夜霧
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ディスコでまたロマンスの匂いがする。
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プラダ青山にて。
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15年くらい前になるが初詣で京都八坂神社に行った帰り道で施設の幼い子どもたちが甘酒どうぞと配っていた。僕は甘酒が大の苦手だが折角なので立ち止まっていただいて飲んだ。とても優しい味だった。ありがとうね、あけましておめでとうとしゃがんでコップを返したとき女の子も嬉しそうに笑ってくれた。ずっと忘れない。
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ヴェルクマイスター・ハーモニーは好きな映画20本selectしたら入れる。
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ゲーテはすべてを言った
鈴木結生

前の前か前の前の前くらいの芥川龍之介賞受賞作。なんとなく気になって購入してずっと積読していた。で、今更ながら7の流れでアカデミックな頭よそさうなものが読みたいからと手に取ったら死ぬほど面白くて吃驚した。俺は全く学問知に欠けているから(大学四年間真面目に勉強した記憶が全くないし志望校を選んだ理由が調べた限りいちばんキャンパスが美しかったのと三田屋のステーキが学生価格で食えるから)書かれている内容の1/100も理解できていないが初めから終わりまで惹き込まれた。何となくで購入した僕の勘だけは正しかったのだ。登場人物の名前が奇面組Level。
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興味があるから全く知識入れてなくて何にも知らないんだけど勝手にバラード『殺す』みたいなストーリィなのかなと予想してるけどそんな短絡的でわかりやすいシナリオではないんだろうな。
eiga.natalie.mu
「WEAPONS」世界ヒット受け日本緊急公開、ワーナー・ブラザース映画配給による最後の洋画(予告あり)
https://natalie.mu/eiga/news/643940

ある日、ある町で、深夜2時17分に子供たち17人が同時に姿を消した…

#WEAPONS
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トリスタン・ガルシアの7(翻訳は高橋啓さん)はこれほんとに大事なことなんで何度でも言いますけど本丸の7作目に至るまでの6短篇がどれも単発一撃でキルできる完成度の面白さ。しかもはっきりわかりすぎるくらい現代の世界の地球の我々の諸問題がテーマに刷り込まれている。読んでいて文学に対する希望と絶望の両方をMAXに味わった。同じ思想の者たちだけでドーム内に暮らす世界とそれを外側から観察するニュートラルなポジションの監察官の日常を描く「半球」の結末、僕はなぜかダラボン監督の映画ミストのラストシーンが浮かんで思わず本を閉じた。マジこれは読んで欲しい。七回言いたい。
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僕的2025年文藝BlueHeatは人形のアルファベットとトリスタン・ガルシアの7、この2作品でfixです。他で面白かったのは帰れない探偵、ゾンビがいた季節、きみはメタルギアソリッドV:ファントムペインをプレイする、すべての原付の光、了巷説百物語、世界の終わりの最後の殺人、ドクトル・ガーリンなど。ワーストはハウスメイド。あくまで俺個人のセンスです。
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人形のアルファベット
カミラ・グルドーヴァ
訳 上田麻由子

お前誰やねんな凄い作家を見つけ出して翻訳する執念が他の版元を圧倒する河出書房新社からあらたなる刺客登場。

とりあえず表題作『人形のアルファベット』。短篇。1頁。てか、2行。

これがね、これが、決め手で買いました。まだ消化できていない。理解が追いついていない。こういうのがあるから海外文藝はやめらんねーよね。

あと、タダジュンさんの装丁がもうひとつの決め手。いや本当にタダジュンさんか調べてないけど間違えようがないので。

控えめに言って2025年マストバイ文藝のワンオブ。2行で。
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京都に住んでいたとき本当に気紛れで仕事帰りに河原町のBALで小さなサボテンを買って帰った。サボテンはほっといても大丈夫と聞いたのでまあ僕でもなんとかなるだろうと。適当に水をやりながら基本はほったらかし。でも気がつけば毎朝起きて最初にすることはサボテンに声をかける、だった。
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俺の京都(の記憶)
河原町で仕事していたときいちばんお世話になった喫茶店ソワレ
河原町路地裏にある隠れ場的BAR
祇園花灯路の夜
河原町五条のエフィッシュ(もう無い)
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弾丸で京都行ってました。
目的は京都音楽博覧会の参加です。
オープニングのカルテット聴いて、大阪の友達と会ってお昼一緒に食べて、会場戻ってリップスライムを友達と聴いて、一人で東寺行って、会場戻ってマカロニえんぴつ聴いて、友達にお菓子買うために会場出て、戻って、くるり聴いて京都駅まで焦りながら歩いて、途中はぐれた友達にお菓子渡しながら1分くらい立ち話して、おにぎりとサラダ引っ掴んで急いでレジ通して、新幹線ギリギリで乗りました。

