駒村 吉重
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駒村 吉重
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こまむら・きちえ(Komamura・Kichie)。自転車に乗るひと。『君は隅田川に消えたのか』、日誌的散文集『このごろのこと』、詩集『おぎにり』など。最新刊は『命はフカにくれてやる 田畑あきら子のしろい絵』。好きな場所は湯屋。
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此の風に吹き飛ばされて飛び砕け 虚空の果てに飛び散らむかも

和田久太郎 大正15年11月 秋田刑務所にて
地の球に身はのせられて極みなき大気の中を我れ漂へり

和田久太郎の雑記帳より 1927(昭和2)年10月
世を隔つ煉瓦の底の鉄窓に 病みて消えゆく友を見つむる
永遠(とこし)へのこれが別れと冬の夜の 獄庭の闇に眼燃え居り

和田久太郎。大正14年1月23日、危篤状態で拘留停止となった友・村木源次郎を見送る。ふたりは、大杉栄虐殺への復讐を誓い、震災時の戒厳司令官襲撃を決行するが失敗、公判中だった。無期刑となった和田は、のち秋田刑務所で自死する。
寒い一日。昼過ぎにつくったポテサラに、北の大河原より届いた自家製の柚子胡椒を添える。焼酎(黒霧)にたいへんあうのである。ちなみに大河原は、尾形亀之助の郷里である。白石川の流れが美しいところ。
そうだった、帰路、りんてん舎に立ち寄ってもう1冊買ったのです。南直哉氏と髙村薫さんの対談が載っていた『考える人』。仏教特集であった。すず喜は、初めて入ったラーメン店。基本のコク塩を注文。三鷹ランチの選択肢がまた増えてしまった。
雨があがったので三鷹まで走ってみる。ざっと8キロ。GIOSを動かすのは2年ぶりだった。ときおり動かさないとコンディションが保てないと痛感。修繕カ所がいくつか見つかる。水中書店をのぞいて古書2冊を購入。家にもどってママチャリに乗り換え銭湯に行く。よい一日。
10月11日、3年前のきょうは晴れでした。きみが逝った前夜、月はまるかった。台風接近。あいにくきょうは曇りときどき雨。ひざにのせてほしいとせがんで、よく仕事のじゃまをしましたね。もっと抱いてあげればよかった。
きみがいた日だまりを、一日たりとも忘れたことがありません。きょうで3年ですね。ゆっくりおやすみ。
ロックだぜ、このオビは! 紙の地は紫だ。編集者のセンスにうなった。
植民地・朝鮮の出版、読者事情を鏡にして、大日本帝国の出版メディアを問い直すという、たいへん刺激的な試み。各章の「プロレタリア」「図書館」「検閲」「不逞鮮人」「資本」「植民地」「翻訳」「戦争」といったテーマを見るだけで、著者が、経済活動という大枠を持ってメディア企業の戦略をとらえていることがわかる。つまり、戦争協力とか抵抗といったフレーミングにとらわれない視点がある。多くのことを学ばせていただきました。このタイトルも好きである。 #出版帝国の戦争 #高榮蘭 #法政大学出版局
レゲエが流れるカウンターだけの店。数カ月ぶりで沿線のラーメン屋に寄ってみたら、季節のメニューが鶏冷やし麺から、秋のJahJahMen(ジャージャー麺)に変わっていた。ようやく季節がうごきそうだ。 #RahmenYahman #江古田
きょうは、先日古書店で手に入れたこの本をひらくつもり。最近、別の版元が文庫判を出しました。が、どうも自分の手にには、こちらがなじむようです。でね、花びらだろうか、あるページにこれが挟まってシミをつくっていたのです。はじめそうと気づかず、意気なDesignだと思いましたよ! それにしても、故・平野甲賀さんの手書き文字は、いつ見てもひと目でそうとわかるのですね。
#世界は一冊の本 #長田弘
南瓜。ずっと見ていてあきない。
ベアトリーチェ・アレマーニャの『ガラスのジゼル』(くうの絵本箱)。英語版『CHild of Glass』をまえから持っていたのだけど、先日、日本語版を手に入れた。まぁこれは不思議な話なのです。その少女ジゼルの体は、生まれつきガラス。考えることも透けて見えてしまう。子どものときはめずらしがられたのだけど、大きくなるにつれひと目はあざとくなる。やがて彼女は町を出てゆく—— ひとの多面性、思考の自由、真実を直視すること、内面をさらされる恐さなどいろいろな読み方ができる。思うという行為をどう可視化するか、透明な紙を随所に使った造本の工夫も見どころ。ベアトリーチェの傑作だと思う。
毎度思うけど、岩波ジュニア新書はなかなかあなどれないのである。『砂糖の世界史』は、欧州に砂糖がどんなふうにもたらされ、定着したかを時間軸、空間軸をもって考察する。砂糖物流の航路から見えるのは、新発見のカリブ諸島とアメリカ、アフリカ、アジアとのいびつな結びつき。植民地支配と貿易の巨大な富。これが現在の国際力学、富の偏重に確実につながっている。おとなも学ぶべきというか、おとなこそ学ぶべきことが、こんなふうに読める幸運! #砂糖の世界史 #川北稔 #岩波ジュニア新書
見返しのデザイン。とってももしろい!
いつか買おうと思っていたら、たちまち倍の値段になっていた絶版書『カール・イブー』(スカイフィシュ・グラフィックス 石津ちひろ訳)。ベアトリーチェ・アレマーニャ(BeatriceAlemagna)の大型絵本。ちょっとしたきっかけで、引きこもっていたカール・イブーの視界が開けるという話なんだけど、なにより大きな画角に展開する絵の力に引き込まれるのです。1973年生まれのベアトリーチェは、ボローニャ生まれ。すてきな絵本をたくさんつくっているけど、とくに惹かれた一冊がこれ。

