おい……これはなんだ……おい……薬臭い人間。『ぶな゛……』おすもにゃんは目の前にある薬臭い人間の手の匂いを嗅いだ。なるほど、手の中におやつがあるらしい。早くよこせ、と人間の手をつっつくと、いつもならパッと開くものが半分しか開かない。仕方なく隙間からおやつを受け取ろうとするが、少し……隙間が小さいようだ。鼻先しか入らない。舌を伸ばしても届かなそうだ。腕なら、入るか？『……』おすもにゃんは手を上げ、小さい隙間に手を伸ばした。ちょいちょい、カシカシ、届いた！「ふっ、ふふっ……賢いぞ！スモーカー！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「やっぱりローは脇から行くよな。お前、そういうところはめちゃくちゃ賢いもんな」薬臭い人間がわあわあ鳴いている。おすもにゃんは昼寝から目覚めて、わあわあ鳴いている人間のところへと向かった。「たしぎはどうだ？」薬臭い人間はろーにゃとたしぎを集めて盛り上がっている。すんすん。なにやら食い物の匂いがするぞ。「ふふっ、子猫は頭が小さいから隙間から行けるのか」『ま゛〜』おい薬臭い人間、何をしている。ろーにゃとたしぎだけおやつなんてずるいぞ。「おっ、スモーカーもチャレンジするか？」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
やられた、とローは頬を掻いた。最近のおすもにゃんはいたずらしない良い子だったので油断していた。モニターに向けて勢いよく猫パンチする白い毛玉をどかすと、画面は無秩序な文字の羅列で埋め尽くされている。おすもにゃんがキーボードを踏みつけていたせいだ。代わりに論文を書いてくれたなら嬉しいところだが、意味をなさない文字列ばかり入力されては助手失格である。『な゛〜』床に下ろされたおすもにゃんは、なぜ邪魔をする、とでも言っているのだろうか。「気持ちだけもらっとくよ、スモーカー」ローは苦笑しながら白猫の頭を撫でた。
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
November 16, 2025 at 12:39 PM
おい……これはなんだ……おい……薬臭い人間。『ぶな゛……』おすもにゃんは目の前にある薬臭い人間の手の匂いを嗅いだ。なるほど、手の中におやつがあるらしい。早くよこせ、と人間の手をつっつくと、いつもならパッと開くものが半分しか開かない。仕方なく隙間からおやつを受け取ろうとするが、少し……隙間が小さいようだ。鼻先しか入らない。舌を伸ばしても届かなそうだ。腕なら、入るか？『……』おすもにゃんは手を上げ、小さい隙間に手を伸ばした。ちょいちょい、カシカシ、届いた！「ふっ、ふふっ……賢いぞ！スモーカー！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「やっぱりローは脇から行くよな。お前、そういうところはめちゃくちゃ賢いもんな」薬臭い人間がわあわあ鳴いている。おすもにゃんは昼寝から目覚めて、わあわあ鳴いている人間のところへと向かった。「たしぎはどうだ？」薬臭い人間はろーにゃとたしぎを集めて盛り上がっている。すんすん。なにやら食い物の匂いがするぞ。「ふふっ、子猫は頭が小さいから隙間から行けるのか」『ま゛〜』おい薬臭い人間、何をしている。ろーにゃとたしぎだけおやつなんてずるいぞ。「おっ、スモーカーもチャレンジするか？」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
やられた、とローは頬を掻いた。最近のおすもにゃんはいたずらしない良い子だったので油断していた。モニターに向けて勢いよく猫パンチする白い毛玉をどかすと、画面は無秩序な文字の羅列で埋め尽くされている。おすもにゃんがキーボードを踏みつけていたせいだ。代わりに論文を書いてくれたなら嬉しいところだが、意味をなさない文字列ばかり入力されては助手失格である。『な゛〜』床に下ろされたおすもにゃんは、なぜ邪魔をする、とでも言っているのだろうか。「気持ちだけもらっとくよ、スモーカー」ローは苦笑しながら白猫の頭を撫でた。
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
おすもにゃんは強く賢いボス猫なので、薬臭い人間が睨みつけているぱそこんとかいうものを懲らしめてやろうと決意した。ぱそこんは平べったい板で、おすもにゃんより一回り大きい。匂いはあまり獰猛そうでないし、多少唸ってくるが、動くことはなさそうだ。『……！』おすもにゃんは板をパンチした。板の中で虫のような何がか動いたからだ。虫は何かを撒きながら左から右へと走り、端まで行くと左端に飛ぶ。不可解な動きを追いかけて、おすもにゃんもビシバシ板をパンチする。「……ぉわー！スモーカー！待て待て待て！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
November 15, 2025 at 1:39 PM
「やっぱりローは脇から行くよな。お前、そういうところはめちゃくちゃ賢いもんな」薬臭い人間がわあわあ鳴いている。おすもにゃんは昼寝から目覚めて、わあわあ鳴いている人間のところへと向かった。「たしぎはどうだ？」薬臭い人間はろーにゃとたしぎを集めて盛り上がっている。すんすん。なにやら食い物の匂いがするぞ。「ふふっ、子猫は頭が小さいから隙間から行けるのか」『ま゛〜』おい薬臭い人間、何をしている。ろーにゃとたしぎだけおやつなんてずるいぞ。「おっ、スモーカーもチャレンジするか？」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