楽しかったけどクタクタだし目まぐるしかったしまだ帰宅途中。
東寺でお茶タイム。抹茶と栗のお団子の写真。
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tomodaton.bsky.social
研究、創作どんなものでも、主体的に取り組んでいる自分自身が何のどこに面白さを感じているかというところをちゃんと手放さずにやり続ければ、必ず面白いものができてくる。こうやったらうまく行くという一般論はあくまで参考にとどめて。
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影響を受けた文藝の総括という意味でイタリアのブッツァーティは外せない作家のワンオブだ。おすすめ作品を二つselectするなら『護送大隊襲撃』と『なにかが起こった』。前者は、山賊の頭領が嵌められ再び組に戻ったときには自分の居場所を部下に奪われていたアウトレイジの大友みたいなおっさんが100億%失敗する護送大隊の単身襲撃を決行する。老いも若きも男も女も読んだ人間全員が結末で漢泣き必須。後者は途中停車無しの特急に乗ってたおっさんが何気に車窓を眺めていたら進行方向からたくさんの人間と車が必死の形相で逃げてきて何が起きているのかわからないが列車は止まらずその何かが起こった方へと突き進み、そして。
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僕の大好きなゲーム『真・女神転生Ⅱ』のプレイヤー(主人公)は悪魔の跋扈する東京の救世主様と信教徒たちから崇められるが真実は、四大天使(ミカエルラファエルガブリエルウリエル)のうちガブリエルを除く3体の悪魔により科学の力で創り出された偽物のメシア(土塊で魂のない人の子のクローン)であることが明かされる。ミカエルは言う。私たちは、待てなかった。大いなる神が救世主をお使いになる、その審判の日を、待てなかった。人は、悪魔は、ときとして自分の信じるもののために行動する。そこに道徳は関係ない。そんなことを思い出した。トリスタンガルシアの7を読んで。
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今月末にSwitch2版ドラクエ1&2が発売されるから楽しみにしてんだけど(やっとSwitch2当選した)リアルドラゴンクエスト世代である僕にとって今回の作品は単なるこれまでのリメイクとは受け取り方も覚悟も違う。ゲームに限らず音楽、文藝、映画、ファッションほか自分を形作ってくれたものを今の自分のスタンスで総括することの意義と重みをしみじみ思う年齢になった。少なくとも文藝に関しては2026年は新作と過去に読んで面白かった作品、クソつまんなかった作品を半々の割合で読みたいと思う。そんな俺に、ひかりあれ!
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僕はめちゃくちゃ好きしずるのコントあーわかるわーとか思ってる人いると思うけど俺はこういうのがいちばん好み
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ジェラードンのショート動画でノーカントリーフォーオールドメンのオフショット写真を思い出したので。映画のオフショットでこれがいちばん好きです。あの映画好きな人全員に見て欲しい。
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わたしたちが火の中で失くしたもの
マリアーナ・エンリケス
訳 安藤哲行

新潮文庫のホラー小説『秘儀』が大変に評判良くて僕も『7』が終わったら買って読もうと思っていますが作者のマリアーナエンリケスに聞き覚えあるなと思ったら書棚に著作がありました。そうそう、この人はスティーヴンキングの『ペット・セマタリー』に言及していてキングの影響を語る人は多いけどペットセマタリーとは珍しいなと記憶に残ってたんだった。正直そこまでハマらなくてすげー乱暴な言い方をするならたまたま同じタイミングで読んだこともあってホラー版ルシアベルリンのイメージ。いや全然違うけどね。
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鼻血出しながら生まれなおしを繰り返す男の最終話を読んでるんだけどここまでだと宇宙人の話がずば抜けて好きだな。宇宙人の存在を信じていることをやめた瞬間にこの世界から消滅すると信じさせられている男の子が信じることをやめるかやめないかの話。ジョジョのラスボスがスタンド能力を初めて発現させたときみたいな、な、何を言ってんのかさっぱりわかんねーがとにかくお前がクソ強えことだけは理解したぜーッみたいな。でこの作品の全てに共通しているのは静謐な悲しさ。それが良い。
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トリスタン・ガルシア『7』半分読みました。2025年どころかもう過去いち好きと言ってもいい文藝ですね。ながらやっつけで読みたくないので本当に読める読みたいときにだけ棚から抜いています。
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BGM
良い三連休を。
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すごく素敵な店内じゃないですか。ここ書店なんです。残念ながら今はもうありませんが。ここで買った古書が島田一男『雨に殺せば』。全部が百点。
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双子は驢馬に
跨って

金子薫

大学時代の法学ゼミでグループの何処にも属さずかといって仲間はずれとかでもなくゼミ内の誰からも一目置かれながら群れずいつも読書して過ごしている同級生がいた。僕は金子薫さんといえば必ずあのときの彼を思い出す。金子薫作品はすべてが破壊神みたいなLevelの完成度と面白さなので気に入ったやつを手に取ればいいのですが僕があえてselectするならこれ。ラースフォントリアーのトンチキな世界観に通じるものがある。それは壮大でべらぼうでとても悲しくて滑稽な、愚話。
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光のそこで
白くねむる

待川匙

2024年の作品ですがあらためて。僕はスティーヴンキング含め文藝を読んで怖いと思った経験がこれまで皆無でしたが生まれて初めてぞっとさせられた。それだけで読んで欲しいしもっともっと知られて欲しい。界隈で騒がれて欲しい。
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肉体はそのままで精神が退行する(つまり40代のおっさんが中身だけたとえば7歳の自分に戻る)ドラッグにハマるヤクの売人の末路を描く作中で最初の短篇なんかはこれ系の着地点としては全く予想外のもの。それだけでハートを鷲掴みされた。この驚きは喩えるならばニコラスケイジの映画『バーディ』ラストシーン。
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トリスタン・ガルシア『7』半分読みました。2025年どころかもう過去いち好きと言ってもいい文藝ですね。ながらやっつけで読みたくないので本当に読める読みたいときにだけ棚から抜いています。