潤(不用庵)
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潤(不用庵)
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昔の手紙を読みながら、ときどきお茶を飲んでます。
三井記念美術館で藤原定家の熊野御幸記を見てきた。
展示内の解説パネルでは、近年の「百人一首」研究の知見が反映され、「小倉色紙」の疑義についても触れられていた。
December 19, 2025 at 12:10 PM
いままで手紙にはお香を添えていたけど、最近はだんだんと冷え込んできたので、身体が温まるように茶葉を添えることにした。
December 17, 2025 at 11:55 AM
江戸前期の僧侶 天祐紹杲(てんゆう・じょうこう)の手紙の断簡が筆者不明で売られていた。エヴァの使途サハクィエルみたいな形の花押をしているので、一目見たら忘れられない。

「来年の春には不意に大坂 堺へ赴くつもりなので、その際に会ってお話ししましょう」と伝えている。

ただ本文の筆跡は、天祐の癖(画像3)とは異なるので誰かに代筆してもらったのだろうか。

「中」の縦画や「不圖」の繋がりの線がためらいなくスッと引かれているので、偽物という感じではなさそう。

江月和尚の癖ともちょっと似ていそうなので、もともとは連署状だったのかな。

天祐は案外 偽物が多い人なので、気をつけて検討したい。
December 16, 2025 at 12:18 PM
チェンソーマン レゼ編をようやく観た。ちょうど「二道」について詠んだ和歌があったのを思い出した。

二道をかけしも良しや人もこそ
つらきながらに待ちならいけめ

「あの人が二股を掛けていても仕方がないだろうか。中々会えずつらく思いながらも、あの人も待ち続けているだろう」

喫茶「二道」で待ち続けるデンジの背中を目に焼きつけたレゼの想いとも重なって見えた。

ちなみに、この和歌の添削を頼まれた小堀遠州は「たとえ相手も自分と同じように待つ事を受け入れていたとしても、二股は仕方ないとも思われない」というツッコミを入れている

「たとひ他人もわがごとくに
待うかるヽとも二道ハ
よしともおもハれず候」
December 13, 2025 at 5:31 AM
ちょうど一年前、智忠親王が弟の良尚法親王へ宛てて桂離宮でのお茶会に誘う手紙を買い逃して非常に悔しい思いをしたので、今回はいくぶん雪辱を果たせた思い。

買い逃した手紙の方が断然 内容が良かったけれど、筆跡の観点では、二日酔いの手紙はいかにも文字が乱れていて面白みがある。

「無正躰」の字は、文字通り 正体なさすぎて、なかなか読めなかった。
December 11, 2025 at 11:40 AM
二日酔いで書かれた手紙に縁があるようで、これで四通目になった。
いつもより字が乱れている事があれば、むしろ筆がノッている事もある。

4通のうち、3通が公家・親王。お酒が原因かは分からないけど、三者とも比較的短命だった。

・八条宮智忠親王
・高松宮好仁親王
・近衛信尹
・伊達政宗
December 11, 2025 at 11:26 AM
大正更紗で古帛紗を作るのに、柄の取り方を検討中。切り取り方でけっこう印象が変わるので悩ましい。左右対称にしすぎたり、ピッタリと柄を収めようとすると却って野暮ったくなる。

右側はウンヤ手の古渡更紗。名物裂の復元品。格子柄の中に円紋があるのが特徴で、大正更紗の柄と似通った趣を感じた。
December 9, 2025 at 11:19 AM
今日は、昔の手紙を読む勉強会で発表するため、江戸前期の手紙の現物を持参。近衛家に仕えた寺田無禅が、儒医の黒川道祐へ宛てた手紙。万治年間(1658-1660)の筆。

広島藩主 浅野綱晟からの要望で、九条家が所有する「中殿御会図」の写本を作ることになり、絵を狩野永納が描き写し、詞書を寺田無禅が担当することになった。

黒川道祐は広島藩の儒医で近衛家に出入りしていた事から、無禅に巻物への書写を依頼し、出来上がりの報告として巻物と共に無禅が道祐へ送ったのが今回の手紙。

人前で話す練習も兼ねてのつもりだったけど、手紙が書かれた背景がいまいち伝わり切らなかった様子で、色々と反省点の多い結果に。。。
December 6, 2025 at 1:44 PM
銀座の夕景。
December 6, 2025 at 9:39 AM
宮崎寒雉、親子の鉄瓶。十一代と十二代。

