#シンタのあめりか物語
#八束澄子 作 #小泉るみ子 絵『 #シンタのあめりか物語』 ( #新日本出版社) 1997年11月に初版が発行された作品だが、2025年になった今でも駐在員家族の子どもたちの悩みはあまり変わらないように思う。小学校中学年で現地(アメリカ)の小学校に転入したシンタは、言葉(英語)が分からなくてもスポーツや遊びを通じてすぐに友達を作ってしまう。一方、現地の中学校に入学した「みかねえ」は日本にいた頃とは別人のように学校では無表情でだまりこんでしまう。仕事ばかりで家にいない父親。英語学校に通いだし、子ども達の気持ちをやっと理解する母親。私はアメリカに長年住んで、現地校に通う子ども達やその親達に(続→
January 27, 2025 at 2:51 AM
続き)→英語を教える中で、そういう家庭をたくさん見てきた。なので、登校初日に母親の運転する車から降りようとしないシンタや、誰かのジョークに一人だけ笑えない苦しさを抱えた「みかねえ」や英語も分からない中で家のことを一手に引き受けなくてはいけない母親の大変さも理解できる。言葉の習得と同時に、その国の文化や習慣にも慣れていかなければならない。「みかねえ」の言葉「子どもだって、苦労してんだよ。」時間はかかるだろうが、シンタ一家を応援したい気持ちになった。
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