里移まみ@12/21 西2 ニ07a
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里移まみ@12/21 西2 ニ07a
@mamisatoi.bsky.social
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SNS運用縮小中。年始から壁打ち用の別アカウントに移行予定です。イベントには出る💪

直近参加予定…12/21 一賭千金5、12/30 冬コミ、1/11…超一賭千金

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1/11インテの超一賭千金2026のスペースも出ました〜
『６号館Ｂ マ48a』です💪

……えっ、どういう配置！？
みんないるの、左の長い方のマ列だったりしない！？
私がいるこれ全部でジャンバのオールキャラ島なのか？　navio見たいよ〜
1/11超一賭千金2026の配置図。 ６号館Ｂ マ48a が移ろいまみれ。
December 9, 2025 at 1:23 PM
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これね、キツネのぬいぐるみのおなか☺️
キツネのぬいぐるみのおなか。
December 9, 2025 at 5:18 AM
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伊達政宗と源頼朝がSNSに自撮りを上げて、海の生き物たちがリアクションする世界観
りゅうみこゲーム画面スクショ。 この世界のSNS。 伊達政宗「仲見世通りに行ったら頼朝殿に会ったぞ」 カレイ「こ、これは保存必須ですぞ…！」 イワシ「アタシ待ち受けにしちゃおうかしら…🩷」 ニシキアナゴ次男「お二人とも絵になるお方だよなー！　かっこいいね」
December 7, 2025 at 8:23 AM
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おたクラブで全面箔のペラ紙印刷が実装されたんですが、これコピー本の表紙にめちゃよくないですか
表紙だけ入稿しておいたら前日に自宅で製本できる
ペラ度の高い紙ならキンコーズのコピー機で自動製本もできる気がする
おたクラブのサイト。全面箔・ペラ印刷。 A4/新・星物語 ミント　110㎏/シルバー 9営業日発送 10枚…2100円 30枚…2520円 50枚…3850円 100枚…7000円
December 6, 2025 at 9:09 AM
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この語彙が……言葉選びが、すごく遙かを感じてよい

ちなみにこの雅な男性は、序盤怪物に取り込まれるヒロインを助けに来た不思議な青年顔をして現れて海へ逃げようと事情通みたいな顔をして提案してくるのですが、
のちのち話をよく聞くと全然事情を知らなかったし、海に逃げ道があるという提案は自分が泳ぎが得意だから海でもイケると思ったというスーパー見切り発車だったことが判明し、私はこの雅な男性のことを豪胆な人物だと思いました。
雅な男性「ふふ。名も知らぬままに彼らに立ち向かい、しっかり倒してしまったの？　なんとも豪胆な姫君だ」
December 5, 2025 at 2:16 PM
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遙かなる時空の中で　龍宮の神子
通称りゅうみこのここがすごい！

・攻略対象(メインキャラ)が6人に絞られており、全員歴史的著名人なので名前が覚えられないよ〜ということがない！
・無料ガチャがかなり引けて、無料チケでも天井交換があるためある程度の運はあれどガチの難民にはなりにくい
・レベル上げの素材が、昔ながらRPG方式で戦闘を繰り返す(スタミナ制ではない)/放置して自動でもらえる報酬/課金のいずれでも手に入るため各々のペースで楽しめる

りゅうみこのここがダメ
・伊達巻きをつくる伊達政宗などのボケで不意打ちしてくる
伊達巻きをつくる伊達政宗の絵。 SSR 伊達政宗　馳走とは如何に
December 5, 2025 at 1:39 PM
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神気注入、マジで『やると健康によい！！』という説明なの面白いため、みなさんもりゅうみこやってみませんか

ガチャ引いたらSSR以外はNやRの男が出るのかなって思ってたら竜宮に住んでる海産物なのよくないですか
この海産物たち、武器ガチャの装備とかじゃなくて男たちと同じように戦闘キャラとして戦わせることができるんですよ
10連ガチャの結果のスクリーンショット。 ウツボ、ソウナノカモデス、平清盛、タラバガニ、ソウナノカモデス、上杉謙信、ウツボ、チョウチンアンコウ、ハリセンボン兄弟、タツノオトシゴ。
December 5, 2025 at 7:12 AM
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通勤時間に結構やってるのだが、
神気注入という男とヒロインが大手を振って身体接触をするためのパート(設定)があり、そのタイミングはわりかしプレイヤーが任意で選べるんだけど

