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🎬すきなとこある映画👁️雑感おいとくとこ🎬
ネタバレなし/壁打ち/欧州映画多めかも
いま見たもの/見返したもの/むかし見たもの
同じ映画何回も見ちゃう
古いジャズを聴いてみたいけどどれから手をつけていいのかわからないかたは、ひとまずこの映画のキャストの関連作品から聞いてみてはいかがでしょうか
劇中でバンドメンバー1人1人をサッチモが紹介してくれるので名前の確認はバッチリです!

当時のニューオリンズの街並みやクラブなどのセット、ファッションなどで視覚的な喜びもたっぷり得られるので、ぜひカラーでも見たかったなあという気持ちです
ラストのシーンまでうっとりできる静かな夜にぴったりの映画です🎺
November 11, 2025 at 4:56 AM
ちなみにジャズ、という言葉が劇中出てこないな?と思われるかもしれないのですが、ジャズというジャンルはブルースやラグタイムなどのいろんなジャンルがニューオリンズでガチャっと一緒くたになって生まれたもの(冒頭の弾き語りがブルース/ライブのシーンはラグタイムと捉えるとわかりやすいです)
なのでこの映画は「ジャズの創世記」でもあるんですね

ニューオリンズという小さな街で出会った音楽好きたちが一念発起し大都市シカゴでこの新しい音楽(のちにジャズと呼ばれるもの)を広めようよと旅に出る物語
November 11, 2025 at 4:55 AM
実はこのエンディは有名なジャズシンガーであるビリー・ホリデイが演じているんです(しかも唯一出演した映画だそう)

冒頭のバンドのリーダーはサッチモ=ルイ・アームストロングですし、全編にわたりレジェンドジャズ演奏家が本人役で出ている豪華さが個人的にはこの作品の最大の魅力ですね
(しかもエンディはサッチモのことが好きなんです…良い…)

わたしはクラリネット奏者のバーニー・ビガードが好きでよく聞いていた時期があるので「ウオオ…動いている…」と感激しました
November 11, 2025 at 4:54 AM
お話はシンプルなのですが、この映画はキャストが本当に凄いんですよ…!

冒頭で狭いクラブに置かれたピアノにクチャっと集まり演奏しているバンドの様子はまさに現代のわたしたちが想像する“当時のクラブ”

メラリーがブルースと出会うのが滞在先の屋敷で働くメイドのエンディのピアノでの弾き語り、というのもとても素敵
November 11, 2025 at 4:53 AM
この映画、絶対絶対最後まで見てほしいです
時代は違いますが冒頭の映像や理不尽に警官に押さえつけられるシーンを思い返すと今も悪い意味で地続きなのだなと思ってしまいます

とはいえ潜入捜査もの特有のドキドキ感や70年代のファッションやインテリアなどの視覚的な楽しさも盛りだくさん

社会的な背景に興味はあるけどいきなりドシリアスな映画はちょっと気が重いです…というかたにおすすめです
November 10, 2025 at 10:41 AM
フリップ役のアダム・ドライバーの気さくなニイチャン感もOJ役のヤスペル・ペーコネン(お名前存じ上げなかったけどなんかちょくちょく見る気がする…とおもったけど多分スティーブ・ブシェミに雰囲気似てるからですかね)も身近ないいやつってかんじで応援したくなります

ヒヤヒヤハラハラの命がけの潜入捜査の展開はなんと実話ベース
実名で存命の人物が出てきたりしてオオオ…となります
彼役や団体側の俳優さんたち、仕事とはいえ辛いでしょうな…
November 10, 2025 at 10:40 AM
監督は2000年前後に名作MVを多数生み出したスパイク・リー

映像がスマートかつさりげない遊び心たっぷりで重いテーマをしっかりと伝えつつキャッチーで超軽やかなエンタメに昇華…というか普通にむちゃくちゃおもしろいんですよね

差別野郎を装って白人至上主義団体に入会希望の電話をかけるシーンから話は一気に加速します

入会の面接で実際に幹部と対面すると一発で正体がバレてしまうので、白人警官2人と組んでロンは電話で話す担当・同僚のフリップ(ユダヤ系なのでこっちはこっちでとっても危険)は対面担当になりサポート役のOJとともに喋り方を揃えたり架空の人物像を擦り合わせていきます
November 10, 2025 at 10:39 AM
南部を旅して触れる、普段のニューヨークでは目にしない光景、されない対応
「クラシックを弾く黒人なんて歓迎されない。周りはいわゆるエンターテイナーにしたかったんだ。」という言葉が重い

上流の人たちも農場やモーテルの黒人たちも”仲間”扱いされない
でも”友人”は隣にいてくれる
いつも気高くあろうとするのは一種の自己防衛なのかもしれない
でも鎧を外せる相手がいるのは尊いことなんだと雨の中の告白のシーンで思わされました
November 10, 2025 at 10:31 AM
問題だらけの男ですがこの「気のいい悪ガキ」感のおかげでストレスなく見ることができるのも事実
「ケンタッキーでフライドチキン!」でのやりとりは一瞬ヒヤッとしますが、屈指の名シーンでした最高…
田舎の何もないまっすぐな道を走るターコイズのキャデラックの中での会話が徐々に「友人同士のもの」になっていくのが気持ち良いです
November 10, 2025 at 10:30 AM
上流社会の中で暮らし終始冷静でキリッと紳士的な態度を崩さないシャーリーと、ちょっと悪くてよく喋る良くも悪くも下町っぽい性格のトニーのロードムービーかつバディもの
なので面白くないわけがないのですよ…!

