#何色でもどんな柄でも可愛いよ
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boostのお礼につけてた話。sgao
※番外編終了後軸
※pldaに来る前のaがgrrに住んでいたなどの独自設定あり
幼馴染本につけるオマケだから…てことで「もしも二人が幼少期に出会っていたら？」と妄想を広げた結果 #新書ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/pagemakers/shinsho/shinsho_bg.php
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「りんごの果実がみのるころ」、「@3bulay」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / ユーザーアップロード画像 / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　それはあまりにもささやかで、だけどどんな果実よりも甘酸っぱい思い出。 　ガラルのおばあちゃん家に住んでいた頃、別の地方から観光にやってきた子に出会った。白いスポーツキャップを目深に被ってたから定かではないけれど、着ていたコートはフェアリー柄の淡いピンクだったから多分女の子だと思う。私はお友達になりたくて一生懸命話しかけた。でも、その子はずっと木の影に隠れていて、なかなか距離が縮まらなかった。それでもめげずに話しかけ続けた。ボールを転がして誘ってみたり、おばあちゃんの作ってくれた美味しいお菓子で気を引いたり、遠くからでも聞こえるように大声で絵本を読んであげたりして。ちょっと失礼だけど、臆病なホシガリスを手懐けてる感覚だった。 　変化があらわれたのはガラルに伝わるカジッチュのおまじないを教えたとき。おばあちゃん家にたまたまそんな絵本があって、それを勝手に読み聞かせてた。幼い私は閉じたばかりの絵本を抱き締めて、うっとりため息を漏らした。 「いつかわたしも、すきなひととカジッチュこうかんしたいなぁ」 　まだ恋すら知らないくせに、ロマンチックなことへの憧れだけは一丁前だった。私の話を聞いて、ずっとりんごの木陰に隠れてた子がやにわに飛び出してきた。 「すきなひと、いる……の？」 　その子の声はとても小さくて、まるでミブリムの囁き声のようだった。 「いないよ。でもいつかできるかも！」 　話しかけられたのが嬉しくて、私は元気いっぱ い答えた。恥ずかしがり屋さんがコートの裾をもじもじさせつつ私のすぐ目の前まで迫ってくる。 「じ、じゃあ……。す、……れと、かじちゅ、こーかんしよ……」 「それって」 　キョトンと首を倒すと、目の前の子は大きく大きく頷いた。何日も見てたのに、そのときになって初めてスポーツキャップにお祭りのマーク――オシャレなりんごのワッペンが付いているのに気が付いた。 「すき……。だから、こうかん、したい」 　帽子と黒髪の隙間から熟れたりんご色のほっぺがのぞいてる。それまでちっともお話しできなくて、お友達になりたいっていうのも迷惑だったかなって諦めかけてたタイミングだったから、好きって言ってもらえて本当に嬉しかった。おばあちゃん家から借りてきた大切な絵本を落として、ちっちゃな手をギュッて握っちゃったくらい、嬉しくて仕方がなかった。 「うれしい！　じゃあトレーナーになったらこうかんしようね！」 「う、うん！　やくそく……！」 　その瞬間、帽子の影からキラキラのお目目が見えた。蜂蜜をたっぷりこぼしたみたいなキレイな瞳だった。はにかんだ笑顔はとてもやわらかで、優しくて眩しくて。ドキドキが止まらない。痛い。苦しい。だけど何だかほわほわにあったかい。 　――ああ、これが恋なんだ。このステキな心地が恋なんだって、はっきりそう思った。 　恋した私は指切りげんまんの代わりにその子のほっぺにキスをした。何となく、そっちの方が強い約束！　って感じがしたから。突然キスされた 子はとっても驚いてたけど、すぐに「うれしい」って笑ってくれた。 　初恋の人ともう少しおしゃべりしたかったけど、直後にママに呼ばれちゃって、仕方ないからこれでバイバイした。 　早くトレーナーになりたいな。早くカジッチュ交換したいな。心からそう願った。 　甘いりんごの香りをまとった子は、その日を境に現れなくなった。後から聞いた話だけど、あの子が来た日からいなくなった日までの間、ターフタウンでりんごの全国大会が開かれてたんだって。多分、それ目当てで来てたんだろうな。恋した途端に会えなくなって寂しかったけど、私たちには約束があった。忘れなかったらきっといつかまた会える。必ずカジッチュの交換ができる。そう信じて、涙を拭いた。 　淡くて儚い、四歳の頃の思い出。 ＊ 　育て途中のカジッチュを撫でてやりながら、私はふぅと一息吐いた。サバンナエリアの心地よい風がピクニックテーブルの上を駆け抜けていく。 「今でもその男の子とカジッチュ交換してぇって思ってる？」 　隣の椅子に腰掛けるスグリに問われる。私は照れくささを隠そうと、首の後ろをポリポリ搔いた。 「どうだろ。今どこで何してるのかすら分からないしなぁ」 　一応ヒントはある。同じくらいの歳で、黒髪で甘い蜜色の瞳をした子。名前に「ス」と「レ」が入ってるのも分かる。交換したいってとき、ポ ソッと名前も言ってたの聞き逃さなかったもん。かといって、積極的に探すつもりはなかった。だって、私にはもう――。 　スグリは左足をトントン叩きつつさらに訊ねてきた。 「もし会えたとしたら？」 　奇跡的な確率でその子と再会できたら。私はきっと、真っ先に頭を下げるだろう。そう考えながら、隣の人を見つめた。まろい線を描く頬を、夜の黒と春のすみれ色が素敵に調和した髪を、への字に下がった可愛い口を、まっすぐな強い瞳を。 「会えたとしてもしないよ。……他に、カジッチュ交換したい人できたもん」 　熱視線で彼を刺す。どうか気付いてとテレパシーを送る。カジッチュを育て始めた理由と突然語ったガラルのおまじないで、どうか察してと祈る。 　カジッチュがきゅるると鳴いた後、スグリは深いため息を吐いた。 「そっか。……残念」 「え？」 　何が残念？　首を傾げる私にスグリが微笑みかける。片方だけ吊り上がった唇は、少しイジワルめいて見えた。 「俺は約束守るつもりでいたんだけどな」 「え？　え？」 　約束？　どうしてスグリが？　心臓がドクンドクンと高鳴りだす。痛くて苦しくて、炎タイプになったみたいに熱くてほわほわで。訳もなく泣き出しそうになってる私を置いて、スグリが再び口を開いた。 「じーちゃんに連れられてガラルのりんご品評会
April 5, 2025 at 9:42 AM
nicca135.bsky.social
本当に謎だよね😂
猫展とかで毛色遺伝の図みたいなの見たけどあんまり分からんかった……w何色でもどんな柄でも可愛いってもう神秘の生き物だわ☺️
February 22, 2025 at 6:05 AM
sijimiazuki.bsky.social
🙅で『黒い子は映えないから人気がない』的なの見ましたが、私も店員さんに言われた事あります。

白い壁に映えるでしょうが‼️‼️

#うさぎ
#シルエットで可愛い
#何色でもどんな柄でも可愛いよ
June 12, 2025 at 5:28 AM