼が望んだことなのだった。それに相手が秘密を抱えていても、その秘密ごと愛することは出来る。秘密ごと、抱きしめることは出来る。そういうのが、私たちの愛だった。　
　それからしばらくして、またドアがノックされた。私は期待しないでそれに返事をして、入ってくれと言った。するとそこにいたのは指先をインクで汚したカブルーで、彼はゆったりとこちらに近づきながら、「待たせてすみません、でも間に合ってよかった」と言った。
「間に合ったとは？」
　私はおうむ返しに尋ねる。するとカブルーはベッドサイドに置かれたワインを開けて、それを二つのグラスに注ぎ、そのうちの一つを身体を起こした私に差し出した。
「いやだな、年始に間に合ったってことですよ」
「あぁ、そうか、もうそろそろ……」
　ベッドから眺める窓からは、春は花が咲き乱れる庭園にいる楽団が奏でる聞き慣れない音楽が流れ込み、やはりこちらも同じ庭園に灯された、ランプの明かりも差し込んで天井に輝いている。相変わらず、誰かが談笑する声も耳に入って来る。あたりには宴の雰囲気が漂っている。私は勝手にそれに取り残された気分になっていたが、愛しい男はもうここにいたのだった。
「明けましておめでとうございます、ミスルンさん。今年も、どうぞよろしく」

December 31, 2024 at 2:24 AM

時子

@otoki-zero.bsky.social

ジルマリ(2/2)
セドティア(1/1)

雪を見たことはある？
かつてどこぞの屋敷で行われたパーティーの、誰にも相手にされない女にふいに声をかけられた。あなたを見て思い出したの。雪を見たことはある、小さな給仕さん。
なにを言い出すのかという不信とかすかな苛立ちは泡のように浮かんだだろう。とうの昔に生まれて消えた感情などもう思い出せないがあのころの自分の心の動きはたかが知れている。

——この国は雪が降らないのね。もう暮らしはじめてからずいぶん経つけれどいまだにおかしい気がするわ。
——おかしい？
——ええ。ここは私がいる冬じゃないってね。
——……。
——わからないでしょう、たかが雪くらいでって。

いえ、そんなこと。
つまり故郷を離れて寂しいのだと、そう理解して笑みを形作った。こういう働きをはじめて長かったのだ。つつがなくこの場をやり過ごすための対応は身に付けてきた。意味不明なことを言われても、意識がある相手であるだけマシだと安堵に隠してため息を吐いた気がする。
私はあなたの抱える思いを理解していますよ、遠く故郷を離れたのに夫には相手にされず友人もおらず、手近な人間に声をかけて時間を潰したい。そんなところでしょう。私の考えを知ってから知らずか女は無害そうに微笑む。
「それで、雪を見たことはあるの、あなた」
「いいえ、ありませんが」
「そう。じゃ、雪が何色か知らないんだ」
「……白でしょう」
咄嗟に抑えた声が思ったよりも低くて焦る。さすがに不快を滲ませたことを気付かれただろう。けれど気分を害した様子もなく笑って「青よ」と言ってくるものだから驚いた。馬鹿にしているのか。本当の雪を見たことはなくとも絵画の中で見たことはある。それに嘘が描かれているのかどうかは知らない。しかし他の静物も動物も絵画の世界と実際の世界で同じように息をひそめているように見えた。
あなたの髪の色よ、と続けられる。結局この女は私をからかいたいだけなのだ。知りもしない雪の冷たさが胸を侵した。

