語りすぎてしまうものについては沈黙するしかない
November 7, 2025 at 5:27 PM
語りすぎてしまうものについては沈黙するしかない
『現代商業美術全集』全24巻から1920-1930までの昭和モダン広告デザインと看板デザインを再編集して文庫化されたものです。ゆまに書房さんにオンデマンドを頼めば全巻入手できますが、ちょっとした孝和ぐらいの値段なので、手に入りやすい文庫化ものすごくありがたいです。この際全巻文庫化お願いしたいです。クラファンならすぐ集まるはずっ!
November 7, 2025 at 5:23 PM
『現代商業美術全集』全24巻から1920-1930までの昭和モダン広告デザインと看板デザインを再編集して文庫化されたものです。ゆまに書房さんにオンデマンドを頼めば全巻入手できますが、ちょっとした孝和ぐらいの値段なので、手に入りやすい文庫化ものすごくありがたいです。この際全巻文庫化お願いしたいです。クラファンならすぐ集まるはずっ!
感想をAIに聴かせて絵にしてもらいましたw様々な文字が花に変貌して降り注ぐのが肝ですw
November 6, 2025 at 5:08 PM
感想をAIに聴かせて絵にしてもらいましたw様々な文字が花に変貌して降り注ぐのが肝ですw
読物としてとても面白かったです。滅びた古代文字と聞くと思わず「読める読めるぞ!」などと叫んでみたくなるものですが、伝達だけではない文字の力が感じられる厚みのある筆力。世界の多様な文字の90%は絶滅しようとしている今、その文化と記憶と息遣いを文字に内包させ生かし続けることが出来るなら
『絶滅しそうな世界の文字』
ティム ブルックス 著
黒輪篤嗣 訳
河出書房新社
『絶滅しそうな世界の文字』
ティム ブルックス 著
黒輪篤嗣 訳
河出書房新社
November 6, 2025 at 3:56 PM
読物としてとても面白かったです。滅びた古代文字と聞くと思わず「読める読めるぞ!」などと叫んでみたくなるものですが、伝達だけではない文字の力が感じられる厚みのある筆力。世界の多様な文字の90%は絶滅しようとしている今、その文化と記憶と息遣いを文字に内包させ生かし続けることが出来るなら
『絶滅しそうな世界の文字』
ティム ブルックス 著
黒輪篤嗣 訳
河出書房新社
『絶滅しそうな世界の文字』
ティム ブルックス 著
黒輪篤嗣 訳
河出書房新社
山本さんに教えてもらって(煽られて)購入した本でしたがびっくり仰天の面白さでした。この本には杉田玄白が重要な役割を担って登場します。中国で洗練された〈経絡〉の図示と西洋医学における解剖図がどのように出会い合成されていくのかを考察した見事な論考でその結節点に「神経」と言う言葉を生んだ杉田玄白がクローズアップされるのでした。彼はまさに〈神〉の〈経路〉、身体とは相似に存在して機能し続ける精神的な見えないネットワークとして「神経」なる言葉を生み出した。これは比喩的な物語が途方もない経験知の集積と科学的アプローチを繋げるものであると論じます。こんなおもろいとは聞いてないよ〜これはどなたかすぐ翻訳出版して
November 3, 2025 at 5:35 PM
山本さんに教えてもらって(煽られて)購入した本でしたがびっくり仰天の面白さでした。この本には杉田玄白が重要な役割を担って登場します。中国で洗練された〈経絡〉の図示と西洋医学における解剖図がどのように出会い合成されていくのかを考察した見事な論考でその結節点に「神経」と言う言葉を生んだ杉田玄白がクローズアップされるのでした。彼はまさに〈神〉の〈経路〉、身体とは相似に存在して機能し続ける精神的な見えないネットワークとして「神経」なる言葉を生み出した。これは比喩的な物語が途方もない経験知の集積と科学的アプローチを繋げるものであると論じます。こんなおもろいとは聞いてないよ〜これはどなたかすぐ翻訳出版して
和久傳さんの鯛のお寿司がまた食べたいな
November 3, 2025 at 4:49 PM
和久傳さんの鯛のお寿司がまた食べたいな
