Kosaka Yuuki
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International History and Human Rights. Teaching at Kushiro Public University of Economics. 釧路公立大学教員。
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友松夕香『グローバル格差を生きる人びとー「国際協力」のディストピア』岩波新書 www.iwanami.co.jp/book/b101350...
五十嵐『支配する人道主義』が援助が階層的な権力関係を創ってきた歴史を論じているとすれば、本書はそうした階層関係がいま現地でどう捉えられているかを見ていて、対で考えたい好著でした。
グローバル格差を生きる人びと/友松 夕香|岩波新書 - 岩波書店
国際詐欺、陰謀論、貧困化する農村と女性たち。アフリカの人びとの目線から「国際協力」の神話を解体し、新たな共存の道を探る。 友松 夕香 著
www.iwanami.co.jp
ブライアン・サイモン著・宮田伊知郎訳『ハムレット工場火災ー「チープ化」が生んだ現代アメリカの悲劇ー』(玉川大学出版部、2024年) www.tamagawa-up.jp/book/b640343... は、「食権力」という視点から読み直してもとても興味深いだろうと思います。
ハムレット工場火災 - 玉川大学出版部
新自由主義がもたらす現代社会の負の連鎖 ブライアン サイモン 著
www.tamagawa-up.jp
歴史フェスの出展ブースで買った藤原辰史『食権力の現代史 ナチス「飢餓計画」とその水脈』人文書院
www.jimbunshoin.co.jp/book/b101346... 
を読了。ナチスの飢餓政策を現在に至るより大きな歴史的文脈のなかに位置づけ、徹底的に現在を照射する。とにかく圧倒的な、「現在と過去の対話」の極点のような凄い仕事。
食権力の現代史 - 株式会社 人文書院
なぜ、権力は飢えさせるのか? ナチスやイスラエルの飢餓の暴力を描く!『カブラの冬』続編! 藤原 辰史 著
www.jimbunshoin.co.jp
E・H・カー(中村研一訳)『平和の条件』岩波文庫
www.iwanami.co.jp/book/b101328...
原書でかじってはいたけれど、中村研一先生訳でいま読むと、1942年の時点でどうしてこんな分析と考察ができるのかと、同時代史家としてのカーの凄みに改めて唸らされる。自分的にインパクト溢れる、何度も立ち返って考え続けたい一冊です。
平和の条件/E.H.カー, 中村 研一|岩波文庫 - 岩波書店
第二次世界大戦下に出版されたカー渾身の戦後構想。進行中の破局の根本原因をさぐり、政治・経済・国際関係の変革の道筋を示す。 E.H.カー 著
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土屋和代『福祉権運動のアメリカ』岩波書店 www.iwanami.co.jp/book/b101341...
公民権運動史で零れ落ちる、福祉権を掲げた受給者たちの運動を歴史的に読み解く。職を求めるだけでなく、家事育児がフルタイムの労働だからこそ報酬が支払われるべきだという今日的で普遍的な議論の形成とその顛末が興味深いです。
福祉権運動のアメリカ/土屋 和代|人文・社会科学書 - 岩波書店
黒人女性たちによって生み出された、黒人自由闘争と第二波フェミニズムの歴史に再考を迫る、ラディカルな思想とは。 土屋 和代 著
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松中権(編著)『一橋大学アウティング事件がつむいだ変化と希望 10年の軌跡』サウザンブックス thousandsofbooks.jp/project/outi... 読了。自分もあの時現場におり救急車で搬送されていくところを見ていたので、大学内外で様々な立場から関わってきた人たちの思考と活動の軌跡に考えるところが多々ありました。
一橋大学アウティング事件がつむいだ変化と希望 10年の軌跡 - THOUSANDS OF BOOKS
thousandsofbooks.jp
大治朋子『「イスラエル人」の世界観』毎日新聞出版 mainichibooks.com/books/social...
『勝てないアメリカ』以来、大治記者の書かれるものはフォローしてるけど、これはまたいま読まれるべき現代イスラエル政治社会論で勉強になりました。トラウマやPTSD等についての専門的な勉強が活きた取材と記述が印象的。
「イスラエル人」の世界観 | 毎日新聞出版
なぜ、世界中から非難されても彼らは攻撃・報復を止めないのか。 国家の存亡をかけた...
mainichibooks.com
林博史『沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか』集英社新書 shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1260-d/
沖縄戦の展開から、その歴史的初期条件・沖縄の置かれた構造、その後の結末まで、膨大な蓄積を咀嚼して整理して提示。とてつもない圧巻の仕事で、これが新書として読めるのがまた凄いこと。
沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか - 集英社新書
県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦から80年。膨大な史料と最新の知見で編み上げた沖縄戦...
shinsho.shueisha.co.jp
油井大三郎『日系アメリカ人 強制収容からの〈帰還〉』 岩波書店 www.iwanami.co.jp/book/b657225...
収容からリドレス運動までの各局面・各トピックについて文献調査から論点を抽出して丁寧に分析・記述してくれていて、後進が勉強するのにありがたい良書だと思いました。
日系アメリカ人 強制収容からの〈帰還〉/油井 大三郎|人文・社会科学書 - 岩波書店
第二次大戦中、強制収容所に送られた日系アメリカ人は、いかにして政府からの謝罪と補償を獲得できたのか。その過程を問い直す。 油井 大三郎 著
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梶原麻衣子『「“右翼”雑誌」の舞台裏』星海社新書
www.seikaisha.co.jp/information/... WiLLやHanadaの編集者を務めた著者の体験の回顧を主とした右派雑誌論。豊下楢彦『「尖閣問題」とは何か』によって気づきを得られた話とか、「対話」の必要性とその難しさの話とか、いろいろ考えさせられるところがある。
[新刊案内] 2024.11.14 | 「“右翼”雑誌」の舞台裏 | 星海社
星海社は、新しいテクノロジーの力を得た新しい才能が放つ新しい輝きを信じて、あなたの「人生のカーブを切らせる」出版社です。
www.seikaisha.co.jp
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『政治思想学会会報』第60号が刊行されました。『政治思想研究』編集委員会からのお知らせ「政治思想研究論文の「型」について」が掲載されています。学会員以外の方にも有益だと思いますので、ぜひお目通しください。