ゲーム進行上そろそろ神気注入しとくか〜と思ってお誘いしたら、
「乗り気ではないけど性欲処理の必要性は理解しているためさっさとすませろ」みたいな態度取られてなんか興奮した
ソシャゲ『遙かなる時空の中で　竜宮の神子』ゲーム画面スクリーンショット。 土方歳三 「……神気注入だと？　別にいいが、さっさと済ませろ」
December 5, 2025 at 6:54 AM
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マクドナルドのモバイルオーダーで数ヶ月前から貯まるようになったポイント、そろそろ1000ポイントになるのだけど、
還元率が高いジュースチケットと図書カードが12/2にして本月分終わってて草
みんな『正解』に気づいてる
coke onドリンクチケット…本月分終了 図書カードNEXTネットギフト…本月分終了
December 2, 2025 at 1:28 PM
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ねえ、快活でベイブレードの無料貸し出しあるらしくてめちゃくちゃ笑ってる
誰が思いついたんだろう　しかも拡大ってことは好評なんだろうな
私もベイブレード無料で借りれるならベイシュートしたい欲はちょっとあるもん
快活CLUBのwebサイト。 2025年8月12日 ベイブレード最新シリーズ『BEYBLADE X』無料貸出 344店舗に拡大！
November 30, 2025 at 7:22 AM
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仕方ない……原稿……奥の手を使うか……。
快活CLUBのweb予約ページ。
November 30, 2025 at 7:11 AM
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【お知らせ】
🐯通販の在庫を12〜1月のイベント会場へ返送します。
通販で購入お考えの方は11/30までにご検討ください！

1枚目の3種は数冊残し引き上げます。通販品切れになった場合、会場で残れば1月下旬に在庫復活しますが冊数的に完売する可能性もあります。

2枚目のさめしし本は、在庫はまだあるのですが、委託期間がもうすぐ終了かも？
委託期間後は続編と2冊セットで再委託を検討してますが、通販で1冊ずつ買いたい方は早めにご検討ください！

3枚目画像の獅子神＆村雨CPなし本は頒布終了します。在庫あと1冊なので会場頒布予定もありません。ご入用の方は11/30までにご検討ください！
ジャンケットバンクの同人誌の在庫。 ・ボクのカタチ(787円)在庫残りわずか オーバーキル組本 ・CC:遊びに行くから普段着で(787円)在庫あり 真経津＆村雨本 ・こいねがうひと(1430円)在庫残りわずか 村雨一希withフレンズ本 昏闇から呼んでいる(1990円)在庫あり さめしし本 二律背反のシンメトリー(1485円)在庫残りわずか 獅子神＆村雨本
November 29, 2025 at 8:59 AM
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カバーの巻き方については知らない方向けに説明の紙つけたいな〜と思ってますが、
もともとカバーがついてない本の場合は画像1枚目のようにいいかんじのサイズに折って、端を差し込みます

もともとカバーがついている本の場合は、これも画像1枚目と同じ方法でも巻けるんですが、
画像2枚目のようにカバーを取り外してそのカバーそのものに巻いてからそれを本体に巻くことで、画像3枚目みたいに絶対外れないように巻けます。
本の裏表紙が、サイズを合わせたカバーの端に差し込まれている。 デフォルトのカバーに、書店風ブックカバーを巻いた。 ダブルカバー状態になって、外れない。
November 27, 2025 at 3:13 AM
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文庫サイズに巻きやすい紙サイズではありますが、
新書サイズ(少年ジャンプコミックスのサイズ)には問題なく巻けます！
画像は新書サイズコミックのなかでも分厚めと思われるワートリ28巻に巻いたところ。