うちのご飯🍚蓮根と蒟蒻のきんぴら、青紫蘇で和えた漬け鮪、法蓮草と焼き油揚げのおひたし、蟹団子と白菜と占地の汁、実山椒につけた地鶏の焼物と万願寺唐辛子、柴漬け。
October 31, 2025 at 11:32 AM
うちのご飯🍚蓮根と蒟蒻のきんぴら、青紫蘇で和えた漬け鮪、法蓮草と焼き油揚げのおひたし、蟹団子と白菜と占地の汁、実山椒につけた地鶏の焼物と万願寺唐辛子、柴漬け。
【新刊】情報の分類はいかに始まったのか。あらゆる質も量も違う情報を、あくまでフラットに分類して〈索引〉へと繋げていく。古代エジプトの碑文から分類の歴史が始まる。ベネディクト修道会はアリストテレスの語順分類の恩恵に預かった。アラビア語辞書の編纂は当然アルファベット順ではなく主題と論題でカテゴライズされている。だがヘブライ語学者は同時代のキリスト者とほぼ同時期にアルファベット順を採用している。これがラテン語に翻訳されるようになり、いわば語順並列法が前景化してくるのである。面白かった。
October 27, 2025 at 7:03 AM
【新刊】情報の分類はいかに始まったのか。あらゆる質も量も違う情報を、あくまでフラットに分類して〈索引〉へと繋げていく。古代エジプトの碑文から分類の歴史が始まる。ベネディクト修道会はアリストテレスの語順分類の恩恵に預かった。アラビア語辞書の編纂は当然アルファベット順ではなく主題と論題でカテゴライズされている。だがヘブライ語学者は同時代のキリスト者とほぼ同時期にアルファベット順を採用している。これがラテン語に翻訳されるようになり、いわば語順並列法が前景化してくるのである。面白かった。
かつて金子國義の家にヴィスコンティの『ベニスに死す』の衣装があった。あれを夜の黒鳥のように纏う青年タジオを演じたビョルン・アンドレセンが亡くなった。ヴィスコンティの衣装係から直接譲り受けたもので、無数の切花を庭に埋め直してもてなし、お気に入りの少女の絵を持たせた返礼に贈られたものだ。見せてもらった時そのズボンの細さに驚愕したものだった。私はあれの10倍は必要である。
October 27, 2025 at 6:25 AM
かつて金子國義の家にヴィスコンティの『ベニスに死す』の衣装があった。あれを夜の黒鳥のように纏う青年タジオを演じたビョルン・アンドレセンが亡くなった。ヴィスコンティの衣装係から直接譲り受けたもので、無数の切花を庭に埋め直してもてなし、お気に入りの少女の絵を持たせた返礼に贈られたものだ。見せてもらった時そのズボンの細さに驚愕したものだった。私はあれの10倍は必要である。
【Mémoire】1997年の〈普及版〉が入手できなかったが、なんと2023年に復刊してくれていた。これは西洋の星座とは別に成立した中国の星座の歴史を時代ごとに著した屈指の名著。全ての中国星座の名前を語義から解説し、天文学に照らして3000年に及ぶ星座の数や星座の基準となる距星の赤道上の位置の変移まで示す。仏教書、陰陽道、日本の古典にも影響を及ぼした中国の星座の全容がこの一冊でよくわかる。この一冊でどれほど教えてもらったことかわからない。
October 27, 2025 at 5:40 AM
【Mémoire】1997年の〈普及版〉が入手できなかったが、なんと2023年に復刊してくれていた。これは西洋の星座とは別に成立した中国の星座の歴史を時代ごとに著した屈指の名著。全ての中国星座の名前を語義から解説し、天文学に照らして3000年に及ぶ星座の数や星座の基準となる距星の赤道上の位置の変移まで示す。仏教書、陰陽道、日本の古典にも影響を及ぼした中国の星座の全容がこの一冊でよくわかる。この一冊でどれほど教えてもらったことかわからない。
ジェシカ・ルーのWoodland Wardensが好きすぎて並べたり飾ったりして楽しむ
October 25, 2025 at 9:35 AM
ジェシカ・ルーのWoodland Wardensが好きすぎて並べたり飾ったりして楽しむ
面白かった。おそらく半分も理解していないのだけれど、洞さんの回答で圏論のあの矢印の意味がなんとなくつかめたし、大塚さんの『人文系の研究者による圏論の活用とは』も大いに触発された。対象によって、位相の関係を記述する時に許される操作の域を示していくことで、対象の何に目掛けるかが定まる。
