火蛾
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火蛾
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水底から見る景色と
水面に浮かぶ泡沫と
高井戸「喫茶マカボイ」

脱サラしたマスターと奥さんが大工さんと三人で九ヶ月かけて作り上げた店内がすごい(床も窓も階段もロフトもキッチンもぜんぶ!)。
あちこちからもらったり買ってきたりした古い建材で総手作り。知恵と工夫と木で溢れた空間で、DIY哲学と伝手をいっぱい教えてもらいました。

お昼をどこで食べようとマップを眺め、「喫茶マカボイ」と名付ける店はぜったいこだわりあるでしょと選びましたが予想を超えてました。外から中まであちこち説明を聞いて、たっぷりの苦労と工夫を聞いて、西荻の村田商會を紹介されその足で訪れて。
マスター夫婦も私たちも、夫婦の気質と行動力が合っていると幸せだなと思いました。
February 14, 2026 at 12:03 PM
❝人間て馴れ合うと群れ作って対立する生き物でしょ。強制された仲良しこよし、アットホームな職場より、適度な無関心が個人を守って業務を円滑にすんの。相性を推し量る材料は少なければ少ないほどいい❞
❝職場での信頼は友情じゃなくて成果で得る。絶対遅刻しない、 笑顔で挨拶する、 それだけでいいのよ❞

佐岸左岸『ハンケチーフ持って、タイムマシーン待って、ラストシーン黙って、』
February 14, 2026 at 10:51 AM
落ち着ける空間と、美味しいコーヒーと、面白い本とがあったら人生はもう完成してるのでは?
あれも足りないこれも足せるという足し算の幸福よりも、すでに足りているからもっと引けるはずだという引き算の幸福の方が、性に合っているなと思います。
February 14, 2026 at 10:27 AM
初めてのうどん屋に入ったら、店員さんが嬉しさをにじませた微笑みをくれた。
なにかいいことあったのかな? と思うも、目が合うたびに嬉しそう。忘れてるだけで知ってる人なんだろうかと思案してたら、お会計のときに「俳優さんですか?」と言われて腑に落ちた。
そういう嬉しさ。なるほど……

わたしもわりと嬉しくなりがちで、子供が虫を追いかけてはしゃいでるのを眺めるときとか、たぶんだいぶにこにこしている。相手からすると得体のしれなさに恐怖を感じたりもするんだろうな、と思う。好きであれ嫌いであれ過剰な感情はこわい。
だからなぜ嬉しそうなのか、自己開示がだいじですね。
February 6, 2026 at 1:01 PM
PS5『CAIRN』

美しさと危険の隣り合わせ。
いいゲームです。
February 3, 2026 at 10:41 PM
高く険しく余人をよせつけない山をひとりで登る。落ちれば死ぬ、落ちてきても大怪我。そんな岩肌に取り付いて手と足とでよじ登っていく。
そこで見る景色。雲海や暁天、湖面に映る星空、まろき世界。神の御業を感じる。研ぎ澄まされた奇跡だ。
そこで原理が生成される。証明できない確信。原点の想い。

理屈で説明できない超常の神秘体験に対しても人の脳は説明を考えずにおれない。
こんなにも世界が素晴らしいのに、ただ偶然に生じているなんて信じられない。そう叫ぶこころが信じるものを見つける。ビジョンだ。
それはときに輝き、ときに語りかけ、あちこちに現れる。
ひとは誰しも預言者になれる。
February 3, 2026 at 10:36 PM
エンジニア全員分の予算を取ったからがんがんAIコーディングを推進していきたいと会社は言いますが、全部署でやるのは言うほど簡単じゃないはず。
欲張らずに少しずつ導入するといいよねと思いながら「AIコーディングのしんどさとその対策」について書きました。
zenn.dev/firedfly/art...
優秀な新人を3人つけるから生産性3倍にしてねと言われても、むしろ1/3になるのではと思う現場・プロダクトはありますよねぇ。
AIコーディングのしんどさとその対策
zenn.dev
February 1, 2026 at 9:38 AM
「白砂糖には、何か特別に神秘的な意味があるともみなされ、しばしば、精巧な細工ものとして、国王や貴族のパーティーや儀礼にも用いられました。いまの結婚式で使われるウェディング・ケーキもその名残りだという考え方もあります。砂糖が元来はひどく高価なものであったことも、それが神々しくみえ、権威の象徴のようにみえた理由のひとつでしょう」

川北稔『砂糖の世界史』

結婚式に数百万円とか掛けられる人はシャーマンの素養があるんじゃないか。純白のケーキやドレスという装置で「神々しさ」を外挿し、我が物にする才能。
舞台演出にみんなを巻き込んでその渦中でトリップするような……
January 19, 2026 at 12:58 PM
「ほぼ日の學校」
市原武法さん(週刊少年サンデーの元編集長)の授業がよかったです。
1101.com/n/s/school_l...
大損しかない戦場に辞表を抱いて挑むという大企業のサラリーマンからかけ離れた意識がすごい。

