#二つの世界大戦への道
LightNews LightNews
tentosenbooks.bsky.social
本日の営業を終了します
ご来店いただいたみなさまありがとうございました
明日は19時から22時までの営業です
ご来店お待ちしてます

#新聞広告に見る銃後の福岡　
#いいね戦争
#地べたの戦争　
#二つの世界大戦への道　
#満洲暴走隠された構造
December 8, 2025 at 12:00 PM
cornis-leide.bsky.social
(2/2)
冷たさを感じて心地よかった。そのまま機体に目を向ける。 　││対マガツ殲滅用戦闘巨兵、通称『ユミル』。 　どこにこんなものを造る技術があったんだろうか、よくあるアニメみたいな、ヒトガタマガツよりも人間に近い形のロボット。それに乗って、地上からマガツが落ちて来そうなのを予測しては倒しに行く。それの繰り返し。 　ユミルにはそれぞれ埃っぽいグリーンのアークタイプと埃っぽいグレーのアニマタイプの二つがあって、自分が乗ってるのはアークタイプだ。これは操縦桿のあるＵ字型のユニット、腰を支えるユニット、用のペダルの三つからなるコクピット構造で、新人向けの機体。対してアニマタイプはほぼ大人専用機で、コクピット構造こそアークタイプと同じだけど、機体とパイロットが一体化することでより操作性を向上させた機体。ただし、一体化してるから機体のダメージはそのままパイロットに返ってくる。だから、アニマタイプに乗るには疑似損傷訓練（ぎじそんしょーくんれん）をクリアしないといけない。そうしないと痛みで気絶、最悪ショック死しかねないから、と教官が何度も言っていた。 　とはいえ、アニマタイプ、ひいては損傷訓練を受けるにはアークタイプでヒト ガタとジウガタの殲滅訓練をクリアすることが最低条件で、今の自分にはその資格が全くない。 　新鮮な空気を取り込んで、吐き出す。ヒトガタは倒せても、どうやってもジウガタだけは倒せない。気配が読めない、というか、もっと別の何かがある気がする。それがなんなのか分からないから、ただの言い訳にしかならないのだけど。 　まあ、焦らず気長に頑張るしかない。マガツを地上に封じるためにはそれ相応の戦力が必要で、平和というぬるま湯に浸かりきっていた自分たちにはその力がない。だから、いつか世界を戻す大戦までに、今の状態から脱却できればいい。 　それまでに、頑張らなきゃならない。 　 　 　 「…………なーんてね」 　ぬるくなったスポドリを一口、頭に描いていたものを押し流す。喉にへばりつく甘さに顔を顰めながら空を仰ぐと、からりと乾いた青が目に映る。 　小さい頃からよく分からない空想をしてたせいで、ふとした拍子に空想の世界にどっぷりと浸かってしまうことがある。今のだって内容としてはありきたりな話なのに、自分がさもこれから困難を乗り越えて成長する主人公として生きていた。そんなこと、ある訳ないのに。 「あーあ、これもぜーんぶ暑いからだ。そうに違いない」 　そうだ、家に帰ったらクーラーの効いた部屋で冷たいお茶とアイスを食べよう。最近見始めたゲーム実況の続きも見よう。恥ずかしくて誰にも言えない空想を、なかったことにしてしまおう。 「……でも、その前に」 　足を止める。夏のじっとりとした暑さが毛布みたいに被さってきてドッと汗が吹き出す。想像してたみたいに、顎から汗が伝い落ちていくのを感じながら、目線はすぐ近くの道へ向く。 　なんてことはない、住宅街の中にあるちょっと静かな小道。両脇を家同士の塀に囲われた、なんでもない道。 　それがちょっとだけ、今日の空想で描いた道に似ていて、だからいつもより気 になった。 　数秒だけ考えて、小道へと足を踏み出す。気まぐれの寄り道、それだけでちょっと心が踊った。 　何かあればそれだけで楽しいし、何もなくてもまあいいやと帰ればいい。 　空想（フィクション）がに、なんてあるわけないけれど。 　そんなくだらない小さな願いを胸に、気まぐれの非日常へと足を進めた。
January 23, 2025 at 10:18 AM
tentosenbooks.bsky.social
本日の営業を終了します
ご来店いただいたみなさまありがとうございました
明日も14時から21時までの営業です
ご来店お待ちしてます

#新聞広告にみる銃後の福岡　
#満洲国グランドホテル　
#戦時下の経済学者　
#二つの世界大戦への道　
#昭和16年夏の敗戦
August 6, 2025 at 12:00 PM