『数学セミナー』11月号2025年
特集 圏論の質問箱
日本評論社
『数学セミナー』11月号2025年
特集 圏論の質問箱
日本評論社
October 22, 2025 at 3:59 PM
面白かった。おそらく半分も理解していないのだけれど、洞さんの回答で圏論のあの矢印の意味がなんとなくつかめたし、大塚さんの『人文系の研究者による圏論の活用とは』も大いに触発された。対象によって、位相の関係を記述する時に許される操作の域を示していくことで、対象の何に目掛けるかが定まる。
『数学セミナー』11月号2025年
特集 圏論の質問箱
日本評論社
『数学セミナー』11月号2025年
特集 圏論の質問箱
日本評論社
弟の誕生日に『カンデル神経学』あげたら誕生日にくれたのでした。利尻昆布のお風呂でゆらゆらしていただきます。
October 20, 2025 at 1:31 PM
弟の誕生日に『カンデル神経学』あげたら誕生日にくれたのでした。利尻昆布のお風呂でゆらゆらしていただきます。
全頁を一頁づつ紹介する要約までついています。またこの書物が優れているのは16世紀の航海術全般にわたって豊富な図版を用いて詳しい解説が併載され、このファクシミリ版の位置付けや価値が存分に研究されているところです。古い航海術についての書物は随分読みましたが、このように当時使われていた実物の書物を元に具体的に解説されたものはほとんどありませんでした。文学や歴史記述において想像で補って読んでいたところがやっと具体化されていきます。いかにして海を目指したのか。どのように舵をとりまだ見ぬ地へ船を進めたのか。この写本から、その姿が浮かびあがってくるでしょう。
October 12, 2025 at 3:26 AM
全頁を一頁づつ紹介する要約までついています。またこの書物が優れているのは16世紀の航海術全般にわたって豊富な図版を用いて詳しい解説が併載され、このファクシミリ版の位置付けや価値が存分に研究されているところです。古い航海術についての書物は随分読みましたが、このように当時使われていた実物の書物を元に具体的に解説されたものはほとんどありませんでした。文学や歴史記述において想像で補って読んでいたところがやっと具体化されていきます。いかにして海を目指したのか。どのように舵をとりまだ見ぬ地へ船を進めたのか。この写本から、その姿が浮かびあがってくるでしょう。
【新刊】モネが少年時代を過ごして、その海を描き『印象・日の出』と名付けたフランス北西部の港街ルアーブルは、開港して500年が経ちました。それを記念して、この地で生まれた16世紀の海軍パイロット、ジャック・デヴォーが著した歴史的な書物が詳細な解説とファクシミリ版の合本で出版されました。それはその後『船乗りのための百科事典』とも呼ばれ16世紀の世界航路を広げていく大きな役割を担いました。アストロラーベ、大西洋の航海海図、日中潮汐の表、占星術図、太陽高度測定など当時の天文学や海洋学の科学的情報を集めて総合的に航海術を導いて行くものでした。この完全なファクシミリ版を手に取ることができます。
October 12, 2025 at 3:24 AM
【新刊】モネが少年時代を過ごして、その海を描き『印象・日の出』と名付けたフランス北西部の港街ルアーブルは、開港して500年が経ちました。それを記念して、この地で生まれた16世紀の海軍パイロット、ジャック・デヴォーが著した歴史的な書物が詳細な解説とファクシミリ版の合本で出版されました。それはその後『船乗りのための百科事典』とも呼ばれ16世紀の世界航路を広げていく大きな役割を担いました。アストロラーベ、大西洋の航海海図、日中潮汐の表、占星術図、太陽高度測定など当時の天文学や海洋学の科学的情報を集めて総合的に航海術を導いて行くものでした。この完全なファクシミリ版を手に取ることができます。
科学哲学はいまだに科学から誤解されることもあるが、本書は広い読者に向けて基礎的なことから書かれることで、むしろ科学哲学の役割を明瞭に示すものになった。科学としての記述を哲学史において交換することで、いわばそのたえざる変換の上に〈本性〉は浮かび上がるのである。
