amzn.asia/d/cBQ5kgt
Xの広告につられてまんまと購入。小学生の佐橋くんが道端で行商のおじさんから買った不細工なひよこはカラアゲしか食べないし、どんどん巨大になるし、どうやら普通のニワトリじゃない——という話から始まる、佐橋くんのまわりのあやしい生き物たちとのお話。
わたし、めちゃくちゃでかい鳥というのが大好きなんですよ。不細工なひよこは実は火の鳥で、お母さんは10mくらいある。でかい鳥好きにはたまらない。
他にもヘビ人間や化け狸、人魚など人外の生き物が普通になじんで佐橋くんに絡んでいくマンガです。読んでいて、なんだか幸せな気分になりました。
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Xの広告につられてまんまと購入。小学生の佐橋くんが道端で行商のおじさんから買った不細工なひよこはカラアゲしか食べないし、どんどん巨大になるし、どうやら普通のニワトリじゃない——という話から始まる、佐橋くんのまわりのあやしい生き物たちとのお話。
わたし、めちゃくちゃでかい鳥というのが大好きなんですよ。不細工なひよこは実は火の鳥で、お母さんは10mくらいある。でかい鳥好きにはたまらない。
他にもヘビ人間や化け狸、人魚など人外の生き物が普通になじんで佐橋くんに絡んでいくマンガです。読んでいて、なんだか幸せな気分になりました。
本好きの人たちと飲んだときに激烈に推されたSF短編集。タイトルだけメモり、激推し理由は忘れて読んだ。
すごいSFだった。すごい。
SFにも科学知識重視のお堅い系から、想像力で世界をぶっ飛ばす系まであるけれど、この本はどこに入るんだろう。
表題作は圧巻。滋賀の田舎のヤンキーの取材に訪れた記者が出会った、見たことのないマシン……あとはもう本文を読んでもらうしかない。絶対に想像できない展開になる。
一見、現代社会と地続きのように見えて、まったく違う常識をもつ人々を描くのがとても上手いと思った。それ以上にまあ発想力がとんでもない。
本好きの人たちと飲んだときに激烈に推されたSF短編集。タイトルだけメモり、激推し理由は忘れて読んだ。
すごいSFだった。すごい。
SFにも科学知識重視のお堅い系から、想像力で世界をぶっ飛ばす系まであるけれど、この本はどこに入るんだろう。
表題作は圧巻。滋賀の田舎のヤンキーの取材に訪れた記者が出会った、見たことのないマシン……あとはもう本文を読んでもらうしかない。絶対に想像できない展開になる。
一見、現代社会と地続きのように見えて、まったく違う常識をもつ人々を描くのがとても上手いと思った。それ以上にまあ発想力がとんでもない。
タイトルだけ見るとちょっとポリコレOKなのかと心配になるけれど、内容は歴史教養書。身体は男性、心は女性のトランスジェンダーで、自らを「オカマ」と呼ぶ筆者による、記紀時代から現代までの男色の歴史解説。
もともと日本では男色はタブーではなく、平安時代には女犯禁止の僧侶の方便として、時代が下るにしたがって広がり、戦国江戸時代には庶民まで広がっていたそうです。それがひっくり返されたのは明治期から。同性愛が忌避されるようになったのは大正からだといいます。
この歴史を知るのも面白かったし、過去の名のある人々のエピソードも面白かったです。
タイトルだけ見るとちょっとポリコレOKなのかと心配になるけれど、内容は歴史教養書。身体は男性、心は女性のトランスジェンダーで、自らを「オカマ」と呼ぶ筆者による、記紀時代から現代までの男色の歴史解説。
もともと日本では男色はタブーではなく、平安時代には女犯禁止の僧侶の方便として、時代が下るにしたがって広がり、戦国江戸時代には庶民まで広がっていたそうです。それがひっくり返されたのは明治期から。同性愛が忌避されるようになったのは大正からだといいます。
この歴史を知るのも面白かったし、過去の名のある人々のエピソードも面白かったです。
amzn.asia/d/fFejl3m
神社の境内の像や彫刻の動物について、その由来、意味、どこの神社にいるのかを見開きで紹介してくれる図鑑。図や写真、コラムも充実。普段は狛犬や狐くらいしか意識していないが、こんなに多種類の動物が神社にいるのかと驚いた。