性格も価値観も明らかに真逆、なのですが序盤のダイナーでのやりとりのおかしさに「こいつらあとで仲良くなるな??」とニコニコしてしまいます

トニーの素直な反応や返答がすごくいいんですよね…シャーリーのことを良くも悪くも特別視せず、素直に感心し、素直に反論し、素直に軽口を叩いたりする(時には叱られる)
November 10, 2025 at 10:28 AM
自分が異物かもなってきもちとか鬱屈感って成長過程で馴染ませかたとか擬態のしかたが上手くなってって自覚も薄れたりすることもあるかもしれないけど、結局ほんとは最後まで払拭できないんじゃないのって話でもあった
ただのノスタルジィではなく今なお続く不安
明日からまた生きる恐怖感と自分だけではないのだなという安心感
October 8, 2025 at 4:02 PM
しかも映画のあらすじに触れないでじぶんの生い立ちしか書いてないんだけどこれノー知識で見たほうが迷子感あってより良いと思う
わりとじぶんの生い立ちがどうかで刺さるかよくわかんないなってなるか二分する気もする
でも刺さらなくてもどのシーンも画的にほんとうに美しいので、もうすぐ終わっちゃいますが劇場での鑑賞を強くオススメします
October 8, 2025 at 3:43 PM
あの時に見ていた、夢中になっていたものはなんだったのか、今見返してみたってわかりっこない。
あの時はあれがたしかに必要だったのだろう。でも、しばらく離れている間にきっと他の誤魔化し方を覚えてしまったんだ。

うまいやり過ごし方、まともだと自己暗示をかける方法は無意識に身についていく。自分を容易く騙せるほどに。
ただ、ほんとうにそれだけのことだった。
わたしの奥底にはまだ布団にくるまっているこどもがいる。
今夜それに気づいたからか、劇場を出てもぐずぐずしばらく泣いていたけれど、ほんとうはなんで泣いているのかなんて追求する気になれなかった。
ただ、その感覚を今思い出せてよかったなと思う。
October 8, 2025 at 2:58 PM
「そのことを他人に突き詰められるたびに自分の空っぽさを自覚させられるようで怖い」
漠然とした異物感を自分に感じてはいるが、それが“なにか”なんてわからないし、きっとそこにはなんにもないのかもしれない。
ただ、きっとずっとこのままここにいたら耐えられなくなってしまうことだけはわかる。

「ここにいれば死んでしまう、死因はわからないけれど」
閉塞感から逃れようと他の土地に移ろうが、その原因は土地にないことはわかっている。
October 8, 2025 at 2:57 PM
徐々に夜目に慣れていき、それが怖いものだって気持ちもどこかに行ってしまった。
次第に居心地の良さまで感じるようになった。
でもここまで完璧に特有の気だるさと陶酔感を孕んだ夜の不安感を映像化されてしまうと、目を背けていたものを串刺しにして目の前に出されたような気まずさを感じてしまう。
わたしはいまだに部屋の電気を消して寝られない。
October 8, 2025 at 2:56 PM
大人になるにつれ日が落ちようが月が登ろうがかまわず起き続けていていいんだと気づいた。
深夜に自室に帰るとすぐに暗い照明の中でハンナ・バーベラのアニメをつけた。
ドラ猫大将やジェットソン一家がいる世界でぼんやり突っ立っていればそれで安心できた。
どんなに深夜でも明かりのついているクラブがあった。
一人でいるのに耐えられなければ似たような夜行性の友人たちと朝まで音楽を聴いていればよかった。
October 8, 2025 at 2:55 PM
で、面白かったです
予想以上にダウナーであった

28日後見てたらこれあれだ…始終うっすらと流れている見たくないもの見ないようにしている気まずい空気…トレスポだ…トレインスポッティングだ…!となり、アンダーワールドを聞くために見がちな映画ことトレスポ1作目も見る
ドラッグ映画って軒並み落ち込むんですよね(だが好き)
これ明るい映画なんですけど基本現実逃避しようと足掻き、ひどい現状から抜け出そうと足掻き、なんにもならなくて逃げる話なので…
あとサントラがほんとにすばらしくわたし好み
あと続編で何するつもりなんだ…
続編まだ見てないんですけどしばらく間置いてからだな…
ダニー・ボイルは見ると疲れる
June 23, 2025 at 8:02 AM