君塚
banner
kimitsuka.bsky.social
君塚
@kimitsuka.bsky.social
本の感想など。ミステリ・ホラー・SF中心に雑多。たまに映画の話、ゲームの話、飯の話。
雑文: https://sizu.me/kimitsuka
逆張りして読んでこなかった作家の作品を読んでいく月間。面白かった。売れている作品はちゃんと読んだほうがいい。
逆張りして読んでこなかった作家の作品を読んでいく月間|君塚
5,498字
sizu.me
December 19, 2025 at 9:21 AM
読んでる小説に、人類史でもっとも人命を奪ってきた武器は拳銃だっていう記述があったんだけど、これって妥当な推測なんかな。
December 19, 2025 at 12:05 AM
RPミュートぐらいはあると嬉しいなぁとずっと思ってる。ブルスカ。
December 18, 2025 at 1:42 PM
「緋色の研究」コナン・ドイル #読了
ワトスンとホームズの出会いから始まる第一作。開幕から凄い勢いで属性が盛られていく名探偵。長身、驚異的な観察眼、極端に偏った熱意と知識、武道の心得、ヴァイオリンを嗜む、探偵術を褒めると照れる。にわか知識でも知ってたものから意外だったものまで様々で楽しい。ホームズの魅力を詰め込みながら、内容は推理劇のほかにも軽快な会話あり、アクションあり、たっぷり尺を使った背景描写ありで面白かった。シリーズに繋がるような締めも印象的。
『緋色の研究』 コナン・ドイル、延原謙/訳 | 新潮社
文学の知識─皆無、哲学の知識─皆無。毒物に通暁し、古今の犯罪を知悉し、ヴァイオリンを巧みに奏する特異な人物シャーロック・ホームズが初めて世に出た、探偵小説の記念碑的作品。ワトスンとホームズの出会いから、空家で発見された外
www.shinchosha.co.jp
December 18, 2025 at 12:34 PM
爪切り買い替えたらめっちゃQOL上がった。ノーストレス。
December 17, 2025 at 8:01 PM
十三機兵防衛圏やろうかなぁ。年末年始。
December 16, 2025 at 11:14 PM
「何者」朝井リョウ #読了
人によっては劇薬になりそうな恐ろしい小説だった。動悸がしてきた。就活対策のため集まるようになった若者たち、不安定な時期の関係性の中で自己と向き合う彼らの就職活動。就職活動という特異なイベントを扱った作品は様々にあれど、本作が描き出している彼らの内面はあまりに質感がある。焦燥感、妬み、苛立ちといったネガティブな感情が隙間から僅かに漏れ出すような言葉が紡がれていく。また、その中でSNSも本作のテーマにおいて効果的に使われていた。あの時期にあった痛ましさを思い起こさせ、同時にそれが本当にすべて過去のものなのかが一人ひとりに突きつけられる。自傷行為のような読書だった。
『何者』 朝井リョウ | 新潮社
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対
www.shinchosha.co.jp
December 16, 2025 at 2:12 PM
「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦 #読了
世界を研究する少年のSF。少年に「少年」と呼びかけるお姉さんが出てくる。やったぜ。かわいいペンギンもいっぱい出てくる。良い小説だった。少年は少年なので、どれだけ聡くてもエネルギーがあっても、その世界には限界がある。わからないこともままならないこともたくさんあって、それでも謎を追いかける少年の記録は時に微笑ましく時に切ない。他方、世界の果てを求める試みは、我々に置き換えると科学的な営みそのものであるとも言える。探求に関する父親の言葉は示唆に富む。
ペンギン・ハイウェイ 森見 登美彦(著) - KADOKAWA
小学4年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんが関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。未知と出会うことの驚きに満ちた長編小… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
December 15, 2025 at 1:43 AM
同じ読み方で漢字が違う登場人物が多量に出てきて、読むのに苦労する人とそうでもない人に分かれそうだなと思った。読む時に文字を視覚として直接捉えるか、音に変換して捉えるかみたいな。あとオーディブルはどうにもならなさそう。
December 13, 2025 at 1:59 PM
「厭魅の如き憑くもの」三津田信三 #読了
刀城言耶シリーズ一作目。面白すぎて来年はシリーズ全部読もうと決めた。さっき。民俗学ホラーと本格ミステリの楽しい部分が詰まっている。私はこういうホラーが好きだし、こういうミステリが大好き。憑き物を主題に、現実と非現実の境界にあるような山深い村で起こる怪死事件、とそこにのこのこ紛れ込む怪奇幻想作家。多量の民俗学的な蘊蓄を交えながら世界観と事件の経緯が書き込まれていき、それがミステリ部分の土台にもなっているという構成が素晴らしい。悍ましい現象の描写もいちいち雰囲気があってとても良かった。
『厭魅の如き憑くもの』(三津田 信三) 製品詳細 講談社
戦慄の本格ホラー推理!山深い村に蔓延る恐怖の連続! 神々櫛(かがぐし)村。谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。本格ミステリーとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第1長編。 憑き物...