「朝の空の色ね」
「なにが」
「あなたの髪の色よ」
愛しい妻がそう言って私の髪を掬った。するり、とその小さな手からすり抜けていくのを残念がって、そのまま顔を上向けた。丘の上に座り込んで、きっと今一番空に近いのは彼女だ。
こちらを向いてほしくて、けれど言い出すには湛える表情の満たされた様子に、不用意に触れることは戸惑われた。慎重な手で、やっとの思いで彼女の顔にかかる髪を払ってやってもくすぐったそうに一度目をつむっただけでこちらを向いてはくれない。朝焼けの色だ、とつい先ほど呟いたのは私だ。夜と昼が混じる時間。耳を澄ませれば太陽の呼吸が聞こえてきそうな朝。そういう清らかな一瞬を閉じ込めた色こそ彼女に似合っていると思っていたから。
「……」
「ね」
「……ああ」
空を見上げて驚いた。空がこんなに高いことを知らなかった。そこがどんな色をしていたのかも。私は今まで知らなかった。
いつもいつも夜が明けることを恐れて闇を睨むか、朝の気配に気が付いて目を伏せるか。部屋に戻らなくてはいけないきみとこうして朝を迎えることはなかったから。朝はきみと私を分つだけだと思っていたのに。
綺麗ね。そよ風に消されてしまいそうな、誰にも聞こえない声を私は受け取れる。言葉も持たず、ただ頷いた。眼下の大地が輝き、太陽の時間が広がっていく。夜の名残と朝明けは一緒に歩き出すに違いなかった。

つい目で追ってしまった。頭の高いところに飾られたリボンが、彼女の動きに合わせて揺れていたので。
　犬ではないのだから、とは思うものの目を惹かれてやまない。犬だって、きっとおもちゃを追いかけているときこんなふうにあたたかな気持ちで胸をいっぱいにしている。
　豊かな金髪はいつも丁寧に梳られている。細かな調整によって編まれているのだろう髪型だが、髪の一本まで寸分のズレもない、なんてことはない。髪型一つとっても毎日違う君がいる。まだ知らない姿があることを思うと、目を離せなくなる。
　髪型はよく見るものとおおむね同じでも今日のような飾り方は初めて見る。愛らしいな、と直接言ってもよいものか悩んでしまう。珍しいな、くらいなら。それとも知らないだけで、こちらが君にとっては慣れた姿なのだろうか。
　知らないことが多くあるはずだ。けれど知らないことを嘆くのではなく楽しみにしていこうと思う。これから君の記憶で頭をいっぱいにしたいのだ、なんて言ったら君はまた顔を真っ赤にして怒ってしまうのだろうか。

February 25, 2025 at 10:24 PM

EMANON@BlueSky

@charbox777.bsky.social

#MyPlayList 8/21復

MY HONEY / BOØWY
ファスナー/ Mr.Children
RAVE / 湘南乃風
目には手には~虹の彼方/ JUNIOR DEE feat.KEN-U
この国に生まれてよかった/ 村下孝蔵
My Revolution / 渡辺美里
LOVE SONG / 森口博子
outernet / globe
Street Story / HY
楽園/ Do As Infinity
誰かがあなたを愛してる/ PERSONZ
UNTIL THE LAST DAY / GACKT

誰かがあなたを愛してる/ PERSONZ
#MusicSky #音楽

誰かがあなたを愛してる

YouTube video by PERSONZ - Topic

youtu.be

August 23, 2024 at 9:07 PM

雨影

@amkg-yt.bsky.social

泣かされた女がいる、とか被害者がいる、とかさ、そういうの根拠にしてというか、それをいいことに、思う存分叩きまくる人間の方がよっぽど気持ち悪く感じるけどな
その被害者だって、ましてや加害者だって、あなたの知り合いでもなんでもねえんだろ、部外者が首突っ込むなよと思う
そういう人たち皆、同志ベリヤと同じ時代、同じ国に生まれなくてよかったな
理性に基づく自由意思のもとに、好き放題表現の自由と言論の自由を振り翳せるもんな？
刑事事件でもないくせに、騒ぎ立てる奴らの頬を片っ端から札束で張り飛ばしてやりたい
ああ気持ち悪い人間ばかりになったもんだわ、人間がますます嫌いになる

February 10, 2024 at 12:14 PM

灯酉(Hiyu)