jcspt.jp/wp-content/u...
P・E・モスコウィッツ(著)丸山雄生・宮田伊知郎(訳)『都市殺し ジェントリフィケーション・不平等・抵抗』明石書店 www.akashi.co.jp/book/b665136...
ニューオーリンズ、デトロイト、サンフランシスコ、ニューヨークの4都市を素材としたジェントリフィケーション論。20年前にテッサ・モーリスースズキが『自由を耐え忍ぶ』(岩波書店、2004年)で論じた「市場の社会的深化」の行き着く極地を見たといった印象で、読ませます。
都市殺し - 株式会社 明石書店
都市殺し詳細をご覧いただけます。
www.akashi.co.jp
井上弘貴『アメリカの新右翼─トランプを生み出した思想家たち』新潮選書 www.shinchosha.co.jp/book/603932/
これはまず井上『アメリカ保守主義の思想史』(青土社、2020年)を踏まえてからの、ここ5年の動向のフォローアップとして勉強になる。ノリス『反中絶の極右たち』(明石書店、2025年)とも共鳴する内容。
『アメリカの新右翼─トランプを生み出した思想家たち─』 井上弘貴 | 新潮社
トランプ政権による国家改造の成否に関わらず、リベラル・デモクラシーへの不信感は決定的なものとなっている。左右両極の間で起きた思想戦争の内幕を追いながら、テック右派から宗教保守、ネオナチなどの思想家たちが、なぜリベラルな価
www.shinchosha.co.jp
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米国Gallupの最新の世論調査。
トランプ政権下だとむしろ移民のイメージが向上し、移民に対して寛容で包摂的な政策を求める傾向は今回も。

・移民はアメリカにとって「よいもの」64%(前年)→79%(過去最高) なお、共和党支持者では「よいもの」39%→64%!
・未成年の非正規移民に市民権への道を 81%→85%
・非正規移民に市民権取得の機会を 70%→78%
・非正規滞在者は強制送還すべき 47%→38%

アメリカ世論のバランス感覚というか復元力というか。

news.gallup.com/poll/692522/...
Surge in U.S. Concern About Immigration Has Abated
The percentage of Americans wanting less immigration has dropped by nearly half this year to 30%, with 79% now saying immigration benefits the U.S.
news.gallup.com
浜由樹子『ネオ・ユーラシア主義ー「混迷の大国」ロシアの思想』河出新書 www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784...
ドゥーギンの思想については『現代思想』等でも勉強させてもらってきたけど、こうしてまとまった形で展望できて、とくにパナーリンの思想などを中心に、改めてとても勉強になりました。カルマー『白人になれない白人たち』(彩流社)とあわせ、今日に至る世界秩序史を考えるための必須の手がかりと思います。
ネオ・ユーラシア主義 :浜 由樹子 | 河出書房新社
ネオ・ユーラシア主義 ウクライナ侵攻におけるプーチン・ロシアの思想的根拠として注目を集めた「ネオ・ユーラシア主義」。その見立ては正しいのか。大国の戸惑いを反映する思想の実相を、第一人者が解き明かす。
www.kawade.co.jp
赤根智子『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』 文春新書 books.bunshun.jp/ud/book/num/...
ICCの裁判官・所長としてのここ数年の経験の回顧やご自身の半生を語りながらの、分かりやすいICC入門となっており、同時に日本の果たす役割への期待のメッセージでもあり、広く読まれて欲しい一冊です。
二つの戦争、そして戦後国際秩序の行方は『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』赤根智子 | 文春新書
二つの戦争、そして戦後国際秩序の行方は プーチンとネタニヤフに逮捕状を出し注目を集める国際刑事裁判所。日本人初の所長がその奮闘を通じて未来への責任を語りかける。『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』赤根智子
books.bunshun.jp
越智萌『だれが戦争の後片付けをするのか—戦争後の法と正義』ちくま新書
www.chikumashobo.co.jp/product/9784...
易しい書きぶりでわかりやすいけど、やってることはとんでもなく凄い圧巻の仕事。
『だれが戦争の後片付けをするのか』越智 萌|筑摩書房
筑摩書房『だれが戦争の後片付けをするのか』の書誌情報
www.chikumashobo.co.jp
大木毅『天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」―その限界』角川新書 www.kadokawa.co.jp/product/3221...
『ロンメル』、『グデーリアン』、『独ソ戦』と読んできたけど、こちらも巷間流布してきたイメージをめぐって実証研究に依拠して問い直しすものでとても勉強になりました。 戦前はヴェルサイユ条約への鬱憤からナチの拡張政策を支持しつつも、戦後になると国防軍はナチとは縁がなかったという「神話」を形成するのに大いに役割を果たしていくその生涯に、いろいろ考えさせられるところがあります。
天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界
一般書「天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。大戦を変えた不世出の作戦家の全貌を描く、最新学説に基づく一級の評伝!
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