ちょっとキワキワで折る必要があるんですが、B6サイズ(ヤングジャンプコミックスのサイズ)に巻けなくもない！
画像はジャンバ20巻に巻いたところ。なのでジャンバコミックスより薄いB6サイズ同人誌なら一応巻けます。カバーの特性上、ハードカバーだと直接は難しいです、しなる紙でないと……。
新書サイズコミックに巻いた。 青年誌コミック(ジャンケットバンク20巻)に巻いた。
November 27, 2025 at 2:58 AM
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12月〜1月のイベント合わせで頒布する、書店風ブックカバーができたよ〜ッ！！
オリンパスクラフトというクラフト紙にティールブルーのインクで印刷です！

私の出した文庫サイズ同人誌既刊に巻いてみました。
一番分厚い本(352ページ)にも、一番薄い本(32ページ)にもいいかんじに巻けます📚

会場では『カバー6枚＋栞1枚(注文中)＋持ち帰り用箱』の1セット300円で頒布しよかな〜と思ってます💪
ジャンケットバンクの二次創作グッズ・書店風ブックカバー。 分厚い文庫本に巻いたところ。 薄い文庫本に巻いたところ。
November 27, 2025 at 2:50 AM
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色紙は今では信じられないと思いますが、指定キャラを描いてもらえるキャンペーンだったんですよね……
今これやったら6RTなわけなさすぎる
November 25, 2025 at 3:21 AM
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【サークル参加します!!】01月11日（大阪）SUPER COMIC CITY 関西 31内 超一賭千金 2026冬｜ #イベントGO_赤ブー www.akaboo.jp/event/item/2...

大阪！！！！！！！！行きます！！！！！！！！！！！！！！
サークルカット画像。 移ろいまみれ オールキャラ/全年齢向け 小説・グッズ 新刊:三角誉にまつわる本 フレンズと御手洗君もいます (12月に東京で頒布した本) 既刊:オールキャラの他、さめしし・まふしし グッズ:書店風のブックカバー 柄はお友達が書いてくれた異形化フレンズ
November 24, 2025 at 1:56 PM
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18/18(完)