@hi10kuni.bsky.social

そうだ、この間の11日、祖国様お誕生日おめでとうございます🇯🇵
「あなたの国に生まれてよかった」っていうタグ好きだな

February 13, 2024 at 6:30 AM

塩化ナトリウム

@nacloshio610.bsky.social

今年も描けて良かったです！おめでとうございます。
また千年紡ぎましょうね
#祖国誕生祭2024
#本田菊誕生祭2024
#あなたの国に生まれてよかった

February 11, 2024 at 4:24 PM

らて。

@latte-maru.bsky.social

#祖国生誕祭2025 #本田菊生誕祭2025 #あなたの国に生まれてよかった
貴方のもとに生まれられて本当に良かったどうか貴方の行く先がずっと幸せでありますように！お誕生日おめでとうございます！🎌

February 10, 2025 at 4:03 PM

Kaki

@kaki-7.bsky.social

天を照らす神の下、私たちの歴史
また、１０００年つむぎましょうね。

#本田菊生誕祭2025
#祖国生誕祭2025
#2月11日は祖国の誕生日
#あなたの国に生まれてよかった

February 11, 2025 at 1:40 AM

Tea

@tea09291108.bsky.social

#祖国生誕祭2025
#本田菊生誕祭2025
#あなたの国に生まれてよかった

February 11, 2025 at 10:54 AM

時緒

@hpink.bsky.social

【カブミス】過去について語るmsと、未来について語るkbの話。 23.涙 #カブミス25のお題

Privatter+▷ privatter.me/page/675024d...

【カブミス25のお題】23.涙／未来について

　くだらない愛や欲望の結果で自分が生まれたのだと知ったとき、彼はなにかに絶望したのだという。それは彼の過ぎ去った人生を形どる欠片の一つでしかなかったが、それは今もあの人を支配していることは確かだった。
　ミスルンさんがはたして、一体どうしてそんな話をしたのかは分からない。いつものように自傷するためだったのかもしれないし、俺を信用して過去を語ってくれたのかもしれない。
　どちらにせよ、ミスルンさんは今も両親、特に母親を許せていないのだろう。自分を不義の子と分かって産んだ母が、きっと許せないのだろう。彼の苦しみのほとんどは、そこから来るものだったから。
　でも、あの人はもう泣くことがない。どんなにつらいことがあっても、彼は泣くことがない。過去を憎むことはあっても、悲しむことはない。
　俺はそれをかわいそうだと思う。泣いて発散してしまったら楽になるはずなのに、彼はそうはしない。ずっと父や母を憎み、ずっと苦しんだままだ。忘れてしまったら楽になることなのに、彼は自分で自分を傷つけて、その末に記憶を確かなものにするのだった。
　
　
　雪がおさまった今日、俺は昼過ぎにミスルンさんの屋敷を訪ねていた。
　午前中は黄金城で仕事をしていたのだが、ヤアドがなぜか気まぐれに俺に休みをくれ、俺は偶然降って湧いた休みに恋人に会いにゆくことにしたのだ。それは突然のことだったので、もしかしたらミスルンさんはいないかもしれなかった。でもそれだってよかった、彼の気配がするところに行けることを、俺は単純に喜んでいたのだから。
　そんな俺を出迎えてくれたミスルンさんは、紅茶でも飲んでいけとこころよく屋敷に招き入れてくれた。