やられた、とローは頬を掻いた。最近のおすもにゃんはいたずらしない良い子だったので油断していた。モニターに向けて勢いよく猫パンチする白い毛玉をどかすと、画面は無秩序な文字の羅列で埋め尽くされている。おすもにゃんがキーボードを踏みつけていたせいだ。代わりに論文を書いてくれたなら嬉しいところだが、意味をなさない文字列ばかり入力されては助手失格である。『な゛〜』床に下ろされたおすもにゃんは、なぜ邪魔をする、とでも言っているのだろうか。「気持ちだけもらっとくよ、スモーカー」ローは苦笑しながら白猫の頭を撫でた。
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
おすもにゃんは強く賢いボス猫なので、薬臭い人間が睨みつけているぱそこんとかいうものを懲らしめてやろうと決意した。ぱそこんは平べったい板で、おすもにゃんより一回り大きい。匂いはあまり獰猛そうでないし、多少唸ってくるが、動くことはなさそうだ。『……！』おすもにゃんは板をパンチした。板の中で虫のような何がか動いたからだ。虫は何かを撒きながら左から右へと走り、端まで行くと左端に飛ぶ。不可解な動きを追いかけて、おすもにゃんもビシバシ板をパンチする。「……ぉわー！スモーカー！待て待て待て！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
薬臭い人間が難しい顔をしている。ぱそこん、とかいう人間の道具を睨みつけている。おすもにゃんはこういうとき、あまり近寄らず、邪魔をしないように心がけている。いたずら好きなろーにゃと違い、おすもにゃんはたいへん賢い猫なので。「あ〜……資料がねェ……トイレに置いてきたか……」どうした薬臭い人間、便所か。『……』頭をかいかいしながら薬臭い人間が出ていく。おすもにゃんはおもむろに立ち上がり、ぱそこん、とかいう薬臭い人間を夢中にさせているものへと向かい合った。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
November 15, 2025 at 2:37 AM
やられた、とローは頬を掻いた。最近のおすもにゃんはいたずらしない良い子だったので油断していた。モニターに向けて勢いよく猫パンチする白い毛玉をどかすと、画面は無秩序な文字の羅列で埋め尽くされている。おすもにゃんがキーボードを踏みつけていたせいだ。代わりに論文を書いてくれたなら嬉しいところだが、意味をなさない文字列ばかり入力されては助手失格である。『な゛〜』床に下ろされたおすもにゃんは、なぜ邪魔をする、とでも言っているのだろうか。「気持ちだけもらっとくよ、スモーカー」ローは苦笑しながら白猫の頭を撫でた。
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
#今日のおすもにゃん
（１１月１４日分）
ひょい、ひょい、とキャットタワーから身軽に降りてきて、ろーにゃは人間たちが座る『ソファ』とかいう家具に飛び上がった。これの踏み心地は良いとは言えない。ろーにゃには硬すぎる。だが、おすもにゃんは嫌いではないらしい。人間たちと並んで座ったり、はては昼寝してもいる。『……なん』ろーにゃはソファの真ん中でぐっすり眠っているおすもにゃんを見下ろした。ビロンと伸びている。腹も丸出しだ。いびきすら聞こえる。「野生を忘れ去ってるな、スモーカー」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おい……これはなんだ……おい……薬臭い人間。『ぶな゛……』おすもにゃんは目の前にある薬臭い人間の手の匂いを嗅いだ。なるほど、手の中におやつがあるらしい。早くよこせ、と人間の手をつっつくと、いつもならパッと開くものが半分しか開かない。仕方なく隙間からおやつを受け取ろうとするが、少し……隙間が小さいようだ。鼻先しか入らない。舌を伸ばしても届かなそうだ。腕なら、入るか？『……』おすもにゃんは手を上げ、小さい隙間に手を伸ばした。ちょいちょい、カシカシ、届いた！「ふっ、ふふっ……賢いぞ！スモーカー！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「やっぱりローは脇から行くよな。お前、そういうところはめちゃくちゃ賢いもんな」薬臭い人間がわあわあ鳴いている。おすもにゃんは昼寝から目覚めて、わあわあ鳴いている人間のところへと向かった。「たしぎはどうだ？」薬臭い人間はろーにゃとたしぎを集めて盛り上がっている。すんすん。なにやら食い物の匂いがするぞ。「ふふっ、子猫は頭が小さいから隙間から行けるのか」『ま゛〜』おい薬臭い人間、何をしている。ろーにゃとたしぎだけおやつなんてずるいぞ。「おっ、スモーカーもチャレンジするか？」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
November 17, 2025 at 12:24 PM
ひょい、ひょい、とキャットタワーから身軽に降りてきて、ろーにゃは人間たちが座る『ソファ』とかいう家具に飛び上がった。これの踏み心地は良いとは言えない。ろーにゃには硬すぎる。だが、おすもにゃんは嫌いではないらしい。人間たちと並んで座ったり、はては昼寝してもいる。『……なん』ろーにゃはソファの真ん中でぐっすり眠っているおすもにゃんを見下ろした。ビロンと伸びている。腹も丸出しだ。いびきすら聞こえる。「野生を忘れ去ってるな、スモーカー」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おすもにゃんは強く賢いボス猫なので、薬臭い人間が睨みつけているぱそこんとかいうものを懲らしめてやろうと決意した。ぱそこんは平べったい板で、おすもにゃんより一回り大きい。匂いはあまり獰猛そうでないし、多少唸ってくるが、動くことはなさそうだ。『……！』おすもにゃんは板をパンチした。板の中で虫のような何がか動いたからだ。虫は何かを撒きながら左から右へと走り、端まで行くと左端に飛ぶ。不可解な動きを追いかけて、おすもにゃんもビシバシ板をパンチする。「……ぉわー！スモーカー！待て待て待て！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
