有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信/芦辺拓/綾辻行人
その意味では最初に期待したのとちょっと違った。
年齢も性別も違うバディもので、世代間ラブストーリーにもなる。
ヘスの方が常に正論みたいに描かれるのに、個人的にはちょっとうなずけないところもあったんだけど、ハードボイルドもの主人公の新旧タイプの世代交代譚、という見方もできるかも。
その意味では最初に期待したのとちょっと違った。
年齢も性別も違うバディもので、世代間ラブストーリーにもなる。
ヘスの方が常に正論みたいに描かれるのに、個人的にはちょっとうなずけないところもあったんだけど、ハードボイルドもの主人公の新旧タイプの世代交代譚、という見方もできるかも。
ミステリが読みたい人にはちょっと地味で、普通に感動したい人にはむしろ邪魔な要素と思えるかもしれないけれど、上品な薄味みたいなうまさがある。
(2020年11月12日読了)
yay.space/post/542741807
#読書
#交換日記
#連作短編集
ミステリが読みたい人にはちょっと地味で、普通に感動したい人にはむしろ邪魔な要素と思えるかもしれないけれど、上品な薄味みたいなうまさがある。
(2020年11月12日読了)
yay.space/post/542741807
#読書
#交換日記
#連作短編集
yay.space/post/542591741
#読書
#大正箱娘シリーズ
yay.space/post/542591741
#読書
#大正箱娘シリーズ
それでも終盤で火村が述懐するように、ありふれているようで奇妙な事件。
火村ものの長編で一番好きかもしれない。
(2023年6月7日読了)
yay.space/user/322
#読書
#火村英生シリーズ
#クローズドサークル
それでも終盤で火村が述懐するように、ありふれているようで奇妙な事件。
火村ものの長編で一番好きかもしれない。
(2023年6月7日読了)
yay.space/user/322
#読書
#火村英生シリーズ
#クローズドサークル
火村シリーズではこれが唯一の孤島ものとなるのかな。
パラレルな江神シリーズは毎回クローズドサークルものなので、ちょっと意外でもあるけれど、むしろ両シリーズの差別化の意味もあるのか。
まだ若い妻を失い世をはかなんだ風な文学者とその信奉者たちの会合に秘めた目的はあるのか。
場違いなようにも思える幼いふたりの子供はなぜこの場に連れて来られ、大人たちはなぜ彼らの希望に従順に従うのか。
眼目となる殺人事件の発生までちょっと長いんだけど、烏が乱舞する孤島の雰囲気と、さまざまな興味にぐっと引き込まれる。
火村シリーズではこれが唯一の孤島ものとなるのかな。
パラレルな江神シリーズは毎回クローズドサークルものなので、ちょっと意外でもあるけれど、むしろ両シリーズの差別化の意味もあるのか。
まだ若い妻を失い世をはかなんだ風な文学者とその信奉者たちの会合に秘めた目的はあるのか。
場違いなようにも思える幼いふたりの子供はなぜこの場に連れて来られ、大人たちはなぜ彼らの希望に従順に従うのか。
眼目となる殺人事件の発生までちょっと長いんだけど、烏が乱舞する孤島の雰囲気と、さまざまな興味にぐっと引き込まれる。
ナポレオン戦争を多少なりと知っていると、「え、そこをそんなにはしょっちゃうの?」や「○○やらないんかい!」となるところはあるんだけど、3時間弱でさくさく読みきれるお手軽感。
イギリス海軍好きとしては、レオナの終生のライバルっぽく登場したネルソンことネルの出番があんまりないのが残念なんだけど(○○やらなかったから!)、それは続刊に期待しろということなのかな。
(2021年12月12日読了)
yay.space/post/542395521
#読書
#歴史改変
#ナポレオン戦争
ナポレオン戦争を多少なりと知っていると、「え、そこをそんなにはしょっちゃうの?」や「○○やらないんかい!」となるところはあるんだけど、3時間弱でさくさく読みきれるお手軽感。
イギリス海軍好きとしては、レオナの終生のライバルっぽく登場したネルソンことネルの出番があんまりないのが残念なんだけど(○○やらなかったから!)、それは続刊に期待しろということなのかな。
(2021年12月12日読了)
yay.space/post/542395521
#読書
#歴史改変
#ナポレオン戦争
第二章に出てきた、同じように引き裂かれては追いかけることになった女性カップルもいい。
(2022年9月19日読了)
yay.space/group/2953/i...
#読書
#異世界転移
#特殊設定系ミステリ
第二章に出てきた、同じように引き裂かれては追いかけることになった女性カップルもいい。
(2022年9月19日読了)
yay.space/group/2953/i...