面白いのは猿や鼠は本来害獣だが神様の使いということにしておこうと逆転の発想で神聖化されていること。なんたるポジティブシンキング。
狛犬って犬というより猫だろと思っていたが、獅子を知らない日本人が想像で「なんか外国の知らない犬」と考えて作った「高麗犬」から「狛犬」になったそうなので、やっぱりネコ科だった。
amzn.asia/d/fFejl3m
神社の境内の像や彫刻の動物について、その由来、意味、どこの神社にいるのかを見開きで紹介してくれる図鑑。図や写真、コラムも充実。普段は狛犬や狐くらいしか意識していないが、こんなに多種類の動物が神社にいるのかと驚いた。
面白いのは猿や鼠は本来害獣だが神様の使いということにしておこうと逆転の発想で神聖化されていること。なんたるポジティブシンキング。
狛犬って犬というより猫だろと思っていたが、獅子を知らない日本人が想像で「なんか外国の知らない犬」と考えて作った「高麗犬」から「狛犬」になったそうなので、やっぱりネコ科だった。
まずタイトルがよい。血が雪の上にしたたったシーンから始まる。
1977年、クリスマス近いオスロ、オーラヴという殺し屋が主人公。
おれはできないことが四つあると彼は語る。逃走車の運転、強盗、ドラッグ、売春。目立ってしまい、依存してしまい、計算できず、ほれっぽい。
ボスから「自分の妻を始末してくれ」という仕事を受けたが、オーラヴは標的である彼女に恋をしてしまう。
彼の行動を彼の視点で追いかける物語。決して善人ではないし、共感できる人物でもないが彼のひたむきで不器用な感じは憎めない。極寒のオスロの美しい話だった。
まずタイトルがよい。血が雪の上にしたたったシーンから始まる。
1977年、クリスマス近いオスロ、オーラヴという殺し屋が主人公。
おれはできないことが四つあると彼は語る。逃走車の運転、強盗、ドラッグ、売春。目立ってしまい、依存してしまい、計算できず、ほれっぽい。
ボスから「自分の妻を始末してくれ」という仕事を受けたが、オーラヴは標的である彼女に恋をしてしまう。
彼の行動を彼の視点で追いかける物語。決して善人ではないし、共感できる人物でもないが彼のひたむきで不器用な感じは憎めない。極寒のオスロの美しい話だった。
天使と嘘 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫) amzn.asia/d/hJTSD5N
臨床心理士のサイラス・ヘイヴンは施設に入っている少女イーヴィに引き合わされる。本名も年齢もわからないイーヴィは民家の隠し部屋から見つかったが、その家では暴行されて殺された男の腐乱死体も見つかっていた。攻撃的でトラブルを起こすイーヴィだが彼女には人の嘘を見抜く能力があるようだった。サイラスはフィギュアスケート選手の十五歳の少女の遺体が発見された事件に捜査協力を行いながら、イーヴィにも関わっていく。
天使と嘘 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫) amzn.asia/d/hJTSD5N
臨床心理士のサイラス・ヘイヴンは施設に入っている少女イーヴィに引き合わされる。本名も年齢もわからないイーヴィは民家の隠し部屋から見つかったが、その家では暴行されて殺された男の腐乱死体も見つかっていた。攻撃的でトラブルを起こすイーヴィだが彼女には人の嘘を見抜く能力があるようだった。サイラスはフィギュアスケート選手の十五歳の少女の遺体が発見された事件に捜査協力を行いながら、イーヴィにも関わっていく。
うひょー、これは黄金期本格ミステリの香り!
曰くありげな一族が、雪山のロッジに久々の全員集合。家族の中には過去の事件の影がいまだ色濃く残っていて、誰もが何かを隠している。そしてついに死体が……。
語り手は「ノックス師の十戒」に反しないと宣言しているけれど、やたらもったいぶって語ります。この癖のあるとこも懐かしい感じ。でも、なにせ「ぼくの家族はみんな人殺し」なんですよ。ギャングかなにかかと思ったらそうじゃない。
舞台はオーストラリアですが、物語の大半は雪山で進みます。そういやスキー場あるんですね
うひょー、これは黄金期本格ミステリの香り!