薬臭い人間が難しい顔をしている。ぱそこん、とかいう人間の道具を睨みつけている。おすもにゃんはこういうとき、あまり近寄らず、邪魔をしないように心がけている。いたずら好きなろーにゃと違い、おすもにゃんはたいへん賢い猫なので。「あ〜……資料がねェ……トイレに置いてきたか……」どうした薬臭い人間、便所か。『……』頭をかいかいしながら薬臭い人間が出ていく。おすもにゃんはおもむろに立ち上がり、ぱそこん、とかいう薬臭い人間を夢中にさせているものへと向かい合った。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おすもにゃんとろーにゃは煙臭い人間の背中に並んで丸くなった。ふわ、ゆら、ふわ、と二匹が上下する。お昼寝していたたしぎが目を覚まして、にーにー鳴きながらこちらにやってきた。たしぎはまだ体も小さく、跳躍力もいまひとつなので、おすもにゃんたちのところまでは飛び上がれない。そこで上下する煙臭い人間の周りを駆け回って、人間が着た作り物の毛皮から垂れ下がる紐にじゃれついた。「おいおい……三匹とも……好き勝手しやがって……ははっ」煙臭い人間が困ったように笑う。ぶるっと揺れた背中に対して、丸まった二匹はじんわり爪を立てた。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
November 13, 2025 at 1:38 PM
おすもにゃんは強く賢いボス猫なので、薬臭い人間が睨みつけているぱそこんとかいうものを懲らしめてやろうと決意した。ぱそこんは平べったい板で、おすもにゃんより一回り大きい。匂いはあまり獰猛そうでないし、多少唸ってくるが、動くことはなさそうだ。『……！』おすもにゃんは板をパンチした。板の中で虫のような何がか動いたからだ。虫は何かを撒きながら左から右へと走り、端まで行くと左端に飛ぶ。不可解な動きを追いかけて、おすもにゃんもビシバシ板をパンチする。「……ぉわー！スモーカー！待て待て待て！」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
スモーカー大佐も「うわ！子供が走ってきてる！絶対ぶつかるよな〜！うわ〜！やべ〜どうしよ！まずキレないようにだよな！いいよ、かなあ、違うなあ、たぶん泣くよなあ、じゃあ親に行くか？いやでも泣いてるよなあ、"俺のズボンがアイス食っちまった"で行くか…」っていう葛藤があったら面白い
November 10, 2025 at 3:01 PM
スモーカー大佐も「うわ！子供が走ってきてる！絶対ぶつかるよな〜！うわ〜！やべ〜どうしよ！まずキレないようにだよな！いいよ、かなあ、違うなあ、たぶん泣くよなあ、じゃあ親に行くか？いやでも泣いてるよなあ、"俺のズボンがアイス食っちまった"で行くか…」っていう葛藤があったら面白い
ふわふわした作り物の毛皮を着せたおすもにゃんに向けた薄くて小さい板を、薬臭い人間は熱心に叩いている。おすもにゃんはあくびをした。最初は少し邪魔くさいと思っていた作り物の毛皮だが、しばらくすると慣れてきたのか、案外悪くない気がしてきた。おすもにゃんの自前の毛皮とは違う。でもなんだか温かくなってきた。「そのクリスマスカラーの服、母様の手作りなんだぞ、スモーカー。室内飼の猫に防寒なんてと思ったが、おとなしく着てくれるとかわいくて最高だな」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間というものは妙なことを思いつく。おすもにゃんたちはすでに素晴らしく整った美しく機能的な毛皮を持っているというのに、その上から人間がかぶるような作り物の毛皮を着せようとするのだ。ろーにゃはもちろん飛んで逃げた。たしぎは小さすぎて着せられるものがないらしい。おすもにゃんはといえば、楽しそうにしている薬臭い人間の前でじっと耐えていた。強く拒むほど不快ではないから、まあ、しばらく好きにさせてやろうではないか。おすもにゃんは優しく強いボスなので。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おすもにゃんは縄張りの見回りが好き。ろーにゃは爪とぎと蹴りぐるみが好き。ではたしぎはどうかと言えば、まだ好奇心の塊である子猫だからか、なんでもかんでも飛びついている。たしぎにかかれば、リモコンも写真立てもチラシも時計も、なにもかもがおもちゃになる。『みぃ！みぃ！』それと、大人猫の真似もよくする。おすもにゃんを見つけるとおすもにゃんと一緒に見回りをするし、キャットタワーのろーにゃを見上げて頑張って登り、小さい爪を研いで、蹴りぐるみに抱きつく。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
November 8, 2025 at 11:26 AM
ふわふわした作り物の毛皮を着せたおすもにゃんに向けた薄くて小さい板を、薬臭い人間は熱心に叩いている。おすもにゃんはあくびをした。最初は少し邪魔くさいと思っていた作り物の毛皮だが、しばらくすると慣れてきたのか、案外悪くない気がしてきた。おすもにゃんの自前の毛皮とは違う。でもなんだか温かくなってきた。「そのクリスマスカラーの服、母様の手作りなんだぞ、スモーカー。室内飼の猫に防寒なんてと思ったが、おとなしく着てくれるとかわいくて最高だな」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