www.kodansha.co.jp
December 13, 2025 at 1:48 PM
昔ながらのエグゼクティブなホテルっていう感じだったけれど、壁材が剥がれてたり外装がボロいのが一番悲しい気持ちになったかもしれない。こういうホテルってどんどん経営が厳しくなってるはずで、コストカットしながら頑張ってるって話ではある。
December 13, 2025 at 7:08 AM
割引率が高かったので、ちょっといいクラスのホテルに泊まったんだけど浴場が残念だった。天空の浴場!東京絶景!って宣伝してるのに浴場から外が一切見えないの犯罪じゃない?
December 13, 2025 at 7:04 AM
早めに出といて良かったな。
December 12, 2025 at 2:54 AM
東海道新幹線、停電とのことで小田原近辺(?)で止まってしまった。このパターンは初めてだわ。
December 12, 2025 at 2:54 AM
「じんかん」今村翔吾 #読了
時代小説って本当に読まなくて、どんなものかもあまりわかっていなかったのだけれど、とても自由なものだということがわかった。下剋上や謀反のイメージで語られがちな松永久秀、その人生を語り直すという趣向の歴史巨編。先進的な価値観と思考でキャラ付けされた久秀が苦闘しながらも人との縁を繋ぎ、前に進もうとするストーリーは現代人の視点からもわかりやすく、感情移入しやすいものとなっている。人気のある作家だというのがよくわかる。北方謙三氏の解説にもあるように、時代は極論いつでもいいのかもしれなくて、設定は設定として書きたいものがあると伝わってくる作品だった。
『じんかん』(今村 翔吾) 製品詳細 講談社
悪人か。英雄か。 戦国武将・松永久秀が挑んだ、壮大な夢――。 歴史小説のトップランナーが放つ、 圧倒的熱量の山田風太郎賞受賞作! 【解説 北方謙三】 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Apple Booksが選ぶ 10年間のベスト 【歴史フィクション部門】 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。 悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀叛を起こしてい...