俺はそれだけで感じ入ってしまって、玄関先で彼を強く抱きしめた。誰に見られたってよかった、この人が自分のものであることを幸福に思った。そしてミスルンさんはそれに怒ることもなく、足元にある、雪解けの中咲く花々を眺めて、俺の背にそっと手を回してくれたのだった。それがたどたどしくも熱かったので、俺は有頂天になり、扉を閉めてキスをした。甘いハーブの香りがする彼の唇に、熱烈にキスをした。
「……おい、カブルー、苦しい」
「あ、ごめんなさい。あんまり嬉しくって」
　胸を叩いて抗議する彼に俺がそう言って笑うと、ミスルンさんは仕方がないと肩をすくめた。俺の詫びはそれで終わって、俺たちは庭が一望できる部屋に行き、使用人のエルフの少女が淹れてくれた紅茶を楽しんだ。いつの間に用意したのだろう、エルフ風のケーキやビスケットもあり、俺はそれも楽しんだ。とにかく俺は気分がよく、突然の休みをくれたヤアドに心の中で拍手を送った。
「突然じゃなかったら、トールマンが好みそうなものを用意できたのに」
　俺がケーキを頬張ったとき、ミスルンさんはそう言った。気を遣っているのだろうか？　とはいえ俺はエルフ風のケーキで育ったようなものだから、そこいらのトールマンよりもずっと彼らの風土に馴染んでいると言っていい。なのに、どうしてそんなことを言うのだろう。
　そう考えたとき、俺は彼にあまり自分の過去について語っていないことに気付いた。彼はよく自分のこれまでの人生について喋ったが、俺はそれを聞くばかりで、自分の過去については触れなかった。ミルシリルのもとで過ごした穏やかな日々でさえ、断片的にしかミスルンさんには話していない。でもそんなことより、俺は未来について語りたいって思うんです。
「このケーキも好きですよ。確かに普通のトールマン

はあまり好みじゃないかもしれませんが……」
「確かに、お前は普通のトールマンじゃないな。物好きだ、エルフの中でも私を選ぶなんて」
　お前たちが褒めそやす耳も千切れて、目玉もこんななのに。ミスルンさんはそう言って目を伏せる。俺はそれに、彼が自分を卑下していることを知る。こうなればじきにあの話になるだろう。
「おまけに私は不義の子なのに」
　ほら、また自分の一番の後悔を語った。俺はそれに「それがどうしたっていいんです」と言いかけ口をつぐみ、「それ以上話さなくていいんですよ」と言う。でもミスルンさんは俺の言葉を聞かないで「喋りたいんだ」と返してくる。そして俺から視線をそらしたまま、こう続ける。
「私たちは子をなせないが、それでよかったんだろうな。ミルシリルみたいに親のない子を育てるのもきっと私には無理だ。今じゃあこんな有様だし、なんてたってあの母の子どもなんだから」
　母親を憎むようなそれに、俺は何も言えなくなる。でも、それでも、あなたの母がいなくては俺はあなたに会えなかった。あなたが不義の子だったとしても、生まれてきてくれてよかった。もうあなたがいなくては、俺は立ち行かないのだから。
　でも、そんな言葉が彼に届かないのは分かりきっている。だとしたらどうすればいいんだろう？　俺ができることは何だ？　ミスルンさんにできることは何だ？　俺が彼のためにしたいこと。それは多分、この国をあなたの住みよい場所にすることだ。だとしたら、それをあなたに伝えなきゃいけない。自分の居場所がずっとなかったあなたに、安らぐ場所を与えたい。いや、与えるって言うのはあまりにも尊大だな。どうか、俺の作った場所で生きていってくださいと言いたいんだ。それくらいしか、俺にはできないから。
「俺はあなたに何かを残せたらいいのにって思ってま