吸血鬼の猫用マントを付けられた白猫スモーカーがあまりにも可愛らしくて、ローは撮影の手が止まらなかった。茶トラ猫ローにも仮装させようとしていたが、首輪にリースの飾りをつけただけで逃げられてしまったし、たしぎはまだ体が小さいかもしれないから、今年の仮装はあきらめることにした。結局、おとなしく着てくれたのはスモーカーだけだ。『な゛む……』スモーカーはソファの背の上から座面に降りる。着地した瞬間、裏返ったマントが頭から垂れ下がり、スモーカーの顔を覆ってしまう。『……』スモーカーが動きを止めた。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間どもは本当に妙なことを考える。出かけるとなにか狩ってくるくせに、食い物でないことも多いのだ。今日も薬臭い人間と煙臭い人間で揃って出ていって、やはり食い物ではないものを獲ってきた。「うおお〜！ばっちりだ……！似合うぞスモーカー！」「猫に仮装させて何がいいんだと思ってたが……これは悪くないな」『ま゛〜』おすもにゃんは首に首輪以外のなにかを巻かれて困った声をあげた。背中にも布がかぶさっている。振り払うほど嫌ではないが、動きにくい。「白猫の吸血鬼、かっこいいぞ！」薬臭い人間は薄い板をせっせとつついている。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間たちが獲ってきたものは、残念ながら食べ物ではなかった。しかし悪いものでもない。たぶん……新しい寝床だ。「その辺においておいて使うか？」「ローはともかく、スモーカーは案外警戒心がない新しいもの好きだからな。ほら、もう興味津々だ」『ま゛〜』新しい寝床となれば、まずは俺が安全かどうか確かめなければ。ローやたしぎに害があってはいけない。匂いを嗅ぎ、爪の先でつついてみる。危ない気配はない。空洞部分が休む場所だろうか。おすもにゃんは頭を突っ込み、そろそろと踏み込み、奥まで入念にチェックして……どさりと横たわった。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
November 1, 2025 at 12:47 PM
吸血鬼の猫用マントを付けられた白猫スモーカーがあまりにも可愛らしくて、ローは撮影の手が止まらなかった。茶トラ猫ローにも仮装させようとしていたが、首輪にリースの飾りをつけただけで逃げられてしまったし、たしぎはまだ体が小さいかもしれないから、今年の仮装はあきらめることにした。結局、おとなしく着てくれたのはスモーカーだけだ。『な゛む……』スモーカーはソファの背の上から座面に降りる。着地した瞬間、裏返ったマントが頭から垂れ下がり、スモーカーの顔を覆ってしまう。『……』スモーカーが動きを止めた。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間どもは本当に妙なことを考える。出かけるとなにか狩ってくるくせに、食い物でないことも多いのだ。今日も薬臭い人間と煙臭い人間で揃って出ていって、やはり食い物ではないものを獲ってきた。「うおお〜！ばっちりだ……！似合うぞスモーカー！」「猫に仮装させて何がいいんだと思ってたが……これは悪くないな」『ま゛〜』おすもにゃんは首に首輪以外のなにかを巻かれて困った声をあげた。背中にも布がかぶさっている。振り払うほど嫌ではないが、動きにくい。「白猫の吸血鬼、かっこいいぞ！」薬臭い人間は薄い板をせっせとつついている。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間たちが獲ってきたものは、残念ながら食べ物ではなかった。しかし悪いものでもない。たぶん……新しい寝床だ。「その辺においておいて使うか？」「ローはともかく、スモーカーは案外警戒心がない新しいもの好きだからな。ほら、もう興味津々だ」『ま゛〜』新しい寝床となれば、まずは俺が安全かどうか確かめなければ。ローやたしぎに害があってはいけない。匂いを嗅ぎ、爪の先でつついてみる。危ない気配はない。空洞部分が休む場所だろうか。おすもにゃんは頭を突っ込み、そろそろと踏み込み、奥まで入念にチェックして……どさりと横たわった。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「猫ども〜、今日はいいものを買ってきたぞ！」『なぁん？』薬臭い人間と煙臭い人間が揃ってでかけたと思ったら、ずいぶんと大きな獲物を狩って帰還したようだ。人間２人でそれぞれ獲物を抱えている。「ペットあったかドームっていうオススメ商品らしいぞ！２匹で入れるように小型犬用の大きいのと、猫用の小型のと、とりあえず２つな」『みぃ！』『な゛〜』人間ども、それはなんだ。どうやら食えるものではなさそうだな。大きさはそこそこだが、中身が空洞じゃないか。「おい、ロー。中にペット用ホットカーペットも敷けるらしいぞ」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
October 31, 2025 at 1:31 PM
人間どもは本当に妙なことを考える。出かけるとなにか狩ってくるくせに、食い物でないことも多いのだ。今日も薬臭い人間と煙臭い人間で揃って出ていって、やはり食い物ではないものを獲ってきた。「うおお〜！ばっちりだ……！似合うぞスモーカー！」「猫に仮装させて何がいいんだと思ってたが……これは悪くないな」『ま゛〜』おすもにゃんは首に首輪以外のなにかを巻かれて困った声をあげた。背中にも布がかぶさっている。振り払うほど嫌ではないが、動きにくい。「白猫の吸血鬼、かっこいいぞ！」薬臭い人間は薄い板をせっせとつついている。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間たちが獲ってきたものは、残念ながら食べ物ではなかった。しかし悪いものでもない。たぶん……新しい寝床だ。「その辺においておいて使うか？」「ローはともかく、スモーカーは案外警戒心がない新しいもの好きだからな。