エクリヲ @11/23文フリ東京/こ-81〜82
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エクリヲ @11/23文フリ東京/こ-81〜82
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【文学フリマ東京41に出店するよ!】
🕙11/23(日)開催
📍東京ビッグサイト
出店名: エクリヲ
ブース: こ-81〜82 (南3-4ホール)

📘文学フリマとは?→https://bunfree.net/attend/
🎫チケット→https://bunfree.net/event/tokyo41/tokyo41_admission
📕イベント詳細→https://bunfree.net/event/tokyo41/
#文学フリマ東京
November 10, 2025 at 1:12 PM
そしてタイムリープが引き起こす因果応報(retribution)もまた、物語を駆動する「Re」の一つです。
『東リべ』の主人公・花垣武道は、「後悔」と「尊敬」と「因果応報」を経由していかに人生を「リベンジ」(revenge)していったのでしょうか。『東リべ』における「Re性」を分析する、高井くららによる論考です。(最終話までのネタバレを含みます)
September 15, 2025 at 12:29 PM
しかし、責任はときにこれらの定義にそぐわない形でも成立します。近年の「中動態」に代表される能動とも受動とも取れない参与のかたちは、責任の条件である、人間の自由意志の絶対的な信頼への疑念を意味しています。いまこそ、新たな責任概念の枠組みを思考する必要があるでしょう。
筆者はM・ハイデガーとH・ヨナスという二人の哲学者を参照することで、「自由が生まれてくる地点」と、「責任の対象」の二点からその定義を再解釈します。それはいかにして責任概念を「私」から解き放つかという試みになるでしょう。戸谷洋志の論考です。
July 22, 2025 at 12:06 PM
冗長性(redundancy)は省略や簡潔さが尊ばれる日々の生活のなかではあまり意識することのない概念ですが、実は多くの役割を果たしています。たとえば伝達内容に齟齬のないよう書かれる重要な書類などにおいて、冗長性はつねに人間の「間違いやすさ」に寄り添っています。
筆者は冗長性が持つ四つの様式を紹介し、その効能を解説したうえで、その欠如がどのような問題を生むかについても思考を広げます。ここでは、コミュニケーションの中で重要視されない身振りや表情のようなノンバーバルな表現が、会話の中でどれだけ重要な役割を担うかが明らかにされます。
July 15, 2025 at 12:34 PM
【第1回人文系リトルプレス市 in ジュンク池袋 開催📚】

この夏、ジュンク堂書店池袋本店さんにて人文系リトルプレスの即売会が開催されます!
普段店頭では置いていない素敵な出版物をぜひ見にきてください🙌

入場無料
8月10日(日)11日(月・祝)12時〜18時
9Fイベントスペースにて
(エクリヲの出店は10日のみ)
   
#人文系リト市
July 15, 2025 at 12:32 PM
『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は、若年層に強く支持されているスマホ用ゲームで、その魅力の一つはキャラの心理や関係性の細やかで綿密な描写です。筆者は本作を読み解く上で「25時、ナイトコードで。」という作中の音楽製作グループの少女たちに注目します。
「ニーゴ」は、他の音楽グループとは雰囲気が異なり、かなり内向的な集団ですが、筆者はこのグループの結成の根幹には「応援=増援(reinforce)」の影響があると考えます。誰しもが「応援」は良いものであると考えますが、「ニーゴ」の物語の中では「応援」は攻撃的なものに変質しています。
June 25, 2025 at 12:27 PM
『#エクリヲ vol.14』特集「Re: 再考」

【特集概要】
――現代は「Re」の時代である。  人々は時代の閉塞感のなかで、自らが常にある周期(cycle)で何かを繰り返していることにかつてなく自覚的になっている。
文化においては、リバイバル、リメイク、リブートなど、過去の栄光を元手にした商売に依存し、新しいものを見出すことに背を向けている。一方政治や経済においても、資源やエネルギーの再生可能性を求める傾向の高まりや、国際的な闘争状況の再開など、「Re」の問題はつきまとう。
June 15, 2025 at 12:35 PM
【#エクリヲ vol.11 発売中】
booth.pm/ja/items/168...

