Mari Iga
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Mari Iga
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疲れたら美しいものを補給。中世、ルネサンス美術多め。ネコスキー。
Twitter @mari_igaの避難先
待降節に入りました(11/30から)
《ご降誕》
エドワード・バーン=ジョーンズ/モリス商会
1887-88年
バーミンガム大聖堂
December 1, 2025 at 3:52 PM
11/21 聖マリアの神殿奉献の祝日
ギルランダイオは、フィレンツェの華やかな現実世界を宗教画の中に導入し人気を博した。両親が見守る中、神殿への階段を上る少女マリアの向こうにはフィレンツェの町が描かれていて、見る人は我が町にマリアが現れたという気持ちになったのでは。

ドメニコ・ギルランダイオ
《マリアの神殿奉献》聖母マリア伝より
1485-90年
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂
Presentation of the Virgin, 1486 - 1490 - Domenico Ghirlandaio - wikiart.org
November 21, 2025 at 3:10 PM
電線の上の白鷺
#今日の散歩
November 21, 2025 at 3:08 PM
11/11 聖マルティヌスの日
ある寒い日、アミアンの城門で寒さに震えていた貧者に出会い、自分の着ていたマントを半分に切って与えた。
翌日、夢にキリストがそのマントを身につけて現れ、昨日貧者がキリストであったと知る。そうして神と出会ったマルティヌスは兵士をやめ修道士となった。

シモーネ・マルティーニの「マルティヌス伝」連作から
「アミアンで貧者にマントを授ける聖マルティヌス」
1315-17年頃
アッシジ サン・フランチェスコ聖堂 マルティヌス礼拝堂
November 11, 2025 at 2:14 PM
夏には家の周辺で見かけなくなるヒヨドリの声が聞こえるようになると秋だなぁと感じる。声が大きくうるさい鳥といわれるけど、平安貴族には愛された。飼っているヒヨドリを披露しあって鳴き声の優劣を競う「鵯合わせ」も行われたそう。
November 9, 2025 at 2:44 PM
おやすみなさい、またあした。

連作「いばら姫」のための習作 1889年
エドワード・バーン=ジョーンズ 
バーミンガム美術館
November 6, 2025 at 3:37 PM
10/27 #全英黒猫の日 #NationalBlackCatDay
イギリスの動物愛護団体である「Cats Protection」により制定。
黒猫は「不吉」な存在という迷信が今も信じられていたり、写真映えしにくいということが理由で、里親が見つかりにくく、殺処分数の多い黒猫の可愛さを広めるために作られた。
October 27, 2025 at 3:56 PM
#読書の日 にちなんで
《聖母マリアに読書を教える聖アンナ》
ラモン・デストレンツ、アルナウ・バッサ、フェレール・バッサ
1350年頃
国立古美術館/リスボン
museudearteantiga.pt/collections/...
October 27, 2025 at 3:45 PM
10/24 大天使ラファエルの記念日
トビアスの旅の同伴者。旅人の守護聖人。
15世紀後半フィレンツェで好まれた主題。毛織物業などが栄え事業を拡大させていくに従い金融業が登場する。有力な銀行がヨーロッパ各地に支店を置くようになると、お金やゴールドを持ち運ぶため銀行家は信頼できる者として自分の息子を派遣する。道中、賊に襲われ金、命を失うこともある。息子の旅の安全を祈願してこういう絵を描かせた。

《トビアスと天使》
ピエロ・デル・ポッライオーロ、アントニオ・デル・ポッライオーロ
1465-70年頃 サバウダ美術館

commons.wikimedia.org/w/index.php?...
October 24, 2025 at 12:41 PM
ステファノ・ダ・ヴェローナによる奏楽の天使でおやすみなさい
October 23, 2025 at 2:28 PM
《受胎告知》
ボッティチェッリ
1485–92年頃 MET
約19x31cmの作品。サイズから祭壇画の裾絵の一部なのかと思ったけど、個人用の祈念画として作られたものだそう。
October 15, 2025 at 2:34 PM
お月見
雲間の月も良き
「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」
October 6, 2025 at 3:05 PM
10/4 アッシジの聖フランチェスコの記念日(帰天の翌日)
貧しい人たち、自然環境保護、動物たち、イタリア国家、アッシジの守護聖人。今年10月1日、聖フランチェスコの祝日である10月4日を2026年以後、国民の祝日として50年ぶりに復活させる法案がイタリア上院で正式に承認された。
「鳥たちに説教をする聖フランチェスコ」
《聖痕拝受》のプレデッラから
ジョット
1300-1325年 ルーブル美術館
October 4, 2025 at 2:59 PM
9/29 大天使聖ミカエルの祝日
サタンと戦う天軍の総帥ミカエルさん。どのミカエルさんも素敵な鎧を身に着けているけども、クリヴェッリの描く鎧は、真珠、金色の羽、ケルビムの頭部、植物文様などで装飾され、とりわけ煌びやかで洗練されている。ライオンの顔がデザインされた膝のプロテクターもクール。
《聖ミカエル》
カルロ・クリヴェッリ
1476年頃
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
September 29, 2025 at 8:46 AM
9/27 聖コスマスと聖ダミアヌスの祝日
聖母の前に跪いている双子の聖人。医者として活躍し、無料で多くの病人を奇跡的に治療したとされる。メディチ家の守護聖人(医者medicoの複数形がmedici)
サンタンブロージョの祭壇画 
ボッティチェッリ
1470年頃 ウフィツィ美術館
September 27, 2025 at 2:47 PM
ビアージョ・ダントニオ・トゥッチ
《聖母子》
1480年頃
ファエンツァ市立絵画館

