駒村 吉重
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駒村 吉重
@kichie285.bsky.social
こまむら・きちえ(Komamura・Kichie)。自転車に乗るひと。『君は隅田川に消えたのか』、日誌的散文集『このごろのこと』、詩集『おぎにり』など。最新刊は『命はフカにくれてやる 田畑あきら子のしろい絵』。好きな場所は湯屋。
新潟駅近く(繁華街と逆側出口)の路地の入り口にたつ小さな店のチャーシュー麺。普通としか形容できない一杯に大満足するのである。今回の旅で3年ぶりに寄ってみた。昼の営業を終える時間だったせいもあるけど、厨房もフロアも、おしゃべりしながらのんびり仕事をしていた。そうでなくっちゃ。三吉屋。
December 20, 2025 at 1:23 PM
あるいみでは、読者を拒むということが、詩人の基本的な姿勢である。

石原吉郎 1961年以降のノートから 『日常への強制』
December 20, 2025 at 12:36 PM
音も凍てひかりにじりよる夜明けまえ
去るべきを待つ月ひとつあり

机のうえにゲラをひろげ、いつもどおり窓を開けました。
December 16, 2025 at 10:28 PM
木枯らしが地蔵さまにそなえたる
かれ葉をまえに南無阿弥陀仏

気づけば、今年もあとすこし。なにもかも通り過ぎてゆく暮れである。
December 13, 2025 at 1:07 AM
途中下車、10分ほど歩いてカウンターだけの店に久しぶりに寄った。魚介塩焼豚麺に卵をつけた。ちょっとしたぜいたく。いつも、しみじみうまい。 #美志満
December 11, 2025 at 1:05 PM
詩集から顔を上げれば息継ぎのようにぼくらの生活がある

#玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ より 木下龍也氏のうた
そうなのだよなとうなずいた。
December 11, 2025 at 12:51 PM
陽まばゆき朝の向こうは見えもせず
木枯らしとおった落ち葉の川こえる
December 7, 2025 at 1:30 AM
あたゝかな冬たまわりぬ遠つ国
老ひませる母も日を浴みまさむ

和田久太郎 1926(大正15)年12月 秋田刑務所にて
December 5, 2025 at 10:17 PM
お隣の庭にあったおおきな柑橘類をひとつもらった。やっぱり描きたくなる。
November 30, 2025 at 8:01 AM
買いたい本はすぐ見つかったのに、あてもなくおなじフロアを一周していた。韓国文学の棚ちかくの平台にあった絵本も、ついかごも入れてしまう。前から、気になってはいたのである。
November 30, 2025 at 7:58 AM
花さしに黄一輪の地蔵堂
初冬のあさをゆるくすいこむ
November 27, 2025 at 12:17 PM
台湾の歴史を直視しようとする作者の、まっすぐで真摯な姿勢が全ページにみなぎっている。主人公は、大学で美術を学びながら社会活動に参加する台北の女性。育ててくれた祖母を見送り、沖縄の美大に1年間の短期留学をする。そこで彼女は近代日本と沖縄の関係、戦争の捨て石となった沖縄戦、いまの基地問題のことなどを知る。友人との交流を通じて知る沖縄の現実が、郷里台湾を照射することになる。自分の無知、怒り、迷いをまっすぐに打ち明ける彼女に、素直に連帯の声をあげたい。この作品は、社会に対する作者の意思表明でもあるのだろう。こんなふうに世界を表現できる作者を、まぶしく思う。 #隙間 #高妍
November 14, 2025 at 4:16 AM
三年(みとせ)過ぎ忘れもしないきみの重さ かかえて歩いた曲がり角にいる
November 8, 2025 at 12:17 AM
老犬を抱えて帰るいつか思い出す重さになると思いながら
岡野大嗣氏の一首 『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』より

おぼえがある。繰り返し読んでしまう。
November 7, 2025 at 11:58 PM
自転車で三鷹へ。水中書店の棚をゆっくり眺める。『玄関の覗き穴差してくる光のように生まれたはずだ』(木下龍也・岡野大嗣 ナナロク社)と『空と風と星と詩』(尹東柱 金時鐘編訳 岩波文庫)を買う。近くのラーメン店「健やか」で塩ラーメンを食べる。お決まりのコース。帰り道は、強い逆風であった。なにかの暗示かもしらんと思う。ことしもあと2カ月を切っているのだな。
November 3, 2025 at 12:24 PM
此の風に吹き飛ばされて飛び砕け 虚空の果てに飛び散らむかも

和田久太郎 大正15年11月 秋田刑務所にて
November 1, 2025 at 11:23 PM
地の球に身はのせられて極みなき大気の中を我れ漂へり

和田久太郎の雑記帳より 1927(昭和2)年10月
October 28, 2025 at 10:57 PM
世を隔つ煉瓦の底の鉄窓に 病みて消えゆく友を見つむる
永遠(とこし)へのこれが別れと冬の夜の 獄庭の闇に眼燃え居り

和田久太郎。大正14年1月23日、危篤状態で拘留停止となった友・村木源次郎を見送る。ふたりは、大杉栄虐殺への復讐を誓い、震災時の戒厳司令官襲撃を決行するが失敗、公判中だった。無期刑となった和田は、のち秋田刑務所で自死する。
October 24, 2025 at 11:34 PM
寒い一日。昼過ぎにつくったポテサラに、北の大河原より届いた自家製の柚子胡椒を添える。焼酎(黒霧)にたいへんあうのである。ちなみに大河原は、尾形亀之助の郷里である。白石川の流れが美しいところ。
October 22, 2025 at 11:57 AM
そうだった、帰路、りんてん舎に立ち寄ってもう1冊買ったのです。南直哉氏と髙村薫さんの対談が載っていた『考える人』。仏教特集であった。すず喜は、初めて入ったラーメン店。基本のコク塩を注文。三鷹ランチの選択肢がまた増えてしまった。
October 12, 2025 at 9:24 AM
雨があがったので三鷹まで走ってみる。ざっと8キロ。GIOSを動かすのは2年ぶりだった。ときおり動かさないとコンディションが保てないと痛感。修繕カ所がいくつか見つかる。水中書店をのぞいて古書2冊を購入。家にもどってママチャリに乗り換え銭湯に行く。よい一日。
October 12, 2025 at 9:14 AM
10月11日、3年前のきょうは晴れでした。きみが逝った前夜、月はまるかった。台風接近。あいにくきょうは曇りときどき雨。ひざにのせてほしいとせがんで、よく仕事のじゃまをしましたね。もっと抱いてあげればよかった。
October 11, 2025 at 12:21 AM
きみがいた日だまりを、一日たりとも忘れたことがありません。きょうで3年ですね。ゆっくりおやすみ。
October 10, 2025 at 1:15 PM
ロックだぜ、このオビは! 紙の地は紫だ。編集者のセンスにうなった。
October 2, 2025 at 1:16 PM
植民地・朝鮮の出版、読者事情を鏡にして、大日本帝国の出版メディアを問い直すという、たいへん刺激的な試み。各章の「プロレタリア」「図書館」「検閲」「不逞鮮人」「資本」「植民地」「翻訳」「戦争」といったテーマを見るだけで、著者が、経済活動という大枠を持ってメディア企業の戦略をとらえていることがわかる。つまり、戦争協力とか抵抗といったフレーミングにとらわれない視点がある。多くのことを学ばせていただきました。このタイトルも好きである。 #出版帝国の戦争 #高榮蘭 #法政大学出版局
October 2, 2025 at 12:34 AM