お読みいただきましてありがとうございました！
お前が、お前の意志でやめるならいいんだ。オレが、お前の心の内側も知らずに反射的にやめろっつった通りにやめてほしくねえっていうか……まあ、だから、やっぱり謝るのはオレのほうだよ」 　村雨が目を伏せた。 「やはり感情はノイズだな。思考や行動において不要と思わざるを得ない」 「気にすんなっつってるだろ。オレは、お前が今日ひとりであのオッサン相手になんらかの処理をしてたって明日バーベキューの肉串ほおばりながらなんてことねえふうに言われてたほうが、よっぽど気に入らなかったぜ」 　冷戦沈着を装える村雨という生き物は、放っておけば本当にそのように生きてしまう。 　不要なはずのそれを、オレに知ってほしいと思ってくれた。オレへの歩み寄りそのものじゃねえか。賢いくせに上手いやり方ができねえところも全部、オレがいとしく想うお前だ。 「あなたを、感情のはけ口にしたいとは思わない」 「オレはお前の感情を知りてえんだから、たまにはマヌケでもわかるようにして くれるぐらいでちょうどいいだろ」 　村雨は数呼吸おいて、「フフ。減らず口だな」と目を細めた。 「ご診断いただけて光栄だな。さっさと風呂入ってサッパリすんぞ」 　お前にとって、正しい行為。正しい行動。 　だけどオレは、オレにとっては。 　お前が傷つくことを、苦しむことを、やっぱり正しくないと思う。 　正しさなんか、知らない。知らなくても、正しくないと、思ってしまう。 「今からオレが言う台詞に、お前はいつも通りに『私は正しい』って思ってくれりゃいいんだけどさ」 　白くほっそりとした手の先に、そっと指を絡める。 「オレは、間違っていても、お前のそばにいるよ」 　そうか、と小声で返事があっただけだった。でも、ぎゅっと強く握り返してくれたから、それで充分だった。 　二人で手を繋いで、ざぶんと湯船に沈んだ。たっぷりの湯から浮かび上がり、顔を見合わせて、子供みたいに笑いあった。 　村雨は、未だに趣味の手術をやめないし、求められれば患者に金だって貸している。 　だけど、この日繋いだ指の感触を、毎日ともに風呂に入るようになった今でも時々思い出すし、これから先も忘れないんだろうなと、なんとなく感じている。多分、いつかおんなじ墓に入っても、ずっとな。 (了)
November 24, 2025 at 8:13 AM
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15/18
落として、再びまたオレを見据えた。 「以前、強さと正しさは無関係だと話したな。同様に、苦しさも正しさとは関係ないことだ。……まあ、私は苦しんでもいないが。正しい行動は、苦しさに左右されるモノではない。私は何があろうと、ただ正しい診断を下す」 　たとえ、正しさを向けた先から、正しさが返ってこなくても、か。 　本来正しさが返ってくることが正しいのだと、そうでないなら世界がイカれているのだと、現実との乖離を事細かに、目を逸らさず、まっすぐに確かめる。 「……という事実を、単に伝えたいだけだった」 「ああ。だろうなって、わかってたよ。心配になって、オレが食いついただけだ」 「なので……我々は、特段言い争いはしていない」 「そうだな。ケンカなんかしてねえよな」 　わかっている。オレも、村雨に甘い。 　いいじゃねえか、甘くたって。世界へ期待しては裏切られてばかりの恋人へ、ちょっと甘くしたくなるくらい、全然、いいだろうが。 　立ち上がり、村雨の隣へ行く。座って見上げる瞳に、オレがくっきり映った。 「お前の、目が離せないところ、好きだよ。オレにはピカピカ輝いて見える」 　背に腕を回して、抱き寄せる。胸の下に埋まった後頭部を撫でた。 「……脈絡も、意味も、わからない。これは俗に言う、都合よく愛をささやいて感情を高揚させ、本質的な問題を有耶無耶にする行為か？」 「ちげーよ。オレがお前に触れたくてやった行為だよ」 　もしそうだとして、有耶無耶になって得なのはお前だってのに、嘘がつけないヤツだ。ギャンブラーとして見抜かれない嘘をつく能力があっても、正しさの前では偽れない、不器用な男。