『三体』が起爆点となり、いま中国SFは世界で大きな人気を誇っています。『三体』はどのような構造を持ち、作者の劉慈欣はいかなる思想の下で創作しているのか。それらを詳細に分析することで、現代中国の想像力についての新しい視点が開かれるでしょう。
April 6, 2025 at 12:10 PM
【#エクリヲ vol.11 発売中】
『スーパーマリオブラザーズ』の生みの親である宮本茂はプレイヤーが一目で状況を理解し、何をすべきか把握し、物語を体感できることにこだわりました。背景が左にスクロールすることで自然と右のゴールを目指し、冒険をするマリオに、私たちは感情移入し同一化します。
以降、多くのゲームはプレイヤーに動機を与えて「没入」を促すことに進化を続けていきます。しかし、そのような動機を与えないゲームもまた存在します。『Return of the Obra Dinn』で知られるルーカス・ポープによる作品群では、快楽を欠いた反復的動作にプレイヤーは従事することになります。
March 30, 2025 at 9:24 AM
それらの動詞≒シミュレーションからゲームを考える態度とまた別に「パターン」からゲームを思考することも可能です。例えば「ローグライク」と呼ばれるダンジョン探索型RPGであれば、ダンジョンの自動生成・死ぬと最初からやり直し・ターンベースのコマンド入力などの特徴(パターン)があります。
パターンはソシャゲやJRPGなどにも適用しえます。動詞≒シミュレーション主義が、現実をゲームがシミュレートすると考えます。一方、パターン主義はゲームこそがパターン(現実の見方)を作り出しているのではないか。『エクリヲ vol.11』掲載の松永伸司による論考です。
March 26, 2025 at 12:12 PM
〈インタビュー収録作家〉
『ALTER EGO』大野真樹
『Baba Is You』Arvi Teikari
『KIDS』Mario von Rickenbach & Michael Frei
『The Stanley Parable』『The Beginner’s Guide』Davey Wreden
『The Tearoom』Robert Yang
March 20, 2025 at 12:47 PM
歴史を振り返れば、MTVの開局後、83年にはMJによる「スリラー」、映画『フラッシュダンス』の主題歌である「ホワット・ア・フィーリング 」がリリース。84年にはデュラン・デュランによる「ワイルド・ボーイズ」が流行し、ダンサブルなビートと群舞=パフォーマンスがMVの一つの修辞学を形作ります。
楽曲そのものとは異なる価値を付与する「パフォーマンス」は、MVにおいてどのように機能してきたか――。Arcade Fire、Björk、デス・クリップス、"Harlem Shake"、リル・ナズ・エックス……現在進行形のMVの変遷を辿る小林雅明による『エクリヲ vol.11』掲載論考です。
March 7, 2025 at 12:46 PM
「視覚と聴覚の実験制作 ミュージック×ヴィデオ」特集では、実際に宇多田ヒカルやSuchmosなどのMV政作を手掛ける映像作家・山田健人(yahyel)氏へのインタビューを掲載しています。

「音楽と映像の番い――MVが表現しうるもの」
booth.pm/ja/items/168...

MVには様々な映像表現の実験場としての側面があります。長回しや移動撮影、タイムラプスにドローン撮影――。山田健人はモーショングラフィックスから映像制作を始めた過去がありますが、制作プロセスのなかでアナログなものへの拘りを語り、「あらゆる技術は表現のためのツールの一つ」と言います。
February 8, 2025 at 11:27 AM
『エクリヲ vol.11』では特集「聴覚と視覚の実験制作 ミュージック×ヴィデオ」を掲載しています。
広告としての役割を強く持つ「MV」を、視聴覚表現の一つの実験場とみなし、その表現の可能性を検討していきます。
ecrito.fever.jp/new/vol11/vo...

特集では、1920年代の絶対映画/純粋映画から歴史を総覧する「ミュージックヴィデオ史 1920-2010s」や、MV技法集成「MVエフェクティヴ」を収録。映像作家・山田健人(yahyel)インタビューほか、多数の論考を掲載。

寄稿:荒川徹/松房子/長門洋平/小林雅明/吉田雅史
January 29, 2025 at 12:10 PM
つまり、いつか努力が無駄になってしまいます。しかし作中のキャラクターたちはこれから世界が消えるとしても戦い続けることが「より善い未来」のためにつながると信じ、その命を終わらせます。
その物語は、「努力は無駄にならない」と主人公、そしてプレイヤー(あなた)の背中を押すことでしょう。
こうした祈りの帯が現在の「物語」の在り方なのではないでしょうか。高井くららの論考です。

主人公(プレイヤー)が戦い(プレイし)続ける意味――『Fate/Grand Order』「惑星を統べるもの 黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン」における物語体験
ecrito.fever.jp/new/vol15/vo...
January 26, 2025 at 12:34 PM
体系化、スポーツ化を重んじた日本柔道に対して、ブラジリアン柔術は固有の型を持たず、場所に則した流動的な進化を遂げていきました。そして筆者は体格差に劣る使い手が「倒された」後に寝技で攻勢に出ることがこの武術の特色で、その核心は、「弱さ」の肯定だと説きます。
哲学者ナシーム・ニコラス・タレブの柔軟性の高さに価値を置く「反脆弱」を体現し、「弱いからこそ強い」のがグレイシー柔術なのです。山下研による異色の格闘技評論です。
January 25, 2025 at 10:59 AM
『#エクリヲ vol.15』特集「モダン・ラテン・アメリカ」

「食人思想」はブラジルの芸術運動から生まれた哲学的概念です。本稿ではそれとの我々との「遠さ」を問題にし、筆者は「メシア哲学の危機」というオズヴァウチの論を参照します。
「危機」では新たな母権制度が労働からの開放を促し、ホイジンガが奨励するような「遊び」のなかで想像性を見出す、という論が打ち立てられますが、筆者はそれが資本に対する没頭ではなく倫理的な基準の獲得を生むと考えます。
January 7, 2025 at 11:36 AM
『#エクリヲ vol.15』
特集:モダン・ラテン・アメリカ

