佐伯氏の仕事は雑誌「風の旅人」の頃から見てきている。日本という物について、こういうスタンスで向き合っていれば、保守を装う首相に熱狂する似非右翼や、あるいはその反対のインテリ型空想グローバリストにはならないはずなんだが。地に足つけて落ち着いて考えたい、自分の居場所については。
佐伯氏の仕事は雑誌「風の旅人」の頃から見てきている。日本という物について、こういうスタンスで向き合っていれば、保守を装う首相に熱狂する似非右翼や、あるいはその反対のインテリ型空想グローバリストにはならないはずなんだが。地に足つけて落ち着いて考えたい、自分の居場所については。
解説でノンフィクションなのか小説なのかわからないとあるが、今回の再読で小説だと思った。アボリジニの伝承文化ソングラインと、自分がそれまで積み重ねて来たノートとの融合のために作られた作品だと思う。結末に至る筆致は鮮やかだけれども、ソングライン自体については実はそれほど深掘りしていない。定住から始まった文明の堕落と、この世界全てを支えていたはずの見えない支柱である、最早見ることも感じることも難しいソングライン。昔読んだ時に感じた希望は今回見えなくて、この星に生きて行く基礎を失った自分の不安だけが残る。
解説でノンフィクションなのか小説なのかわからないとあるが、今回の再読で小説だと思った。アボリジニの伝承文化ソングラインと、自分がそれまで積み重ねて来たノートとの融合のために作られた作品だと思う。結末に至る筆致は鮮やかだけれども、ソングライン自体については実はそれほど深掘りしていない。定住から始まった文明の堕落と、この世界全てを支えていたはずの見えない支柱である、最早見ることも感じることも難しいソングライン。昔読んだ時に感じた希望は今回見えなくて、この星に生きて行く基礎を失った自分の不安だけが残る。
ちなみに、紹介されてる楽曲がほとんどサブスクで聴けるのはありがたい。時代は変わる。
ちなみに、紹介されてる楽曲がほとんどサブスクで聴けるのはありがたい。時代は変わる。
主は唯我独尊ワンマン社長、モーセはパワハラ中間管理職みたいで、聖書の無愛想な語りがなおさら横暴さを際立たせている。恐怖で人を縛る宗教。最も、このあたりは神学やらないとわからないのかもしれないが。
とりあえず次の申命記でモーセ五書、いわゆる律法は終わり。頑張って読む。どうか自分が挫折しませんように。
主は唯我独尊ワンマン社長、モーセはパワハラ中間管理職みたいで、聖書の無愛想な語りがなおさら横暴さを際立たせている。恐怖で人を縛る宗教。最も、このあたりは神学やらないとわからないのかもしれないが。
とりあえず次の申命記でモーセ五書、いわゆる律法は終わり。頑張って読む。どうか自分が挫折しませんように。
今回凄く引っかかったのは下記の一節。
「寄留者があなたの土地に共に住んでいるなら、彼を虐げてはならない。あなたたちのもとに寄留する者をあなたたちのうちの土地に生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい」(レビ記 19.33)
ユダヤ教の「律法」なんだよな、レビ記は。だとしたら今のイスラエル人は全然だめだ。自分達の神の言ったことちゃんと守れや。聖書もう一回ちゃんと読んで、イスラエル人は反省した方がいい。
今回凄く引っかかったのは下記の一節。
「寄留者があなたの土地に共に住んでいるなら、彼を虐げてはならない。あなたたちのもとに寄留する者をあなたたちのうちの土地に生まれた者同様に扱い、自分自身のように愛しなさい」(レビ記 19.33)
ユダヤ教の「律法」なんだよな、レビ記は。だとしたら今のイスラエル人は全然だめだ。自分達の神の言ったことちゃんと守れや。聖書もう一回ちゃんと読んで、イスラエル人は反省した方がいい。
