偶像崇拝の定義は単に偶像を崇めることではないようで、その中には「強欲」「酒食に耽ること」「傲慢と名誉欲」も含まれるとのことで…サニーは偶像崇拝者だったんだなと

ドラゴンとして見た場合は勇気と決意の象徴なのだけど、怪獣として見る場合はトラブルの前兆であることが多いらしい。でももうすでにトラブルの渦中にいる状態でこれ以上何が起こるというんだろう

ハルコが自分を見て欲しいと思っていた相手はハルコのことを見てくれなかった。それはそいつにとってハルコが醜いから。でも人間に備わってるのって醜さと美しさのどちらかだけなんだろうか。他人の醜さを受けつけない人間は自分の醜さも認められない人間なわけでさ、美しいものしか認めようとしないというのはやっぱりどこか歪んでる。シェイドモンは他人ばかり気にして自分で自分を愛せないハルコの醜さそのものかもしれないけど、受け入れられないままハルコに言われるまま同化することになったシェイドモンはハルコを乗っ取るまではしなかった。それはきっと自分を受け入れて欲しかったんだろうな

さて、コウモリの姿したキロプモンがマコトの前に現れたのはマコトが自分の中にある恐怖を克服したいと思っていたからだろうか。かと言ってキロプモンは勇気のあるデジモンではなくてどちらかといえば遠くから気になる相手の様子を伺ってるような臆病なデジモン。では何故キロプモンと勇気が結びつくのか？それはコウモリが不安や恐怖の象徴として見做されるほどには不気味な生き物だから。そのために勇気が欲しいときにコウモリの夢を見るのだという。でもそんなキロプモンを気持ち悪がらずに友達として受け入れてるんだからマコトに勇気がないわけじゃないんだよね。

バットマンや仮面ライダーナイトみたいだってコメントも見たけど確かにね。ウルヴァモンがウルヴァリンっぽいしナイトキロプモンもヒロイックさがあるよね。

シェイドモン、愛だな…。

英雄は君主や民衆即ち社会に忖度しなきゃ居場所がないけど道化はそうじゃないんでな。逆をいうと世間にむかついたり変な感じがしたりしてもその感情を言葉にすることが許されてるのはそれを風刺や冗談という形で表現する道化だけということ。その存在すら許さず排除してしまう体制というのは民衆にとっては最低限の自由すら保障されないためにひどく窮屈であり、君主は自身に向けられた批判を受け止める気がないので先がない。そうした行き過ぎた抑圧が生むのは反発だけど、それを扇動するのもきっかけを与えてしまうのも他人のために動く英雄ではなく自分のために動く道化。