ポスト・クリティークにおいて、リタ・フェレスキは批評が無自覚に行うパターナリズムやルーティン化を指摘し、より読解自体に立ち返ることを提案しました。筆者はその実践における困難を、アレゴリー的・経験主義的の2側面から指摘します。
「読者」という個別的体験を取り戻すためのポストクリティーク的読解は、読解から問題の抽出による抽象化を封じてしまい、また一方で自分だけの読みという個別の一回性の体験に縛ってしまいます。筆者はその打開として、ラテン・アメリカの巨匠ボルヘスの「強度」的読解を提案します。
December 19, 2024 at 12:10 PM
『#エクリヲ vol.15』
特集:モダン・ラテン・アメリカ

「ラテンアメリカ映画」とは何でしょうか。グローバル(集団)とローカル(個)を往復しながら様々な形で行われるラテンアメリカ映画の模索を筆者は紹介していきます。60年代頃の「サードシネマ運動」はその先鋒だと言えるでしょう。
映画グループは国外に対して彼ら自身のローカリティを戦略的に提出することを可能にしますが、その一方で集団の中には常にそれを対象化する個が存在し、トマス・グティエレス=アレアやラウル=ルイスのように社会や運動の傍で冷静に描き出す個人作家も存在します。
December 14, 2024 at 12:06 PM
『#エクリヲ vol.15』
特集:モダン・ラテン・アメリカ」

メキシコの作家フエンテスは「ケツァルコアトルからペプシコアトルへ」でラテンアメリカには神話・土着的な時間感覚の上に資本主義・西洋的な時間感覚が折り重なっており、そういった西洋的視点と対峙したのがマジックリアリズムだと言います。
では、どう二つの時間を綜合すればユートピアに到れるのでしょうか。フエンテスの理想を現代的に読み替えると、シンギュラリティに至ることだと東浩紀は言います。実際に科学技術が現実に魔法のように重なる「ミックスドリアリティ」は「マジックリアリズム」と親和性が高く、双子のような思想です。
December 13, 2024 at 12:16 PM
【12/1(日)文学フリマ東京に出展します】
場所はなんとビッグサイト!

8号SF/レフン
9号写真論/アダム・ドライバー
10号一〇年代文化論/A24
11号MV/インディーゲーム
14号Re:(反復)
15号現代ラテンアメリカ
を販売いたします。複数号購入で値引き予定です。

エクリヲブースはこのへん↓です。
広いのでお気を付けてお越しください!
November 14, 2024 at 1:38 PM
【#エクリヲ vol.15発売中!】
特集:モダン・ラテン・アメリカ
ecrito.fever.jp/new/vol15/vo...

コラム:モダン・ラテン・アメリカを知る10の小説/10の映画
マジック・リアリズムやドキュメンタリーで著名なラテンアメリカ文学と映画作品、その先で営まれている「モダン」な作品の行方を探るコラムを収録。
November 13, 2024 at 11:55 AM
【#エクリヲ vol.15発売中!】
特集:モダン・ラテン・アメリカ
ecrito.fever.jp/new/vol15/vo...

ラテン・アメリカで精力的に活動する現代(モダン)クリエイターたちへのメールインタビューを掲載しています。

↓掲載リスト

クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ(映画)
『オオカミの家』など

イグナシオ・アグエロ(映画)
『100人の子供たちが列車を待っている』など

パウリーナ・フローレス(小説)
『恥さらし』など

岡村 淳(ドキュメンタリー)
『リオ フクシマ』など
November 9, 2024 at 1:06 PM
【#エクリヲ vol.15発売中!】
特集:モダン・ラテン・アメリカ
ecrito.fever.jp/new/vol15/vo...

本特集は、「マジックリアリズム」「神話」といったラテン・アメリカのステレオタイプを超えた先にある現代(モダン)で作家たちは何を考えているのか、どのような作品が作られているのかを捉えます。
ラテン・アメリカは日本から遠く、実態や文化の機微を知ることはきわめて困難です。だからこそ、インタビュー、コラム、論考を通してこの地域の諸相に触れることは、我々に異なる視座をもたらすでしょう。
November 6, 2024 at 12:19 PM
ゴダールによる『映画史』が夥しい数の映像、引用によって判読困難であったのに対して、新作『イメージの本』はそれに似たエッセイ映画でありながらも、比較的そのイメージの連鎖が導くものが明瞭です。いわば前者が「逆説のモンタージュ」であるならば、後者では「順接のモンタージュ」が目立ちます。
『イメージの本』の主要なモティーフたる「手」では、たとえば自作『リア王』でウディ・アレン演じる編集者がフィルム片を「手」でモンタージュする様子から、マルコー『クローズド・ヴィジョン』、ジャコメッティの「手」、ブレッソン『ジャンヌ・ダルク裁判』での「手足」へと接合されていきます。
October 22, 2024 at 12:56 PM