きっと世界を生き辛い、オレの愛しい恋人。 　この温もりになかなか気づいてもらえない男が、報われる世界であったらいいのにと思った。それはもしかすると村雨が兄貴の腹を開いたときの感情と、少し似ているかもしれない。 「なあ、メシの前に風呂入らねえ？　オッサンの処理でバタバタして汗かいたし」 「それは俗に言う、性的な接触を通じて感情を高揚させ、」 「ることで本質的な問題を有耶無耶にする行為じゃあねえよ！　フツーに風呂は入りたいだろ！　肉眼で臓器見るのだってコッチは初めてだったんだよ！」 　すると村雨は、今日初めて見るかもしれない、性格の悪い笑みを浮かべた。 「なら、別々に入るか？　そのほうが集中して身体を丹念に洗えるだろう」 「……いっしょに入ろうぜ。なんつーか、そうしたい気分だ。オレが」 　フフ、と薄ら笑う横顔を見て、もう大丈夫そうだな、とひそかに安堵した。 　浴槽に湯を張る傍ら、尋ねた。 「なんで今日、オレを誘ったんだ？」 　こともなげに、返事が来る。 「あなたには、知っておいてほしい、と思った」 「ふーん」なるべく声が揺れないようにつぶやいた。「まあ、いつでも呼べよ」 「言っておくが、暴力で解決しようとする浅はかなマヌケは後を立たないので、あなたがいなかったとて私が危害を加えられるなどありえん。現に今日も」 「わーってるよ！　オレがブン殴ってなきゃ、オッサンがもうちょいヤバい目に遭ってたんだろ！　程々にしとけよ！」 　風呂から出たらすぐにくつろげるよう、揃いのルームウェアを準備する。食いたい気分のときにいつでも食えるよう、鍋に料理を仕込んでおく。この流れも、 そろそろお馴染みになってきた。 　明日は朝から真経津達とバーベキューに行く予定になっていて、多分叶がカメラを回して、天堂と村雨が肉の取り合いをする姿が映像に残るんだろうみたいなくだらない雑談をした。私はそう単純ではないと言い返されたが、経験則としてそうなるだろうと言い切れる。 　風呂が沸いて、いざ入ろうって頃、不意に切り出される。 「今日は、すまなかった。あの男が、返済を踏み倒そうとする可能性は当然考慮していた。同時に、誠実に金を貸してほしいと請われたのだから返済するだろうとも考えていた。……どちらであっても、あなたに知ってほしいと思った」 　聞いて、やっぱり危なっかしいと思った。でも村雨は自分が答えにたどり着くまで、何度も、何度でも繰り返すんだろう。何度でも腹を開いて、何度でも金を貸すんだろう。 「気にすんな。つーか、話してみたらよ、たとえばお前が『じゃあやめる』って言って今後一切誰にも金貸してやりませんって運びになってたら、後から微妙な気持ちになってた。あ、都合いい金貸し屋でいてくれって意味じゃねえからな。
November 24, 2025 at 8:10 AM
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11/18
「なあ、もう貸すの、やめねえか。繰り返しても、お前がしんどいだろ」 　趣味の手術、も、オレには理解できない。だけど村雨にとって必要なことなら止めようとは思わねえ。比べて、他人に金を貸すのなんて、人生で一回か二回もありゃ充分なイベントじゃねえか？　いくら求められるからって、ダチでもねえ関係の相手に何度もやることはないんだ。 　コーヒーカップが、ソーサーに触れて甲高く鳴った。 「何故だ。私は間違っていない。あの男が誠実さに欠けていたのは事実だ。他の人間にやたらと金貸しをするつもりもない。しかし仮に別の者が私に金を貸せと懇願するとして、その理由が妥当で金を貸すに値するならば貸す。そうではないならば貸さない。それだけだ。貸さないという判断を一律で課すことは正しいと言えない」 　村雨は、いつだって正しさに拘る。 　正しさ。それが何か、オレは知らない。村雨も、以前タッグマッチのときに、強さと正しさは無関係だと教えてくれた。あるのは正しそうなモノくらいだと。 　だけど、村雨は自分が正しいと断言する。 　そして、オレは…… 　村雨がそれを繰り返して傷ついていくなら、それを、正しくないと思う。 　フン、と鼻を鳴らされた。 