・俊介が辿った道を喜久雄が辿り、喜久雄が辿った道を俊介が辿り、最後俊介の曽根崎心中で完成する美しさ 足が駄目になっても「それでも やった」俊介も歌舞伎を愛したひとつの命なのです
・東半コンビと半半コンビで二人道成寺の演じ方がひっくり返るのが役者の妙ですね 曽根崎心中も、死のイメージと距離がそれぞれ異なるから 同じ役でも違う色が出る それが映画越しに分かるのが流石
・俊介が辿った道を喜久雄が辿り、喜久雄が辿った道を俊介が辿り、最後俊介の曽根崎心中で完成する美しさ 足が駄目になっても「それでも やった」俊介も歌舞伎を愛したひとつの命なのです
・東半コンビと半半コンビで二人道成寺の演じ方がひっくり返るのが役者の妙ですね 曽根崎心中も、死のイメージと距離がそれぞれ異なるから 同じ役でも違う色が出る それが映画越しに分かるのが流石
・だとしても藤駒綾乃が報われず春江一豊が報われる理由になっていいはずが無いんだよ 女という性 家という血 家父長制の悪
・彰子も彰子で飛び出した後に段々と頭が冷えていく様に胃痛がする 愛した男が己を見ないと分かった時の絶望よ
・喜久雄と歌舞伎の関係性を理解して己を諦めた春江と彰子に対すれば、藤駒は諦めなかった女とも言えるのかもしれない 週刊誌報道の後は考えたくない
・だとしても藤駒綾乃が報われず春江一豊が報われる理由になっていいはずが無いんだよ 女という性 家という血 家父長制の悪
・彰子も彰子で飛び出した後に段々と頭が冷えていく様に胃痛がする 愛した男が己を見ないと分かった時の絶望よ
・喜久雄と歌舞伎の関係性を理解して己を諦めた春江と彰子に対すれば、藤駒は諦めなかった女とも言えるのかもしれない 週刊誌報道の後は考えたくない
・二代目半二郎が事切れる時の「俊坊」がキツすぎる。喜久雄の才能を見初めて育てて、お立ち台も名前もあげて、それは確かに義理人情であるけども、裏に「俊坊の当て馬」「酷評されかねない大一番の代役」「老い先短い身で襲名したいが故の名の払い下げ」と欲が見えるのが 本当に 果てに最後幕切れに求めるのが「俊坊」なのかよ……ギリギリまで俊介を待ち続けた愛があり、だとしても喜久雄は血を分けた子ではないという絶望がまざまざと見せられてしまって 辛い
・二代目半二郎が事切れる時の「俊坊」がキツすぎる。喜久雄の才能を見初めて育てて、お立ち台も名前もあげて、それは確かに義理人情であるけども、裏に「俊坊の当て馬」「酷評されかねない大一番の代役」「老い先短い身で襲名したいが故の名の払い下げ」と欲が見えるのが 本当に 果てに最後幕切れに求めるのが「俊坊」なのかよ……ギリギリまで俊介を待ち続けた愛があり、だとしても喜久雄は血を分けた子ではないという絶望がまざまざと見せられてしまって 辛い