www.kodansha.co.jp
December 11, 2025 at 12:25 PM
やたら東京出張入ってるからこの機会に時間作って美術館とか行きたい。
December 9, 2025 at 8:55 AM
ChatGPTくんファイルアップロードとかの障害中(?)みたいで、こういう障害はどれぐらいの頻度であるのですかって聞いたら、公開されている情報からはよくわかりませんでしたって返ってきて面白かった。いやまぁ完全に運用として正しいんだけど他人事かよみたいな。
December 9, 2025 at 12:31 AM
ログイン時に生年月日要求されて、自分が生まれた日の曜日を知った。
December 8, 2025 at 9:43 PM
「火車」宮部みゆき #読了
すごい作品だった。第一に、サスペンスとして抜群に面白い。彼女の足取りを追うストーリーは驚きと悲しさに満ちていて、長編ながら一気に読ませられる。当時の社会とその背後にある精神性、そこに生きる人々が生き生きと描かれており、今読んでも真に迫った印象を受ける。作品全体に横たわる主題については時代を超えた普遍性があり、作家の視線の鋭さを如実に示している。16年後には世界金融危機があり、また情報・虚飾・孤独といった視点は極めて現代的でもある。自己責任論に反論する弁護士は、今の世界を見て落胆するだろうか。幸せになりたかっただけなのに。その言葉はとても重い。
『火車』 宮部みゆき | 新潮社
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者
www.shinchosha.co.jp
December 7, 2025 at 12:47 AM
刺すように寒い。ちゃんと冬だな。
December 3, 2025 at 10:25 PM
「残穢」小野不由美 #読了
マンションで起きる怪異現象を端緒として、過去に遡りながら怪談が連鎖する、重厚なドキュメンタリーホラー。ディティールの作り込みが凄まじい。関係する人物の家族構成・来歴から始まり、土地の成り立ち、戦争やバブルも挟む歴史的な経緯が仔細に書き込まれており、現実感のある怖さの描写に繋がっている。民俗学的な視点を中心に作家の幅広い知識と綿密な下調べを感じる。奇を衒ったギミックや目新しい小道具は出てこないけれど、「穢れ」を主題として語られる世界観は、当たり前に怪異が存在するかもしれないという恐ろしいものだった。
小野不由美『残穢(ざんえ)』特設サイト|新潮社
小野不由美原作、初の映画化! 山本周五郎賞受賞、戦慄のドキュメンタリー・ホラー長編。
www.shinchosha.co.jp
December 3, 2025 at 12:50 PM
「月光ゲーム」有栖川有栖 #読了
シンプルに面白かった。37年前の作品にしてはとかそんな留保が必要なしに、今でも余裕で魅力的な設定のパズラーとして成立している。火山の噴火に脅かされる陸の孤島、極限状態のフーダニット。読者への挑戦状がついているタイプのいかにもなパズラーでありながら、青春とサバイバルと少しのオカルティズムとが含有されたストーリーは印象的なものだった。なお自分の推理は清々しいまでに外れた。
月光ゲーム Yの悲劇’88 - 有栖川有栖|東京創元社
月光ゲーム Yの悲劇’88 夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。
www.tsogen.co.jp
December 2, 2025 at 9:10 AM
学生時代に一時的に住んでいた下宿が墓地の隣だった。2階で窓を開けたら目の前に墓地。線香の匂いと静かな夜。
November 30, 2025 at 11:34 AM
「墓地を見おろす家」小池真理子 #読了
モダンホラーの先駆ともされる作品。今から見ると怪異自体の描写はわりと素朴だと思うものの、37年前に書かれたという古臭さは全く感じない。生と死の境界でストーリーを構築しつつ、視点となる家族の背景設定と内面描写が特徴的で興味深い。怪異に目を向けると気付かれてしまうという描写はありがちだけれど、目を背けていれば救われるのかみたいな。語られていない部分もあって、あまり話を広げすぎず、家族のストーリーとして閉じているのが印象的だった。
墓地を見おろす家
文庫「墓地を見おろす家」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。
www.kadokawa.co.jp
November 30, 2025 at 11:16 AM
「容疑者Xの献身」東野圭吾 #読了
ガリレオってドラマも見たことないんよね。わりとちゃんと社会性があるタイプの大学教員だった。人間味があって、コーヒーはインスタントで、煙草は吸わない。ドラマティックで綺麗に構成された倒叙ミステリ。あと、今更何を言ってるんだお前はって感じだけれど文章がめちゃくちゃうまい。端的な表現と計算された描写の選択でリズムが良く、作品の臨場感に繋がっている。
『容疑者Xの献身』東野圭吾 | 文春文庫
東野圭吾の最高傑作にして直木賞受賞作。福山雅治主演・映画化話題作。 単行本刊行時のミステリベスト1と各賞を総なめにした名作。運命の数式、命がけの純愛が生んだ犯罪。福山雅治主演のガリレオシリーズ『容疑者Xの献身』東野圭吾
books.bunshun.jp
November 28, 2025 at 7:44 AM