もはやそうではない人の方が少ないのかも。

心当たりがあるどころの騒ぎではありませんね。この数ヶ月におけるSNSでの体験はほぼそれでしたから。

そのテのかたは「誰がやられたか」と並んで「誰にやられたか」もよーくおごろうじゃる。オナカマからの攻撃は耐え忍び、公権力や企業や崇拝の対象にはどれだけ虐げられようと笑顔でいられるものの、下に見ているすべての存在による侮辱は如何に軽微であろうと耐えがたひ。

「金をもらっているのだから奴隷のように黙って耐えるべき」「金をくれてやっているのだから何も要求する権利はない」みたいな人も散見されますね。権威主義的パーソナリティが服を着て歩いているような人たち。そんな連中ほど自分への攻撃は許せないと叫ぶんですけどね。

「使わせていただいているのだから下手に出るべき」ノよーな意識があるンざんしょうな。「労働者は企業様に働かせていただいているのだから身の程を弁えるべき」みてーな理屈。力関係の非対称性を背景に他者をコントロールするオゾマシサに自覚的であるべきでゲスね。

単なる与太話でございまさあ。

マンデラ効果みたいなものかな、と思いましたが、最後の鉤括弧内で「書かれていること以上の意味を求めるな」という旨の返答があるため、違うな、と。一方で「あれがなんだったのかわからない」なる言葉は困惑を表したうえで事象の究明を求めており、不気味さを増幅させていますね。語り部の砕けた口調も相まって、不条理なブラックユーモアを保ちながら、「解釈」を拒む言葉のメタ的な挿入により、ソローキン的な破壊を彷彿とさせました。

「子供の頃、フランダースの犬を学校で観る授業があったんだが、そのとき、普段は嘘なんてつかない真面目な奴が「この先の展開を知ってる。ハンスがネロを殴り殺すんだよ」と言ったが、そうはならず、嘘つき扱いされた。しかしそいつは「ぼくんちではそうだったもん」と言って聞かず、泣き喚いていたっけ。おれは今でもあれがなんだったのかわからない」
「何の話です？」
「何の話って、ガキの頃にフランダースの犬の展開を知ってるって言って嘘つき呼ばわりされた奴がいるって話じゃねえか。それ以外に何があんだよ。何か教訓とかメタファーとかあるとでも、思ったのか」

夢と糞がたっぷり詰まった頭ン中で、グロい魚が泳いでいるヨ。

『見えない都市』でしたっけ。すごい言葉ですよね。昨今のポピュリズムなんかまさにそれですもんね。

この世のあらゆる理不尽に慣れ親しみそうでない人間を嘲笑う。げにカルヴィーノのいう「地獄の一部になって苦を逃れる」生き方。

「不快」な言葉を聞く耳を持たない人間に限って、ご自慢の歌声で不平不満を垂れ流すんですよね。

まとめおよび詳細の追加。
　新規紹介特典実施中に、３回以上拙作を宣伝をしてくださったお客様に限り、完全な書き下ろしをご提供いたします。証明可能であれば方法は不問。SNSにおける発信、ダイレクト・メッセージを用いた紹介など、ご本人様確認のできる情報をお送りください。
　文字数は未定。《草稿》にもない、しかし長年あたためてきた構想に基づいた内容。やや低確率で最後の作品。
　新規紹介特典は本日を以て終了いたしましたので、今からどれだけ宣伝しても意味はありません。

使ってみる。