曰くありげな一族が、雪山のロッジに久々の全員集合。家族の中には過去の事件の影がいまだ色濃く残っていて、誰もが何かを隠している。そしてついに死体が……。
語り手は「ノックス師の十戒」に反しないと宣言しているけれど、やたらもったいぶって語ります。この癖のあるとこも懐かしい感じ。でも、なにせ「ぼくの家族はみんな人殺し」なんですよ。ギャングかなにかかと思ったらそうじゃない。
舞台はオーストラリアですが、物語の大半は雪山で進みます。そういやスキー場あるんですね
amzn.asia/d/eIiV1r6
アメリカの暗号黎明期、第一次大戦から第二次大戦にかけて、暗号解読を行い暗号学の基礎をつくった女性エリザベス・フリードマンの評伝。
禁酒法時代は酒密輸船の暗号を解くため沿岸警備隊に協力し、第二次大戦ではナチスが南米に張り巡らせたスパイ網を暗号解読によって壊滅に追い込んだ。
夫のウィリアム・フリードマンも有名な暗号解読者でパープル暗号(太平洋戦争中に日本の外務省が使用していた暗号)の解読者として知られている。
amzn.asia/d/eIiV1r6
アメリカの暗号黎明期、第一次大戦から第二次大戦にかけて、暗号解読を行い暗号学の基礎をつくった女性エリザベス・フリードマンの評伝。
禁酒法時代は酒密輸船の暗号を解くため沿岸警備隊に協力し、第二次大戦ではナチスが南米に張り巡らせたスパイ網を暗号解読によって壊滅に追い込んだ。
夫のウィリアム・フリードマンも有名な暗号解読者でパープル暗号(太平洋戦争中に日本の外務省が使用していた暗号)の解読者として知られている。
この間のイベントの無配で「異世界転生もの(?)」を書いたのですが、異世界転生をあまりに知らなかった。なにか参考にできる異世界転生の本はないかと探して見つけました。
トラックに轢かれた女子高生があるゲームの世界へ異世界転生したが、一緒に轢かれたサラリーマンがそのゲームのRTA世界記録保持者だった。
あらすじにするとこれだけですが、いやめっちゃくちゃ好き。ゲームのRTAの意味不明なくらいに突き詰めているところが好きなので、マンガで読んでも面白い。ゲーマーサラリーマンのRTA走者すぎる行動に笑いました。
この間のイベントの無配で「異世界転生もの(?)」を書いたのですが、異世界転生をあまりに知らなかった。なにか参考にできる異世界転生の本はないかと探して見つけました。
トラックに轢かれた女子高生があるゲームの世界へ異世界転生したが、一緒に轢かれたサラリーマンがそのゲームのRTA世界記録保持者だった。
あらすじにするとこれだけですが、いやめっちゃくちゃ好き。ゲームのRTAの意味不明なくらいに突き詰めているところが好きなので、マンガで読んでも面白い。ゲーマーサラリーマンのRTA走者すぎる行動に笑いました。
たぶん、Kindleで値引きされてたときについでに買っていたのだと思う。積ん読のひとつだったが、やっと読んだ。
1950年代から1970年までのノースカロライナ州の湿地が舞台。話は二つの時間軸で進む。
ひとつは、1952年から始まる。湿地に建てられた小屋に住むカイアという少女の元から母が去り、やがて兄姉も去り、彼女はたった六歳でろくでなしの父親と取り残される。
もうひとつの時間軸では1969年に湿地の火の見櫓の麓でチェイスという青年の死体が発見されたことが語られる。
たぶん、Kindleで値引きされてたときについでに買っていたのだと思う。積ん読のひとつだったが、やっと読んだ。
1950年代から1970年までのノースカロライナ州の湿地が舞台。話は二つの時間軸で進む。
ひとつは、1952年から始まる。湿地に建てられた小屋に住むカイアという少女の元から母が去り、やがて兄姉も去り、彼女はたった六歳でろくでなしの父親と取り残される。
もうひとつの時間軸では1969年に湿地の火の見櫓の麓でチェイスという青年の死体が発見されたことが語られる。
一方で「AIは学んだことしか再現できないから、新しい話は作れないのでは?」という人もいたし、「生成AIの、前の文に続く『それらしい文』を出すのって、人間の小説の書き方と近いんじゃない?」という意見も。
あとお仕事でたくさん梗概を読む人が「AIっぽい梗概はいまのところすぐわかる。単に面白くない」とのこと。AIに面白い梗概が作れるようになったら変わるのかもな……