ほら、もう興味津々だ」『ま゛〜』新しい寝床となれば、まずは俺が安全かどうか確かめなければ。ローやたしぎに害があってはいけない。匂いを嗅ぎ、爪の先でつついてみる。危ない気配はない。空洞部分が休む場所だろうか。おすもにゃんは頭を突っ込み、そろそろと踏み込み、奥まで入念にチェックして……どさりと横たわった。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「猫ども〜、今日はいいものを買ってきたぞ！」『なぁん？』薬臭い人間と煙臭い人間が揃ってでかけたと思ったら、ずいぶんと大きな獲物を狩って帰還したようだ。人間２人でそれぞれ獲物を抱えている。「ペットあったかドームっていうオススメ商品らしいぞ！２匹で入れるように小型犬用の大きいのと、猫用の小型のと、とりあえず２つな」『みぃ！』『な゛〜』人間ども、それはなんだ。どうやら食えるものではなさそうだな。大きさはそこそこだが、中身が空洞じゃないか。「おい、ロー。中にペット用ホットカーペットも敷けるらしいぞ」
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
人間たちがイチャイチャし始めて再び暇になったおすもにゃんは、人間観察をやめて縄張り内を巡回することにした。ろーにゃはあいかわらずキャットタワーの頂上にいて、丁寧に毛づくろいをしている。親愛の証におすもにゃんも毛づくろいしてやることがあるが、今のろーにゃに近寄ったら拒まれるだろう。そういう空気をしている。おすもにゃんは床の匂いを確かめ、廊下に出た。廊下の隅でたしぎが転がっている。遊び疲れてぐっすりだ。最近はずいぶんひんやりとしてきたから、おすもにゃんは小さな体が冷えないように添い寝してやることにした。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
October 30, 2025 at 12:14 PM
人間たちが獲ってきたものは、残念ながら食べ物ではなかった。しかし悪いものでもない。たぶん……新しい寝床だ。「その辺においておいて使うか？」「ローはともかく、スモーカーは案外警戒心がない新しいもの好きだからな。ほら、もう興味津々だ」『ま゛〜』新しい寝床となれば、まずは俺が安全かどうか確かめなければ。ローやたしぎに害があってはいけない。匂いを嗅ぎ、爪の先でつついてみる。危ない気配はない。空洞部分が休む場所だろうか。おすもにゃんは頭を突っ込み、そろそろと踏み込み、奥まで入念にチェックして……どさりと横たわった。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
薬臭い人間が人間たちの食い物を用意していた。煙臭い人間が後ろをうろうろしている。おすもにゃんは足元に寄って、人間たち二人を観察した。「うざってェぞ、スモーカー」「包丁と火を使ってるときは離れているだろうが」「そういう問題じゃねェって」人間たちはわあわあ鳴きあっている。仲良きことは良きことかな。「……ロー」「ったく、わかったって。おれらの飯の下準備は終わったから。猫たちの飯を出したら、な」おすもにゃんの頭の上で、薬臭い人間と煙臭い人間がひっつき始めた。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おすもにゃんは暇すぎるとき、人間たちを観察するようにしている。何を言っているかわからないが、こいつらもまあまあうるさく鳴く。おすもにゃんたちに話しかけているつもりらしいときもあれば、人間同士で意思疎通を図っているらしいときもある。一番不思議なのは、小さくて薄い板に向かって鳴いているときだ。しかも、板も人間の声で鳴き返している。板には小さくて平たい人間が入っているのだから、そいつらと話をしているのかもしれない。「はい、最近、たしぎの吐き戻しが多い気がして……」薬臭い人間は特に板と話していることが多い。大丈夫か。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おすもにゃんは煙臭い人間の足元に転がった。勝手に撫でるのは嬉しくないが、撫でてほしいときには撫でてもらわなければならない。煙臭い人間の手は大きくて温かくてよいのだ。しかも、撫でてほしいときには撫でてほしいところをきちんと察して撫でる。薬臭い人間はその点で察しが悪い。おすもにゃんが撫でてほしいところを目の前に出してやらねば撫でられない。『ま゛〜ぉ』次は喉を撫でろ、煙臭い人間。お前の前足は器用で好きだ。「おさわりマップとか言っても、こいつらの気分次第だな」おい、次は頭だ。顔は触るなよ。背中は許す。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
October 27, 2025 at 1:30 PM
薬臭い人間が人間たちの食い物を用意していた。煙臭い人間が後ろをうろうろしている。おすもにゃんは足元に寄って、人間たち二人を観察した。「うざってェぞ、スモーカー」「包丁と火を使ってるときは離れているだろうが」「そういう問題じゃねェって」人間たちはわあわあ鳴きあっている。仲良きことは良きことかな。「……ロー」「ったく、わかったって。おれらの飯の下準備は終わったから。猫たちの飯を出したら、な」おすもにゃんの頭の上で、薬臭い人間と煙臭い人間がひっつき始めた。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