「平行線だな。『何故患者に金を貸すのか』についてこれ以上に語る内容はない」 　苛立ちを肌で感じる。これは、本当はオレに対してのものではないだろう。 　だが、オレも村雨の行動に思うところがあって物申しちまったから、なんだか言い争っている感じの雰囲気になった。 　少しのあいだ、沈黙が下りた。夜の静けさが、室内にまで染み入る。 　村雨は、いつだって正しいと考えることをする。正しそうなモノしか見つからないとオレには言っておきながら、正しさなんて曖昧なモノを何より大切にしている。 　腹を開くのも。賭場に通うのも。患者に金を貸すのも。ダチとつるむのも。 　オレと交際しているのも、村雨が己の正しさに導かれた結果なんだろう。 　村雨礼二から、正しさは奪えない。本質の追求をやめられるヤツでもない。 　オレだって、そんなことは望んじゃいないんだ。 「……大体、他人に頼まれてもいない口出しをするという点で言うならば、日頃見られるあなたの世話焼きのほうがよほど、」 「あっ、待てバカ！　話題にしてねえハナシまで持ち出し始めたらマジでケンカしてることになっちまうだろうが！　オメーは普段から言いてえことは遠慮なくバッサリ言うヤツなんだから、今更わざわざ言い始めることなんか普段たいしてムカついてねえんだよ、やめとけやめとけ」 　ずっと眉間にシワを寄せていた村雨が、虚を突かれたのか目を丸くした。 　オレは知っている。 　村雨は、冷静沈着で怪物のような観察眼を持つこの男は、オレに対しては甘い。 「そ、ういうつもりは、なかった。……最初から、それはない」 「わかってるよ。お前がそういうヤツなのはよーく知ってんだから」 　そういうヤツ、と、なぞるように繰り返された。「そういうヤツ、とは」 　自分でもそれほど深く考えず口をついて出た言葉だったが、説明を求められてしまった。こういうところもまた、村雨らしいなと思う。 　あー……と、間延びしたマヌケな声で繋いでから、口を開いた。 　あー……と、間延びしたマヌケな声で繋いでから、口を開いた。 「賢さと『目』で普段はカバーしてるけど、熱中すると案外視野が狭いヤツ……」 「待て。どう考えてもあなたのほうが悪口を言っているだろう、それは」 　冷静に指摘されたモンだから、思わず、ぶっと吹き出した。さすがに、今のはオレが悪かったと思いながら、おかしさに腹筋を震わせていると、村雨は毒気を抜かれたかのように、呆れ混じりの溜め息を吐いた。 「わからん。あなたは日頃、ギャンブラーである事実を疑うほど恐ろしくわかりやすいのに、時折理解しがたい」 　脳内で、やっぱソレは視野が狭くなってるからじゃねえのとツッコミを入れかけたが、よぎったその思考がおおよそ読まれたようにまた眉根を寄せられたので口には出さなくていいだろう。伝えるべきは、別の言葉だ。 「ごめんな。ああいう、お前に報いないヤツらがしょっちゅう現れてんのかって思ったらよ、お前が苦しいならやめてほしいって感じて、つい口出ししちまった。けどお前が正しいって思ってやってんなら、オレに止める権利なんかねえよな。……勝手なこと言って、悪かった」 　紅い、臓器の色にも似た瞳が、オレを見つめる。ちらとコーヒーカップに目を落として、
November 24, 2025 at 8:07 AM
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7/18
二束三文だ。なのに、何故返済期限が守られない？」 　疑問形だが、オレに問うているワケじゃねえんだろう。もしもオレがこの場にいなくても、村雨は世界に対して同じ問いを投げかけたに違いない。 　けど、ここにはオレがいるから、世界の代わりにオレが返事をする。 「もちろんな、あのオッサンが悪いよ。当然だ。借りたんなら返せっつー、当たり前のことだな。……で、『何故』ってとこについてだが。お前のことだから飄々とした態度でサラッと貸したんだろ。賭場の外の一般サラリーマンからみりゃ、八百万円は年収だぜ。年収の二年分でもおかしくねえな。つまりは大金だ。その額をポンと出されたら、まあ、残念だけど、狂っちまうこともあんだろ」 　そもそも賭場がどうして成り立ってるのかと言ったら、金が動くからだ。