十一代の鉄瓶を親戚の家に持参して、十二代の鉄瓶と見比べさせてもらった。

以前にも見せてもらった事があるけど、実際に道具を買って使ってみると、より物が見えるようになる。

十二代の鉄瓶は本体も蓋も軽く、内側の錆の状態も経年変化の一例として参考になった。
December 3, 2025 at 11:09 AM
久しぶりに楽しいお茶会。終始、楽な気持ちで臨めた。
同じ話題で話せる人がいる。それが何より幸せな事だと感じられた時間だった。
November 30, 2025 at 2:12 PM
寸松庵色紙の料紙。揉み紙に雲母(きら)摺り。侘びと雅の共演。

(経年で胡粉摺りがヒビ割れてきたのかもしれないけど)
November 29, 2025 at 10:16 AM
西行の「鴫立つ沢」ならぬ、「鷺立つ庭」

浄土式庭園に鷺が降り立っていて、何かの隠喩のようだった。
November 28, 2025 at 8:38 AM
これから冬を迎えるのに、早くもいまから夏じたく。

縮の着物に合わせて、麻の襦袢と科布の帯を揃えた。

暑すぎる夏は外に出たくなくなるけど、夏素材のシャリ感が好き。
November 27, 2025 at 10:55 AM
金沢文庫 称名寺のお庭。

蓬左文庫から里帰りした古典籍を見てきた後に立ち寄った。

ベンチに腰掛けながら景色を眺めていたら、カートに子犬を乗せたお婆さんと、にこやかな表情でロボット犬を撫でるお爺さんがいて、未来だと思っていた光景が、すんなりと日常に馴染んでいる事におかしみを感じた。
November 26, 2025 at 6:38 AM
青墨を使った筆を洗ったら、水もほんのりと青みがかった。青墨の黒でも灰色でもない色が好き。
November 25, 2025 at 3:55 PM
今回 縫った帛紗と、十年前に作った数寄屋袋。
どちらも奧田博伸さんが染色した錆び染め風の生地。合わせて作れて良かった。
November 18, 2025 at 6:37 AM
浴衣の余り裂で帛紗づくり。どうにか一本の糸で縫いきれた。長方形が若干ゆがんでしまったけど。
表裏をひっくり返している時が、本当に形になるのか不安になる。
November 16, 2025 at 1:49 PM
鉄瓶の釜肌が美しい。マチエールを感じる。釜にハマる気持ちがわかる気がしてきた(あぶない)
November 14, 2025 at 2:27 PM
ここしばらくずっと、消息のためだけにお金を貯めて使っていたけど、気分が倦むことが多くなってきたので、鉄瓶が届いた日に古裂店を回り、「良いな」と思った丹波布・更紗・縮を気持ちに任せて思い切って買ったら、だいぶ目が開けてきた気がした。

一つの分野を突き詰めるのは大切だけど、もっと周りを見渡した方が心が晴れるな。
November 11, 2025 at 10:59 AM
初めて鉄瓶を買った。あまり詳しくない分野だけど、釜肌や形に目を惹かれた。明治の釜師、十一代 宮崎寒雉の作。真形釜を模した手取釜。ひとりでお茶を楽しむのにちょうど良さそうな小ぶりな大きさ。野点にも使えそう。
November 10, 2025 at 11:39 AM
初めての古民芸もりたさんへ。
古裂を見に行ったつもりが、良い織柄の麻の着物を見掛け、丈もピッタリだったので思わず購入。網代格子の模様何とも粋。夏の楽しみができた。
November 9, 2025 at 11:58 AM
掛軸をお貸しした大寄せの茶会へ。久々の濃茶で軽くハイになる。
November 9, 2025 at 4:51 AM
お気に入りの漆塗りのお椀をなるべく使いたいと思っていたら、すっかり豚汁が日々の定番食に。
芋・肉・根菜たっぷりなので、これ一杯で満足の一汁一食。
November 6, 2025 at 5:44 PM
漆で割れたコップを継ぐ作業をしたら、一日経って身体のあちこちがかゆくなってきた。毎日蕁麻疹の薬を飲んでいるのに。漆は本当に強い。
November 6, 2025 at 5:01 PM