ローが作った『おさわりマップ』を見て手を伸ばしたスモーカーは、おすもにゃんから手ひどく拒絶されて落ち込んでいた。スモーカーからは逃げたくせに、ローの膝の上でゴロゴロしている。「……」スモーカーはため息をついてベランダに出る。煙草に火をつけ、ずいぶん秋めいた青い空を見上げた。一度吸ったらしばらく帰ってくるなと言われているので、スモーカーは一服終えたあとも体が冷えるまで空を眺めていた。『……まーぉ゛』戻ってきたスモーカーの足元におすもにゃんがぶつかってきて、ゴロンと転がる。「……撫でろってか。まったく」猫は自由だ。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「よし！うちの猫たちの『おさわりMAP』が完成したぞ！」薬臭い人間がわあわあ鳴いている。しばらくおすもにゃんの全身を撫で回していたと思ったら、たしぎを捕まえて撫で回し、ろーにゃを捕まえて撫で回していた。たしぎはどこを撫でられても喜んでいたが、ろーにゃは多少好みがあるようだ。おすもにゃんは薬臭い人間ならだいたいのことは許している。「なんだ、ほとんど全部『好き』じゃねえか」煙臭い人間がやってきて、薬臭い人間の持つ板を覗き込んで鳴いている。「本当か？」『……ぁお゛💢』誰が勝手に撫でていいと言った、煙臭い人間。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「今日は、うちの猫たちの『おさわりMAP』を作ろうと思う」『……くぁ』なにやら真剣な顔をしてわあわあ鳴く薬臭い人間を見上げて、おすもにゃんは気持ちよくあくびした。立ち上がり、前脚を伸ばし、後ろ脚を伸ばす。耳からしっぽの先まで震わせたら完了だ。気分がすっきりしたおすもにゃんのもとに、薬臭い人間がわあわあ鳴きながら寄ってくる。「改めてMAPを作るとなると、どこがどうなのか思い出せなくてな……撫でて確認させてくれ」『な゛ぉ』おすもにゃんは今は機嫌が良かったので、薬臭い人間の前脚にぐいと頭を押し付けてやった。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
October 24, 2025 at 12:23 PM
ローが作った『おさわりマップ』を見て手を伸ばしたスモーカーは、おすもにゃんから手ひどく拒絶されて落ち込んでいた。スモーカーからは逃げたくせに、ローの膝の上でゴロゴロしている。「……」スモーカーはため息をついてベランダに出る。煙草に火をつけ、ずいぶん秋めいた青い空を見上げた。一度吸ったらしばらく帰ってくるなと言われているので、スモーカーは一服終えたあとも体が冷えるまで空を眺めていた。『……まーぉ゛』戻ってきたスモーカーの足元におすもにゃんがぶつかってきて、ゴロンと転がる。「……撫でろってか。まったく」猫は自由だ。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
「……死角からとは、なかなかやるな、ロー」ろーにゃに襲撃されて飛び上がったおすもにゃんは、なんと煙臭い人間に目撃されていたらしい。振り返るとなにやらニヤニヤと笑っている煙臭い人間が、ろーにゃを抱き上げて撫で回している。ろーにゃは嬉しくなさそうだが、煙臭い人間は満足そうだ。『……ぶふ』おすもにゃんはふてくされた。狩りにも失敗し、人間にも笑われた。「よしよし、スモーカー。お前だってやればできる猫だよな〜」おすもにゃんはいつのまにか後ろに回っていた薬臭い人間に抱き上げられ、撫で回される。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
おすもにゃんは姿勢を低くした。狙うはソファの向こうで大きな布を広げている薬臭い人間。広げた布を折り畳んでいるらしい。真剣だ。夢中になっている。おすもにゃんの気配などまったく感じていない。人間たちは基本的ににぶい。大きいから狩れないが、鈍さだけを見れば簡単な獲物だ。『……』おすもにゃんはゆっくりと、息も音も殺してソファの裏を進む。油断しきっている背中に飛びついて、一撃でしとめてやる。『……っファ！』夢中になって前進していたおすもにゃんは、死角になっているソファの角から出てきたろーにゃの前脚に驚いて飛び上がった。
#今日のおすもにゃん
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おすもにゃんは窓際に寝転び、せわしなく動き回る人間たちを眺めていた。煙臭い人間は人間たち独特の脱げる毛皮を洗って吊るしている。薬臭い人間はさっきまでうるさい棒で床を擦っていたが、今は人間たちの食べ物を用意しているようだ。おすもにゃんたちの水は先ほど新鮮なものに交換された。便所もきれいにしてあった。きれいになったところでおすもにゃんが用を足したら、なにやら文句を鳴きつつも再び中を整えてくれる。こいつはいい人間だと思う。ぱちり、ぱちり、おすもにゃんはゆっくりまばたきする。
#今日のおすもにゃん
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October 21, 2025 at 1:54 PM
「……死角からとは、なかなかやるな、ロー」ろーにゃに襲撃されて飛び上がったおすもにゃんは、なんと煙臭い人間に目撃されていたらしい。振り返るとなにやらニヤニヤと笑っている煙臭い人間が、ろーにゃを抱き上げて撫で回している。ろーにゃは嬉しくなさそうだが、煙臭い人間は満足そうだ。『……ぶふ』おすもにゃんはふてくされた。狩りにも失敗し、人間にも笑われた。「よしよし、スモーカー。お前だってやればできる猫だよな〜」おすもにゃんはいつのまにか後ろに回っていた薬臭い人間に抱き上げられ、撫で回される。
#今日のおすもにゃん
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『まーぉ』おすもにゃんが穴を検分しているあいだに、騒ぎを聞きつけたろーにゃが穴の際をするすると歩き抜けていった。ろーにゃを追いかけてきたたしぎもしばらく怯えてためらっていたものの、えいやとばかりに小さい脚を踏み出す。『……な゛ぁ』歩き出せばすたすたと穴の淵を越えていく子猫を見て、おすもにゃんはなんとも言えぬ顔をする。こういうときは、まず、危なくないかどうかきちんと調べるべきだろう。野生では、うかつに落ちたら命に関わる。「スモーカーは怖がりだな」違う。慎重派と言え。