金で買えないモノはあるが、金は事実、人を動かす。大抵の人間にとって金は生活を変換した存在で、苦労の結晶だ。オレだって昔は、金さえあればと思っていた。それが簡単に手に入ったら、価値観が歪み、誠実さを蝕むことも、ありえる。 　村雨は、決して間違ったことはしていない。 　けど、危ないことをしている。 「オメーさ、患者に金貸すの、今回が初めてじゃねえだろ」 　村雨は押し黙る。沈黙を押し流すように、ようやくコーヒーを啜った。 　コイツと初めて出会った日。真経津に呼び出され、大学生どもをコテンパンにしてやったあのゲームの後、村雨は言った。借金は様々な方法で返済できると、あの後一回も見たことがないくらいの満面の笑みで。あのときは、様々な方法が果たして合法の範疇なのかってことを考えて終わっていた。が、そもそもが金を返済してくる相手がいなきゃ、あの発言は出てこない。その後あの大学生どもは真経津行きつけのパン屋にバイトで放り込まれていたが、よくよく考えてみれば斡旋の流れも妙に手馴れていた。 「一応言っておくが、金貸しの真似事をしているつもりはない。ほとんどは賭場で購入した、被検体としての患者だ。趣味の手術を実施した後は購入金額分に対しての端数の返済を命じて解放している。あなたと違い、無数のマヌケを自宅で養って王冠を掲げさせる趣味はないのでな」 「ああ、そっか。ソッチのパターンもあんのか……」 　相槌ちを打ちながら、思う。 　オレにまで当て擦りしてくるってのは、本当に、かなり機嫌が悪い。 　いや、機嫌って言葉で括っちまうのもよくねえのかもしれない。 　手術で腹を開くのと同じくらい、コイツには大事なことなんだろうから。 「でも、賭場で買う以外に、貸してはいるんだろ」 「今月、踏み倒されるのは三人目だ」 「すげえ貸してんな！　医者ってそんな頻繁に金の打診されるモンなのか？」 「私は医者として有能なので、闇金に縋るより安全と患者に判断されるのだろう」 　闇金より安全、ってのは信頼できるのか微妙だが、実態としてかなり近い表現な気がした。場合によっちゃあ、闇金のほうがマシかもしれないが。 　とはいえ、さっきの男にもそうだったが村雨は利子をほとんど設けていない。借金で首が回らなくなるのは、大抵利子が大きくなって借りた元金を返済できないからだ。消費者金融や闇金で借りようとすると、この利子の問題が出てくる。だから、月々の収入の目途が立たないヤツほど、気持ち程度の利子で借りられる血縁や知人を頼るしかなくなっちまう。普通は関係が近しい順に訪ねていくはずだから、仕事として病気を診てもらうだけの医者に金を借りようとするなんざ、 相当に切羽詰まっていて、ほかにアテがなくなったヤツだ。 　なんとなく、見えてきた。貸してもらえないだろうという諦念と、それでもどうしても金が必要だという切実さが、圧倒的な観察眼の持ち主である村雨という男を動かしてしまうんだ。必死さが、わかってしまう。 　借りる側からすれば、恩人だ。だが、あまりに簡単に貸してもらえるから、時間経過とともに、大金を簡単に渡してくれた相手、という比重が大きくなる。 「一個、当ててやろうか。この利子も、最初は設定してなかったんじゃねえの」 「私は金貸しではない。利子で儲けようとも思わん。しかし私を預金通帳と勘違いする理解し難いマヌケが存在したため、面倒だが設定することにした」 　そりゃ、利子が高額だったら、金融じゃなくて知人から借りる意味がなくなっちまうからな。あんまり高くできねえのはわかるが、八百万円を貸した利子でも村雨行きつけのステーキハウスの一食に到底及ばない額っつーのもな。 　返せばいい。約束通りに。 　村雨が求めているのは、本当にそれだけなんだろう。 　それだけのことがなされないから、こんなにも世界へ疑問符を投げかけている。
November 24, 2025 at 8:03 AM
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しょくさいで展示したお話です！
#2025しょくさいアフター