す。俺はこの国をあなたに残したい。あなたが幸せに生きていける国を残したいんです」
　そう言うと、ミスルンさんは顔を上げて俺を見た。その目は少しうるんでいて、俺の言葉が彼を慰めたことを知る。
　俺たちは色とりどりの花々を背に、紅茶を飲みながら未来の話をする。俺は今取り組んでいることをさかんに喋り、それがヤアドをせき立てるようなものだったからだろう、ミスルンさんに呆れられる。でも彼はそれでも笑ってくれて、いつの間にか薄暗い目元に浮かんだ、淡い水の粒を指で掬い取っていた。
　ミスルンさんは過去に縛られている。そして俺もまだ、過去を引きずってそれをこの人に話せないでいる。そうしたら残されるのは未来の話だけで、俺はしきりにミスルンさんにこれからのことを語しかなかった。夢を語しかなかった。
　するとミスルンさんは「口説かれているみたいだ」って笑って、そして俺はそれがあながち間違っていないことに気付かされて、思わず言葉をなくしてしまった。あまりにも恥ずかしくて、あんなに熱烈に玄関でキスをしたくせに、今さらながら自分の行動が読まれていたことが恥ずかしくて。
　でも、それでもいい。彼にすべてを読まれていたって構わない。だってそれは、俺がどれだけあなたを思っているかも知られているってことだから。涙を見せてくれなくって構わない。あなたの涙を知るより、俺は未来について語りたいから。あなたに呆れられたっていい。未来を語って笑われても、あなたのものでいたいから。

December 4, 2024 at 9:59 AM

Anguilla japonica

@anguilla7670404.bsky.social

2/3

「はい。承知しました」
　彼女は何も言わず表情を変えることなく、その提案を受け入れた。
　
　すっかりと冷めてしまった紅茶を啜る。
　――わかっている。
　フレデリカは強く民主主義を守りたいという一心でここにいる訳じゃない。
　私を好きと言ってくれる、その気持ちだけで一緒にきてくれただけだ。
　勿論、彼女は私への感情だけではなく、自由の国に生まれその理念を大切に思っている。そのために戦ってきた父親の姿も幼い頃から見ていたし、自ら戦いに参加することも厭わない強さももっている。
　副官として着任した頃からその強さに私は幾度となく助けられた。そして、政府に謀殺されかけ此岸の淵にかろうじて指をかけていた私を、フレデリカは命を懸けてその能力の全てを以て救い出してくれた。彼女がいなかったら今、私は生きてはいないだろう。
　しかし、それだって別に民主主義の象徴としての私を救ったのではなく、不甲斐ない夫としての私を助けてくれたのだ。戦いが少しばかり上手かっただけの、家庭人としては露ほども役に立たない男を。

そして私の勝手と我儘で革命組織に巻き込んでいる。
　単に民主主義を残したかったのなら、バーミリオンのあの瞬間に、たった一秒主砲を発射する命令を、振り上げていた右手を振り下ろしていればよかったのだ。
　だが、民主主義の軍隊は文民統制であるべきという私の中の理念と、歴史の流れに反する自分の無謬を信じられなかった故に、ラインハルト・フォン・ローエングラムを自らの手をで葬ることができなかった。それが却って私の好きな連中にもフレデリカにも苦労を背負わせる事がわかっていたのにもかかわらず。
　私が人民主権の理想を抱いているが故に、彼女は同じ道を私と寄り添って歩んでくれている。
　だが、その道は険しく遥か遠く、すぐ目の前には闇が広がり見通すことも容易ではない。そして道の後ろはもう崩れ去って戻ることも叶わない。
　
　――いい夫婦。
　私は全くもって良い夫などではない。
　
　平穏な暮らしをたったの一月半しか与えてやることもできず、何もかもを置いてこん

なところに連れてきて、夫へ料理を作りたいというささやかな彼女の望みすら叶えてやれずに止めさせてしまった。
　これほどまでに愛を注ぎ献身的に尽くしてくれるフレデリカに対して、何一つ返してやることもできないどころか困難と苦労しかもたらしていない。
　そして、こういう日に彼女に報いる一言すらも忘れている。
　
「……フレデリカ」
「はい。何か計画書の修正点がございますか？」
　ヤンが計画書を手にしたまま声をかけたので、フレデリカはすぐに立ち上がりヤンの椅子の脇に立った。
「違う。その……、ハイネセンを飛び出してこうして銀河を彷徨っていたらいつの間にか四か月も過ぎていた。その間、何も決めない私を急かさずにいてくれて、今日も夕飯の時間も忘れてる私の仕事に付き合わせたし、ええと、その、いい夫婦の日というらしいけど、きみに何もできなく…⁈」
　散らかった言葉をもごもごと紡ぐ私の唇にフレデリカの人差し指が当てられた。
　当てられた指を辿って見上げた彼女は、ふふっと笑っている。