「全部の服を脱ぎ捨てる勇気さえあれば何も怖くないんじゃないかと思いますけどね。服を脱ぐというのはその立場であったり持っている肩書きであったり身分であったり。そういうものを失いたくないとか思うと決断や自分の美意識に歪みが生じますから」
school.1101.com/lecture/98?s...
絶体絶命だった週刊少年サンデー ーそこから復活700%を実現した剛腕編集長の覚悟ー市原武法 – ほぼ日の學校・読んで体験 | 市原武法 | ほぼ日
週刊少年サンデーが廃刊の危機に直面していた時に、編集長に就任した市原武法さん。退路を断つために、本誌に衝撃的な宣言文を掲載してから、週刊少年サンデー復活の物語がはじまります。ほぼ日の學校の授業の一部を読みものでお届けしま
1101.com
January 19, 2026 at 11:28 AM
「人間っておもしれえな〜。弟子は能力があるのに馬鹿にされた結果、自分を無能だと思い込んでる。浅草氏は逆境があっても自分を極端に低くとらえず学校のほうを嫌になる。なんか違いがあんのかねえ」

「ここではバカにされないですぞ。例えば金森氏は人の良いところを見つける天才で、普通かどうかとかではなく、長所を見てくれるから、ワシは助かってる」

大童澄瞳『映像研には手を出すな!』
January 18, 2026 at 1:47 AM
「『個性的』過ぎて、普通の企業であれば有望な採用の対象とは考えず、『お祈り』される可能性の高い人が、どんどんSHIFTにはやって来た」
「話がうまくて人当たりがいいとか、見た目がしっかりしているといった特徴と、テスト業務とは何の関係もない」
「ITの知識もテストの能力とは関係がない。『チャットでしか話せない人』も、『居眠りばかりの人』も、テストの効率は異様なほど高かった」

飯山辰之介『SHIFT解剖 究極の人的資本経営』
January 16, 2026 at 12:51 AM
相手に触れるやり方は人によってずいぶんと違う。猫に触ろうとしただけで噛まれる人と、撫でてほしいと猫から寄ってくる人みたく。
ある人はじぶんを誇示するように触れる。またある人は傾聴するように触れる。相手への触れ方には人生の中でどれだけ揺らぎ、傷つき、不安に耐えてきたかが現れる。
人間が手指で感じ取れる凹凸は10nmのオーダー。このレベルの繊細さは意識しては無理で、向き・速度・圧・接触面積を無意識で最適化しないと信号として現れない。
誠実な不安でもってごく微細な反応を通じて対話しようとするか。不実な自信によって意に沿わぬさざなみはすべて雑音として切り捨てるか。
音もなく手は語り、肌がそれを聞く。
January 15, 2026 at 2:54 PM
〈アイデアだってこれと同じことではないだろうか。それは、私たちの意識下で進行するアイデア形成の、 長い、目にみえない一連の心理過程の最終の結実にほかならないのではないか。
もしそうなら、この心理過程は、意識してそれに従ったり、応用したりできるように跡付けてみることができないものだろうか。端的にいえば《アイデアをあなたはどうして手に入れるか》という質問に対する解答として一つの公式なり技術が開発できないだろうか〉

ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』
January 15, 2026 at 1:46 PM
「身体に刻み込まれ記憶されたボキャブラリーは、やがて適切な場面で『口をついて出る』ようにして表出する」
その制御しがたい運動の連続は、ゆがて話者の『言いたいこと』をはるかに超えて意味を紡ぎだす」
「描かれた言葉の軌跡から感じ取れる語り手特有の息遣いを、我々は文体と呼ぶ」

太田充胤『踊るのは新しい体』

現状、生成AIの文章は「文体の不徹底」が目に留まる。大まかには読めるが細部では語彙のレベルや領域、接合部が揃っておらず、それっぽいだけで乱雑なのだ(原理的に仕方ないが、異なる領域の専門用語を混ぜたりする)。
心身に刻み込まれ広がる連想を、吟味した語彙で束ねて貫くひとの文体とは違う。
January 12, 2026 at 10:39 AM
「死、あるいは死者と向き合うということは、未来に開かれ不確定性と可塑性を帯びたわれわれの生に、ひとつの輪郭を与える営みであるといえる。そうだとすれば、死者とどのような形で向き合うかということは、われわれが生きようとする生の内実を、どのようなものにしたいのかという問題に直接的に関わってくるものとなるだろう。したがって、どのような場で、どのような死者たちと向き合うべきかという問いがわれわれに突きつけているのは、実は死者の扱いという操作的問題なのではなく、むしろ、われわれの生そのものの扱いという、生に対する態度決定の問題なのである」

西村明『戦後日本と戦争死者慰霊』
January 8, 2026 at 1:45 AM
「シズメとフルイとは容易に反転する」
「とくに戦争死者の場合、『犬死に』『無駄死に』ということが問題とされ」「遺族やその共同体の成員にとって、その生を全うしたと考えることが困難であったため、シズメが対抗的フルイに転じる可能性はつねにあった」