一方で「AIは学んだことしか再現できないから、新しい話は作れないのでは?」という人もいたし、「生成AIの、前の文に続く『それらしい文』を出すのって、人間の小説の書き方と近いんじゃない?」という意見も。
あとお仕事でたくさん梗概を読む人が「AIっぽい梗概はいまのところすぐわかる。単に面白くない」とのこと。AIに面白い梗概が作れるようになったら変わるのかもな……
きっかけは覚えていないけれど、たぶん直感で手に取ったBLマンガ。上下巻。
主人公は刑事のダニエル。連続殺人犯のエイデンを捕まえたはずが目が覚めると孤島にいて、デスゲームに巻き込まれたことを知る。脱出できるのは生き残った二人のみ、期限は一週間、ただし生き残りのペアは必ず期間中にセックスをすること。つまり「セックスをしないと出られない島」
集められているのは一癖も二癖もある男ばかりでがんがん人が減る。裏切りも愛憎もあり。エイデンには特殊能力があり、それをどう使うかもみもの。
洋画的なかっこよいマンガでした。
きっかけは覚えていないけれど、たぶん直感で手に取ったBLマンガ。上下巻。
主人公は刑事のダニエル。連続殺人犯のエイデンを捕まえたはずが目が覚めると孤島にいて、デスゲームに巻き込まれたことを知る。脱出できるのは生き残った二人のみ、期限は一週間、ただし生き残りのペアは必ず期間中にセックスをすること。つまり「セックスをしないと出られない島」
集められているのは一癖も二癖もある男ばかりでがんがん人が減る。裏切りも愛憎もあり。エイデンには特殊能力があり、それをどう使うかもみもの。
洋画的なかっこよいマンガでした。
人類が歴史上どのように死んできたかについての本。
死についてとことん網羅しているが、語り口は軽妙で読みやすい。
第一部は死亡統計の始まり。
第二部はペストや天然痘など感染症の歴史。
第三部は飢饉から現代の肥満まで「食と死因」。
第四部は遺伝病、第五部は薬物・喫煙・交通事故による死。
結びにはAIや遺伝子編集といった未来の話まで。まさに盛り合わせ。
どこも読みどころたっぷり。いろいろな感染症を克服するのはまさに人類vs微生物の戦い。検疫、細菌の発見、ワクチン導入、抗生物質発見、衛生を追求し、病気を媒介する生物の根絶。
人類が歴史上どのように死んできたかについての本。
死についてとことん網羅しているが、語り口は軽妙で読みやすい。
第一部は死亡統計の始まり。
第二部はペストや天然痘など感染症の歴史。
第三部は飢饉から現代の肥満まで「食と死因」。
第四部は遺伝病、第五部は薬物・喫煙・交通事故による死。
結びにはAIや遺伝子編集といった未来の話まで。まさに盛り合わせ。
どこも読みどころたっぷり。いろいろな感染症を克服するのはまさに人類vs微生物の戦い。検疫、細菌の発見、ワクチン導入、抗生物質発見、衛生を追求し、病気を媒介する生物の根絶。
KindleUnlimitedにあるマンガを適当に選んで読みながら寝るのが習慣になっているのですが、それで読んだマンガです。
高校教師の佐田が放課後の見回り中に事件に遭遇して命を落とすところから始まり、彼は見知らぬ台の上で拘束された状態で目を覚ます。そこにあらわれたのは白衣を着た男、間宮。タイトルでもわかるとおりのゾンビBLです。
わたしは読んでいてある有名なSF小説を思い出したのですがどうかなあ。あれと同じ読後感でした。ネタバレ避けて何も言えない。
上下巻。どちらもアンリミにあります。
KindleUnlimitedにあるマンガを適当に選んで読みながら寝るのが習慣になっているのですが、それで読んだマンガです。
高校教師の佐田が放課後の見回り中に事件に遭遇して命を落とすところから始まり、彼は見知らぬ台の上で拘束された状態で目を覚ます。そこにあらわれたのは白衣を着た男、間宮。タイトルでもわかるとおりのゾンビBLです。
わたしは読んでいてある有名なSF小説を思い出したのですがどうかなあ。あれと同じ読後感でした。ネタバレ避けて何も言えない。
上下巻。どちらもアンリミにあります。
早川書房創立80周年記念 第1弾!
ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源』がハヤカワ・オンライン限定で半額!
www.hayakawa-online.co.jp/topics/detai...
#電子でハヤカワ
#早川書房80周年
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