#今日のおすもにゃん
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『……』これは……なんだ……どうして穴が開いている……？しかも、穴の中が見えない。真っ黒だ。地面がなくなっているのか。「よくできてんな」「だろ？」薬臭い人間も煙臭い人間も平然としている。いや、驚きすぎて動けないのか？薬臭い人間が獲ってきたものはなんなんだ。床に真っ暗な底なし穴を開ける化け物を狩ったのか。『……ま゛』おすもにゃんはそうっと前脚の先を伸ばした。穴の淵は硬かった。崩れそうではないが、乗ったらどうなるかわからない。穴の中からは特に異様な匂いはしない。人間が床に敷く物の匂いに似ているとは思うが。
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人間たちはたまに不思議な獲物を狩ってくる。だいたいが食べられるものではない。今日の薬臭い人間は、ひらひらした丸いものを持ち帰った。「そりゃあなんだ、ロー」煙臭い人間も興味津々だ。「カーペットっていうか、玄関マットみたいな？」「玄関マット？」「まァ、拡げて見りゃわかる」おい、薬臭い人間、食べ物でない物を獲ってきてどうする。「じゃ〜ん」薬臭い人間が丸くて薄い獲物を広げて床に横たわらせる。「おお、すげェ！」「ほう。トリックアート的なモンか」『……』床に穴が空いた……？
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October 18, 2025 at 2:53 PM
『まーぉ』おすもにゃんが穴を検分しているあいだに、騒ぎを聞きつけたろーにゃが穴の際をするすると歩き抜けていった。ろーにゃを追いかけてきたたしぎもしばらく怯えてためらっていたものの、えいやとばかりに小さい脚を踏み出す。『……な゛ぁ』歩き出せばすたすたと穴の淵を越えていく子猫を見て、おすもにゃんはなんとも言えぬ顔をする。こういうときは、まず、危なくないかどうかきちんと調べるべきだろう。野生では、うかつに落ちたら命に関わる。「スモーカーは怖がりだな」違う。慎重派と言え。
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フォロワーさんにスモーカーは少ないが、美保館に行ったらここで煙草吸うんだよ
October 13, 2025 at 1:30 PM
フォロワーさんにスモーカーは少ないが、美保館に行ったらここで煙草吸うんだよ
ちなみに私はスモーカーも一番興奮するのはヒナが相手の腐れ縁やけくそセックスみたいなやつ ノンケはやっぱ女を抱いてるのがエロいので…
October 13, 2025 at 5:23 AM
ちなみに私はスモーカーも一番興奮するのはヒナが相手の腐れ縁やけくそセックスみたいなやつ ノンケはやっぱ女を抱いてるのがエロいので…
『……なぁん』ろーにゃがかわいく首をかしげている。薬臭い人間が引いた奇妙な線が、どんどん増えていっているからだ。二本になり、三本になり、今は四本になった。線が増えるたび、おすもにゃんとたしぎとろーにゃは玄関側に移動させられる。たしぎは毎度線の下をくぐり、ろーにゃは軽々と飛んで線の上を越える。おすもにゃんはといえば、少し迷っていた。飛べることは飛べるが、あまりドタバタするのは大人げない気がする。「お前ならまだ飛べる高さだろ！いける！スモーカー！」しかしまぁ、薬臭い人間が期待しているようだから、これくらいは超えてやろう。
#今日のおすもにゃん
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人間は実に妙なことを思いつく。おすもにゃんが縄張りを見回っている間に、薬臭い人間が縄張り内に奇妙な線を張っていた。玄関からタワーのある場所への通り道がふさがれている。『……』「うちの猫たちはどうだろうな？テープのバリケード、ハードル走みたいに飛んでくれるか」おすもにゃんについてきていたたしぎは、線の下をくぐって先へ進んでいく。薬臭い人間により玄関側に出されたろーにゃも、ひょいと線を飛び越えた。『……』おすもにゃんも仕方なく、地面を踏みしめて飛び上がる。後ろで手を叩いた人間が、奇妙な線を上側に一本増やした。
#今日のおすもにゃん
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薬臭い人間が嬉しそうだ。不思議な板を眺めてニヤニヤしている。「見ろよ、スモーカー。スモーカーがくしゃみする５秒前動画、すげェ再生してもらってるぞ」薬臭い人間に呼ばれた煙臭い人間も、不思議な板を覗き込んで笑っていた。なにが楽しいのだろう。おすもにゃんは興味が湧いた。昼寝を中断して、薬臭い人間のひざに飛び上がる。『……ま゛ぉ』いったいなにがあるんだ。「お前も見るか？」なんだこの白い猫は。「この前撮ったお前のくしゃみ動画だよ」『……ぶふ』これは……俺か？
#今日のおすもにゃん
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October 11, 2025 at 12:06 PM
『……なぁん』ろーにゃがかわいく首をかしげている。薬臭い人間が引いた奇妙な線が、どんどん増えていっているからだ。二本になり、三本になり、今は四本になった。線が増えるたび、おすもにゃんとたしぎとろーにゃは玄関側に移動させられる。たしぎは毎度線の下をくぐり、ろーにゃは軽々と飛んで線の上を越える。おすもにゃんはといえば、少し迷っていた。飛べることは飛べるが、あまりドタバタするのは大人げない気がする。「お前ならまだ飛べる高さだろ！いける！スモーカー！」しかしまぁ、薬臭い人間が期待しているようだから、これくらいは超えてやろう。