西村明『戦後日本と戦争死者慰霊』

戦意の高揚(フルイ)と戦意の喪失(シズメ)の間の運動(ダイナミクス)が、個人や集団、そして体制において問題になる。
死者たち……とくに戦争における死者たちをどう慰霊するか。平たく言えば「どう意識操作するか」が歴史的にさまざま議論され試行錯誤されてきた。国立アウシュビッツ=ビルケナウ博物館などもその一例だろう。
January 8, 2026 at 1:42 AM
喜びを欲望し、悲しみを避けるひとの根本的な感情を「自己の存在に固執しようとする努力(コナトゥス)」とスピノザは呼んだ。
律動を刻み、手指で踊り、目線で語る。語尾を震わせ歌い、いまここにいる必然を運命と感じる。全身全霊でそう訴える姿はとても人間らしい。
さらには繰り返しそれを見聞きして自分の心身に写し取った結果、日常にあちこちにそれが顔を出すのも同じ。お互いに響き合わせて「物語」が世界に増幅していく。ライブなんか行ったらそれはそれはすごいんだろう。

……ということを考えながら奥さんの推し動画をリピート再生しています。
m.youtube.com/watch?v=OFAo...
GEMN - Fatal / THE FIRST TAKE
YouTube video by THE FIRST TAKE
m.youtube.com
January 8, 2026 at 1:29 AM
推しのあることの多幸感は日常のはしばしに漏れ出てその人をご機嫌にする。己の美学がほとばしってしまう中二病のエンターテイナーみたいに、サービスと気取りを奏でる楽器になって陽性の雰囲気を振りまくから見てて面白い(声色を作ったり、くるっとターンしたり)。
人生を楽しめるのはそうやって周りを気にせず美学を貫ける人で、アメリカ人みたいにオーバーリアクションで自分も周囲も楽しい。
わたしもよく鼻歌を歌ってたり、踊ってたりするので似たもの夫婦です。そういうところのテンションが合うのもだいじですよね(ご機嫌でいるのを冷笑されたら悲しくなっちゃう)。
January 8, 2026 at 12:32 AM
2000年代は週刊誌が分厚く、連載も多かった。冒険的な作品の余地があって土壌の豊かさになっていた。
日本の人口は2008年がピーク。これからも読者は減り、作者も減る。雑誌が減り、編集者も減る。業界で「食える人」が減れば挑戦できる余裕も減る。土壌が痩せて実りが細り、関与が減れば土壌はなお痩せる。衰退のループだ。
添付画像は作者の死後も続く作品たち。即戦力の中途採用を重んじた分だけ、新卒を採用して育てる余力は減っていく。合理が新陳代謝を鈍らせるわけだ。
一方で衰退は潮目の変わる合図でもある。雑誌が細った分だけニッチなZINEやサイトが増え、静かに磨かれた作品の出てくる気がする。まっすぐ見よう。
January 4, 2026 at 3:40 AM
振り返れば Twitter → X と15年もやっていた。いつも140字みっしり。引き伸ばして埋めることもあれば紙幅が足りないこともあるけれど、文字数ぴったりにできると気持ちいい。
最高の文章を書くのはむずかしいからせめて文字数だけでも帳尻を合わせて完成したつもりになってきたのだろう。でももちろん、それは読み手にとってベストの文字数ではない。ネット配信のドラマが一話ごとに長さが違うみたく、語る内容にぴったりの文字数があるはずだ。
見栄や職人芸よりだいじなこと。地に足ついた文章で、読者にそっと届ける言葉にする。砕けや砕け、なめらかに。煮こめや煮こめ、あじふかく。唱えながらつくるスープ。
January 4, 2026 at 2:22 AM
むずかしい言葉はきもちをいっぱい込められる。言語化しきれないあいまいな思いや、詰めきれない考えも包めた気がする。むずかしく書けば体裁がととのう。えらいひとのセリフを添えればかんぺきだ。背伸びしてすごいことを語った気持ちになる。
でもそれはじぶんの言葉じゃない。体はひとつしかないし、数十年しか過ごしてないし、数百千キロメートルしか歩いてない。実感をもって語れるのはそぼくな言葉、ぐっと身近でせまい範囲だろう。
えらぶって飾ったぶんだけまことは遠ざかる。見えるものも見えなくなるし、伝わるものも伝わらない。だから見栄を捨ててまっすぐ立とう。それでじゅうぶん、まぶしく尊い。地続きにすればすとんと伝わる。
January 4, 2026 at 1:58 AM
湖に浮かぶ
親子のきずな
July 9, 2024 at 5:18 PM
見えるものを信じるなら世界はたやすく歪みもする。見えぬものを信じるなら神霊はそこかしこに宿りもする。
霊水あふるるうちに身を浸し、みどりの窓辺でやまのうたを聴く。山梨県 不動湯。
July 7, 2024 at 11:46 PM
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。
緑の影に清流があって、その音に一晩ひたされていました。体で聞いていると山ぜんたいを覆うものの気配にも感じられ、聖寵充ち満てるとはこういうことか、と思っていました。
たとえ迷蒙でも気持ちの良いことには変わりない
July 7, 2024 at 10:05 PM