一応指摘があれば、ある度に校正・修正等を行っております

コメントはちゃんと読んでいるのでDM凸は控えて頂けると助かります。
見知らぬ人に凸されるのはちゃんと怖いです

10月28日のルーキーランキング30位に入っていたみたいです。
ありがとうございます。

俺と主の、たった一つの約束事。
「……ふぅ、これでよしっと」
主は、自分が死んだらお気に入りの場所で寝るんだ。
そう言って、朗らかに笑っていた。
主が眠る箱を、約束の場所に埋める。

「……おやすみ、主。この約束の場所から、また主の冒険が始まるんだね」

その時は、また俺を………____

人の気配が無く、放棄された列車の跡が残るその場所は……主の唯一の拠り所だったと、初めて現代遠征に2人で来た時に教えてくれた。
「……ぁ」
浜辺に落ちていた麦わら帽子。それを誰かが拾って、此方に向けて笑っていた。
「見てみて、加州！似合うでしょ！夏って感じでいいよね！」
ピースサインをして、こちらに向けて彼女は笑っている。
瞬きをすれば、そこに彼女は……
「……もう。嘘はこれっきりだよ？主」
主たる彼女は、よく小さくて可愛い嘘を付いて燭台切や長谷部を困らせていた。
燭台切は「もう、しっかりしてよね！」って呆れてたっけ。

「うーん、現代遠征に来るのも久しぶりだなー」
永らく近侍を務める身にして、主の引き籠もりの癖も相俟って自分が現代遠征に来る事は中々無かった。
「都内の市街地なんだから人が混んでる。……はぐれないでね、主」
「もう、私は成人したんだよ？メタルスライムみたいにはぐれないよ、加州」
主はゲームが好きだ。生まれた村から旅に出て、紆余曲折を経て魔王を倒す勇者の物語。
主は、冒険が大好きな心を忘れない人。それが、俺の主へ向ける印象。
空は快晴で、雲一つ無かった。市街地から外れてたどり着いたその場所は、海が良く見える主のお気に入りの場所。

主「ねえ肥前くん、そろそろ左腕返してくれないかな」
肥前「贄に使ったんだから無理に決まってるだろ」
主「私左利きなのに～」
肥前「……知ってる。器用だもんなあんた」
主「肥前くんに可愛いねって撫でられないじゃん」
肥前「……」
主「なんで無言で顔撫でるの」

鶴丸「なんで俺も正座させられてるんだ！？」
長義「当たり前だろう。生徒に加担するな」
鶴丸「高難易度なんだからしょうがないだろ！」
獅子王「マルチ必須なんだぞ！」
伽羅「………(喧しい)」

朝尊「ふむ、このゲームの◆●◆のクエストの事かい？それなら___」
肥前「やめてくれ先生」