#創作BL
#番が欲しいアイツと、実らない恋をした俺の話。
　ノアと喧嘩した。
　理由なんてほんの些細な事だけど、その「些細な事」を許せない狭量な俺が悪い。
「自分で分かってるけど、ムリ」
　俺はガシガシと頭を掻き、苛立つ気持ちを吐き出すように荒くため息をついた。
　俺が謝れば、優しいノアはきっとすぐ許してくれる。分かっていても、これに関して、俺は絶対に譲りたくなかった。
「あー、クソっ」
　ソファの背もたれに腕を掛け、口を衝くのは自分へのばかり。
　些細な事を許せない自分が悪い。
　素直に謝れない自分が悪い。
　でも自分を曲げるのもムリ。
　ノアが呆れて居間を出ていく気持ちも分かる。

#番が欲しいアイツと、実らない恋をした俺の話。
#創作BL
　ルーカスが遠征から戻ってきた。長い遠征だったから疲れも溜まっているだろうと思って、風呂を準備して先に入って貰う。
　その間にメシでも準備するか……と食品庫を覗いていたら、早々に風呂から出たルーカスが、いつの間にか背後に立っていた。
「早！ゆっくりしてろよ」
「ノアの側が一番ゆっくりできる」
「あ、そう」
　俺をバックハグして、頭にスリスリと頬を擦り付けている。
　ルーカスが言うところの、『番成分不足の禁断症状』ってヤツだろう。
　好きにさせるかと、食材を手に取り、ルーカスに声を掛ける。
「まともなメシ、久々だろ？何が喰いたい？」

【番が欲しいアイツと、実らない恋をした俺の話。】sideノア　

沈む夕陽が街の建物を真っ赤に染める。俺はふと脚を止めて、その赤い太陽を黙って眺めた。

あの日。
俺の故郷の街を赤く染めたのは、夕陽ではなく、孤児院の子供達の……血、だった。

俺が依頼を受けて不在にしている間に、スタンピードが街を飲み込んだんだ。

『兄ちゃんだから俺が絶対に守ってやる！』って約束したのに。
俺は最低最悪の大嘘つきだ。

あれ以来、俺は嘘が嫌いになった。期待させる言葉も、嫌いになった。

死なせてしまったアイツらを、思い出してしまうから……。

本編↓
novel18.syosetu.com/n3913hi/

【Pixiv】
1.婚約者に魔族みたいに醜いと蔑まれたので、魔王になって見返したいと思います
2.番が欲しいアイツと実らない恋をした俺の話。
3.愛がないと子供ができない世界で、何故あなたと子供ができたんでしょうか？

番恋〜はムーンとPixivで「好き」って言って下さる方は多かったけど、アルファポリスでは至ってフツー🤣

私の書いたお話の、各サイトでの人気順位🫣

【アルファポリス】
1.平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
2.愛しい番の囲い方。
3.番が欲しいアイツと、実らない恋をした俺の話。

【ムーン】
1.番が欲しいアイツと、実らない恋をした俺の話。
2.愛がないと子供ができない世界で、何故あなたと子供ができたんでしょうか？
3.平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話