左にはラクダの毛衣を着た幼子洗礼者聖ヨハネ、右にはフランチェスコ会の修道服を着て百合の花を持つ、少年の姿のパドヴァの聖アントニオが描かれている。
September 26, 2025 at 9:22 AM
9/15 聖母の7つの悲しみの記念日
その出来事とは、シメオンの預言「あなた自身も剣で心を指し貫かれる」、エジプトへの逃避、迷子のキリスト(神殿の学者たちと議論するキリスト)、十字架の道行き、磔刑、十字架降下、埋葬。

《聖母の7つの悲しみの祭壇画》 1495-98年
デューラー
中央パネル《悲しみの聖母》は、アルテ・ピナコテーク
周囲のパネルは、アルテ・マイスター絵画館。《キリストの割礼》、《エジプトへの逃避》、《博士たちと議論するキリスト》、《十字架を担うキリスト》、《十字架へのはりつけ》、《磔刑》、《哀悼》
September 15, 2025 at 12:09 PM
9/8 聖母マリアの誕生
《聖母マリアの誕生》 
アシュモレアンのプレデッラの画家
1365-70年頃 アシュモレアン博物館
産湯に入れられるマリアさま。母アンナが横たわるベッドの後ろに、赤ワインの瓶とその上にリンゴが置かれている。ワインは聖体の秘跡であるミサを、リンゴは原罪、そして、キリストの母として救いにおける役割を担う「新しいイブ」とみなされるマリアを示している。
画家は、オルカーニャや弟ヤコポに近い人物であると考えられている。奥行きをだすためにベッドの手前と奥に配置されたカーテンなど、オルカーニャが影響を受けたジョットの同主題の絵(3枚目)と共通点がみられる。
September 8, 2025 at 4:40 PM
#世界犬の日 ということで。

自分が見た絵画のなかで一番のお気に入りで、最も深く悲しみに沈む犬。
背後の植物の一枝が、この犬の嘆きに寄り添うように傾いてるところも好き。

《ニンフを悼むサテュロス》
ピエロ・ディ・コジモ 
1495年頃
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
August 26, 2025 at 12:28 PM
8/15 聖母被昇天の祝日
聖母マリアが被昇天の際に、昇天の証として使徒トマスに自分の帯を与えたと伝えられる。高浮彫りの作品には、天使が運ぶマンドルラの中に現れた聖母がトマスに帯を手渡している場面が表現されている。

右側には、使徒トマスはインドへ旅立つ前に、聖なる帯を1人の司祭に預ける場面が表現されている。その後、聖なる帯は何人かの人の手に渡り、12世紀にプラート人のミケーレにより寄進され、プラート大聖堂に保存されている。

「聖なる帯の授与」と「聖トマスが司祭に聖なる帯を渡す」1357-1360年
ニッコロ・ディ・チェッコ・デル・メルチャ
プラート大聖堂付属美術館蔵
August 15, 2025 at 1:29 PM
アンドレア・デッラ・ロッビア
《聖母子 》 15c
バルジェッロ国立美術館
通称「建築家の聖母」。下部に表された斧やハンマーなどの道具が示すように、石工・木工職人組合から依頼された作品。憂いを含む優しげな面差しの聖母、その背景の雲がたなびく青い空が美しい。
August 12, 2025 at 3:46 PM
ロンドンで開催されていたシエナ派展のカタログが届いた。
絵画作品のほか、彫刻、金細工、織物の作品も展示されシエナ派の魅力満載。流麗、優美で深い宗教性をもつ絵画に、物語性と情緒性、彫刻的な造形、都市景観や室内風景といった世俗的要素、写実的表現を導入した。展覧会のタイトルThe Rise of Paintingのとおり、ルネサンスを予告していることが分かる。絵画作品はけっこう見ているけど、それ以外は見る機会がそれほどなかったので、カタログを見てると行きたかった~という思いが強くなる。ティーノ・ディ・カマイーノの彫刻が8点あって、まとめて見たかったなぁ。
August 7, 2025 at 5:24 PM
そういえば、フラ・アンジェリコ《十字架降下》は修復が終わり、今年2月から一般公開されていた。
元来フラ・アンジェリコの師であるロレンツォ・モナコへ依頼された祭壇画だったが、制作の途中で亡くなってしまったため、フラ・アンジェリコへ依嘱された作品。三連ピナクル部分とプレデッラはロレンツォ・モナコ作。モナコが描いた部分はゴシック的な金地背景なのに対して、フラ・アンジェリコの部分は、青空に雲がたなびき、背景に建物や風景が描かれ奥行きが表現されていて、様式がルネサンスへ向かって進展している。
July 25, 2025 at 4:47 PM
7/22 マグダラの聖マリアの記念日
クリヴェッリが描く、悔悛する前の姿、華麗にして典雅、毅然としたマッダレーナを。

モンテフィオーレ祭壇画の部分 1471年頃 サンタ・ルチア聖堂
アムステルダム国立美術館 1480年頃
ロンドン・ナショナル・ギャラリー 1491-4年頃
July 22, 2025 at 5:04 PM
7/20 アンティオキアの聖マルガリタの記念日
ドラゴンの姿をした悪魔に飲み込まれたけど、持っていた十字架により無事に出てくることができたという。裂けたドラゴンの腹から出てくる場面が多く描かれるが、これは口から脱出したマルガリタさん。
《聖マルガリタとドラゴン》
アーニョロ・ガッデイ工房
1390年頃
メトロポリタン美術館
July 20, 2025 at 3:44 PM