さめしし
順調に付き合っている二人が、珍しくケンカするお話です。
※仲直りします。

『まちがいだらけのポラリス』

3/18
さめしし/まちがいだらけのポラリス @mami_satoi/転載禁止・第三者によるAI学習禁止 以下　小説本文 「お前な。なんで患者にホイホイ大金を貸しちまうんだよ。危ねえだろうが」 「やかましい。どこかのマヨネーズ男のような妙な言い回しを……」 　オレの恋人である医者・村雨礼二は、賭場では冷静沈着と評される。確かに、感情に左右されない判断（本人風に言うなら、診断なんだろう）を下せるっつーところは尊敬に値するし、ギャンブラーとして圧倒的な強者だ。 　が、青白い肌の内側に、感情がないワケじゃねえ。 　現に、今まさにこのとき、村雨はすこぶる機嫌が悪かった。 　そしてこのケンカ寸前の空気を醸し出している今日は、いわゆるおうちデート真っ最中だった。 　趣味の手術、という概念そのものには動じなくなってきたが、ソレに誘われたときはさすがに嘘だろと思った。しかし、叶はすでに初対面で誘っていると言われて、ああ、なんか……何かを慮られているんだとわかった。村雨という男は、少し前に他者への慮りを覚えたものの、基本的な価値観が世間とズレている。 　ここで重要なのが、オレが正直気乗りしないという反応を示しちまったはずなのになお誘いを引っ込めなかったトコだ。村雨礼二は傲慢で不遜だが、意味なく 無茶振りはしない。 　で、デート当日。二人きりどころか見知らぬオッサンの来訪を村雨邸で待った。現れた男は、以前胃にできた腫瘍を村雨が初期段階で切除したのだという。向こうからすりゃ得体の知れないオレの同席について、助手だ、というオレも初耳の紹介をされた。初見ではちょっと不気味で実際に愛想の欠片もない態度の村雨に対して、男はカラカラと明るく接していた。気さくな、善良な人間に見えた。 　経過観察として行われた手術については、まあ、割愛する。胃以外も開いているように思ったが、まあ、割愛する。オレの恋人は、ドライブで絶景スポットが現れたときのように臓器について順番に解説してみせた。専門用語混じりでゴチャゴチャ言われたが、つまるところこの男は現状とても健康なのだとわかった。 　滞りなく男の身体を閉じて、これで解散かと思いきや、村雨はこう告げた。 　それで？　耳を揃えて返済すると言っていた八百万は用意できたのか？ 　唐突な話題転換に一瞬ついていけなかったが、頭をぽりぽり搔きながら、いやあ、と照れ笑いする男を見て、悟った。村雨がこの男に金を貸していたこと。けれどもこの能天気な患者は今日返済すべき金を用意していないこと。 　村雨は淡々と問い詰め始めた。はじめのうち男はなんとかなると思っていたのだろう。言い訳としてすら生ぬるいおべんちゃらを並べ立てた。そんな言い分が理論と賢さであの賭場を生き抜いてきた医者に通じるはずもない。 　場は荒れ、男が怒りに任せて立ち上がったところで、オレが手を出した。何故なら気絶でもさせなきゃ、村雨のほうがこのホラ吹きをもっととんでもねえ目に合わせる未来が見えたからだ。その後はのびた男をタクシー（銀行と提携していて、いろいろ、多少の融通が利くタクシー業者だ）に押し込んで、収入から逆算して無理はないが頑張らないと返済できねえくらいの期限を設定した返済契約書とともに送り返してやった。 　……というゴタゴタが終わり、昼から始まったデートはすっかり日も暮れて、なんなら夕飯どきも若干逃しつつあるのが、今だった。 「金には困っていない。あのマヌケが、必ず返すと誓ったので貸しただけだ」 　とりあえず一息入れようと淹れたコーヒーに口もつけず、村雨は続ける。 「遊び惚けている人間に貸したわけでもない。取引先の急な倒産による逼迫だと説明があり、裏取りしたが事実だった。返済期限も向こうに設定させた。利子も
November 24, 2025 at 8:00 AM
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予告編れめしし本、本当に導入編なんだけど右ししプチ合わせだったからやっぱりれめしし本も準備したくて、物理本手に取ってくれた人にはワクワクしてもらいたい〜の気持ちでミシン綴じにした想い出(大赤字)

デザイナーのお友達につくっていただいた表紙も素敵で、仕上がりもめちゃよかったため満足している
後は私が本編も完成させるだけというかんじです　来年8月に出る予定です
November 24, 2025 at 12:30 AM
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しょくさい4展示のひとつ、3月に発行したれめしし本の再録は本日11/24(月・祝)までの限定公開です。
予告編なのでお話は終わってないのですが、よければフレンズの掛け合いをご覧ください〜✨

#2025しょくさいアフター

【予告編】デザート・トラベラー
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November 24, 2025 at 12:21 AM
mamisatoi.bsky.social
11/23(いい兄さん)の日合わせで、一希本のお話をpixivに1編再録しました〜。

君は誰/真経津晨と村雨一希が少し前に出会っていたお話 | 里移真実 #pixiv www.pixiv.net/novel/show.p...
November 23, 2025 at 2:23 PM