『物理学の哲学入門I 空間と時間』
ティム・モードリン 著
ジミー・エイムズ 監訳
谷村省吾 解説
勁草書房
『物理学の哲学入門I 空間と時間』
ティム・モードリン 著
ジミー・エイムズ 監訳
谷村省吾 解説
勁草書房
October 8, 2025 at 2:49 AM
科学哲学はいまだに科学から誤解されることもあるが、本書は広い読者に向けて基礎的なことから書かれることで、むしろ科学哲学の役割を明瞭に示すものになった。科学としての記述を哲学史において交換することで、いわばそのたえざる変換の上に〈本性〉は浮かび上がるのである。
『物理学の哲学入門I 空間と時間』
ティム・モードリン 著
ジミー・エイムズ 監訳
谷村省吾 解説
勁草書房
『物理学の哲学入門I 空間と時間』
ティム・モードリン 著
ジミー・エイムズ 監訳
谷村省吾 解説
勁草書房
【新刊】若い研究者達が議論によって調整することで成し得た深い解釈の網目を感じるような訳文である。物理学からの応答もあり哲学史と物理学を分離して照応するのではなく、双方のアプローチが絡み合い交通しながら空間と時間に関する像を歴史的に結んでいる。特にライプニッツとクラークの書簡のやり取りを基軸とした哲学史上の有名な議論は物理学においても問題を投げかけ続ける重要なもので本書において詳解されておりその効力の強度を感じた。一見オーソドックスに思える相対性理論の解説も時空がミンコフスキー幾何学を満たすように描かれている。私が最もユニークに感じた議論は「測定の物理学」だった。以下に続く。
October 8, 2025 at 2:10 AM
【新刊】若い研究者達が議論によって調整することで成し得た深い解釈の網目を感じるような訳文である。物理学からの応答もあり哲学史と物理学を分離して照応するのではなく、双方のアプローチが絡み合い交通しながら空間と時間に関する像を歴史的に結んでいる。特にライプニッツとクラークの書簡のやり取りを基軸とした哲学史上の有名な議論は物理学においても問題を投げかけ続ける重要なもので本書において詳解されておりその効力の強度を感じた。一見オーソドックスに思える相対性理論の解説も時空がミンコフスキー幾何学を満たすように描かれている。私が最もユニークに感じた議論は「測定の物理学」だった。以下に続く。
新版で戻ってきてくれた!これは本当によくできててファーストコンタクト系では絶対欠かせない作品です。
September 28, 2025 at 3:47 AM
新版で戻ってきてくれた!これは本当によくできててファーストコンタクト系では絶対欠かせない作品です。
さすがのアンテナ👍旅行の面白いところはこういう小粒なのピリッととくる山椒のようなご当地本に出会えるところなんですよね。そういえばこの間北海道でこんなの仕入れてきました。アイヌ語の地名解説が存外面白く、場所の引力に引き寄せられる言葉について考えさせられました。
September 26, 2025 at 8:13 PM
さすがのアンテナ👍旅行の面白いところはこういう小粒なのピリッととくる山椒のようなご当地本に出会えるところなんですよね。そういえばこの間北海道でこんなの仕入れてきました。アイヌ語の地名解説が存外面白く、場所の引力に引き寄せられる言葉について考えさせられました。
以前旅先でキリシタン文化のシリーズだけ買い集めたのですよ。これ教科書みたいなレイアウトですごくわかりやすくて写真資料豊富で全号買い揃えようかな…
September 26, 2025 at 12:18 PM
以前旅先でキリシタン文化のシリーズだけ買い集めたのですよ。これ教科書みたいなレイアウトですごくわかりやすくて写真資料豊富で全号買い揃えようかな…
わたくしもウチの『空海全集』と『最澄全集』並べて結界作りたいと思ったけど今はここにいるので無理
September 17, 2025 at 2:52 PM
わたくしもウチの『空海全集』と『最澄全集』並べて結界作りたいと思ったけど今はここにいるので無理