「謝らないでください。謝罪の言葉は聞きたくないと前に言いませんでしたか？」
　フレデリカは悪戯っぽい口調で私の心を軽くしようとする。それに甘えてしまいたくなるが、何も言わなくても今の状況を受け入れてくれるフレデリカに、もうずっと甘え続けているのだ。
「……言っていた。けれど私はきみから貰うばかりで苦労しかさせていない。夫としての私はきみがしたいこともさせてやれない。料理を覚えたいと言っていたのに、その時間もこうして奪っている」
「したいようにならしていますわ。わたしは、あなたのなさることを支えたくてここにいるのですから。今は料理と副官のどちらがよりあなたの力になれるのか考えて副官をしているだけです。…こうして、あなたを抱きしめる権利ももらいました。わたしはあなたといられることが何よりも嬉しいんです。だから、毎日しあわせですよ」
　フレデリカは、座ったままの私の頭と肩に手を添え、私を抱きしめた。
　彼女の鼓動がゆっくりと耳に響く。
「私は支えてもらうばかりで、きみに何もしていない。きみだけのために生きることもできない」
「そんなことならとっくに知ってます。あなたがわたしだけのあなたでいられない立場

November 23, 2024 at 7:19 AM

あしの

@asino0720.bsky.social

#本田菊生誕祭2024
#祖国生誕祭2024
#あなたの国に生まれてよかった
#ヘタリア　🌸

February 10, 2024 at 3:26 PM

菊桜

@kikuzakura1226.bsky.social

お誕生日おめでとう！！🎉🎉
毎年お祝いできて幸せです💞いつも幸せと癒しをくれてありがとう💓永遠の推しです…✨✨
#本田菊生誕祭2025
#祖国生誕祭2025
#2月11日は祖国の誕生日
#あなたの国に生まれてよかった

February 10, 2025 at 3:09 PM

むっく

@otaku1902.bsky.social

おめでとうございます👏
#本田菊生誕祭
#本田菊生誕祭2025
#祖国生誕祭
#祖国生誕祭2025
#2月11日は祖国の誕生日
#あなたの国に生まれてよかった

February 11, 2025 at 1:39 PM

うどん(仮)

@tkudn.bsky.social

#FF14
⚠ロールクエのネタバレ有⚠

暁月編ロールクエ・ソーサラーを終わらせた。イシュガルドは思い入れのある土地だし、伝統的に身分制度が敷かれていた国でやっと『みんな』で前を向けるようになったみたいでよかった～と終了報告をしに行ったら

NPC「ところで私、あなたの信奉者なんです！」
自機「待って待ってなにそれ初耳なんだけど、俺『信奉者』いるの？？！！？！」

爆笑しながら2度見したわ。これマジで100年1000年後のエオルゼアでヒカセンの蛮神生まれてるんじゃないかな( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

December 20, 2024 at 2:13 AM

くもら

@kumora103.bsky.social

おめでとう！

#本田菊生誕祭2025
#あなたの国に生まれてよかった

February 11, 2025 at 9:39 AM

キノ

@kinostravel.bsky.social

男が楽しそうに言ってボクが聞いた。
「それで、あなたはそこを目指していると？」
「ああ、もちろんそうだ。そこに住むんだ。俺の生まれた国は、馬鹿みたいに治安がよくて、アホみたいに皆仲良しだ。ちょっと殴っただけで人を白い目でみやがる。法律法律とうるさいから出てきてやったぜ」
「で、移住してどうするの？」
今度はエルメスが聞いた。

「さあな、とりあえず暮らしてみてーー気に入らない奴がいたらぶっ殺すかな。俺が俺らしくいられる場所でよ」
かなり格好をつけて言った。

May 21, 2025 at 3:54 AM