#カールイブー #BeatriceAlemagna
大鍋でなんでも蒸す。みんなポテサラになる。近所の無人野菜売り場のカボチャが、この時期はとてもいい。ポテサラをたんまりつくってから、近所の銭湯に行くのがとても気持ちいいのである。
これも紹介したい。これはBig things のページ。「望遠鏡を使ってあいまいさをとりだしてみると、月はどのように見えるだろう」
最終ページは四つ折り。ひろげてみると、「とっても青い空」(あるいは、創造的な空と読むべきかな)が、ちいさい水たまりに映って、落ち葉が浮いている。落ち葉にはテントウ虫。この落ち葉は、ページを畳んだ状態では、まだ樹についているという仕掛けです。ほんと、すてきな一冊なのです。
古書で買ったのだけど、まえの持ち主か、あるいは海外絵本の専門店 #タバネルブックス さんが、詩的な表現の一部テクストに翻訳をつけた付箋が、一部に残っていました。わたしの読解力では迷走しそうなところで、たいへんありがたいのです。たとえば Between のこれ、すごくいいテクストです。「ふらふらとよろめくは、上がっているときでも下がっているときでもなく、二人の笑顔が真んなかで出合ったとき」
『Big and Small and In Between』 アメリカの絵本。Big とSmall、そしてBetweenなモノ、コトが3つのパートにわけて描かれているんだけど、ここでは大きいこと、小さいことは単純なサイズでないんです。経験的な感覚とでもいったらいいだろうか。文をつけた作家のカーター・ヒギンズ( #CarterHiggins )の言葉とダニエル・ミヤレス( #DanielMiyares )のイラストが和音みたいに響きあう。とりわけBetweenがおもしろい。中間というかあいまい、安定と不安定の過渡期みたいな瞬間を表現している。拾い読みしているとたちまち時間が過ぎてしまう。
Reposted by 駒村 吉重
本日8月22日現在、LP二枚組アルバム『プリオシンの浜辺』をお取り扱いいただいている国内販売店をご紹介いたします。
ぜひぜご利用ください!

〇春の雨 cafe & recordsさま
harunoame.com/product/ken-...

〇Tobira Recordsさま
tobirarecords.com/collections/...

〇ディスクユニオンさま
diskunion.net/avant/ct/det...

〇タワーレコードさま
tower.jp/item/6938689...

なお最新の販売状況、在庫状況は各ホームページにてご確認をお願いいたします。
書籍の仮ゲラが届く(初稿前のやつ)。じつに早い。ちょっと気持ちを落ち着かせたいと思い、久しぶりにブロンプトンで走った。たぶん20キロ弱。三鷹駅近くでラーメンを食べてもどってくる。 #BROMPTON #健やか