十戒とか出て来たが、奴隷の扱いとかも細かい規定がいろいろあってうんざりする。元々が動乱の時代の処世術的な側面もあったのかもしれない。モーセ五書の残り3冊もこんな感じなんだろうか。
とりあえず、明日から「レビ記」を読む。
十戒とか出て来たが、奴隷の扱いとかも細かい規定がいろいろあってうんざりする。元々が動乱の時代の処世術的な側面もあったのかもしれない。モーセ五書の残り3冊もこんな感じなんだろうか。
とりあえず、明日から「レビ記」を読む。
ただ青山先生についてはめちゃくちゃ考えるところあり。結局千鶴さんのことは最後まで理解できないで終わるけど、こういう人は今もたくさんいる。ウクライナのことを可哀想目線で見ている人とか、自分目線の正義感でしか物言えない人はとても多い。
日本が台湾を統治していた時代の、本当のことを知るために必要な精密な想像力。そういうものをたくさんの人が持てれば、毎年この時期溢れかえる戦争とんでも言説も、少しは減るかもしれない。
ただ青山先生についてはめちゃくちゃ考えるところあり。結局千鶴さんのことは最後まで理解できないで終わるけど、こういう人は今もたくさんいる。ウクライナのことを可哀想目線で見ている人とか、自分目線の正義感でしか物言えない人はとても多い。
日本が台湾を統治していた時代の、本当のことを知るために必要な精密な想像力。そういうものをたくさんの人が持てれば、毎年この時期溢れかえる戦争とんでも言説も、少しは減るかもしれない。
しかし、安吾さんの偉大さは何も変わらない。愛国心、愛郷心から戦争を最後まで懸命に見届け続け、それでもかなり適当に戦争をやり過ごして、戦後は堕落論に結実する安吾世界。今時極右政党が連呼する愛国心と違う安吾さんの愛国心は、巻末所収の「特攻隊に捧ぐ」で明確になる。正直全面賛同はし難いけれども、荒れて行く一方のこの国で生き延びる覚悟は決まる。
勢いで「白痴」まで引っ張り出して読み返した。安吾さんの小説で、これが一番好きだ。
しかし、安吾さんの偉大さは何も変わらない。愛国心、愛郷心から戦争を最後まで懸命に見届け続け、それでもかなり適当に戦争をやり過ごして、戦後は堕落論に結実する安吾世界。今時極右政党が連呼する愛国心と違う安吾さんの愛国心は、巻末所収の「特攻隊に捧ぐ」で明確になる。正直全面賛同はし難いけれども、荒れて行く一方のこの国で生き延びる覚悟は決まる。
勢いで「白痴」まで引っ張り出して読み返した。安吾さんの小説で、これが一番好きだ。
とにかく神が強圧的で、パワハラですらあるし、強制引っ越し命令で移動した人は何人いたんだろう。嫉妬から始まる暴力的シーン多数でかなり面食らったし、創世記の段階から人類には奴隷という存在がいたことはかなりの衝撃。あととにかく女性の存在感は軽い。
次は出エジプト記なんだが、海が割れたりするんだよな。
とにかく神が強圧的で、パワハラですらあるし、強制引っ越し命令で移動した人は何人いたんだろう。嫉妬から始まる暴力的シーン多数でかなり面食らったし、創世記の段階から人類には奴隷という存在がいたことはかなりの衝撃。あととにかく女性の存在感は軽い。
次は出エジプト記なんだが、海が割れたりするんだよな。
未だに世界はこの本の影響で動いているところ大なので、知らないと起こってることの意味がわからなかったりする。アメリカの福音派のドキュメンタリー見て「ヨハネの黙示録」読んだが、読んだところで頭が?でいっぱいになっただけだったんだが。
未だに世界はこの本の影響で動いているところ大なので、知らないと起こってることの意味がわからなかったりする。アメリカの福音派のドキュメンタリー見て「ヨハネの黙示録」読んだが、読んだところで頭が?でいっぱいになっただけだったんだが。