#読書
#異世界転移
#特殊設定系ミステリ
誰もが念動力を使える世界と、人が死なない、一度死んでも実体を持った一種の幽霊として戻ってこられる不死の世界の話、二編を収録。
食事の仕方や楽器の進化、殺人など犯罪への倫理観や処罰方法などが大きく違う異世界描写がまず面白い。
そんな世界に迷い混んで事件に巻き込まれることになる要たちの、事件の解決の仕方がまた詐欺師らしく搦め手で、必ずしも読んでスカッとする結末でもないのはあるんだけど、それはそれで読ませる。
誰もが念動力を使える世界と、人が死なない、一度死んでも実体を持った一種の幽霊として戻ってこられる不死の世界の話、二編を収録。
食事の仕方や楽器の進化、殺人など犯罪への倫理観や処罰方法などが大きく違う異世界描写がまず面白い。
そんな世界に迷い混んで事件に巻き込まれることになる要たちの、事件の解決の仕方がまた詐欺師らしく搦め手で、必ずしも読んでスカッとする結末でもないのはあるんだけど、それはそれで読ませる。
(2024年5月6日読了)
yay.space/user/322
#読書
#Gシリーズ
(2024年5月6日読了)
yay.space/user/322
#読書
#Gシリーズ
失踪した在野の研究者、その邸宅に来客が集まった夜に起こる殺人。
前作「χの悲劇」同様、エラリー・クイーンのあの名作のオマージュ色が強い作で、そちらを既読だと次の展開が薄々読めてしまうというのはあるんだけど、そこはこの作者のこと、ただのオマージュ、ただの本格ミステリでは終わらない。
まさにその「ただのオマージュ」「ただの本格ミステリ」の方をこそ読みたい人には、肩透かしというか煙に巻かれたというか、馬鹿にされたような読み味かもしれない。
失踪した在野の研究者、その邸宅に来客が集まった夜に起こる殺人。
前作「χの悲劇」同様、エラリー・クイーンのあの名作のオマージュ色が強い作で、そちらを既読だと次の展開が薄々読めてしまうというのはあるんだけど、そこはこの作者のこと、ただのオマージュ、ただの本格ミステリでは終わらない。
まさにその「ただのオマージュ」「ただの本格ミステリ」の方をこそ読みたい人には、肩透かしというか煙に巻かれたというか、馬鹿にされたような読み味かもしれない。
けしてマイナーということはないはずだけど、100メートルやマラソンのような花形とはやっぱり違う、棒高跳という競技。
国内にポールを作ってるメーカーのないことや、それゆえの苦労話などなど、これで初めて知ったことも多かった。
犬飼がちょっと刺々しいところを見せる以外、悪人はひとりも出てこないんだけど、けして爽やかで清々しいばかりではないスポーツ小説。
主人公の御子柴、一筋縄ではいかない内面を抱えた犬飼、重度の陸上オタクの綿貫P、棒高跳ポールの国産化、競技人口増を目指す研究者の狐塚翠、と誰でも誰かしら思い入れできる登場人物がいるんじゃないかと思う。
けしてマイナーということはないはずだけど、100メートルやマラソンのような花形とはやっぱり違う、棒高跳という競技。
国内にポールを作ってるメーカーのないことや、それゆえの苦労話などなど、これで初めて知ったことも多かった。
犬飼がちょっと刺々しいところを見せる以外、悪人はひとりも出てこないんだけど、けして爽やかで清々しいばかりではないスポーツ小説。
主人公の御子柴、一筋縄ではいかない内面を抱えた犬飼、重度の陸上オタクの綿貫P、棒高跳ポールの国産化、競技人口増を目指す研究者の狐塚翠、と誰でも誰かしら思い入れできる登場人物がいるんじゃないかと思う。
そんな作中作への「僕」の突っ込みやアンナの弁明は、ミステリあるあるネタみたいで、ファンには苦笑もの。
「ミステリの持つ構造的な問題点がー」とかの意識高い議論にはならないのは、この作者らしいか。
「放課後はミステリとともに」とかでも舞台になる恋ヶ窪学園が舞台なのもファンには嬉しかったけど、名前だけちらりとでも良かったので、霧ヶ峰涼にも登場して欲しかったな。
そんな作中作への「僕」の突っ込みやアンナの弁明は、ミステリあるあるネタみたいで、ファンには苦笑もの。
「ミステリの持つ構造的な問題点がー」とかの意識高い議論にはならないのは、この作者らしいか。
「放課後はミステリとともに」とかでも舞台になる恋ヶ窪学園が舞台なのもファンには嬉しかったけど、名前だけちらりとでも良かったので、霧ヶ峰涼にも登場して欲しかったな。
ジェマの母親が病気に倒れ、父親との確執が描かれ、キンケイドとの関係に大きな転機もやってくる。
1作6~7時間強のやや厚めの翻訳ものということで、なかなかさくさく次へは読み進めないでいるのだけど、これからも楽しみ。
(2021年5月2日読了)
yay.space/user/322
#読書
#警察小説
#ジェマとキンケイドシリーズ
ジェマの母親が病気に倒れ、父親との確執が描かれ、キンケイドとの関係に大きな転機もやってくる。
1作6~7時間強のやや厚めの翻訳ものということで、なかなかさくさく次へは読み進めないでいるのだけど、これからも楽しみ。
(2021年5月2日読了)
yay.space/user/322
#読書
#警察小説
#ジェマとキンケイドシリーズ