Kyoko Tokunaga 徳永京子
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Kyoko Tokunaga 徳永京子
@kyokotokunaga.bsky.social
演劇ジャーナリスト。東京在住。
きたく子ども劇場ふらみんごのらぼらとわーるセレクション秋の特別二本立て、青年団の川隅奈保子らによるプティテアトル『じゅうばこさんとわっぱちゃん』&山内健司の『舌切り雀』
①紙と布は児童演劇の基本だと思うけれど、それはそれは見事な構成で、0歳からの小さいお客さんの集中力とテンションはあっという間にヒートアップ。最初は「こわいー」とお父さんにしがみついていた子が、段ボールのコップで乾杯したあと、ニッコニコしてひとりでフロントエリアへ。そんなの見たら泣いちゃうよ。
October 19, 2025 at 11:51 AM
『私たちが光と想うすべて』観ていくうちに目と耳が官能器官になる滅多にない体験をした。全てのシーンが情感と情報にあふれ、静かな知性が奥行きある美を支えている。これぞ映画。ドキュメンタリーで始まってマジックリアリズムで終焉する、控えめでたおやかなシスターフッド。全女性に観てほしい。
August 22, 2025 at 10:28 PM
劇団協議会発行『join』111号「私が選ぶベストワン2024」に今回も参加しました。少し前に発表されたので、選んだ理由を簡単に。
作品は『インヘリタンス』。「同性愛者の物語は過去の文学にお手本がないから自分達で間違えながら学んでいくしかない」(私の記憶)というせりふにハッとする。なのに小説をベースにしている捩れが作中の愛憎と重なった。
主演俳優は『スプーンフェイス・スタインバーグ』の片桐はいりと安藤玉恵。ちょっと変わった感受性を持った余命短い7歳の女の子が語るオペラの美しさ。片桐と安藤、全く違うアプローチで、どちらも説得力に満ち満ちていた。再演希望。
May 8, 2025 at 3:52 PM
出版されて何年も経つ本で、しかも私はかなり初期に夢中になったものの、もう長いこと村上春樹作品をまじめに読んではいないんですが、知人から勧められて今これを読んでるんですね。川上弘美による村上へのロングインタビュー『みみずくは黄昏に飛びたつ』。川上の深い理解と考察を経た質問の力と、本人が歳を取ったこともあって、村上が驚くほどあけすけに自作について解説している。確かにとてもおもしろい。
(続く
January 22, 2025 at 2:41 PM