#今日のおすもにゃん
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October 7, 2025 at 11:22 AM
「……ただいま」残業を倒して帰宅したスモーカーは、やけに静かな家に首を傾げた。「ロー？……猫どもも出て来ねえな」ローのこだわりに従って靴を脱ぎ、スリッパはサボってそのまま歩く。もとよりそれなりにやっていたが、さらに正しい手洗いうがいはローから叩き込まれた。スモーカーは帰宅後のルーチンを終え、静かすぎるリビングを覗き込む。「……なるほど」秋に移り変わった気候を取り込んで快適な室温になっていたソファの上で、猫が3匹ひっついて眠っていた。『……む』おすもにゃんがしょぼしょぼな目をスモーカーに向ける。
#今日のおすもにゃん
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薬臭い人間の指がおすもにゃんの耳を捏ね回している。やめろ、なんだかわからんが喉が勝手に鳴る、眠くなってきているような気もする、耳を揉むな、挟むな、なんだそのあったかい指は、耳がポカポカしてしまうぞ。「気持ちよさそうだな〜。ローもそうだが、スモーカーもよくピロピロ耳を動かしていろんな音を聞いてるもんな〜」おすもにゃんは抗えず目を閉じた。おすもにゃんは猫なので、眠いときは眠るのが正しいあり方なのだった。「スモーカーがあったかくておれも寝そう……」
#今日のおすもにゃん
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ろーにゃの耳を一通り捏ねた薬臭い人間は、次におすもにゃんをターゲットに定めたようだ。おすもにゃんを捕まえて膝に乗せる。一瞬逃げようと思ったが、ろーにゃがニヤニヤしているので耐えた。どうやら、おすもにゃんが耳を捏ねられるのを怖がって逃げると思っているらしい。「スモーカーもマッサージしてやろうな〜」じっと動かなくなったおすもにゃんの耳を、薬臭い人間がさっそく捏ね始めた。後ろ側をくるくる。前をくるくる。こんなもの気持ちいいわけが……と思っていたのだが、なぜか勝手に喉が鳴る。
#今日のおすもにゃん
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October 4, 2025 at 12:08 PM
「……ただいま」残業を倒して帰宅したスモーカーは、やけに静かな家に首を傾げた。「ロー？……猫どもも出て来ねえな」ローのこだわりに従って靴を脱ぎ、スリッパはサボってそのまま歩く。もとよりそれなりにやっていたが、さらに正しい手洗いうがいはローから叩き込まれた。スモーカーは帰宅後のルーチンを終え、静かすぎるリビングを覗き込む。「……なるほど」秋に移り変わった気候を取り込んで快適な室温になっていたソファの上で、猫が3匹ひっついて眠っていた。『……む』おすもにゃんがしょぼしょぼな目をスモーカーに向ける。
#今日のおすもにゃん
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薬臭い人間の指がおすもにゃんの耳を捏ね回している。やめろ、なんだかわからんが喉が勝手に鳴る、眠くなってきているような気もする、耳を揉むな、挟むな、なんだそのあったかい指は、耳がポカポカしてしまうぞ。「気持ちよさそうだな〜。ローもそうだが、スモーカーもよくピロピロ耳を動かしていろんな音を聞いてるもんな〜」おすもにゃんは抗えず目を閉じた。おすもにゃんは猫なので、眠いときは眠るのが正しいあり方なのだった。「スモーカーがあったかくておれも寝そう……」
#今日のおすもにゃん
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ろーにゃの耳を一通り捏ねた薬臭い人間は、次におすもにゃんをターゲットに定めたようだ。おすもにゃんを捕まえて膝に乗せる。一瞬逃げようと思ったが、ろーにゃがニヤニヤしているので耐えた。どうやら、おすもにゃんが耳を捏ねられるのを怖がって逃げると思っているらしい。「スモーカーもマッサージしてやろうな〜」じっと動かなくなったおすもにゃんの耳を、薬臭い人間がさっそく捏ね始めた。後ろ側をくるくる。前をくるくる。こんなもの気持ちいいわけが……と思っていたのだが、なぜか勝手に喉が鳴る。
#今日のおすもにゃん
#今日のおすもにゃん
珍しいな、とおすもにゃんは思った。あまり人間たちに抱っこされないろーにゃが、薬臭い人間の膝の上でゴロンと寝転んでいる。しかも、良く聞けば喉を鳴らしている。おすもにゃんは遠巻きに二匹を観察した。「気持ちいいのか？耳のマッサージなんて眉唾だと思ったが、人間と一緒で、よく使う筋肉は疲労が溜まるんだな」薬臭い人間はろーにゃの可愛い耳の周りをぐるぐる捏ねている。なんだあれは。ろーにゃは嫌がっていないが、揉まれて気持ちがいいなんてことがあるのか。「耳の先っぽをあっためて冷え性予防〜」人間のほうは楽しそうだが。
#今日のおすもにゃん
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October 3, 2025 at 2:11 PM
薬臭い人間の指がおすもにゃんの耳を捏ね回している。やめろ、なんだかわからんが喉が勝手に鳴る、眠くなってきているような気もする、耳を揉むな、挟むな、なんだそのあったかい指は、耳がポカポカしてしまうぞ。「気持ちよさそうだな〜。ローもそうだが、スモーカーもよくピロピロ耳を動かしていろんな音を聞いてるもんな〜」おすもにゃんは抗えず目を閉じた。おすもにゃんは猫なので、眠いときは眠るのが正しいあり方なのだった。「スモーカーがあったかくておれも寝そう……」
#今日のおすもにゃん
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