気付かないうちに現代社会の恩恵に呑み込まれてしまっていないか。

気軽になった＝特別感が薄れていないか？
コミュニケーションコストが減った＝いつでも会えると思っていないか？

多くの人は他人をそれなりに思いやれる優しさを持っていると思う。
が、世界が変わる中でなんらかの想いが気付かないうちに侵食されて希薄になっていないか。

出来るようになっていく事が増え続ける昨今で、人間というハードウェアはちゃんと追従していけているのだろうか。
などと思うなど。

僕はこの切り替え点が、携帯及びSNSやインターネットがここまで普及する前のタイミングにあると思う。

駅の掲示板が機能しており、約束当日すらも本当に会えるのかドキドキしていた時代。
今よりも遥かに人と会うのにそれなりのコミュニケーションコスト(事前の擦り合わせや準備、気苦労など)がかかっていたハズだ。

現代はこの辺りの負担がかなり軽減されている。気軽に約束できるし、気軽に会えるようになった時代。
今も尚特別なハレの日ではあると思うが、個人的にはかなりケ寄りになっているとも感じている。

人々の生活が変わる度、このハレの概念は何度も揺らいできた。

昔は祭事に晴れやかな服を着て、(普段は口にできない)餅やお頭付きの魚、酒などを食す日だった。
時代が進み、これらがそこまで特別でもなければ贅沢でもなくなるとハレとケの概念が曖昧になってくる。という次第だ。

したらば、現代人のハレとはなんぞや？
そして今まさにその揺らぎの中に我々はいるのではないか、という疑問が頭に浮かんだ。

日本人の血には、このハレとケの概念が長い歴史を通じて染み付いている。
諸説あるが、元々ケは日常生活を送ることを指しておりネガティブな言葉ではない。この「ケ」が枯渇してしまうことを「ケガレ」と呼びネガティブな状態とは区別されているようだ。(ケガレはハレの祭事を通じて回復するとも言われている)

あまりにもついーよに刻んだ爪痕が強い...w

ちゃんとした回答が返ってきたので一安心。だけど体制的にはしばらく負担が続くんだろうなぁ、全然アテにはしていない。